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魔人「・・・間違いでは?」
Part6


185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 19:02:47.68 ID:M/aPIXcv0
ーーー大浴場
ガララッ
魔人「・・・あ、本当に広い・・・」テトテト
魔人「こんな広いところに一人で入れるなんて、贅沢ですねぇ・・・」
魔人「・・・どれどれ早速・・・、ん」チャポン
魔人「・・・ふぁぁぁぁぁ〜・・・、いいお湯加減・・・」バシャーン・・・
兵士「ーーーそうですかぁ?良かったぁ・・・」
魔人「ッ!?そ、そうでした、あなたも、いらしたんですよね、失礼しまし・・・」ブクブク
兵士「ーーーいやぁ、本当に好きなんですねぇ、お風呂・・・」
魔人「い、いまのはその、油断していただけです」バシャン
兵士「ーーー油断ですかぁ、それは得したなぁ・・・」
魔人「か、からかわないでください・・・」ブクブクブク・・・
カポーン・・・

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 19:15:45.48 ID:M/aPIXcv0
魔人「・・・結構、響くものですね、声」
兵士「ーーーそうですねぇ、やっぱり人が居ないからでしょうかぁ・・・」
魔人「これは、少し気をつけないと・・・」ボソッ
兵士「ーーーなにか言いましたぁ・・・?」
魔人「い、いえ!なんでもありません!」バシャン
兵士「ーーーやっぱり俺、出ましょうかぁ?あなたもゆっくり出来ないんじゃ・・・」
魔人「そ、そんな気を使わないでくださ・・・」
魔人「・・・『も』?」
兵士「ーーーあっ、いえ、あの・・・」バシャバシャン
魔人「・・・・・・・・・」ブクブクブク
兵士「ーーーお恥ずかしい話ですがぁ、女性経験に乏しいのでぇ、照れているんです・・・」
魔人「・・・そ、そうですか。すいません、言いにくいことを言わせて・・・」
兵士「ーーーいやぁ、いまのは・・・、笑ってやってください・・・」バシャン・・・

192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 19:31:58.93 ID:M/aPIXcv0
魔人「・・・・・・・・・」チャポン
兵士「ーーーやはり、失敗だったかも知れませんねぇ・・・」
魔人「そっ、そうですね・・・」
兵士「ーーーでも、やはり誰も居ない大浴場ってのもぉ、いいもんです・・・」
魔人「・・・ええ、本当に」
兵士「ーーー誘ってくれてありがとうございましたぁ・・・」
兵士「ーーー兵舎の浴槽はぁ、足を伸ばしきれないんでぇ・・・」
魔人「た、大変ですね、お疲れなのに・・・」
兵士「ーーーいいえ、普段はもっぱらここを使っているのでぇ・・・」
兵士「ーーーそれより、どうですかぁ?なかなか良い風呂でしょう・・・」
魔人「ええ、とても気に入りました。通っちゃうかも」バシャ・・・
兵士「ーーー是非、そうしてください・・・」
ーーーお風呂の気持ちよさと、隣に彼が居る緊張と、程よい酒が混ざり合って、
     ふわふわとした、なんだか変な気分だった。
     いままで感じたことのない感情だ。それに少しだけ戸惑った。
     しかし、私はこの感情が、嫌いにはなれなかった。

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 19:46:06.83 ID:M/aPIXcv0
魔人「・・・ふわぁぁぁ・・・」
兵士「ーーー寝ないでくださいよぉ・・・?」
魔人「ねっ、寝ませんよ・・・!」バシャバシャ
兵士「ーーーあはは、俺は少し寝そうです・・・」
魔人「あ、あなたこそ、寝たらまずいですよ?」
兵士「ーーー分かってます、先、あがりますねぇ・・・」
魔人「・・・あ、はい」
兵士「ーーーじゃ、ごゆっくりぃ・・・」ザパーン
魔人「・・・はい、お休みなさい」
兵士「ーーーはい、お休みなさ・・・」
パチンッ
魔人「ーーーっひぃ!?」
兵士「ーーーあ、電気が・・・」
シーン・・・

196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 19:50:03.05 ID:M/aPIXcv0
ーーー大浴場・前
王様「・・・あー、トイレ・・・」
王様「ったく、今何時だよ・・・」
王様「・・・ってああ?」
王様「風呂場の電気ついてんじゃねーか」
王様「今日宿直誰だっけ・・・、チェックしとけよったく・・・」
パチンッ
王様「・・・電気は大切にね」
王様「・・・エコロジーこそ、これからの社会に求められる・・・」
王様「・・・ふぁーあ。まぁいいや、トイレトイレ・・・」

