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魔王「間違えた…」
Part3


172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 22:03:42.14 ID:Eo864bzI0
保守どうも!ただいま!!
姫様「・・・ってか、一晩明かすなんて聞いてないんだけど」
勇者「あ?それくらい考慮しとけよ」
姫様「朝から出なかったから、すぐ着くと思って・・・」
勇者「・・・・・・・・・」
姫様「・・・図星?」
勇者「・・・迷ったわけじゃねぇよ」
姫様「ほんと?」
勇者「・・・魔力が読めない」
姫様「は?」
勇者「やつらの魔力が読めねぇんだよ。・・・巧妙なやつらだぜ、これ」

174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 22:08:38.03 ID:Eo864bzI0
姫様「な、なんで早く言わないんだよ!」
勇者「言ったところで解決しねーだろーが」
姫様「はー!?じゃあ当ても無く闇雲に探すってこと!?」
勇者「そうなるな」
姫様「はー・・・。ぶち込むのは相当先か」
勇者「ま、今日の動きは決まってんだけどな」
姫様「・・・なんか考えがあんの?」
勇者「知能の高い魔物を探す」
勇者「この辺で喋れる位の魔物は、絶対にその魔王の部下だろ」
勇者「そいつに吐かせりゃいーんだ」

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 22:14:14.02 ID:Eo864bzI0
雑魚A「―――買出し、買出し」
雑魚B「さっさと買出し」
雑魚A「夜に行かないとまずかったな?」
雑魚B「夜は眠いだろうが」
雑魚A「だよなー」
雑魚B「まだ冷蔵庫に余裕はあるし、大丈夫・・・ん?」
雑魚A「どうした兄弟」
雑魚B「おい、あれ見てみろ」
女「・・・・・・・・・」

177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 22:18:32.23 ID:Eo864bzI0
雑魚A「こんなところに女が倒れているぞ?」
雑魚B「女が倒れているといったら、やることは一つだろ?」
雑魚A「どういうことだ兄弟」

雑魚B「ヒント:俺達は魔物」
雑魚A「よっしよっし!いいねいいね!」
雑魚B「丁度エロの需要もあるみたいだし、ここらで壮絶なエロスィィィンを・・・」
雑魚A「お顔拝借」
雑魚B「なかなかの上玉」
雑魚A「・・・んー?」
雑魚B「どうした兄弟」
雑魚A「この顔、どっかでみたことあ・・・」
ポン
勇者「おっす、おつかれ」
雑魚B「・・・お、おーっす」

180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 22:25:14.33 ID:Eo864bzI0
女「・・・私を出しにするとは、良い度胸だなー・・・」
勇者「まーまー。こうやって捕まえたわけだし」
雑魚A「・・・えーと、どういうことでせうか」

勇者「ヒント:俺は勇者」
雑魚B「終わった・・・、中途半端にムラムラしたばっかりに俺の命終わった・・・」
女「・・・ったく、私姫だよ?一国の姫だよ?それをこんな地味な・・・」
雑魚A「・・・あー!姫様だった!やっぱどっかで見たことあると思った!」
姫様「そんなミーハーな感想要らねぇんだよ!!」
勇者「姫が美しかったから、二匹も捕まえられたなー」
姫様「・・・え?」
勇者「ほんとは一匹でよかったのに、得したなー」

181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 22:30:29.01 ID:OpTJWWLh0
おい壮絶なエロスィィィンはまだかよ。ズボンおろしたのに

182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 22:32:47.44 ID:Eo864bzI0
姫様「・・・マジ?姫美しい?」
勇者「マジマジ。姫居なかったらどーにもならんかった」
姫様「・・・おい魔物!」
雑魚A&B「「は、はいっ!!」」
姫様「お前ら、私が美しかったから立ち止まったのか!?」
雑魚A「え?いや、顔なんてみてなかっへぶぇっ!?」
雑魚B「もちろんそーです!はい!なんか、美しいオーラみたいな!」
雑魚A「兄弟・・・、今の一撃には愛が無かった」
勇者「ほらほら。こーいってんだから」
姫様「・・・ふふふふふ、やはり私の美しさは留まるところを知らないということだな・・・!」
姫様「さっすが私!美しい!美しすぎて魔物すらも虜にするとは恐ろしい!あっはっはっはっは!!」
勇者「・・・単純だろ?コレが、一国の姫なんだなー」
雑魚B「・・・夢が一つ壊れた気がする・・・」
雑魚A「そういうあんたも、十分勇者としてはどうかと思う・・・」

