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女勇者「強くてニューゲームっ♪」
Part4


403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:12:12.50 ID:03o1SKIUO
女勇者「!」
村の子供「お姉ちゃんのおかげで、僕…助かったんだよね?ありがとうね」
女勇者「…」じわ
村の子供「お姉ちゃんのこと、怖いなんて言ってごめんなさい」ぺこ
女勇者「ううん、いいんだよ。怖かったもんね」ぽろ…
村の子供「お姉ちゃん、大丈夫?泣かないで?」
女勇者「ごめんね……お姉ちゃんは、間違ってないよね?」ぽろぽろ
村の子供「うん!だって、お姉ちゃんは正義の味方でしょ?僕を助けてくれたもん」
女勇者「えへへ…ありがとう」
すっ
すたすた…

404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:15:34.65 ID:03o1SKIUO
村人「勇者様、もう出発されるのですか?せめて一晩でも…」
女勇者「ううん、いいんです」
村人「…しかし、お礼もしないまま」
女勇者「私が間違ってないって教えてもらっただけで十分です」
女勇者「では、さよなら!」
村人「勇者様…」
村の子供「お姉ちゃん!ありがとねー!ばいばーい!」ぶんぶん
女勇者「…」ニコ
すたすた
すたすた

407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:20:26.02 ID:03o1SKIUO
【数日後・中盤】
女勇者「…」
魔物「…が……ぁ…」
ずしゃああ!!!
ぐちゃっ!!
ぐさっ!
魔物を倒した!
女勇者はアイテムを手に入れた!
女勇者「よし、これで…攻撃力をあげるアイテムも揃ったな」

412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:25:33.74 ID:03o1SKIUO
女勇者はアイテムを使った。
攻撃力が4上がった。
女勇者はアイテムを使った。
攻撃力が6上がった。
女勇者はアイテムを使った。
攻撃力が3上がった。
女勇者はアイテムを使った。
攻撃力が4上がった。
女勇者「……」ばりぼり…




413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:27:43.97 ID:03o1SKIUO
女勇者「まだまだ…強くならないとね」
女勇者「あ、次の街はあそこかぁ…」
女勇者「……ま、大丈夫かな」
ざっざっざ
【鉱山の町】
女勇者「…相変わらずだな。ひどい有様…」
女勇者「とりあえず町長のところに行かないとね」
トテトテ

414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:28:58.00 ID:crV4E5BoO
6週目で種集めしたのか

418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:34:15.21 ID:03o1SKIUO
町長「あなたが…勇者様ですか」
女勇者「うん、そうだよ。町を見てきたけど、ひどいね…」
町長「…先月から、このような状態なのです」
町長「鉱山に魔物が住み着いてしまい、我々は生活することすらままなりません」
女勇者「みたいだねぇ」
町長「そればかりか、鉱山から毒が溢れて…町の人々はどんどん弱ってしまいました」
町長「しかし、魔物のせいでその毒が噴出す場所に行くこともできないのです…」
町長「…どうか、私たちをお助けください」
女勇者「うん、任せて!」

422 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:37:36.73 ID:03o1SKIUO
町長「おお、ありがたい…!それでは、この毒消しと…」
女勇者「あ、それはいいよ」
町長「は?しかし、鉱山の中に入るのでしたらこれは必要かと…」
女勇者「私は平気だから、町の弱ってる人に使ってあげて?貴重な毒消しなんでしょ?」
町長「それはそうですが…あの毒は人が直接吸って耐えられるものではありません。勇者様のお体が…」
女勇者「えへへ、私は平気。毒くらいどうってことないから」
町長「……勇者様がそうおっしゃるのであれば…」
女勇者「じゃあ、行って来るね!すぐに退治してくるよ」

428 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:45:57.59 ID:03o1SKIUO
【鉱山】
女勇者「やっぱり人が開通しただけあって明るいね」
女勇者「明かりがついてるのはありがたいなぁ」
魔物「ぐぎゃぎゃぎゃ」
ズバァッ!
女勇者「たしか…あそこを右に曲がったところに経験値の高い魔物がいたな」
女勇者「倒しに行かなきゃ」
ざっざっざ
ざっざっざ