200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 19:59:01.44 ID:M/aPIXcv0
ーーー大浴場
魔人「どどど、どどど、なに、なに、なにが・・・!!!」
兵士「ーーーあー、多分、外の誰かに電気消されちゃったんで・・・」
魔人「ほ、本当にそれだけですか!?」
兵士「ーーーええたぶん、停電ってことはないだろうし、今日は消灯はありませんし・・・」
魔人「そ、そういう意味ではなく・・・!ててて敵とか・・・」
兵士「ーーーああ、それなら大丈夫なはずです。そこまで手薄じゃありませんからぁ・・・」
魔人「・・・わ、わかりました・・・」
兵士「ーーー落ち着いて、その場から動かないでくださいねぇ・・・」スタスタ
魔人「は、はい・・・」
ガラガラー
ピシャン
・・・シーン
魔人「・・・・・・・・・」

201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 20:02:06.27 ID:M/aPIXcv0
・・・非常に残念なお知らせがあります

202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 20:03:31.95 ID:7vEG2O5J0
ガーン…
ショック… orz

203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 20:04:55.96 ID:M/aPIXcv0
姉にPC取られ

204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 20:06:52.01 ID:u6hPUj3+P
そうか
よし、いいから続けろ

209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 20:19:02.51 ID:rTnijOju0
お、お姉さんは魔人ちゃん系?

210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 20:33:43.90 ID:5CsctrxG0
あ、姉ちゃんが続き書けばいいのか
俺ってあったまいいー

211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 20:49:15.22 ID:uqgsYQb+O
お、お姉ちゃん・・・

212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 20:49:38.12 ID:eGkFNURqO


213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 21:01:19.96 ID:8xYxtAZA0


214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 21:07:55.78 ID:5CsctrxG0


218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 21:45:47.37 ID:M/aPIXcv0
犬もふもふ

219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 21:47:33.41 ID:AvKScaE40
>>218
なでこなでこ

221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 21:56:41.58 ID:M/aPIXcv0
魔人「・・・う、動くなといわれましても・・・」
魔人「不測の事態には、備えませんと・・・」
シーン
魔人「・・・・・・・・・」
魔人「・・・なにも見えませんね・・・」ザパー・・・
魔人「・・・しかし・・・、ゆっくり・・・、歩けば・・・」ソッ
魔人「・・・だ、大丈夫です、このくらい・・・」ヒタッ
魔人「・・・しかし、本当に暗い・・・」
パッ!
魔人「ーーーっ」クラッ
バタンッ
魔人「・・・目が眩むだなんて・・・」
魔人「・・・ッ」ズキッ
魔人「・・・足を・・・」

222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:03:52.15 ID:5CsctrxG0
>>221
おかえりー

223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:11:11.51 ID:M/aPIXcv0
兵士「・・・いま凄い音がっ」バッ
魔人「っ!駄目ですっ!」
兵士「・・・っ」ピタッ
兵士「・・・魔人、さん?」
魔人「・・・電気、ありがとうございました。もう大丈夫です」ズキズキ
兵士「・・・本当に?」
魔人「・・・ええ、早く戻ってください。・・・湯冷めしてしまいますよ・・・?」
兵士「・・・・・・・・・」
兵士「・・・分かりました」
兵士「あなたも、早く上がってください。お酒も入ってますし、危険です」
魔人「ええ、分かりました。ご心配どうも」
兵士「・・・では」スタスタ・・・
魔人「・・・・・・・・・」
魔人「・・・っく」ズキッ・・・

225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:21:26.87 ID:M/aPIXcv0
魔人「・・・なに、死ぬわけでは、無いでしょう・・・」
魔人「朝になれば、誰かが・・・」
ガラッ
魔人「ーーーっ」
・・・ファサッ
魔人「・・・・・・・・・」
兵士「・・・あの、あなたを辱めることになるかもしれませんが・・・」
兵士「そのタオルを、巻けば、少しは・・・。そうすれば、自分も、入れますから・・・」
魔人「・・・何故」
兵士「・・・あなたは、ご自分で思ってるほど、嘘が上手くはありません」
兵士「だから、その・・・。動けないのではないかと・・・」
魔人「・・・っ」
兵士「・・・その、巻けたら、呼んでください」
魔人「・・・重いですよ、私」

226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:24:16.73 ID:AvKScaE40
くっそ兵士くっそこのやろおおおおお

227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:29:41.13 ID:rnCeYUphO
わっふるわっふる

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:29:59.96 ID:M/aPIXcv0
ーーー城・廊下
兵士「・・・・・・・・・」
魔人「・・・・・・・・・」ピチャン
兵士「・・・今も、足、痛みますか?」
魔人「・・・触らなければ、大丈夫、です・・・」
兵士「・・・そうですか」
魔人「・・・・・・・・・」
兵士「・・・・・・・・・」
魔人「・・・重くは、無いですか」
兵士「・・・いえ、そんなことは・・・」
魔人「本当のことを、言ってくれていいのですよ・・・」
兵士「ふ、普段から、もっと重いものを、運ぶ訓練をしているので、じょ、女性一人くらいなら・・・」
魔人「・・・・・・・・・」
兵士「・・・・・・・・・」

229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:32:27.63 ID:AvKScaE40
支援

230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:32:54.04 ID:RfhgqHrL0
おおおおおおおぱああぱあっぱあいは?
まじんのおっぱいはいまどうなっててるの!?

