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魔王「間違えた…」
Part7


541 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 20:43:34.63 ID:drur1Yid0
魔王「・・・・・・・・・」
町娘「・・・わ、悪かったよ。んなスネんなって」
魔王「・・・みんなして僕を売ったんだ」
町娘「そ、そんなこと無ぇって!」
勇者「・・・つーか、めちゃくちゃ頭痛ぇんだけど」
町娘「一番最初に寝たくせに・・・」
部下「・・・では、朝食・・・、案の定昼過ぎだけどもこの馬鹿ども・・・」
姫様「あ、先にお水貰え・・・、うぶ、まだ気持ち悪いかも」
部下「トイレに参りましょう。着いてきてください」
姫様「・・・か、かたじけない・・・」
バタン
勇者「・・・ったく、しょうがねぇやつだな」
魔王「僕らは食堂に行こうか、せっかく用意してくたし」

543 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 20:47:52.91 ID:drur1Yid0
町娘「・・・おい」
勇者「んー?」
町娘「その・・・、聞いたんだけどよ。こ、婚約のこと」
勇者「あー?んなこと喋っちまったのか、あいつ」
町娘「・・・やっぱ、隠してたんか?」
勇者「隠すようなことじゃねーけどよ。あんま、知られたくねーことだよな」
魔王「・・・何の話?」
町娘「それって・・・、好きじゃねーからか?やっぱ」
勇者「・・・はぁ?」
町娘「だって・・・、隠してたろ」
町娘「アイツは・・・、姫様は、お前のこと、好きだっつってたけど・・・」
魔王「・・・?」

546 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 20:54:24.39 ID:drur1Yid0
勇者「けっ、いらねー心配してんじゃねーよ」
町娘「だって・・・」
勇者「・・・んな心配しなくたって、俺の方がゾッコンだっての」
町娘「・・・は?」
勇者「婚約だなんだ言うと、そーいう目でしか見られなくなんだろ」
勇者「・・・俺らはぱっと見、『そう』は見えねーからな」
勇者「そーすっと、今度は非難されるじゃねーか。そーいうの、アイツは傷つく」
町娘「・・・じゃあ、お前って・・・」
勇者「へっ、よけーな気ぃ回さなくたって、俺らはちゃんとなってんだよ」ヒラヒラ
勇者「・・・おめーは、自分のこと気にしてりゃいーんだ」ボソッ
町娘「なっ・・・!てめっ・・・!」
勇者「一本取った気になってんじゃねーよターコ。おら、飯行くぞ、腹減った」

547 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 21:00:28.47 ID:drur1Yid0
魔王「ね、ねぇ。何の話?婚約がどーとか・・・」
勇者「・・・教えてやんねーよ」
魔王「えー?秘密にすること?」
勇者「・・・さくばんは、おたのしみでしたね」ボソッ
魔王「あっ・・・!」
勇者「かっかっか、あそこまでさせて、ありゃあねーわなー」
魔王「!だ、だって・・・!君らが居たし・・・!」
勇者「結構結構、言い訳にしか聞こえねーんだぜ?え?」
魔王「・・・ど、どうすれば良かったのかなぁ」
勇者「あん?んなもん、こー、押し倒してだな・・・」
町娘「あっ、てめぇ!なんの話してやがる!」
勇者「大人の話だ純情っ娘が!」ダッ
町娘「んだとこの不良勇者!蹴り飛ばすぞ!待てや・・・!」ダッ
魔王「・・・とりあえず、食堂、その階段下りてまっすぐだからー・・・」

550 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 21:09:17.68 ID:drur1Yid0
勇者「―――想像を絶する・・・」
町娘「・・・だよな、やっぱそうだよな・・・」
姫様「・・・私、またリバースしそうになったんだけど・・・」
魔王「おかしいなぁ、なんでだろ。ご馳走なのにな・・・」
勇者「食材的には普通なんだろ?変な虫とか葉っぱとか入れてないんだろ?」
魔王「う、うん、たぶん。そういうの嫌かと思って言ってあるし」
姫様「・・・それだったら確実にお茶の間大パニックだったぞ・・・」
町娘「なぁ、食生活見直せ・・・?ありゃまずいよ、二重の意味で・・・」
魔王「え、う、うん・・・。ん?そこまで言われる筋合いなくない?」
勇者「・・・あのスープはまだいけたけどな」
姫様「私、そればっかり飲んでた」
魔王「ああ、カレー?やっぱカレーが一番ウケいいね」

