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魔人「・・・間違いでは?」
Part8


272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 01:05:22.07 ID:hoXyjvcT0
・・・今更確認しときますけど、コレは「続編」ではなく「スピンオフ」ですんで、ご了承ください。
物語の続きを書いているんではなくて、続きに見せかけたまったく別の話を書いています。
だから、たぶん前回のがおもしれー人には、今回の空気はおもんねーと思います。
俺は書きたいことしか書けないので、その辺はご容赦ください。
んで、今すっごいお腹痛いんですけど、牛乳飲んでもお腹痛くならない方法教えてください。
よろしくお願いします。

273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 01:06:49.77 ID:NimBYHHwO
ホッとミルク

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 01:07:16.70 ID:DdIMzPr50
あっためてよく噛んで飲めばいいってじいちゃんが言ってた

278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 01:08:30.56 ID:XHu1dbkz0
よし了解した
つホットミルク

280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 01:11:25.58 ID:hoXyjvcT0
ホットミルクな・・・!了解した・・・!でももうちょっと早く言って欲しかった・・・!
具体的には日付変わるちょっと前くらいに・・・!
一瞬だけ、休ませてください・・・!しょしょしょしょしょ小便だよ・・・!!

281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 01:14:24.52 ID:1VklCjz0O
お腹弱い日本人用の牛乳あったよな?
続けてくれおもしろだから

289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 02:03:12.53 ID:hoXyjvcT0
ーーー翌日。朝・食堂
魔人(・・・結局)
魔人(彼女とは、ギクシャクしたままだ)
魔人(・・・・・・・・・)
魔人(・・・一体、どうすればいいのだろう・・・)
魔人(・・・私は・・・)
メイド長「・・・あらあら、おはよう」
魔人「あ・・・、おはよう、ございます」
メイド長「あらあら?肌に張りが無いわね。ちゃんと寝てる?」
魔人「え、ええ。まぁ・・・」
メイド長「ならいいんだけど・・・。ねぇ、あの子、最近元気ないのだけれど・・・」
魔人「あの子・・・?」
メイド長「あなたと同室の子。なにか知らない?」
魔人「・・・知りま、せん」
メイド長「・・・あらあら、そう」

290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 02:15:30.19 ID:hoXyjvcT0
メイド長「・・・今日は、お洗濯をする日なの」
メイド長「お庭に、白いシーツを何枚も並べて干すのは、とても綺麗よ」
魔人「・・・はぁ」
メイド長「・・・それを見れば、あなたの心の汚れも、落ちるかも」
魔人「・・・っ」
メイド長「・・・なにを抱えてるかは、知らないし、聞かない」
メイド長「ただ、今までのあなたは、綺麗すぎたのよ」
メイド長「少しくらい汚れるのなんて、当たり前。むしろ大切なのは・・・」
メイド長「・・・その汚れの落とし方を、考えることよ」
魔人「・・・・・・・・・」
メイド長「そして、どれだけ綺麗に落とせたところで、新品同様にはならないわ」
メイド長「汚れを落としながら、大切に使い込んでいけば、『味』が出てくるものよ」
メイド長「私は、そう思うのだけれど」
魔人「・・・味、ですか」

292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 02:20:29.43 ID:hoXyjvcT0
メイド長「・・・だから、あなたが特別なわけではないの。皆そうやって、自分の『味』を探してる」
メイド長「あなたは、まだ汚れの落とし方を知らないだけ。自分だけの『味』を知らないだけ」
メイド長「・・・これから知っていけばいいのよ」
魔人「・・・本当に、そうでしょうか」
魔人「私も、汚れを落とすことが、できるのでしょうか」
メイド長「・・・あたりまえじゃないの」
メイド長「だから、探しましょう。汚れの落とし方を」
魔人「・・・・・・・・・」
メイド長「・・・お洗濯、がんばりましょうね?」
魔人「・・・はい」
ーーー本当に、『魔人』の私の心の汚れも、落とせるのだろうか。
     信じられるわけではなかった。だが・・・
     彼女の言葉を、信じたいと思った。

295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 02:32:06.66 ID:hoXyjvcT0
ーーー城・庭
先輩A「・・・おーい!引っ張っていいよー!」ブンブン
魔人「こ、こうですかー?」
先輩A「違う違うー!もっと、向こうまで走ってー!!」
魔人「は、はぁい。・・・っと」タッタッタ
ーーー紐に留めたシーツが、いっせいに風に揺れる。
     照り付ける太陽が、まだ湿っぽいシーツをやいていく。
     空は青で、芝生は緑で、シーツは真っ白だった。
魔人「・・・綺麗」
先輩A「・・・そーでしょ。この仕事が一番好きだなー、私は」
魔人「・・・心の、洗濯・・・」
先輩A「・・・んーっ、いーい天気だなー・・・と」
メイド「・・・えーっと、こっちが・・・」
先輩B「おーい、バーカ!絡まってるってのー!!」
先輩A「・・・あんたら遊ぶなよー!まだシーツはあるんだかんねー!」

