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魔王「この世界に魔法など存在しない!」
Part5


342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 02:55:18.42 ID:DtoM5NhL0
門番A「お、お前らにこの門がやぶれるものか……この門は魔法の結界で……」
魔王「破城槌を出せ!」
側近「はっ!」
門番A「な、なんだその木の道具は……そんなもので魔法の扉が……」
魔王「突き壊せい!」
ドーン ドーン ガシャーン
魔王「そんなものとやらで壊せたようだな?お前達のいう魔法の扉は」
門番A「あ、あ、あわわ……」
囚人A「なんだなんだ?」
囚人B「そ、外だ!門が壊れている」
囚人C「いったい何が……」
魔王「貴様ら!私を見よ!」
囚人A「誰だ?あれは……」
魔王「貴様らには私が何に見える?」
囚人A「アホ毛の人間」 囚人B「アホ毛の人間」 囚人C「アホ毛の人間」

343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 02:56:12.22 ID:mrblvYxq0
アホ毛の人間ワロタ
アホ毛とかまさに主人公そのもの

344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 02:56:13.82 ID:UkOVNdSg0
やっぱりアホ毛なのか

345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 02:56:23.22 ID:7s/1Afsf0
アホ毛目立ちすぎだろ

346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 02:56:31.58 ID:THofdu2c0
どんだけなんだ魔王のアホ毛wwww

347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 02:56:32.50 ID:BQHs2dRI0
どんなけ剛毛なアホ毛あんだよ

349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 02:56:44.69 ID:CYWE0+yy0
アホ毛魔王www

350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 02:56:49.06 ID:X3Q3ibYH0
魔王カワイソスwwwwww

358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:00:15.62 ID:DtoM5NhL0
魔王「あ、アホ毛言うな!こほんっ!そうだ!人間に見えるのであれば安心だ……私は魔王!」
魔王「そしてお前達にこの言葉を教えてやる!」
魔王「この世界に魔法など存在しないとな!」
囚人A「い、言った……あいつ言いやがった……言ってはいけない言葉を……」
囚人B「でも魔王?魔族の王なのに普通の人間だ……」
囚人C「あいつの自信はなんだ?もしかして……俺たちは……」
ザワザワ
魔王「そうだ!お前達はできそこないなどではない!狂っているのは……そう!あそこにいるやつらだ!」ビシッ
囚人A「城の……国の人々……魔法を信じる人たちが狂っている?……俺たちは間違っていない?」
囚人B「そうだ!俺たちは最初からまともだった!」
囚人C[そうだそうだ!」
勇者「そこまでだ!異常者ども!」

368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:06:11.53 ID:DtoM5NhL0
賢者「魔王軍がどこに向かったかと思ったらこんなところに……ふふふっ、おあつらえむけの場所ですね」
魔法使い「しかも、国のゴミどもと一緒なんてね。ふふふっ、まとめて始末できるわ」
僧侶「ま、待ってください!」
勇者「僧侶!無事だったのか!おい、さっさとこっちにこい!」
僧侶「ここの人たちは異常者なんかじゃありません!訂正してください」
勇者「僧侶……お前……いまだに魔王の幻術の虜なんだな……。ま、死んで蘇生させてから治してやるよ」
僧侶「待って!あなたたちの魔法は間違ってます!分かってるんですか、魔法で……怪我は治せないんですよ!死んだ人も生き返らないんですよ!」
賢者「これは救いようがありませんね」
僧侶「怪我を魔法で治療としたつもりになって……そのまま悪化して死んでしまった人がたくさんいます……私!もうそんなひとから目をそらしません!」
魔法使い「悲しいけど……これ戦争なのよ」
勇者「多重結界魔方陣準備!」
参謀「はっ!魔法部隊展開せよ!」

384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:12:10.26 ID:DtoM5NhL0
ラーラーラー♪
魔王「なんだ?この歌は」
勇者「天使の歌だ……ははははは!ここに天使を降ろす!」
ラーラーラー♪
魔法使い「私達の魔法技術を舐めてもらったら困るわね。天使の力を借りるんじゃない、天使の力そのものをここに降ろすのよ」
賢者「さぁ……歌いなさい。この魔法の歌声が天使を降ろすの。この1万人の高位魔法使いの歌声がね。結界内のあなたたちは消し炭よ」
勇者「さぁ!食らうがいい!天威を!」
囚人D「いやあああああああああああ!やめてえええ!」
魔王「どうした?」
僧侶「き、きっと症状が軽いとされてた囚人じゃ……魔力草がいくらか体内に残ってて……」
僧侶「ど、どうしよう……このままじゃ……」
ワーウルフ「このままだとどうなるんすか?」
僧侶「きっと何人かは精神がやられてしまいます……あいつらの言うことをそのまま真に受けて……」
ヴァンパイア「ではどうすればいいのかね?紳士的には!」