551 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 21:14:42.42 ID:drur1Yid0
勇者「カレー!?お前、アレカレーだったのか!?」
姫様「嘘だろ!?大概にしろよ!!」
魔王「え、えー?違うの?僕らにとってはアレがカレーなんだけど・・・」
勇者「おい、カレー舐めんなよ、おい」
姫様「カレーに謝れ!なんで冷たいんだっつの!」
魔王「え、あ、ごめんなさい」
町娘「あー、お前、やっぱ本物のカレー食ったほうがいいよ」
魔王「でも、作り方わかんないし・・・」
姫様「・・・作ってやりゃあいいじゃん」
町娘「なっ・・・」
勇者「おー、作ったれ作ったれ」
町娘「な・・・、なんでそうなんだよ!」

554 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 21:18:12.71 ID:drur1Yid0
姫様「いーじゃん、作ってやんなよ」
町娘「誰がっ・・・!」
魔王「え?作ってくれないの?」
町娘「〜〜ッ!!」
勇者「お、固まった」
姫様「葛藤してる葛藤してる」
魔王「なんだ・・・、君たちの言うカレーも、食べて見たかったんだけどな・・・」
町娘「・・・とで」
魔王「え?」
町娘「・・・後で、な」ボソッ
魔王「やった、楽しみにしてるよ」
姫様「・・・なぁ、私も作ってやろうか、後で」
勇者「お前、チョコ入れすぎっから嫌だ。自分で作ったほうが旨い」

557 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 21:25:07.27 ID:drur1Yid0
姫様「・・・さぁて、コレからどーしよっか」
町娘「うーん・・・」
勇者「・・・とりあえず、状況の整理だな」
魔王「え?帰るんじゃないの?」
町娘「は?」
魔王「あ、いや・・・、このまま、帰るのかなぁ、って」
魔王「三人で帰ってくれれば、それでいいし。僕のことは、喋っても喋んなくても」
魔王「・・・できれば、殺しちゃったことにしてもらったほうが、楽だけど」
勇者「・・・村はどうすんだよ」
魔王「・・・なんとかするよ。おんなじ作戦を、別の国に仕掛けてもいいんだし」
町娘「ばっ・・・、じゃあ、あたしらは後味悪ぃまま帰れってのか!?」
魔王「いや、だって・・・、村のことは、君たちには関係ないことだからさ」
町娘「てめ・・・」

559 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 21:32:12.27 ID:drur1Yid0
姫様「・・・水臭いこと言ってんじゃねーよ、バーカ」
魔王「は・・・?」
姫様「今更カンケーねーもなにも、ねーよ。どーにかしよう」
勇者「・・・んじゃ、まずは状況の整理だな。椅子テキトーに持ってこれるか?」
魔王「な、なんでそんな・・・」
勇者「・・・魔人が死んでんだろ?そりゃ、俺もどっちかって言えば殺す方だけどよ・・・」
勇者「・・・でも、無抵抗なやつを殺すようなことがあっちゃなんねー」
勇者「そこに、魔人も人間もねーよ。文句なんか言わせねーよタコ」
魔王「・・・・・・・・・」
町娘「どーせ、おめーまたミスるだろ?いつまでたっても成功しねーよ」
町娘「あたしに出来ることなんて、ねーかも知んねーけどさ、やっぱ」
町娘「ここまで巻き込まれたら、さ。最後まで。居させてくれよ。な?」
魔王「・・・みんな」

563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 21:41:16.36 ID:drur1Yid0
部下「・・・椅子の用意とのことでしたが」
勇者「ん、ああ、悪ぃな。俺らで入れっからそこ置いといて」
魔王「ご苦労様。ごめんね、雑用ばっかり押し付けて」
部下「いえ、それはいいんですが・・・」
部下「・・・・・・・・・」
魔王「・・・?どうかしたかい?」
部下「・・・私は、やはり、反対です。人間と強力するなど・・・」
部下「・・・信頼するに足るとは、思えません。何故、そんなことを・・・」
姫様「・・・かったいこというなよ、ねーちゃん!!」ダキッ
部下「ひぁっ・・・!?」
姫様「お、お・・・?これはなかなか・・・、ふむ。ふむふむふむ」モミモミ
部下「な、なにして、ちょ、やめ、あ、やめなさ・・・!」
勇者「・・・姫、お戯れが過ぎます」ヒョイ
姫様「なんだお前改まって・・・」

