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魔王「今度の勇者は女の子か……可愛いな……ぐふふふ」
Part1

魔王「今度の勇者は女の子か……可愛いな……ぐふふふ」
https://hibari.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1321075935/

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:32:15.89 ID:vWd6TAgz0
魔王「ぐうふふふ……ふひひ」
側近(……まったく魔王様ときたら)
魔王「みよこの水晶玉を! 可愛い可愛い勇者ちゃんが映っておるぞ!」
側近(勇者が生まれてからというものの、ずっと水晶ばかり覗き込んで)
魔王「このあどけなさを残した少女がいずれワシを殺しにくるんじゃあ! わははは!」
側近「仕事してくださいよ」
魔王「……むぅ、仕方ないのぅ」

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:36:04.91 ID:vWd6TAgz0
数年後
魔王「勇者ちゃん……ついに旅立ちの日か……感慨深い」
魔王「人の王よ、勇者ちゃんにたんまり旅立ちの資金を与えてやるのじゃ」
魔王「って! 50Gでなにをするんじゃ!! なんという愚鈍な……考えられぬ」
魔王「はぁ……一体どんなことを話とるんじゃろうか。声が聞こえれば最高なのじゃが」
側近「魔王様。危機感もってくださいよ。にっくき勇者の旅立ちですよ」
魔王「そ、そうじゃったな。ええい小癪な人間どもめー! 返り討ちにしてくれるわ」
側近「早速大陸の魔物たちに伝令しましょうか。勇者を討伐しましょう」
魔王「ま、まて!」
側近「……?」
魔王「ちょこーっとだけ、手加減してやらんか?」
側近「はぁ?w」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:36:46.65 ID:Xza4ZrRv0
かわいい魔王だ

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:40:57.59 ID:vWd6TAgz0
魔王「だって可哀想じゃろ」
側近「可哀想てあんた。世紀の大魔王のセリフですかそれ」
魔王「ち、ちがうわい! ククク…ただワシは楽しみたいのじゃ、ニヤリ」
側近「はいはい、魔王様魔王様。さぁ、とっとと仕事してくださいよ」
魔王「クハハ! 勇者め! ワシが直々に手を下してやろう! クククハハハげほっげほっ」
魔王「すまん、急に立ち上がったら腰が……」
側近「ムリしないでくださいよ、年なんだから」
魔王「だって……」
側近「はぁ……あんた絶対会いたいだけでしょ。だめですよ城から離れちゃ」
魔王「だ、だから貴様らは勇者ちゃんがここに来れるよう根回しせんかい!!」
側近「めんどくさい人だなぁ。いままで瞬殺してきたくせに」
魔王「ムサイ男の手にかかるのはごめんじゃ」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:44:41.96 ID:vWd6TAgz0
側近「水晶玉のぞいていいのは一日3時間までですよ。それ以上はますます目悪くなりますので」
魔王「小うるさいのぅ。早く辞任すればいいのに」
側近「それはこっちのセリフだ!! って失礼しました」
魔王「茶」
側近「いれますよ。待ってください」
魔王「老骨の最後の願いじゃ。せめて可愛い子の手で死にたいのじゃ」
側近「あなたは死にません。私が守りますから」
魔王「やめてくれ……」
側近「側近をなめないでください。勇者なんてひとひねりですよ」
魔王「やめてくれええええ!! 勇者ちゃんを殺すなぁあああ!!」
側近「殺さないであげますからこの書類の山に目を通してください」
魔王「……そうやって老体に鞭打つじゃろ?w 嫌味な奴じゃな?w」 
側近「早く死ね」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:44:47.31 ID:UsFjh9B60
可愛い

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:49:40.66 ID:vWd6TAgz0
魔王「おっと、そうこうしてるうちに勇者ちゃんが仲間を探しはじめたようじゃぞ」
側近「僧侶がいなければいくぶん私らとしては楽にことが進むんですが」
魔王「僧侶と魔法使いと戦士がベストじゃな!」
側近「……」
魔王「男はダメじゃ男はダメじゃ男は許さん男は潰す男は殺す男はダメじゃ」
側近「勇者一行とて若い男女、旅をとおしていろいろ青春するんでしょうね」
魔王「それはいかんそれはいかん!! それはいかん!! やめさせろ!!」
側近「あ、でもみんな女性で固めたようですね」
魔王「おっっしゃああああああ!! ひゃっっほうううう!!」
側近「急に立ち上がるな!!」
魔王「すまん」
側近「女一行とは、こちらとしてはやりづらいことありゃしない」
魔王「まったくじゃ! うんうん、リンチにして殺してもらおう」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:50:55.29 ID:q6EMYq6l0
もらおうて

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:54:33.40 ID:c1f+7Z2p0
 ひゃっっほうううう!!