183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 22:38:11.35 ID:Eo864bzI0
姫様「おい勇者!」
勇者「んだよ」
姫様「私はこいつらを殺すのは忍びないぞ!」
雑魚A「へっ・・・?」
雑魚B「た、助かった・・・!」
姫様「美しいものを分かっているとは、なかなか見所のあるやつらだ」
雑魚A「ひゅー!姫サイコー!!」
雑魚B「美しすぎてもはや罪ー!!」
姫様「やめろよ照れんだろー!!あっはっはっは!!」
勇者「・・・ん、まぁ元から殺す几なんてねーんだけどな」
勇者「死にたいとは思うかも知んねーけど」
雑魚A&B「「えっ」」

184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 22:46:43.61 ID:Eo864bzI0
雑魚A&B「「―――じんだほうがよがっば・・・」」
勇者「あらかた吐いたな」
姫様「別に暴力振るう必要は無かったんじゃないん?」
勇者「テメェの上を売るんだ、そう簡単にはいかねーんだよ」
姫様「・・・わかんないなぁ」
勇者「あー、男のなんたらってやつか?俺もよくわかんねーけどよ」
勇者「・・・ま、ボコられて吐いたって前提があったほうが、救われるんじゃねーの」
姫様「・・・ふーん、そういうもんか」
勇者「おら、少し歩く距離だぞ」
姫様「ちょっと待って」
勇者「あん?」

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 22:50:22.82 ID:Eo864bzI0
姫様「おーい、起きてる?」
雑魚A「・・・もうすぐオチる・・・」
姫様「まー、後遺症が残んないくらいには治癒魔法かけといてやるからさー」
雑魚B「・・・な、なべそごまで・・・」
姫様「は?美しいからに決まってんだろ」
姫様「別に私ちゃ虐殺しに来てるわけじゃねーんだ、美しくないでしょ」
雑魚A「・・・こんな姫なら、安泰かも・・・」
姫様「そりゃどーも。んじゃ、寝てろ」ポワッ
雑魚B「ぐ・・・」ガクッ
勇者「なにしてんだ、行くぞ」
姫様「あーい」ヒラヒラ

187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 22:55:49.55 ID:Eo864bzI0
勇者「やっぱ奴さん、魔力を隠してやがった」
姫様「んじゃ、結構手ごわい野郎だね」
勇者「魔力ごと、城まで隠してるって感じか。それじゃ見つからねーわけだ」
姫様「頭使う魔物ほど、厄介なもんはないなー・・・」
勇者「・・・結構苦戦すっかも。着いて来れるか?」
姫様「何言ってんの、私姫だよ。ヤツには一発ぶち込んでやらねーと」
勇者「心強い限りなこって」
姫様「・・・そういえば、あの子のことは何か言ってなかった?」
勇者「あの子?」
姫様「連れ去られた・・・」
勇者「・・・あー、それがどーもな・・・」

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:00:16.20 ID:Eo864bzI0
姫様「・・・生きてる?本当かっ!?」
勇者「嘘ついてる感じじゃねーけど、どうも嘘くせぇ」
姫様「嘘?」
勇者「魔王をたばこ買わせに行ったり、魔王に酒買いに行かせたり・・・」
姫様「・・・その娘のほうがラスボスじゃん・・・」
勇者「ふざけたこと抜かすなって、蹴り飛ばしても言うこと変えねーし」
勇者「ラチあかねーからそれっきりだけどよ。どう思う?」
姫様「どう思うったって・・・。そんなん、嘘にしか」
勇者「だよなぁ」
姫様「・・・でも、生きてるとしたら、それが一番いいな」
勇者「・・・だよなぁ」