567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 21:47:53.93 ID:drur1Yid0
部下「ま、魔王様・・・」
魔王「な、なにかな・・・」
部下「・・・燃やしても・・・、構いませんか・・・」
魔王「何を!?ちょ、ちょっと待って、落ち着いて!」
部下「ご、ごほん。・・・とにかく」
部下「なんのメリットも無いあなた達が、協力してくれるなど・・・」
姫様「なに言ってんだ、メリットなら、十分あるだろ」
部下「・・・なんですか?」
姫様「ねーちゃんが死なねーって、保障が出来んだろーが」
姫様「私らはそれで、十分だっつの。得だっつーの」
部下「・・・・・・・・・」
勇者「・・・勇者なんて職業、命救ってなんぼなんだよ」
勇者「怪しむのはごもっともだけどよ。ま、そんなわけだ。勝手にやらせてもらうぜ」
部下「・・・そう、ですか」

569 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 21:52:04.32 ID:drur1Yid0
町娘「・・・これから作戦練り直すんだけど、部下さんもどーだ?」
部下「私は・・・、まだ、他の仕事がありますので」
町娘「そーかい」
部下「・・・それに、まだ完全に、信じたわけではありませんから・・・」
勇者「へいへい」
部下「では、魔王様。・・・決まりましたら、ご連絡ください」
魔王「うん、必ず」
部下「・・・では」
バタン
勇者「・・・あったまかてーなぁ、魔人ってのはどいつも」
魔王「仕方ないよ。・・・他人を救うなんて、魔人の中じゃありえないことだったからさ」
姫様「・・・なかなかの揉み応えだったぞ、あのねーちゃん」
町娘「もう、絶対あんなことするなよ。次は炭にされるぞ」

573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:03:33.24 ID:drur1Yid0
勇者「・・・んじゃ、会議っと」
姫様「おー、こーやってテーブル囲むと、それっぽいな」
町娘「・・・で、結局どうすんだよ?何をクリアすればいーんだ?」
勇者「第一に、魔王の目的の達成だろ?なんだっけ?」
魔王「『村を、国として認めてもらう』」
町娘「結構な内容だなぁ」
魔王「別に、国じゃなくてもいいんだよ。安全が保障されれば」
勇者「その、安全ってのは・・・」
魔王「うん。・・・村が不用意に襲われないようにしてほしい」
魔王「守ってくれ、って訳じゃない。不可侵の条約を認めて欲しいんだ」
勇者「その前にまず、村の存在を明かさなきゃなんねーのか・・・。けっ、綱渡りだな」
姫様「そのための保健が、私のはずだった。その保健もおじゃん」
町娘「・・・ったく、どーすんだよ・・・」

574 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:09:36.31 ID:drur1Yid0
勇者「・・・第二に、俺ら三人が安全に国に帰らないといけねー」
町娘「このままノコノコ帰ったら、村は救うことにはなんねーな」
姫様「かといって私を交渉の保健にするために置いていくと・・・」
勇者「俺達二人は詰問。最悪、拷問」
魔王「それは・・・、駄目だ」
勇者「わーってるっての。姫無しで俺が帰ったら、俺はゲロっちまうからなー」
町娘「・・・おめーが黙っててくれれば、丸く収まんじゃねーか・・・」
勇者「はっ、これだから女ってのは甘ぇんだよ」
町娘「なっ・・・!女だってことはカンケーねぇだろ!?」
勇者「おめーは良くても、おめーの周りは嫌なんだよ。言わせんなターコ」
魔王「・・・・・・・・・」
町娘「う・・・」

576 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:14:46.25 ID:drur1Yid0
勇者「そーいうわけで、この二つを上手くクリアしなきゃなんねー」
勇者「・・・ま、交渉が成功するかは別問題だ。まずは、そこに漕ぎ着かねーと」
町娘「ちなみに、なんだけどさ。丸腰で交渉に行くってのは、駄目なのか?」
勇者「駄目だろうな。その場で撃ち殺されるのがオチだ」
町娘「・・・!」
勇者「それだけ、魔人差別ってのはデカい。『村作ったから認めてくれ』なんて、嘘臭ぇ」
勇者「・・・俺らだって半信半疑なくらいだ。お偉い方は、迷わず撃たせるだろーな」
町娘「・・・・・・・・・」
姫様「んじゃ、『交渉の道具』を用意できれば解決か?」
勇者「んー、そーだな。この場では、それでいいと思う。どっちにしろ、確立は低いけどな」
姫様「元々の道具が、私だったわけだから・・・」
魔王「うーん・・・、やっぱりソレを用意するのって、難しいかもな・・・」

