Part7
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:50:43.79 ID:
NXniIRN20
女勇者「あ……あ…」
魔王「貴様もだ。余にはわからぬ。なぜこの足手まとい共を連れているのだ」
魔王「貴様一人のほうが強いのだろう?なぜ一人で戦わない」
魔王「邪魔ならば殺せばよいではないか。余は貴様と戦いたい」
魔王「邪魔者を排除してやったのだ。さぁ、来い」
女勇者「………」すっ
女勇者は戦士の剣を装備した。
728 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:59:58.19 ID:
NXniIRN20
女勇者「…した」
魔王「む…?」
女勇者「たし……大事な…ころしたな」
魔王「ふ、なにを悲しむことがある?貴様も足手まといが居なくなって喜ぶべきだろう」
女勇者「殺したな…!!」
女勇者は戦士の剣を強く握り、力を溜めた。
女勇者「私の、大事な仲間を…!!!」
女勇者「殺した!!!!!」
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:06:41.86 ID:
NXniIRN20
女勇者「強い私と戦いたいなら!望みどおりにしてあげる!!」
魔王「む…!!」
女勇者「うあああああああああ!!!!!!!!!!」
女勇者は握り締めた戦士の剣で思い切り魔王を叩き切った!!
魔王の身体は真っ二つに断ち切られた!!
斬撃は地面を割り、山を斬り、海を裂いて進んでいく!!!
魔王を倒した!
737 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:07:04.72 ID:1YP2i0so0
いwwちwwげwwきww
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:07:12.65 ID:4yf7oBcj0
何これちーと?
739 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:07:15.56 ID:cAGwcRBiO
1撃かよw
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:07:39.93 ID:jDrBnItu0
テラチートwwwwww
764 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:15:14.49 ID:
NXniIRN20
僧侶「ゆ…しゃ、さま…」
魔法使い「終わりましたね……」
女勇者「……うん」
僧侶「…戦士さんは、その…」
女勇者「わかってるよ。復活魔法じゃ生き返らない…よね」
僧侶「はい。あまりにも肉体の損傷が激しくて…すみません…」
女勇者「僧侶ちゃんが悪いんじゃないよ」ニコ
女勇者「…それに、復活の方法がないわけじゃないしね」
魔法使い「え?」
790 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:23:19.45 ID:
NXniIRN20
女勇者「…えへへ。私、はじめて勇者に生まれて良かったと思うよ」
僧侶「え?まさか…」
魔法使い「いけません!!」
女勇者「私の命を与えられる魔法。勇者にだけ許される魔法があるんだ」
僧侶「……そんなの、いやです」ぽろぽろ
女勇者「私のHPMPなら、きっと生き返ると思うんだよね」
魔法使い「…戦士さんは、喜ぶでしょうか?勇者様が犠牲になって、喜ぶでしょうか?」
女勇者「…どうだろー?ただ、私が助けたいだけだから…」
801 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:27:46.91 ID:
NXniIRN20
女勇者「これも、私の正義だから…反対しないで欲しいんだ」
僧侶「…えぐ……ひ、…う……」
魔法使い「……」
女勇者「二人には、話しておくね。本当のこと」
僧侶「本当の…事…?」
女勇者「うん。私が今まで生きて、体験してきたことを…伝えなくちゃね」
813 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:38:05.30 ID:
NXniIRN20
女勇者「どうやったらこのループを抜け出せるのか、必死に考えて、色々試してみて…」
女勇者「色々あったんだよ、本当に。傷の事で仲間から見放されたりもしたの」
僧侶「そんな…ひどい…!」
女勇者「時には、気がおかしくなっちゃうような時だってあったんだ。そして今回…」
女勇者「やっと答えを見つけられたと思ったんだよ…?」
魔法使い「勇者様…」
女勇者「傷の事も受け入れてくれて、私っていう人間も受け入れてくれて…」
女勇者「正義の葛藤の答えにも近づけて…やっと、やっと…終わると思ったのに!」
女勇者「初めて出会えた素晴らしい仲間を…死なせてしまった…!!」ぽろぽろ
816 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:43:49.99 ID:
NXniIRN20
僧侶「勇者様…」
魔法使い「わかりました。…もう泣かないでください。ね?」
女勇者「うっ…うぅうう……!!」ぽろぽろ
魔法使い「辛かったですね…。勇者様」なでなで
女勇者「うん…うん…!辛かった…辛いよぅ…!!」ぽろぽろ
魔法使い「私達を素晴らしい仲間だと思ってくれて、本当に幸せです」
女勇者「うん…!だ、から…戦士くんを……!生き返らせ…て…!」
女勇者「私はどうせ、も、一回…」
魔法使い「……勇者様が決めたことですものね。私達も、最後までお付き合いします」ニコ
女勇者「う…うぇぇん……」
825 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:50:01.89 ID:9XEHBM3QO
勇者かわいそうです
831 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:51:26.51 ID:
NXniIRN20
僧侶「落ち着きましたか、勇者様?」