296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 02:39:06.00 ID:hoXyjvcT0
魔人「いつも、こんなに大掛かりなんですか?」
先輩B「ん?ああ、なんせ量があるからなー。天気によってもできねーし、一気にやっちまわねーとな」
魔人「・・・そうですね」
メイド「・・・ねーさーん、コレ、持っててもらっていーっスか?」
魔人「・・・う、うん」
メイド「んじゃ、あっちに留めて来るっスから!・・・うぉぉ」ダダダダ・・・
先輩B「なんだかんだで、楽しい仕事だよなー。気持ち良いし」
魔人「本当に・・・、うわぁっと・・・」ギュッ
先輩B「ははっ、しっかり持ってねーと、転ばされっちまうぞー」
先輩B「こう、腰を入れてな?がっしりと、構えるのがコツだよ」
魔人「・・・コツ」
先輩A「・・・おーい!あんたもやりなさーい!」
先輩B「・・・さぼってるわけじゃねーよー!・・・じゃ、あたしあっち行くな」
魔人「・・・腰を入れて、持つ・・・」

297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 02:46:34.64 ID:hoXyjvcT0
先輩A「・・・あらかた干せたー?」
メイド「後これだけっスよー」
先輩B「よし!走ってこい!」
メイド「よーし、お任せあれ!・・・うぉぉ!」ダダダ・・・
魔人「・・・・・・・・・」
先輩A「あの子、なんか走るの好きよね・・・。これで最後ー?」
先輩C「・・・うん、おわったよー」
先輩A「・・・あんた、干す方の係じゃなかったっけ?」
先輩C「あははー、だって太陽嫌いなんだもーん」
先輩B「・・・そんなんだから、もやしっ子なんだよ。・・・と、お?よし、留めたな」
先輩C「・・・そーだ、新人ちゃんに聞こうと思ってたんだけどー」
魔人「私、ですか?」
先輩C「うんー、あなた、兵士さんと仲いーのー?」
魔人「・・・っ」

298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 02:50:34.90 ID:NimBYHHwO
明日晴れたら布団干そう。

299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 02:54:22.50 ID:hoXyjvcT0
魔人「・・・なんの、ことですか?」
先輩C「あれー?やっぱり夢かなー」
先輩A「・・・なになに、何の話?」
先輩B「教えろ教えろ」
先輩C「あのねー、一昨日の飲み会のときー、ちょっとウトウトしててー」
魔人「・・・!」
先輩C「話し声が聞こえたからー、誰かなー、って思ってたんだけどー」
先輩C「新人ちゃんとー、兵士さんだった気がするのー」
先輩A「・・・兵士さんって、あの、城門にいる?」
魔人「・・・あの、あれは」
先輩C「そうー。二人でー、お風呂がどーとか話して、そのまま出てったよねー?」
先輩B「マジで?二人でお風呂って・・・、おいおいおい!どういうことだよ、新人ーっ!」
魔人「あれはっ・・・、ただ、お風呂の話をしていただけで・・・!」
魔人「大浴場の鍵の場所に案内してもらっただけです!決して、そんなっ・・・」

300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 03:00:36.56 ID:hoXyjvcT0
メイド「ーーー大浴場の、鍵・・・?」
魔人「ーーーっ」
先輩B「おう、お帰り。今おもしれー話が・・・!」
メイド「え?でも、ねーさん、あの時・・・」
メイド「・・・覚えて、ないって・・・」
先輩A「あなた、兵士さんって知ってる?どんな容姿の人?」
先輩C「あははー、カッコいい人だよー、お酒強いらしいのー」
メイド「・・・話の、内容聞いたときに・・・」
メイド「鍵の話なんて、一言も・・・」
先輩B「酒に強いってのは高ポイントかもなー」
先輩A「それで、この子とお似合いなの?ねぇ・・・。・・・どうかした?」
メイド「・・・ねーさん、あの時・・・」
メイド「・・・嘘、ついたんスか」

303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 03:07:55.39 ID:hoXyjvcT0
ーーー私は嘘をついた。
魔人「・・・違っ・・・」
ーーー私はあなたに、嘘をついた。
魔人「・・・そん、つもりっ、は・・・」
ーーー私はあなたを傷つけた。
魔人「・・・っ、ごめっ・・・」
ーーー私は、あなたを裏切り、
     あなたの手を、振り払った。
魔人「ーーーごめん、なさいッ・・・!」
ーーー綺麗になったシーツを見て、
     自分の心まで綺麗になったと思い込んでいた。
     なんと愚かなことだろう。
     その場から走り去ることしか出来なかった。
     ヤッパリ アナタハ 『マジン』ダカラ…
     その声は、背中からではなく、
     お腹の奥の方から聞こえた。