231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:39:09.21 ID:rnCeYUphO
そりゃお前、湯上りなんだから水滴がこう……な
それに髪もしっとりしてだ
酒飲んで、顔も少しは赤くなってるし
しかしそばかすのメイドは俺がいただく

232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:39:49.96 ID:M/aPIXcv0
ーーー城・姫様の部屋
姫様「・・・んで、私のところか・・・」
兵士「・・・この時間では医務室も、町の医者もやっておりませんので・・・」
姫様「・・・んでこんな時間に風呂なんか・・・」
魔人「・・・!」
姫様「・・・まー、いいか。ねーちゃん、足出せ」
魔人「・・・は、はい」スッ
兵士「・・・っ!で、では自分は、外に待機してますのでっ」バッ
魔人「・・・っ」カァァ
姫様「・・・あー?なんだアイツ、改まって・・・。・・・頭痛ぇ・・・」
魔人「・・・お願いします」ペコリ
姫様「・・・んー、正直、酔っ払い中だし・・・、そんな期待すんなよ・・・」
魔人「・・・はい」

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:48:18.29 ID:M/aPIXcv0
姫様「・・・おー、絶景かな・・・」
魔人「・・・っ、ややややめてください痛っ・・・」
姫様「あーあー、怪我人が暴れんな・・・、どれ、具合みっから」
魔人「・・・くぅ」ギュッ
姫様「・・・・・・・・・」サワッ、サワッ
魔人「・・・!・・・くぅ・・・!・・・っは」グッ・・・
姫様「・・・なんか、エロい気分に・・・。色っぺーな・・・」
魔人「・・・ちょ・・・、そんな場合では・・・っ・・・」ギュゥ・・・
姫様「・・・あー、ただの捻挫じゃねぇな・・・、骨はまぁ、大丈夫だけど・・・」
魔人「・・・ん」
姫様「・・・よし、治癒魔法かけとく。でも、魔法ってのは残念ながら万能じゃねぇ」ポワァ
魔人「・・・それは、わかります」
姫様「完全には治せねぇ、とりあえず、軽い捻挫くらいまでは、治しとくからなー・・・」ポワァ
魔人「・・・痛み、引いてきました・・・」

234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:53:37.63 ID:M/aPIXcv0
姫様「・・・ほい、終了。湿布張って、一日安静。メイド館でも湿布くらいあっから」
魔人「・・・凄いですね。治癒魔法・・・」
姫様「どうってことねぇよ。さっきも言ったとおり、万能じゃねーから・・・、ふぁ・・・」
魔人「・・・痛みは引きました。ありがとうございます」
姫様「ねーちゃんも、魔法はなんか使えんだろ?」
魔人「私は、火を出すくらいしか・・・、誰かの役に立つ魔法なんて、使えませんよ」
姫様「なに言ってんだよ、火だって使いようによっちゃあ役に立つだろ」
魔人「・・・・・・・・・」
姫様「・・・ん?」
姫様「・・・さっきの風呂場で、火出せば足元照らせたんじゃねーの・・・?」
魔人「・・・あ」
姫様「・・・あー、抜けてんだなー、ねーちゃん」
魔人「・・・ご、ごめんなさい」
姫様「謝ることじゃねーよ・・・」ヒラヒラ

235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 22:54:08.82 ID:AvKScaE40
頭がぱーん支援

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 23:04:50.16 ID:M/aPIXcv0
姫様「・・・しっかし、二人で風呂ねぇ・・・。いつの間にそんな仲良く・・・」ニヤニヤ
魔人「なっ・・・!た、たまたまです、たまたま!」
姫様「ふーん?ふんふん、へぇ?」
魔人「な、なんですかその目は・・・」
姫様「いやー?タオル一枚でおぶさってくるなんて、ねぇ?」
魔人「あれは・・・っ、仕方なく・・・!」
姫様「・・・さーて、治療費を貰おうかっ!!」ガバッ
魔人「ひっ!?な、ななにするんですか・・・!」
姫様「金が無いならぁ〜、体で払えよぉ〜」サワサワ
魔人「ちょ、やめ、この格好はシャレになら・・・、ひゃうっ!!!??」
バターン!
兵士「どうしましたッ!?まさか敵・・・しゅ、う・・・」
魔人「ーーーッ」
兵士「・・・し、失礼、しま、したぁ・・・」バタム