579 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:20:51.14 ID:drur1Yid0
姫様「・・・あれ?」
勇者「どうした」
姫様「確か、交渉の保険って二つあったよな?」
勇者「あん?んと・・・」
町娘「・・・『人質』だろ?それと・・・」
魔王「・・・『姫様に、魔人の良さを知ってもらう』・・・」
勇者「あー、あったな。そんな腑抜けた作戦・・・」
魔王「い、一生懸命考えたんだけど!」
姫様「ソレって要するに、『保険の保険』だろ?つまり・・・」
姫様「私が解放されたとき、『魔人って良い奴だから認めてやってよ!』っていう」
魔王「う、うん。そのつもりだったけど・・・」
姫様「それって、もうクリアしてるんじゃねーの?」
勇者「・・・あ」

580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:28:55.27 ID:drur1Yid0
町娘「ど・・・、どーいうことだ?」
勇者「つまりだな・・・」
勇者「姫を攫うことによって『要求を呑まなきゃ姫を殺すぞ!』って脅しが使えるだろ?」
町娘「うん」
勇者「国から見たら、『姫が攫われたどうしよう!』ってなる。あくまで理想だけど」
勇者「・・・国は、人質の様子は絶対に見えない。その間に、姫に媚を売る」
町娘「・・・『無害だ』ってか?」
勇者「そうだ。そうすると人質である姫は、『魔人は良い奴だな』ってなる。これも理想だが」
町娘「・・・うん」
勇者「まず脅しで、国と対等に立つ。国の『されたくないこと』をちらつかせて、交渉する」
勇者「そして、交渉になったところで、『人質本人の感想』を聞かせる」
町娘「・・・魔人は、良い奴ら・・・」
勇者「そうだ。極端だが、それで『魔人は良いやつらなんだ』って思わせれば、勝ち」
町娘「なんか・・・、甘くねぇか?そんな上手くいかないだろ・・・」

581 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:34:19.59 ID:drur1Yid0
姫様「そこで、今回の状況」
町娘「あん?」
姫様「私はもう、『魔人は良い奴らだ』と、思ってる」
姫様「・・・いや、全部理解したつもりはねーけどな。少なくとも、一緒に飲んだくらいだ」ヒラヒラ
町娘「でも・・・、まだ、国と対等じゃねぇだろ?」
姫様「ところがどっこい、そうじゃない」
勇者「当初の予定と、今。違うのは、どこだ?」
町娘「だから・・・、人質が居るか、居ないか、だろ?」
勇者「ビンゴだ。つまり、『姫は捕らわれちゃいない』。つまり・・・」
姫様「・・・私が直接、交渉の場に立てんだよ」ニヤリ
町娘「あっ・・・?」
魔人「あ・・・」

583 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:35:35.48 ID:drur1Yid0
ところがどっこい、風呂に入る。
今日はそろそろ書けないかも知れない。明日は木曜日じゃないからな・・・。
また保守タイムになったらほんと、すいません。

584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:40:19.38 ID:lR1U21ZeO
>>583
2日も全裸で待たせるとかなんなの

585 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:41:22.07 ID:6oelVFCl0
>>584
靴下ぐらいはいとけよ礼儀だろ

586 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:42:02.99 ID:6/ni3smb0
ニーソは履いとけよ

587 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:42:26.35 ID:JxiAX+me0
>>585
なんの礼儀だw

588 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:42:46.89 ID:r3KZfdkF0
>>584
真剣に考えたら恐ろしい

589 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:43:54.77 ID:t1zWw9Mr0
>>587
服を脱いでも靴下とネクタイは身に付けておくのが常識だろ

590 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:44:58.87 ID:IJb9S5aC0
>>584
ネクタイも、礼儀だぞ!

591 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 22:45:25.64 ID:kaYOQlpk0
ネクターはジュースだぞ

598 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 23:01:43.44 ID:drur1Yid0
インフルエンザが流行ってるからマスクは常備しとけよ!