女勇者「うん。…えへへ、最後までみっともないところ見せちゃってごめんね」
僧侶「ふふ、そんなことありませんよぉ」
女勇者「本当に…今までありがとうね、二人とも」
僧侶「私こそ…本当にありがとうございました」
魔法使い「勇者様、私達の事…忘れないでくださいね」
女勇者「もちろんだよ。戦士くんにも、目覚めたらありがとうって伝えてね?」
僧侶「…はい。必ず、伝えます」
女勇者は静かに目を閉じ、自分の生命力を両手に集め始めた。
852 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:04:12.95 ID:
NXniIRN20
女勇者の命が光となってパーティの頭上から降り注ぐ。
僧侶の体力が回復した。
魔法使いの体力が回復した。
戦士は生き返った。
女勇者は力尽きた。
853 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:04:59.30 ID:/+EP+Y0KO
あああ
854 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:05:01.00 ID:AJG15aEn0
勇者・・・・
856 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:05:44.95 ID:ht+AFASQO
ああ……
857 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:06:05.81 ID:QNKqTBzPO
切ない…
860 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:06:38.94 ID:
NXniIRN20
=====================================
【SCENARIO】 ○○ ○○
【WRITER】 ○○ ○○
【CHARACTER DESIGN】 nanashi
【SPECIAL THANKS】 VIPPER
【PRESENTED BY】 ◆r3yksmPHg2
=====================================
863 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:07:17.22 ID:oin9HF+m0
エンドロールw
866 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:08:14.80 ID:1YP2i0so0
さあエンディングだ
867 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:08:16.88 ID:mfUCiV5Q0
まだエピローグがあるはずだ!
868 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:08:23.82 ID:l5I8iSXGO
勇者あ…
869 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:08:25.08 ID:n/v/Jvs/0
エンドロール後に期待・・・
871 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:09:08.86 ID:
NXniIRN20
女勇者「……ふぁ。……また、かな」
女勇者「…これで、11回目の旅立ちかぁ」
女勇者「……あは、ははは」
『…さま』
女勇者「あぁ、まだ…幻聴が聞こえる」
『…しゃさま…』
女勇者「さっきまで、一緒にいたんだもんね…」
『勇者様!』
女勇者「……」
・
・
・
女勇者「!?」がばっ
僧侶「ああ、良かった…!!!勇者様!!」
873 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:09:34.73 ID:oin9HF+m0
おおおおおお
880 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:12:00.86 ID:QNKqTBzPO
(ρ_;)
ほんとに泣ける
882 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:13:55.35 ID:Lojiwvkx0
もうさっきから画面が滲んでるんですけど……
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:15:00.97 ID:+RSg/2k8O
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
884 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:15:32.34 ID:oin9HF+m0
生キてターーー!
885 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:16:33.56 ID:
NXniIRN20
女勇者「え…?僧侶ちゃ…ん?あいたた…」ズキ
僧侶「あ、まだ無理なさらないでください…ボロボロなんですから」おろおろ
女勇者「ど、どうして…私…自己犠牲魔法で、死んだはずじゃあ…」
戦士「…勇者殿、申し訳ない…!!俺がふがいないばかりに…!!」
女勇者「戦士くん!生き返ったんだね!良かったぁ…でも…どうして…?」
僧侶「ふふ、私も忘れてたんですけどね、勇者様…一緒にお風呂入った夜、覚えてますか?」
女勇者「うん…素振りしてた日、だよね?」
僧侶「あの日、私隠れてちょっと見てたんですけど、勇者様一人でなんて言ってましたか?」
女勇者「え?なにか言ってたっけ…?」
895 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:23:50.35 ID:
NXniIRN20
僧侶「覚えてませんか?ふふ、勇者様はね…こんな事言ってたんですよ」