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:55:40.67 ID:vWd6TAgz0
側近「どうやら自己紹介してるようですね」
魔王「そうじゃぞ勇者ちゃん。まずは友達作りじゃ」
魔王「絆を深めて、時には共に血と汗と涙を流し、レベルあげに勤しむのじゃ」
魔王「あぁなんとも笑顔が可愛いのぅ……」
側近「そうですか? 人の子に魅力なんてありませんよ」
魔王「一体どんな話をしておるんじゃろうか、混ざりたいのう」
  勇者『んでさーwww王さま超くせぇえええって感じwww』
  戦士『ぎゃはっwwwまじかようけるーwww』
  魔法使い『なにそれーどんびきーっってか魔王ってイケてる系?』
  僧侶『超ぶせぇらしよー、超冷めー』
  勇者『さっさとぶち殺して大金手に入れて都会で男漁るべwwwww』
  戦士『さんせーwwwwwwww』

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:57:07.18 ID:pxxZ4kbA0
これが聞こえてないのか…

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:58:06.58 ID:c1f+7Z2p0
この世の中とこのスレに絶望を感じました…

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:58:34.56 ID:q6EMYq6l0
完璧に魔王に萌えるスレになりました

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 14:58:44.39 ID:0/vwYegU0
ふふふ…
わかってた
わかってたさ

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:00:14.07 ID:vWd6TAgz0
魔王「ええい、声さえ聞ければのぅ……惜しいところじゃ」
魔王「じゃが、きっと品行方正な淑女の集まりなんじゃろうな……」
魔王「ま、魔王かくごぉー! なんて言っちゃったりして……ぐふふふかわゆいのぅ」
魔王「ハァハァ」
側近「はい没収です。今日は残りしっかり働いてくださいね」
魔王「ケチんぼめ」
側近「何か勇者に動きがあったら私が知らせます」
魔王「ワシにもみせろ! ワシにもみせろ勇者ちゃん!!」
側近「まだまだこんな旅立ってすぐの勇者ごとき、監視するには至りませんよ。そこらのスライムにひねり殺されるレベルです」
魔王「スライムに伝令!! 手加減しろいますぐ!!」
側近「ムリですって」
魔王「うわあああ勇者ちゃんがんばるんじゃあああああ!!!」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:03:46.43 ID:BqIliLA9O
爺さん洞察力なさすぎww

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:04:10.82 ID:vWd6TAgz0
ーーーー
勇者「は?wwこれスライムじゃね?」
スライム「ピキイイイ!!」
僧侶「ないてるよまじうけるんですけどwwwwwww」
戦士「やっちゃう?」
魔法使い「いじめカワイソー、クスクス」
スライム「ピキィイイイ!!」ビュン
勇者「うわっ、っとと」
僧侶「勇者ちゃんかっこいいーマジ惚れるんですけどー」
勇者「あたしバイじゃないしー! ごめんねー☆」
戦士「えいっ」
スライム「ギャッ」
戦士「あ、死んだ(笑)」
魔法使い「てかちょろくない?www魔王とか明日には倒せる系?」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:08:05.90 ID:vWd6TAgz0
ーーーー
側近「ほぅ……スライムを撃破したか、なかなかやるな勇者たち」
側近「才能はあるようだ。だが次はどうかな……ふふふ」
側近「まかせたぞゴーレム」
ゴーレム「ゴフッ」
魔王「なーにしとるんじゃ☆」ヒョコッ
側近「うわっ、じじい」
魔王「なにしとるんじゃ? 作戦会議ならワシもまぜい」
側近「勇者抹殺計画です」
魔王「!! い、いまなんと……」
側近「勇者抹殺計画です!!」
魔王「や、やや……やめんか!!! やめてくださいおねがいじゃ」
側近「一応軍事権は私にもありますので」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:13:00.47 ID:vWd6TAgz0
魔王「どうしてワシの楽しみをうばうんじゃ!!」
側近「勇者がここまできたら困るんですよねぇ……国防省が袋叩きにあいますよ」
魔王「そんなもんしらんわい!! ワシが責任とって死ぬから!!!」
側近「だからあんたが死んだらそれこそ大問題だろうがー!」
ゴーレム「ゴフォwwwwwwwwww」
魔王「嫌じゃ嫌じゃ!! 勇者ちゃんの手にかかって死にたいんじゃ!」
側近「それ国民にきかせてやりたいです」
魔王「戦士ちゃんに四肢をもがれて、僧侶ちゃんに回復で生殺しにしてもらって、
    魔法使いちゃんに身体を焦がされて、最後に勇者ちゃんの聖剣で貫いてほしいんじゃ」
側近「そうなったら魔界の終わりですよ」
魔王「じゃあ貴様が魔王になったらええじゃろがい!!」
側近「え? いいんですか?」
魔王「ええぞ」
側近「ほぅ……」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:15:09.39 ID:p4HNojer0
ただの変態じゃないですかー!