304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 03:19:22.16 ID:hoXyjvcT0
ーーー夕暮れ・屋上
魔人「・・・・・・・・・」
ーーーどのくらいここにいるのだろう。
     さっきま空の天辺で輝いていた太陽は、
     穏やかな色に変わり、山の奥へと消えそうだった。
     私は、こうして膝を抱いて、惨めに泣くことしか出来ないでいる。
     干したシーツは既に、とりこまれていた。
魔人「・・・・・・・・・」
ーーー吐き気は無かった。吐いたところで、一つもすっきりしないのだから。
     相変わらず、重たく冷たい氷は、
     お腹の中でどっかりと腰を下ろし、動こうとはしない。
     やがて、自分の体はすべてその冷たくて重たい氷になってしまいそうで、
     そのまま凍って死んでしまえればいいと思った。
     その死に方は、とても苦しくて、寂しくて、
     今の私には、一番お似合いな死に方だから。

305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 03:24:45.93 ID:+0n7lofXO
自殺は!ジサツだけはぁあああああ!!!!!!

308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 03:37:50.60 ID:hoXyjvcT0
ーーーなにもかも、分からなかった。
     初めてのことだらけで、頭がパンクしそうだった。
     出来ることなら、このまま、子供のように両手をバタつかせて、
     「助けてくれ」と、泣き喚きたかった。
ーーーしかし、それは出来ないことだ。
     私がやってはいけないことだ。
     私はそれだけ、彼女を傷つけた。
     彼女の想いを踏みにじり、
     彼女の笑顔を奪い去った。
ーーー彼のことを、少しだけ思い出して、やめた。
     彼に対する、あの熱い感情の正体はいまだに分からないが、
     その感情は、今出すべきものではないと、思う。
     それはもっと、とても綺麗でさわやかな感情で、
     今の私にはふさわしくないものだ。

310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 03:45:20.24 ID:hoXyjvcT0
魔人「・・・分から、ないのです」
魔人「分からないのです」
魔人「私は、『魔人』なのです」
魔人「『魔人』には、『人間』のことなど、分からないのです」
ーーーあなたは、『魔人』と『人間』は似ていると言った。
     けど所詮、それは違ったのだ。
     似ているだけで、同じではないのだ。
     両者は、決定的になにかが違っている。
     それはもう、圧倒的に。
     それはもう、必然的に。
魔人「・・・私は、」
魔人「私は、どうすればいいのですか」
魔人「どうすれば、彼女に償うことが出来るのですか」
ーーー『魔人の村』に住む、一人の人間を思い出した。
     彼女なら、どうするだろう。
     彼女ならば、いったいどうしただろう。
     彼女ならば、『魔人』と『人間』を歩み寄らせた彼女ならば、
     私達『魔人』を救ってくれた彼女ならば、
     私のことも、救ってくれるだろうか。

314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 03:54:33.55 ID:hoXyjvcT0
・・・コツコツコツ
魔人「・・・・・・・・・」
コツコツコツコツコツ
魔人「・・・・・・・・・」
コツ・・・
ーーーずいぶんシケた顔してんじゃねーか。
魔人「・・・っ」
町娘「ーーーよう、久しぶり」
ーーー彼女ならば、
     私のことも、救ってくれるだろうか。
魔人「・・・たすけ、て・・・」
魔人「ーーーたすけて、ください・・・」

317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 04:00:32.25 ID:hoXyjvcT0
・・・非常に残念な(ry

318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 04:01:05.50 ID:dXiEbQuj0
いやだいやだいやだいやだいやだい

319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 04:02:16.10 ID:XHu1dbkz0
がんばるんだ
お前なら出来る

323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 04:07:52.99 ID:hoXyjvcT0
姉は朝早いって言ってPC返された後寝てもうた。
んなこたどーでもいーんだよ!
今めちゃくちゃキリがいーんですけど!どーでしょーか!!

324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 04:20:24.25 ID:hoXyjvcT0
・・・あー、やっぱだめだ。浮かびません。
ごめんなさい、寝ます。明日にまた書きます。
保守は・・・、残るかなぁ?お願いします、でも無理はせんといてね・・・!
では、読んでくださった人保守してくださった人ありがとう!
おやすみなさい。

325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 04:25:49.08 ID:AuK2S0dXO
おやすみ

326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/11(日) 04:34:56.57 ID:AQYzn1lRO
>>324
乙。