430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:48:16.42 ID:03o1SKIUO
魔物が現れた!
魔物「ぐるる…!!」
女勇者「よし…まずは威嚇してっと」
ガンッ!!
魔物「!」ビクッ
女勇者「これで勝てないことはわかったでしょ?さぁ、早くしてよ」
魔物「……」じりじり
女勇者「?」
魔物は逃げ出した!
女勇者は逃がさない!
女勇者「おっと、違うでしょ?ほら、早く仲間を呼んでよ」
魔物「…がるる…!!」

431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:50:12.41 ID:rE7UjNwtO
この勇者は怖いな
壊れ始めてるのかもしれんが

433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:51:40.32 ID:dQcGLy5ZO
仲間のせいで壊れる女勇者カワイソス

434 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:51:47.59 ID:03o1SKIUO
魔物は仲間を呼んだ!
魔物は仲間を呼んだ!
女勇者「そうそう。そうやってもっと私を強くしてよ」
魔物は仲間を呼んだ!
魔物は仲間を呼んだ!
女勇者「えへへ…これくらいかな?」
女勇者の攻撃。
魔物の群れを倒した!

439 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 11:55:52.79 ID:03o1SKIUO
女勇者「けほっ…!…ちょっと毒が強くなってきたかな」
女勇者「あの奥に今回の元凶がいるんだっけ。…もう倒してない魔物もいないし」
女勇者「よし、ちゃっちゃと倒しちゃおうか」
ガチャ…
バタン!
魔物「!」
女勇者「久しぶりー。6回目だね。相変わらず怖い顔」
魔物「な…生身の人間がどうしてここに」
女勇者「そんなことはどうでも良いよ。君は経験値いくつだったっけ?」
魔物「馬鹿な…ここの毒に人間が耐えられるわけがない!」
女勇者「ああ、そういえば途中で毒を防ぐ防具があったね。これの事でしょ?」
魔物「そ、その防具をつけずに…どうして生きている!?」

441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 12:01:08.55 ID:03o1SKIUO
女勇者「えへへ、なんでだろうね?自分でもよくわかんないよ」
魔物「……貴様、人間か…?」
女勇者「さぁ?そんな事はどうでもいいよ!早く戦おう!」
魔物「…ふん、貴様ごときに俺g
女勇者は全力で魔物に殴りかかった。
魔物は鈍い音を立てて砕け散った。
女勇者「ふぅ。あ、また…返り血が…」
女勇者「また装備買わないといけないな…」
女勇者「お金は余るくらいあるから…別に良いんだけどね…」
ざっざっざ

454 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 12:08:13.14 ID:03o1SKIUO
【鉱山の町】
スタスタ
町人「……ひそひそ」
女勇者「?」
すたすた
町人「…あれが……」ひそひそ
女勇者「なんだろう?皆私を見てなにか言ってる…?」
すたすた
すたすた
ガチャ
女勇者「町長さん。今戻りましたよ」
町長「お、おお…。お早いお帰りですな。お体は大丈夫ですか」
女勇者「うん、なんともないよ」ニコ

459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 12:12:21.59 ID:03o1SKIUO
女勇者「元凶も倒したし、毒も塞いできたからもう心配ないと思うよ」
町長「ありがとうございます…」
女勇者「町長さん。どうかした?町の皆も様子がおかしかったけど」
町長「…あなた様は、いったい何者なのですか?」
女勇者「へ?」
町長「毒を防ぐ装備もなしに平然と鉱山に入り、すぐさま魔物を倒して帰ってくる…」
町長「…こんな事を言うのは失礼なのですが…」
女勇者「…うん」
町長「町の者はみな、おびえております…」

462 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 12:15:39.76 ID:03o1SKIUO
女勇者「そっかぁ。うん…ごめんね、怖がらせちゃって」
町長「いえ、そんなことは…ただ、あなた様が」
女勇者「いいんだよー。えへへ、私は感謝されるために戦ってるんじゃないし」
町長「すみません…感謝はしております」
女勇者「ふふ、どーも!じゃあ私は先を急ぐよ」
町長「もう発たれるのですか?」
女勇者「うん。私がいたらみんなこわがるでしょう?」
町長「…それは……」
女勇者「じゃあ、また。元気でねー」
町長「……」
ざっざっざ

466 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 12:21:19.30 ID:03o1SKIUO
【数日後・終盤】
女勇者「いよいよ終盤だなぁ。もうすぐ終わりか…」
女勇者「あとは…あ、攻撃力だけか」
女勇者「レベルももうあがらないし、攻撃力さえ上がれば…」
女勇者「……なにか、変わるのかな?」
女勇者「皆、今頃どうしてるんだろう?」
女勇者「普通に暮らしてるのかな?」
女勇者「……私、強くなったかな…?」