女勇者「…あ!私も忘れてた!」
僧侶『自爆魔法でも死ねない身体になっちゃったけど』
女勇者「あは、あはは…」
僧侶「あの時はただの冗談だと思ってましたけど、さっきのお話聞いて思い出して…」
僧侶「倒れた勇者様も、まだやっぱり息があって…必死に回復魔法かけたんです」
女勇者「そうだったんだ…」
僧侶「でも…良かった」じわ
女勇者「そうだね、ありがとう僧侶ちゃん…」ニコ
僧侶「よかったですよぅ、勇者さまぁ!!」ぎゅ
904 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:28:09.26 ID:
NXniIRN20
女勇者「自爆魔法なんて最近は絶対に使わないから、忘れちゃってたのかな…?」
魔法使い「…勇者様、ループは抜けられたんですね」
女勇者「うん。みんなのおかげだよ…本当にありがとう」
魔法使い「…良かった。私も、本当にうれしいです」じわ…
戦士「うむ。本当に……勇者殿についてきて良かった。ありがとう」
女勇者「私も…戦士くんがいてくれて、本当によかったよ」ニコ
女勇者「…えへへ、約束…果たせたね」
戦士「うむ」
女勇者「一人も欠ける事無く、平和な世界を…!!」
913 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:32:58.23 ID:
NXniIRN20
戦士「さぁ。その平和な世界を…俺達が望んだ光景を、皆で見に行こう」
女勇者「あ、待って!まだやらなくちゃいけない事があるんだ」
僧侶「ふぇ?なんですかぁ?」
女勇者「魔法使いちゃん、移動魔法で連れてって欲しいところがあるの。いいかな?」
魔法使い「はい、どちらへでもお連れしますよ」
女勇者「…皆、生贄の町へ行こう」
戦士「あの町に?構わんが、いったいなぜ?」
僧侶「…あの町、ですか…」
女勇者「うん。さ、行こう!」
916 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:37:42.43 ID:
NXniIRN20
【エンディング・生け贄の町跡地】
女勇者「あの、生け贄の子がこれを持っていたんだ…」
『思い出のペンダント』
女勇者「お父さんのお墓に備えて欲しいって…」
戦士「…俺達は、この町を救えなかったんだな」
女勇者「うん…」
僧侶「忘れてはいけませんね。私達だけじゃなく、世界中の人々も…」
魔法使い「様々な犠牲の上、やっと手にした平和だという事を…ですね」
917 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:41:26.92 ID:TKnzjmYIO
真のエンディングに立ち会える幸せよ!
919 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:42:27.40 ID:U2YZWgOP0
(´;ω;`)ブワッ
920 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:42:34.39 ID:4yf7oBcj0
まだ、まだだ・・・! 完の文字が無い・・!
921 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:42:36.51 ID:n/v/Jvs/0
もうちょっとだけ続くんじゃ
922 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:42:37.99 ID:
NXniIRN20
女勇者「…このループで、本当に色んなことを見つけたよ」
戦士「そうか。そのために勇者殿はループを繰り返してきたのかもしれないな」
女勇者「…うん。そうなのかも」
戦士「そして…ループの答えはわかったのか?」
女勇者「えへへ、いっぱいありすぎて。自分の正義とか、本当の強さとか…」
女勇者「でもね、どれも私だけじゃ見つけられなかった…戦士くん、僧侶ちゃん、魔法使いちゃん」
女勇者「皆に会えたからこそ、私は…成長できたんだと思う」
女勇者「やっぱり、皆にめぐり合うためにループしてたんじゃないのかな」ニコ
936 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:50:38.98 ID:
NXniIRN20
女勇者「ああ。やっと望んだ平和に会えるんだね……」
女勇者「さぁ、これを供えて…」
女勇者は思い出のペンダントを墓の前に置いた。
廃墟と化した町の片隅に暖かい風が吹き、墓の前に咲く花が静かに揺れた。
女勇者「………」
戦士「さぁ、行こうか勇者殿。いつかの約束を果たしに行こう」
僧侶「え?なんですかそれ?」
戦士「前に勇者殿と飲んだときにな。平和になったらもう一度行こうと約束したんだ」
魔法使い「え、私知りませんよ?連れて行って欲しいなぁ」
戦士「もちろんだ。みんなで行くに決まっているだろう。なぁ勇者殿?」
女勇者「うんっ!!さぁ、私達の望んだ平和を見に行こう!」
僧侶「あ、あの私、あんまりお酒は…」
女勇者「あはは!気にしない気にしない!つぶれちゃえばいいよ!さ、行こ!」
939 :
◆r3yksmPHg2 :2009/04/20(月) 02:52:34.16 ID:
NXniIRN20
=====================================
【SCENARIO】 ○○ ○○
【WRITER】 ○○ ○○
【CHARACTER DESIGN】 nanashi
【SPECIAL THANKS】 VIPPER
【PRESENTED BY】 ◆r3yksmPHg2
=====================================
強くてニューゲーム
ニア保存して終わる
保存しないで終わる
950 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:54:35.41 ID:dm8RKC9sO
乙!
楽しかった!
951 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 02:54:38.95 ID:QNKqTBzPO
激しく乙! 感動した!