193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:11:54.02 ID:Eo864bzI0
姫様「・・・もう、結構歩いた?」
勇者「森はどんどん入り組んでく一方だけどな」
姫様「まさか、だまされたとか」
勇者「ここでだましてきたら、相当肝っ玉のあるやつらだよなー」
姫様「んな呑気な・・・、お?」
勇者「どした」
姫様「前・・・、開けてるんじゃない?」
勇者「おっ。・・・いよいよ、か」
姫様「は、早く!勇者早く!!」ダッ
勇者「てめっ、待てっての」ダッダッダ

194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:15:37.36 ID:Eo864bzI0
姫様「・・・わっ、落ち・・・!?」
勇者「!危ねっ!!」ガシッ
姫様「うぉ・・・!さ、さんきゅー」
勇者「急に走んなタコッ!!」
姫様「まさか、崖になってるなんて・・・」
勇者「ったく・・・。でもま、目的地には来れたみたいだぜ」
姫様「古い洋館だなぁ」
勇者「ほっとかれた城を拠点にしてんだろ」
姫様「んじゃ、ちょっくらぶち込みに行ってくるか」
勇者「そうだな。・・・んじゃ、この崖下る道探さねぇと・・・」

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:21:12.33 ID:Eo864bzI0
姫様「必要ねぇよ」グッグッ
勇者「・・・は?お前、なにおもむろに屈伸してんの」
姫様「やっぱ伸ばしとかないとね、うん」
勇者「意味わかんねーけど」
姫様「見つけたから、叩く。そういうこと」
姫様「回り道なんかするか、上等じゃねーか」
勇者「おまっ・・・!おい!」
姫様「じゃっ、お先に」タッ
勇者「馬鹿かお前!!死ぬぞ!!」
姫様「死なねーよ、姫だもん」ニヤリ
勇者「意味わかんね・・・っておい、待て、跳ぶなタコおぉぉぉぉい!!!???」

198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:26:04.90 ID:Eo864bzI0
―――魔王城
町娘「・・・ったく。暇だよな」
魔王「まぁ、やることも無いしね」
町娘「つーかお前、あたしとグダグダしてていーのかよ」
魔王「見張りのつもりなんだけど・・・。というか、人質は身近に置いておかないと」
町娘「はぁ?エロいことでもすんのか?」
魔王「しっ・・・、しないよ!」
町娘「はっ!冗談だ、てめーにはできねーよなハゲ」
魔王「そ、そんなに言うなら欲しいわけ?」
町娘「は・・・」
魔王「散々馬鹿にして!なんならしてやってもいいけど!僕魔王だし!」
町娘「・・・・・・・・・」

199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:30:47.96 ID:oVz096Ff0
もっとエロスを!もっとエロスを!

201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:33:29.84 ID:Eo864bzI0
魔王「・・・なーんて、冗談冗談」
町娘「えっ・・・」
魔王「・・・え?」
町娘「・・・あ、あぁ〜、冗談な、冗談」
魔王「ん?え?そ、それって?」
町娘「なっ、なんでもねーよ」
魔王「そ、そう」
町娘「でも、ず、ずっと居るから、てっきり、そういう、なぁ」
魔王「・・・・・・・・・」
町娘「いや、うん、なぁ。なんか、そういう、間違いが・・・」
魔王「ま、間違い・・・?」
町娘「な、なんでもねーよ・・・」
魔王「ま、間違っちゃったり?みたいな・・・?」

202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:36:43.34 ID:Eo864bzI0
町娘「・・・さ、酒抜けてねーのかな?あはは」
魔王「そ、そうかもしんない、心なしか、なんか、ふわふわした・・・」
町娘「えー、えー・・・。なんか、ち、ちけーけど・・・」
魔王「考えてみれば、僕、魔王だし・・・」
町娘「ま、魔王らしくねーけどなぁ」
魔王「・・・もっと、魔王らしくしたほうがいいのかな」
町娘「そ、それってどういう」
魔王「え?ん、いや、その・・・」
町娘「ま、間違ってるぞー」
魔王「そ、そのほうが魔王らしい?」
町娘「ら、・・・らし、い」
魔王「・・・!」

