Part1
魔人「・・・間違いでは?」
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1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/09(金) 23:37:12.50 ID:
n6Fci5/60
ーーー城の門が見えたとき、改めて「何故こんなところに来てしまったのか」、と感じた。
しかし、「君が適任だと思うんだ」というかつての上司の言葉を思い出し、
同時に、特別反対する気持ちが起こらなかったことも、思い出した。
魔人「・・・間違いでは?」
兵士「・・・しかし、本日入城許可は降りていないのですが・・・」
魔人「・・・おかしいですね。本日挨拶に向かうと、事前に打ち合わせていたのですが」
兵士「うーん。『村』関係ならば、話は違ってくるかも知れませんね・・・」
兵士「・・・どっちにしろ、確認までしばらく時間はかかると思いますが・・・」
魔人「・・・困りましたね。どうしましょうか・・・」
・・・このスレは、
魔王「間違えた・・・」 を読んでいただけると20倍くらい変わると思います。
続編ではなく、あくまでスピンオフ的なものだと思ってください。
流石に駆け足過ぎて物足りないところが多かったので、早速ですが後日談です。
>>1のオナニー全開ですが、ご容赦ください。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/09(金) 23:43:43.34 ID:
n6Fci5/60
勇者「・・・ん、おーい」
魔人「・・・あ」
兵士「あ、勇者さん。ちぃーっす」
勇者「ちぃーっす、じゃねーよ。お前な、いい加減俺に対する態度改めろよ」
兵士「勇者さんの王様に対する態度見てたら、説得力ないっすよ・・・」
魔人「・・・どうも、お久しぶりです」
勇者「ああ、いらっしゃい。えーっと・・・、部下さん?秘書さん?」
魔人「・・・どちらも、『元』です。現在は、『村』の住人です」
勇者「そーだったそーだった。いらっしゃい、魔人のねーちゃん」
魔人「・・・ねーちゃん・・・」
兵士「勇者さん、どーいうことっすか?今日の入城許可は・・・」
勇者「俺が誰も入れねーようにしたんだよ。なんかあっかも知んねーからな」
魔人「・・・・・・・・・」
ーーー結局、自分は歓迎されていないのだと思った。
『魔人の村』が認められてからまだほんの一ヶ月しか経っていないのだから、当然だ。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/09(金) 23:48:46.29 ID:
n6Fci5/60
勇者「・・・あ?なんか勘違いしてんだろ、ねーちゃん」
魔人「・・・なんのことでしょうか」
勇者「今のは別に・・・、いや、そう取られても仕方ねーか。悪ぃ悪ぃ」
勇者「別に、ねーちゃんが危険だとか、そーいうこと言ってるんじゃねーんだ」
魔人「・・・・・・・・・」
勇者「・・・ただ、まだ『魔人』は、完全になじんじゃいねーからな」
勇者「ねーちゃんに何かあってからじゃ遅ぇだろ、そーいうことだよ」
魔人「・・・言い訳にしか、聞こえませんが」
勇者「・・・かっ、その通りだわな。申し訳ねー。・・・んじゃ、まぁ入れよ」
兵士「・・・王様や姫様に許可は取らなくていいんですか?」
勇者「許可済みだっつの。大切なお客様だぜ?ほら、どいたどいた」
魔人「・・・・・・・・・」ペコリ
兵士「・・・わかりました、ようこそ」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/09(金) 23:53:14.37 ID:
n6Fci5/60
ーーー王の間
王「・・・よぉ、いらっしゃい。ご苦労だったな」
魔人「・・・いえ、そういう約束でしたから」
姫様「うおーっ、ねーちゃん久っしぶりー!元気だったか!?」
魔人「・・・え、ええ。まぁ」
姫様「魔王城で別れて以来だろー?あんときゃまともに挨拶できなかったからなー」
姫様「すっげー引っかかってたんだよ。悪かったな。色々世話になったのに」
魔人「・・・いえ、お礼を言うのは、こちらのほうですから」
姫様「相変わらず固ぇなー。・・・胸は、こんなに柔らけーのに・・・」ツン
魔人「ちょ・・・!や、やめなさい・・・!!」バシッ
姫様「痛・・・。父上、ねーちゃんはな、怒ると超怖ぇんだぞ」
王様「・・・おめーが怒らせるよーなことすっからだろ・・・。失礼すぎんぞ・・・」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 00:02:24.74 ID:
M/aPIXcv0
勇者「・・・つーわけで、王。コイツが、例の・・・」
王様「・・・ああ、そーだったな・・・」
王様「・・・改めて、ようこそ我が国へ」
王様「手当てはいくらでも出っから、いくらでものんびり過ごしてってくれ」
魔人「・・・分かりました」