400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:17:17.41 ID:DtoM5NhL0
僧侶「それは……」
魔王「貴様ら!どこを見ている!私を見ろといっておるだろうが!」
魔王「この魔王が断言する!この世界に魔法など存在しない!」
囚人「で、でも……初めてあったひとを信じるなんて……」
魔王「私を信じなくてもいい!」
魔王「己自身を信じろ!」
囚人達「!!」
魔王「お前達は自分自身を信じることも出来ないのか!今は自分を信じてみろ!」
パァァァ
勇者「来る……くるぞ……来た!食らええええええ!天使の威!!!エンジェルコア!!」
ピシャアアアアアアアアアア!

402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:18:10.16 ID:aC/tKAzI0
妄想vs現実ktkr

403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:19:45.41 ID:2NgXcfcvO
ああこれもう勇者死んだ

405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:20:19.55 ID:/+NpgLQ70
一万人でピシャアアアアアアアアアア!って言うのか
うるさいだろうな

406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:21:05.95 ID:OIhnpLSO0
勇者が自分で パァァァとかピシャアアアアアアアアアア!って言ってるのを見て爆笑しない魔王軍が逆にすごい

407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:21:43.41 ID:mrblvYxq0
魔王軍全員真顔なんだよ

413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:22:58.48 ID:DtoM5NhL0



囚人A「は……ははは」
囚人B「ば、馬鹿じゃねーの?あいつら?」
囚人C「だ、だよなぁ?恥ずかしいよな」
囚人D「なんであんなの怖がってたのかしら」
魔王「勇者よ、これが答えだ」
勇者「くそっ!また魔王の魔力に阻まれた!」
魔法使い「なんて防御結界なの!?」
賢者「もうわたくしたちには魔王を倒す手はないの……?」
魔王「まだ言うか」

415 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:23:32.64 ID:Atw5AdY80
お仕置きタイムか

416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:23:33.43 ID:7s/1Afsf0
ヤク中やべえ

419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:24:14.84 ID:5OXu9UXM0
このスレで学べる事
クスリはヤバい

426 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:27:32.84 ID:DtoM5NhL0
勇者「な、ならばこれでどうだ!」ボッ
魔王「なんだ?」
勇者「普通のたいまつだよ。普通の」
勇者「お前には普通の攻撃が意外と効くみたいだからな……火をかけろー!」
魔法使い「いっておくけど、あたしの魔法の火じゃないわよ」
賢者「お城から持ってきた火ですからあなたたちの魔法防御で防げるかしらね」
参謀「火をはなてー!」
ボッ
僧侶「ゆ、勇者様……」
魔王「大丈夫だ。信じろ」ギュッ
僧侶「はい……」
勇者「ははははは!燃えろ燃えろ!出来損ないごと燃えてしまえー!」
賢者「綺麗……火の柱が天まで……」
魔法使い「あっつ……これはさすがに耐えられないでしょ」

438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:32:07.22 ID:DtoM5NhL0
ーーー数時間後
勇者「どれ?死体は確認しておくか」
魔法使い「建物も焼け落ちて何もかも真っ黒こげね……見つかるかしら?」
賢者「ないですね……死体が……」
勇者「どういうことだ?」
魔王「死体も何も火などついておらんぞ!」
勇者「な、なに!?魔王が無傷だと!?」
魔王「私だけではない!お前達は最初から火などつけておらん!」
パァァァ
勇者「な、なんだ!?建物が……直っていく!」
魔法使い「そ、そんな……こんな奇跡みたいなことが……?」
賢者「もう元通りの光景……ありえません……魔王が奇跡を起こすなんて……」
魔王「ほぅ?お前達にはそう見えるのか?」

447 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:35:06.46 ID:DtoM5NhL0
勇者「なぜだ……普通の火で燃やしたのに……」
僧侶「普通の火……それはあれのことですか?」ビシッ
勇者「ああ!そうだ!王国建国のときよりある王城に輝く聖火の火だ!なぜ燃えうつらないんだ!」
僧侶「当たり前です……今なら……言えます!あそこに火なんて最初から灯っていません!」
勇者「な……に?」
僧侶「大昔の聖者が灯した魔法の火……そんなもの存在しない」
僧侶「そう!この世界に魔法なんて存在しないんですから!」
魔王「よく言った、僧侶……あとは私達に任せろ」
魔王「さぁ、かかってくるか?勇者ども」
勇者「く、くそがあああああああああああ!」
カッ