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:19:09.25 ID:vWd6TAgz0
ゴーレム「ゴフッ」
側近「と、とにかく! ある程度防衛してる体裁は保たなきゃいけませんので」
魔王「めんどくさい国じゃのう」
側近「あたりまえでしょ。私個人が各所から集中砲火あびるのだけはごめんですからね」
魔王「まーた保身か。やめてしまえ」
側近「あんたがまともに働かないからこうやって苦労と責任を買ってでてるんでしょうがー!」
魔王「は? いやどうも最近耳がとおくて……」
側近「よし決めた殺してもらおう。お金を払ってでも魔王を殺してもらおう」
魔王「ワシはそれでも一向にかまわん!!」
側近「よーし! 滅ぼすぞー! 勇者ーはやくこーい!」
ゴーレム「ゴフォwwwwwwwwwww」
側近「いけ、ゴーレムよ。ほどほどに戦って、国防に全力を尽くしたアピールをしてくるのだ」
ゴーレム「ゴフフフォwwwwwwwwww」
魔王「大丈夫かこいつで。脳筋じゃぞ」
側近「ブロックです」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:22:34.16 ID:vWd6TAgz0
ーーーー
魔法使い「わーー!! わーー!」
僧侶「どうしたのー? いい男でも見つけた?」
魔法使い「う、うごいたんだけどこの石像まじびびる」
ゴーレム「ゴッフォwwwwwwwwww」
戦士「まじきもくない?」
勇者「きっしょ…………吐き気する」
ゴーレム「……ゴフォ?」
勇者「あたし不細工嫌いなんだよねー」
ゴーレム「ゴ、ゴフォ……」アセアセ
勇者「だからさぁ、魔王の手下だよねあんた?」
ゴーレム「……」
勇者「まじ死んでくれない? てか殺すけど? きもいからw」ニタァ

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:25:57.93 ID:vWd6TAgz0
ザシュッ ザシュッ
グシャ ベキベキ
\ゴフォオオオオオオッ!!/
魔法使い「うわ、勇者やりすぎーどんびきだしぃー」
勇者「あは☆ こいつまじぶっさしたらおもろいよ」
勇者「ごふぉだってwww」ザクッ
ゴーレム「ゴフォオオオオオ!!! ガァアア」
僧侶「えーいホイミ☆ いま流行りの生殺し拷問系女子」
ゴーレム「ゴ……ゴ……」
戦士「とりあえず目つぶしくべ」ブシュ
ゴーレム「ゴアアアアアアアア!!!」
勇者「うっせーな、大の魔物がぴーこらなくなってwww」グサグサ

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:28:33.38 ID:BqIliLA9O
おぞましい

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:29:52.90 ID:wXPs4wHmO
ひどいが世の真理を突いている

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:33:08.83 ID:vWd6TAgz0
勇者「キャハハハハハハ、血でないってのもおもしろいね!!」
戦士「ばらして川にしずめようよwwwww」
僧侶「それうけるーwww」
魔法使い「みてー泣いてるよー」
勇者「アハハハハハ!!! きもーーーーーーーい!!!」
ゴーレム「ゴフォ………」
ゴーレム「ーーーー」
ーーーーーー
側近「なに? ゴーレムがやられた?」
使い魔「というよりも消えてしまいまして……」
側近「むぅ……」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/12(土) 15:37:00.27 ID:vWd6TAgz0
使い魔「断末魔が聞こえて現場に向かったときにはもうそこに姿はなくてですね」
側近「勇者め……やりおるな」
使い魔「一応ゴーレムを捜索しますか?」
側近「そうだな。あいつを組み立てるのにもそうとう予算を割いてるからな。
    どっかいってなくなりました、だとまた小突かれる」
使い魔「勇者たちはどうしましょう」
側近「うーむ……まさかゴーレムが敗れるとはおもってなかったからな」
使い魔「手加減を命じたのでは?」
側近「官僚ジョークだあんなもの」
使い魔「はぁ……」
側近「本気で来て欲しいなんて思っていない。ただでさえ外交に忙しい時期だというのに」
使い魔「刺客はどうなさいますか?」
側近「私の配下のドラゴンを使おう」
使い魔「すぐに呼んできますね」
側近「うむ」