ーーーそう。
『魔人の村』と、それを引き込んだ『国』とのあいだに結ばれた条約。
それは、研修という名目で、お互いの住人を一人、つまり・・・。
人間と魔人を交換し、自分の『領域』に住まわせるというものだ。
こうすることで、お互いの異文化を持ち帰り、お互いの種族の発展となる。
・・・という建前で、お互いの種族をそれぞれ、『人質』に取ることが出来る。
姫様「今日からこっちに住むんだよな?荷物は?」
魔人「ええ。先ほどの兵士様に預けさせていただきました」
ーーー決して、互いを信頼していないわけではない。
そうでなければ、ここまで歩み寄れない。
しかし、事が起こってからでは、遅い。
他国への言い訳にもなる。
何重にも保険を重ねた結果の、条約。
自分で策士を名乗るだけはある、と素直に関心した。
他でもない、この目の前の、国王の提案だった。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 00:10:16.29 ID:
M/aPIXcv0
王様「住むとこは決まってんのか」
魔人「いえ・・・、本日の午後を使って、ゆっくり決めようかと」
姫様「はぁ?そんな悠長な・・・」
魔人「少し融通が利くかと思いまして。ご迷惑だったでしょうか・・・」
王様「いや、そんなもんいくらでも利かせてやるけど、そうだなぁ・・・」
ーーー私は、今日から人間の町である、この城下町に住む。
紛れも無く、『人間の町』だ。ここには魔人は一人もいない。
心苦しい、とは思わない。魔人は、そういった感情には疎いはずなのだ。
しかし、不安に感じないわけではない。
この町には、魔人はただの一人も、いないのだから。
王様「・・・いっそ、このまま城に住んじまうのはどうだ?」
魔人「・・・は?」
姫様「おー!いいじゃんいいじゃん、住んじゃえよ!そっちのほうが楽しーし!」
魔人「・・・し、しかし・・・」
勇者「あー、そっちのほうがいーんじゃねーの。いろいろ楽だぞ、ここは」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 00:16:36.02 ID:
M/aPIXcv0
魔人「・・・よろしいのですか・・・」
王様「もちろん、むしろこっちの我侭だ。よろしく頼むわ」
魔人「・・・それでは、お世話になります」
姫様「やっほぅ!部屋に遊びに来いよねーちゃん!あっ、先に部屋選ぶか!?」
魔人「・・・選ぶなんてとんでもない、私はどこでも大丈夫ですから・・・」
勇者「遠慮すんなっての。どーせならいい部屋に住もうぜ、使ってねー部屋いっぱいあっから」
王様「おめーが言うな、おめーが」
魔人「・・・あ、それと。お仕事ですけど・・・」
王様「あぁ?いいんだよ、仕事なんて。むしろ、この町に住むことが仕事みてーなもんだろ?」
魔人「ですが、流石にお世話になりっぱなしでは、肩身が狭いですよ」
勇者「・・・ほんっとに、頭が固ぇんだから。遊んで暮らせるよーなもんだぜ?」
姫様「そーそー!むしろこっちが羨ましいぜそんな生活!」
王様「・・・おめーらも見習えよ、少しは」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 00:25:51.60 ID:
M/aPIXcv0
魔人「・・・それでは、部屋に荷物を運んでから、仕事を探してきます」
王様「元々、なにしてたんだっけ?あの、魔王の下で」
魔人「・・・あのときは・・・」
勇者「秘書、だっけ?側近というか、サポートしてたんだろ?魔王の」
魔人「秘書だなんて、そんな・・・。ただの部下です」
姫様「でも、飯とか風呂とか用意してくれたの、ねーちゃんだったよな?」
魔人「・・・はい、家事はどちらかといえば、得意なので」
勇者「めずらしーんじゃねーか?そんなマメな魔人ってのも」
魔人「・・・そう、でしょうね。私は、綺麗好きな性分ですので・・・」
王様「・・・ふむふむ。んじゃ、ピッタリな仕事があるじゃねーの」
魔人「・・・ピッタリ、ですか?」
王様「ああ。しかも、城の中で出来る。完璧じゃねーか」
魔人「それって・・・」
王様「・・・メイドさんだよーん」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 00:31:58.04 ID:
M/aPIXcv0
王様「おい、おい我が娘、一着持ってきてみ?」
姫様「しゃきーん。もう既に持ってきてある」
勇者「流石姫、いい仕事したな」
魔人「えぇ!?用意良すぎませんか!?」
姫様「ふっふーん。常に先を見通すのが、政治の基本ぜよ」
魔人「見通しすぎでは!?もうエスパーの域じゃないですか!」
王様「いいからほれ、早速着てみろって。ほらほら」
魔人「え、で、でも、サイズが・・・」
姫様「揉んだから大体あってると思う」
魔人「うぇぇ!?なんですかそのトンデモ能力!」
姫様「・・・はい、はいっ!着替えるから男ども、出た出た!」
王様「ガッテン!」ダッ!