460 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:39:36.56 ID:DtoM5NhL0
ーーーエピローグ
魔法使い「勇者……大丈夫?」
勇者「しっ……大きい声だすな。今は耐えなきゃいけない時だからな」
賢者「魔力草……ちょっとだけですけど手に入りました。食べてください」
勇者「助かる……今は発禁だからな……これ」モグモグ
魔法使い「この世界を正しい姿に戻すの。勇者、お願いね」
勇者「任せておけ」
ガラッ
勇者「きたっ!やつだ……やつを倒さないことには始まらない」
魔法使い「気をつけて!やつは凶暴よ」
賢者「恐怖に負けてはだめです……勇気を持って!」
勇者「はああああああああああ!神装!」
勇者「説明しよう!神に選ばれし勇者はその魔力を開放することにより、神に等しい力をその身に装着し、詠唱なしでその神威を使用できるのだ!」
勇者「おおおおおおおおおおおおおおお!エターナルフォースブリザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアド!」

476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:43:32.38 ID:DtoM5NhL0
看護婦「あー、もう。こんなところにいたんですか。勇者さん」
勇者「何!?こいつ……俺の神装が通用しないだと!?」
看護婦「はいはい、わかりましたから病室戻りましょうねー」グイッ
勇者「は、離せ!俺は神に選ばれた勇者だぞ!」
魔法使い「勇者を離して!ファイアーボール!」
賢者「地裂陣発動!」
看護婦「あなたたちまでこんなところに。もうっ!病院ぬけだしちゃだめだぞぉ」コンコンッ
魔法使い「あいたっ」
賢者「あうっ」
看護婦「じゃあ、みんな病室にもどりましょうねぇ」
パタパタパタ

493 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:49:59.91 ID:DtoM5NhL0
ーーー魔王城
魔王「なんとか世界も落ち着いたようだな」
僧侶「まだ魔力草の幻惑から抜け出せない人もいるみたいですけど……」
魔王「それは時間が解決してくれるだろう。むっ?誰だ」
預言者「ふぉっふぉっふぉ!気づきおったか」
魔王「何者だ?」
預言者「その者、青き混沌を晴らすため……狼を駆り……聖なる力を得るだろう」
預言者「聖なる力と声が響き渡り、その後世界は混沌から救われるであろう」
預言者「見事じゃ……英雄よ」
魔王「貴様、魔力草に幻惑されておるのか?病院いくか?」
預言者「ふぉっふぉっふぉ!」
サファ……
僧侶「魔王様?どうしたんですか?」
魔王「ん?何の話だった?ああ、世界から魔法がなくなったという話だったな」

507 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:56:05.09 ID:DtoM5NhL0
僧侶「はい……」
魔王「狂った世界の中では正常な人間が狂人扱いされる……それが正常と誰も証明できない」
僧侶「そんな中で魔王様は自分を信じきってました……私は自分を疑っていきてたのに……」
魔王「そんなことはないぞ」
僧侶「え?」
魔王「私も自分のほうが間違っていると思わないことがないわけではなかった。そう信じたかっただけかもしれん、いや、このまま生きていれば疑ってしまったかもしれない」
魔王「僧侶、お前に出会わなければな」
僧侶「……」
僧侶「魔王様……魔法はやっぱりあります」
魔王「なんだと?」
僧侶「魔力草の呪いから世界を救う魔法です。魔王様がみんなを……私の呪縛を解いてくださったんです」

510 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:56:36.76 ID:DtoM5NhL0
僧侶「これを魔法と言わないでなんていうんですか」
魔王「まぁ、ものはいいようだな。それでも私は魔法などないと言おう」
僧侶「そうですね……世界の魔法は解けました……」
僧侶「でも……ひとつだけ魔法がとけないんです」
魔王「何?」
僧侶「魔王様がかけたんですよ、私に」
魔王「なんだ?なんのことだ?」
僧侶「魔王様からかけられた恋の魔法がとけないんです///」チュッ
魔王「!?」
僧侶「ほらっ……やっぱりとけない///」
おしまい

511 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:57:12.75 ID:/jBmEVXk0
よかった

514 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:58:13.48 ID:2NgXcfcvO
 恋 の 魔 法

517 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:58:48.51 ID:F0CHbrrYO
乙!楽しかった!

520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/26(土) 03:59:17.50 ID:aC/tKAzI0
これは良いエンド
乙!!