204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:40:25.91 ID:Eo864bzI0
魔王「それって、どういう・・・」
町娘「・・・か、顔赤いぞ、まおう」
魔王「き、君こそ真っ赤だけど・・・」
町娘「き、気のせーだろ、気のせー」
魔王「ぼ、僕も気のせいなの、かなぁ」
町娘「ん、んん、ど、どーだろ、しんねー・・・」
魔王「・・・勘違い、しちゃっても、い、いいのでしょうか」
町娘「・・・ばっ、お、おめー、そんなの・・・」
魔王「・・・・・・・・・」
町娘「・・・か、勝手にしろや・・・。しったこっちゃ、ねー・・・」

207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:50:22.38 ID:Eo864bzI0
魔王「それって・・・」
町娘「・・・〜〜ッ」
魔王「じゃ、じゃあ、ま、魔王らしく・・・」
町娘「ま、魔王らしく・・・?」
魔王「魔王らしく・・・」
魔王「君を―――」
姫様「―――プリンセス・キィィィィィック!!!!」
ドンガラガッシャーン!
町娘「ひゃっ・・・」
魔王「ふべっ・・・!」
ゴロゴロゴロゴロズガシャーン!!!

212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:57:55.96 ID:Eo864bzI0
姫様「・・・ふっ!転がって着地の衝撃を和らげたけど華麗すぎて美しい!」
姫様「んで、ここどこの部屋?」
姫様「上から攻めてったほうが効果的だと思うんだよね、どうよこの姫戦法」
町娘「・・・?」
姫様「ってかなんか踏んだような・・・」
魔王「―――」
姫様「あり?大丈夫?もしかして踏んだ?わーお、ごめんね」
姫様「・・・ん?んん?なんだろうねこのピンクい空気」
姫様「思いっきり突っ込んできたけど、んん〜?なんか、憎悪を感じるぞ?」
姫様「なんか知んないけどごめん、許して!美しいから!」

213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:59:13.77 ID:Eo864bzI0
台風来る前にお風呂はいってくる!
ごめん、許して!美しいから!

215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/07(水) 23:59:52.37 ID:vOGKtELD0
>>213
ゆっくりはいってこいw

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 01:08:22.50 ID:drur1Yid0
おうふ、おうふ
町娘「あ・・・?姫・・・さま?」
姫様「ん?なんで人間がこんなとこに・・・」
町娘「・・・えーっと、いろいろ・・・」
姫様「あっ・・・!も、ももももしかして、攫われた子!?」
町娘「は、はぁ。そんなとこだけど、って」
姫様「良かったぁ!生きてたぁ!!!」ダキッ!!
町娘「ひっ!な、なにすんっ・・・!」
姫様「なんもされてない!?怪我は無い!?あっ、手錠とかされて・・・」ギュウッ
町娘「だ、大丈夫、です」
姫様「良かった生きてた・・・、死んでなかった・・・」ギュウゥゥ

229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 01:10:12.78 ID:Vj108HGZO
お、帰ってきた

230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 01:12:18.31 ID:drur1Yid0
姫様「気が気じゃなかったんだ!ほんっっとうにすまなかった!」
町娘「い、いえ・・・。一人でここまできたんすか?」
姫様「いや、勇者とね。私の変わりに攫われたとか、私が動かないと話になんないじゃん」
町娘「はぁ・・・」
姫様「あなたを攫ってった魔王とやらにも一発ぶち込まないと・・・と、」
姫様「あーそーだ!そいつだよそいつ!顔、分かるか!?連れてって!ぶち込むから!!」
町娘「いや、ぶち込むっていうか・・・」
町娘「もう、済んでるっていうか・・・」
姫様「へ?」
町娘「・・・・・・・・・」
魔王「―――」
姫様「・・・え?もしかして、コレ?」

232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 01:13:23.96 ID:Wg3oKo1R0
どこからともなくロマサガのサルーインのテーマが流れてきました

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 01:17:39.14 ID:Wg3oKo1R0
失礼した。
どうやら、お笑い漫画道場のテーマだったらしい