勇者「任せとけ!」ダッ!
魔人「ちょっ・・・、無駄な団結力・・・」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 00:38:32.07 ID:
M/aPIXcv0
バタム
女兵士「姫様、呼びましたかー?」
姫様「おう、着せんの手伝ってくれ」
魔人「・・・よ、よろしくおねがいします」
女兵士「あっ、始めまして。確か魔人さん・・・、でしたよね?」
魔人「は、はぁ」
女兵士「わー、すっごい綺麗。スタイルもいいですし・・・、メイド服着られるんですか?」
姫様「うちのメイドとして働くことになったんだ」
魔人「え、ま、まだ決まったわけでは・・・」
女兵士「賛成です、賛成!さ、さ、早く着替えましょう早く!」
魔人「わ、分かりましたよ、って、え!?じ、自分で脱ぎますから・・・!」
女兵士「いーからいーから」
魔人「えっ、な、なんでそんなに脱がすの上手い・・・、し、下着は脱がなくてもいいでしょう!?」
姫様「・・・呼んどいてなんだけど、ほんっと恐ろしい女だなコイツ・・・」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 00:44:02.24 ID:
M/aPIXcv0
女兵士「サイズは・・・、胸、大きいですねー」
魔人「いや、そんな・・・、あなたほどでは・・・」
姫様「・・・何食ったら二人とも、そんなにデカくなるんだ?」
女兵士「やだなぁ、姫。これからですよー!」
姫様「くっ・・・!その子供扱いもムカツクんだが・・・!」
女兵士「それに、おっぱいがある姫なんて姫じゃないみたいな・・・、ああもう可愛いな」ギュッ
姫様「おぅ、だ、抱きつくなよバカ・・・!い、今はこっち、メイド、メイド・・・!」
魔人「・・・に、人間とは、恐ろしいものですね・・・」
姫様「あらぬ誤解を受けている!?離れろっての!疑われてるぞ!!」
女兵士「私には、疑われて困ることなど何一つないので・・・」ギュゥゥ
姫様「私にはあるっつーのぉ!おい、バカ、うっ、苦し・・・!」
魔人「・・・・・・・・・」
姫様「ひ、引かないでくれぇぇぇぇ、誤解なんだぁぁぁぁぁ」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 00:51:06.38 ID:
M/aPIXcv0
魔人「・・・一応、着れましたが」
姫様「・・・おー、なんつーか、似合うな・・・。うん、美しいぞ!」
女兵士「ちょっと回ってもらってもいーですか?」
魔人「回る・・・?こう、ですか?」クルリ
姫様「おーおー!綺麗だなーなんか、様になってるというか・・・」
女兵士「私個人的にはもっとスカートのタケを・・・、失礼しますね」
魔人「ひゃあ!?きゅ、急に腰を触らないでください!!」
女兵士「え?ここですか?ここ、好きなんですか?」サワサワ
魔人「ちょ、まっ、お、怒りますよ仕舞いには・・・!」
姫様「ばっ・・・!お前炭にされるぞ!その辺にしとけっ!!!」
女兵士「ちぇー、つまんないの・・・。これで、どうですか?」
魔人「んっ・・・、短くありませんか、これ・・・。スースーする・・・」
姫様「女装した男子か」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 00:56:23.99 ID:
M/aPIXcv0
ガチャリ
王様「・・・終わったか」ヒョイ
姫様「終わったけど・・・、ノックも無しに入るとは何事か」
王様「畜生終わってたか・・・」
姫様「・・・・・・・・・」ゲシッ、ゲシッ
王様「痛、痛い、煩悩口から漏れてた。油断したんだ、蹴んな・・・」
勇者「んで、ねーちゃんは・・・」
女兵士「じゃーん、いかがでしょう?」
魔人「・・・ん、き、着れましたが・・・」
勇者「・・・・・・・・・」
王様「・・・・・・・・・」
魔人「・・・あ、あまりジロジロと、見ないで頂きたいのですが・・・」
王様「・・・俺は、今日ほど王様やってて良かったと思ったことは無いかもしれない」
魔人「えぇー・・・、それって上に立つものとして最低の感想じゃないですか・・・?」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 01:01:31.36 ID:
M/aPIXcv0
勇者「・・・うん、エロい」
魔人「そんなあけすけな・・・!!」
女兵士「そうでしょ?そうでしょ?」