599 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 23:02:10.51 ID:5BLvOGbI0
>>598
おかえり

604 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 23:12:15.66 ID:drur1Yid0
誤字に関してはほんと申し訳ない・・・
でも、変換ミスなだけだから。俺が間違ってるわけじゃないんだから。
本当なんだから!
町娘「で、でも・・・!それで対等になれんのか?」
姫様「私、姫だよ?法律を曲げることは出来なくても、法律に口出しくらいは出来る」
魔王「ってことは・・・」
勇者「ああ。姫が直接、交渉に行けばいい。理由はそうだな、『友人だから』でいいだろ」
町娘「そんなわがままみてーので、ほんとに通るのかよ・・・」
姫様「まさか。流石にそこまで甘くはねーよ?でも、身内にならわがまま言える」
町娘「・・・まさか」
姫様「直接、父上に話そう。『個人的に』、な。そこで交渉すればいい」
姫様「材料は、そうだな。私自身の体験。昨日の飲み会でいーっしょ」
魔王「そんなんで、材料になるかな・・・?」
姫様「酒の友は、無二の友。一晩でこんだけ気心知れてんだ。十分だよ」

606 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 23:16:20.50 ID:drur1Yid0
町娘「・・・なんとかなりそーじゃねーか!良かったなぁ、おい!」
魔王「うん・・・」
勇者「・・・・・・・・・」
姫様「ん?どーした?なんかマズイか?」
勇者「・・・っとに、強情というかなんというか・・・」
姫様「え?」
魔王「・・・やっぱり、僕も、行く」
町娘「は・・・」
魔王「そこまで頼りっきりには、出来ない。出来ないけど、やっぱり、頼っちゃう・・・」
魔王「・・・僕も、その『個人的な交渉』に、参加させて貰えないかな」
魔王「参加というより、うん、やっぱり、僕が交渉しないと、駄目だと思う」
町娘「お前・・・」

609 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 23:22:53.04 ID:drur1Yid0
姫様「・・・交渉の成功率が激減するとしたら?」
魔王「・・・・・・・・・」
姫様「私個人で言ったほうが、無難だ思うんだがな?」
姫様「そうすれば、村が助かる確率があがるなら、私は・・・」
魔王「・・・それでも、駄目だ。これは、僕らの問題だから」
姫様「お前、今はそーいう・・・」
勇者「まぁ、待てよ。『村』の代表は、コイツなんだ。筋は通ってる」
姫様「でも・・・!」
勇者「村での生活の話は、住人の発言のほうが確実」
勇者「もっと先を見るなら、外交の話もあるだろ」
姫様「・・・・・・・・・」
勇者「・・・交渉の基本はな、話し合いか、多数決か、殴り合いだ」
勇者「どれが出るかわかんねーなら、多く取ったほうがいい」
勇者「いっそ、全員で行くか」

610 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 23:29:41.03 ID:drur1Yid0
町娘「全員・・・って、あたしもか?」
勇者「おめーも、『もてなし』を受けた一人だろ?」
勇者「良さをアピールするには、良さを知った奴が多いほうがいーんだよ」
魔王「・・・交渉の席は、姫様に用意してもらう」
魔王「君たちに発言してもらって、僕が、交渉する」
魔王「・・・ほんと、なにから何まで、君たちに頼りっぱなしだ」
勇者「俺らはお膳立てだ。相手は個人とはいえ、国。こんくらいしねーと割りにあわねぇ」
勇者「・・・しかも、重要なのはお前の交渉だ。しっかりやれや」
魔王「・・・うん」
町娘「・・・誘拐犯が出張って、印象悪くはならねーかなぁ」
姫様「人質は生きてるし、元々殺すつもりは無かった」
姫様「攫った理由を包み隠さず話せば、むしろ笑い話だ。大丈夫だろー」

612 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 23:41:47.39 ID:drur1Yid0
魔王「・・・僕が、交渉・・・」
魔王「やっと、安心して皆が暮らせるようになるのか・・・」
勇者「・・・・・・・・・」
姫様「・・・・・・・・・」
魔王「・・・絶対、僕ら魔人だけじゃ、こんなことは出来なかった」
魔王「ありがとう」
町娘「・・・けっ。それは、成功した後言っていい言葉だろ、ハゲ」
魔王「あっ・・・、ご、ごめん。そーだね」
勇者「へっ、しっかりやれよ、魔王」
姫様「ここまできたら、後はハッピーエンドだけだ。それが一番美しい!」
魔王「うん、がんばるよ」
魔王「ありがとう」