469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 12:25:12.18 ID:03o1SKIUO
【塔】
女勇者「あぁ、ここかぁ…」
女勇者「世界で一番高い塔、か。最強の剣があるんだよね」
女勇者「…別にいらないけど、一応行こうかな」
女勇者「攻撃力をあげるアイテムがあった気もするし」
ざっざっざ

471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 12:28:17.13 ID:03o1SKIUO
女勇者「ここの魔物は強いなぁ…」
ズシャッ!
女勇者「もう倒しても意味ないから、放っておきたいけど」
ぐしゃ
女勇者「…襲ってくるから、倒すしかないよね」
ばしゅ!
女勇者「はぁ…どうしてこんなに多いんだろう。やっぱり最強の剣を取らせないため?」
魔物「キシャァァァ!!」
女勇者「もういいや。好きに攻撃すればいいよー」
女勇者「えへへ…どうせ当たっても痛くないしね」
どかっ
どかっ
ガブッ…!

473 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 12:35:06.69 ID:03o1SKIUO
女勇者「最上階か…」
ガブッ
女勇者「懐かしいなぁ、あの剣。1週目は私が装備させてもらったっけ」
女勇者「2週目からは戦士くんが装備して…」
女勇者「あれを持たないまま魔王を倒した事もあったな」
女勇者「1週目か…本当にいろいろあったな」
ボカッ!
女勇者「大怪我したり…勇者しか使えない魔法の事とか」
女勇者「えへへ…あの頃は私も弱くて…皆にいろいろ心配かけてたな」

481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 12:45:59.29 ID:03o1SKIUO
女勇者「あの頃は、こんなことになるとは思いもしなかったのに」
女勇者「…感傷的になってもしょうがないか。早く剣を取ろう」
すっ
シャキン!
女勇者「……何回見てもきれいな剣だな」
女勇者「…今の私に、これを使う資格があるのかなぁ…?」
女勇者「……装備しても攻撃力変わらないし…」
女勇者「そうだ。うん。…そうしよう」
女勇者「…いつか、私と一緒に戦ってくれる仲間に出会えたら」
女勇者「そしたら、そのときは…その仲間にこの剣を使ってもらおう」
女勇者「…それまで、この剣は必要ないや」

487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 12:52:16.92 ID:03o1SKIUO
女勇者「よし、戻ろう。種も手に入れたし…って、ここ最上階だっけ」
女勇者「うーん…。階段で降りるのも面倒だなぁ」
女勇者「いいや、飛び降りちゃおう。ちょっと痛いかも知れないけど…」
がぶっ!
魔物「ぐるるる…」
女勇者「そういうわけだから、魔物さん達、離してくれる?」
魔物「ぐぎゃー!!」
女勇者「もう…しょうがないなぁ。できれば倒したくないのに」
ぐしゃぁ!!
魔物の群れを倒した!
女勇者「よっと」ぴょん

494 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 13:09:40.90 ID:03o1SKIUO
女勇者「最後の町か…別に補給もしなくて良いし、立ち寄らなくてもいいかな」
女勇者「皆が居たら立ち寄って休憩もしたんだろうけど…」
女勇者「…私だけなら必要ないよね」
トテトテ
トテトテ

495 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 13:14:12.73 ID:03o1SKIUO
【魔王の城】
女勇者「懐かしいなぁ。この綺麗なお城も」
女勇者「…長い通路…整った造り…」
女勇者「…これの目的を教えてくれたのは、最初の戦士くんだったっけ」
女勇者「そうだ、もうすぐ…あの子が私を襲いに来るんだった」
ツカ…ツカ…
魔物「お久しぶりですね」
女勇者「うん、久しぶり」

499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 13:22:20.38 ID:03o1SKIUO
魔物「あなたに復讐するこの日を、夢にまで見ましたよ」
魔物「父を殺され、町を滅ぼされた恨みを、今ここで晴らしましょう」
魔物「私の町を滅ぼし、今もまだのうのうと世界平和を謳い続けるあなたを」
魔物「世界中の人々が許しても…あなたが自分を許しても」
魔物「私が、許させはしません」
コツ…コツ…
女勇者「…戦うの?」
魔物「もちろんです。貴女を倒すために、私はこの姿になったのですから」

502 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/03(日) 13:31:50.10 ID:V+1FdQ5r0
あの子か