勇者「・・・だがな。やはり、こんな国王でも、やっぱり王は王だ」
王様「こんな国王って言われた・・・」
勇者「・・・やっぱり、その下で働くとしたら、それなりのケジメは必要なんじゃねーか?」
魔人「あ・・・」
女兵士「・・・っ」
勇者「・・・なんつーかまぁ、俺が言いたいのはな、とにかく・・・」
勇者「・・・スカートが長いからこそのメイド服なのではないかと・・・!」
魔人「結局あなたの趣味の話ですか!?一瞬聞き入ってしまっていた自分が悔しい!!」
女兵士「・・・私が・・・、間違っていました・・・!!」ガクン
魔人「こ、こっちはこっちで膝から崩れ落ちてるし・・・!なんなんですかこのテンション!?」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 01:09:31.65 ID:
M/aPIXcv0
女兵士「魔人さん・・・!スカート下ろしましょう・・・!これじゃあただのコスプレ風俗です・・・!」
魔人「あ、あなたがやったくせに風俗扱いですか!?せめてメイド喫茶くらいに・・・!」
姫様「あー、これも好きなんだけどなー、もったいねーなー」
勇者「タコ、清楚さあってこそのメイドだ、履き違えんな」
王様「ああその通りだ。見えてあたりませのパンツ見たって、達成感ねーもんな」
姫様「・・・男って・・・」
魔人「・・・って、ていうか、ぱ、パンツ見る気だったんですか・・・!?」
王様「違っ・・・、やべー口から出てた!今日の俺チャック緩くね?」
姫様「知らねーよ・・・、私は娘として、本気で父親に近づきたくなくなってきたよ・・・」
王様「あらやだ娘が反抗期」
女兵士「はやく下ろしてくださぃぃぃ!!破廉恥ですからぁぁぁ!!」ガクガク
魔人「分かりま、ちょ、腰を、揺さぶらな、んっ、じ、自分でやりますから・・・!!!」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 01:15:28.40 ID:
M/aPIXcv0
魔人「・・・で、では、これでよろしいですか」
勇者「完璧」
姫様「美しい」
女兵士「非の打ち所もない」
王様「抱き枕にしたいくらい痛っ」ガスッ
魔人「き、着替えるだけで一体どのくらいかかっているのか・・・」
姫様「・・・冗談はさておき、それじゃあメイドの仕事、これから頼むなー」
魔人「・・・はい、お任せください」
ーーーこうして、魔人であるはずの私の、
決してこれまで、人間と交わる事が無かったであろう魔人の、
『城に仕えるメイド』としての生活が、始まるのであった。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 01:26:53.02 ID:
M/aPIXcv0
ーーー城・メイド館
姫様「・・・んじゃ、これから案内するけど・・・」
魔人「はい、ありがとうございます」
姫様「うちの城では、メイドはみんなこの『メイド館』で生活してる」
姫様「飯とかはみんな食堂で食わせるようにしてるし、風呂も好きに使っていーんだけど・・・」
魔人「・・・!お風呂、ですか」
姫様「んー?・・・まぁとにかく、寝たり、メイドたちの会議だったりは全部ここだ」
姫様「だから、生活はほぼココですると思ってくれていーよ」
魔人「・・・わかりました」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/10(土) 01:33:43.61 ID:
M/aPIXcv0
姫様「あと、まぁここまでの空気で分かる通り・・・」
姫様「私も父上も、勇者も、上下関係ってのがどーも苦手でなー」
魔人「・・・・・・・・・」
姫様「・・・ま、お偉い立ち位置だからこそこんな勝手なこと言えんのかもしれねーけど」
姫様「とにかく、テンプレートにメイドとして従わなくて、いーから」
魔人「・・・と、いいますと・・・?」
姫様「下手に謙譲語になったりとかさー、『ご主人様』とかさー・・・」
姫様「くすぐったくてしかたねーよな。そんなん言われて喜ぶのは、成金かオタクだっつの」
魔人「はぁ」
姫様「後は、私らの言うことに絶対服従ってのもやめてくれよな」
姫様「間違ってると思ったら、従わなくていーんだ。上の言うことがすべて正しいわけじゃねー」
魔人「・・・なるほど」
姫様「・・・まっ、それを口実に仕事されなくなるのも困るんだけど・・・」
姫様「・・・まぁ、ねーちゃんは大丈夫だろ、うん。頼んだわ」