234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 01:19:22.77 ID:drur1Yid0
姫様「マジかよ・・・、私、流石の命中率・・・」
町娘「っていうか、どこから・・・」
姫様「そこの崖。・・・おい、起きんしゃい」ゲシッ
魔王「えうっ!・・・な、なにが起こって・・・」
姫様「よう、魔王」
魔王「げぇ!?姫!?」
姫様「直々に来てやったよ?え?お礼の一言でもいただきたいところなんだけど?」
魔王「ど、どういうこと・・・?」
町娘「さぁ・・・、あたしもさっぱりわかんねー・・・」
姫様「市民を巻き込んだのも許さねぇし、私のパレード中にコソコソしたのも許さねぇし・・・」
姫様「・・・この美しい私と、一市民を間違えるなんて許さねぇぞ小悪党ッ!!」
町娘「うぇ!?ほとんど自分のことじゃねーか!?」
魔王「まさかその執念であの崖から飛び降りたの!?」

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 01:23:25.77 ID:drur1Yid0
姫様「・・・ま、私もこの子は美しいと思うから、なかなか見所はあるんだろうけど」
町娘「ほ、褒められたのか今」
姫様「それにしても!殺すなら私を殺せよっ!!」
姫様「関係ねぇ女勘違いで殺そうとしてんじゃねぇよっ!!」
魔王「え!べ、別に殺そうとした訳じゃ・・・」
姫様「問答無用だ!美しいものをないがしろにするんじゃねぇ!!」ヒュッ
魔王「ちょ、話聞いて―――

237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 01:26:28.32 ID:drur1Yid0
ごめんミス
姫様「・・・ま、私もこの子は美しいと思うから、なかなか見所はあるんだろうけど」
町娘「ほ、褒められたのか今」
姫様「それにしても!殺すなら私を殺せよっ!!」
姫様「関係ねぇ女勘違いで殺そうとしてんじゃねぇよっ!!」
魔王「え!べ、別に殺そうとした訳じゃ・・・」
姫様「問答無用だ!美しいものをないがしろにするんじゃねぇ!!」ヒュッ
魔王「ちょ、話聞いて―――!」
姫様「プリンセス・パンチッ!!」ドゴン!
魔王「おぐぁっ!?」
ズガシャーン!!
姫様「・・・決まった、確実に今のは美しかった・・・」
町娘「本当に人の話を聞かない人だな・・・」

241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 01:31:10.25 ID:drur1Yid0
姫様「よっしゃ!この意気で城ぶっ潰して帰るかー!」
町娘「ちょ、ちょっと待ってよ姫様」
姫様「あん?あ、あんたもこいつにぶち込んどく?」
町娘「いや、もう結構ぶち込んだし・・・。じゃなくて」
町娘「確かにあたしは攫われたけど、こいつ、そんなに悪いやつじゃなくて・・・」
姫様「は?」
町娘「なんつーか、うん、たぶん、誤解してっから・・・」
姫様「誤解?」
町娘「だって、人質のあたしがほぼ無傷でこんな部屋に居るとかおかしいっしょ」
姫様「・・・襲われかけてたとか・・・」
町娘「うっ・・・!ち、違う、アレはその・・・。とにかく!違うんだって!」

242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 01:38:10.95 ID:drur1Yid0
姫様「・・・んじゃ、手錠だけされててほぼ自由だったってこと?」
町娘「そーいうこと・・・。人質間違い云々は知らねーけど」
町娘「とにかく、姫様が怒ってくれたみたいにあたしのこと殺そーとしたわけじゃないから」
姫様「うぇー。じゃあ悪いことしたかな・・・」
姫様「・・・いや、姫を攫うのミスるようなやつだし、いっか」
町娘「いっか、って・・・」
魔王「・・・誤解は、解けたのかな・・・」
姫様「おーう。なんか、彼女のこと殺そうとしなかったって?」
姫様「なかなか見所のあるやつだなぁ、殴って悪かったよ」
魔王「天井に関しても謝罪が欲しいけど・・・」

245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/08(木) 01:42:31.95 ID:drur1Yid0
姫様「あ、手錠」
町娘「ん?」
姫様「えいや」ベキッ
町娘「・・・・・・・・・」
魔王「・・・・・・・・・」
姫様「悪趣味だなー、美しくないぞ?」
魔王「一応人質だから。縄で縛るよりはいいかなーって」
姫様「ふーん。結構考えてんじゃん・・・、ん?」
姫様「別に、襲われたりしたんじゃないんでしょ?」
町娘「え?あ、うん」
姫様「じゃあ、私がぶっ壊したピンクい空気は一体?」
町娘「!!」
魔王「!!」