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勇者「俺に従順になったハーレムパーティと魔王倒す」
Part18


436 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 18:42:53 1dIQeYPk
_ 1時間後 ___
勇者(美味かったな。父さんの料理・・・・母さんの数倍は・・・)
盗賊「礼は言ったのか・・・?」
勇者「ありがとうございますお姉様ぁ〜。お詫びといっちゃなんですがわたくしめの体をなんなりと」スリスリ
盗賊「私じゃない。父親にだよ」グイッ
勇者「うぐっ」
盗賊「はぁ・・・・私の場合、私が物心ついたときに母親はいなかった。私や弟は父親一つで育てられたんだ」
勇者「なんだよ。あれか、姉さんのおとさんは優しかったから〜〜的な___ 「逆だ」
盗賊「私の父親は正真正銘のクズだった。私の地元を見ればわかるだろう。まともな親なんて一人もいない」

437 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 18:45:39 1dIQeYPk
盗賊「私は父が嫌いだったよ。いつも家にいて、家事は私に任せきり。自分はクスリ三昧で・・・・・」
盗賊「泣き喚く弟を殴ったり、知らない女を連れてくるし・・・・借金取りだって何度も来た・・・」
盗賊「けれど毎日飯だけは食べさせてくれた。わざわざ金持ち区域の学校にまで通わせてくれた」
盗賊「まあ・・・・・そんな日も続くわけもなく。借金取りに父は連れて行かれ、国の実験代として借金はチャラに」
勇者「・・・・・」
盗賊「・・・・む。結局、お前に何が言いたいのだろうな」フフッ
盗賊「とにかく、お前の父親はキチンと父親らしいことをしている。反抗期も大概に、な・・・・」スタスタ
    ガチャッ.......バタン
勇者「姉さん。・・・・はぁ、つまんないガキのいじけもやめておくか」
勇者「ははっ、それにしても・・・・」(俺は仲間に恵まれてるな・・・・)

438 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 18:47:01 1dIQeYPk
 「次、父さんが来たとき謝るかなぁ」
盗賊「・・・・・」フッ
______________________________________
〜〜〜 10年前 〜〜〜〜〜
借金取り「いやだから。君の子、可愛いじゃない?ほら・・・・ウチの国ちっちゃな女の子高く売れるし」ニコニコ
盗賊父「ま、マジっすか・・・・・それで借金がチャラに・・・・?」
借金取り「うんうん。むしろそれ以上もらえるかも!で、この子、男と交わったことないよね?」ニコニコ
盗賊「な、なに。お父さん・・・・私・・・嫌だよ・・・」   盗賊弟「お姉ちゃん・・・」ギュッ
盗賊父「え、ええ!コイツにはいつかのために知らねぇ男なんかに指一本触れさせませんでした・・・・よ・・・」
借金取り「そっか。じゃ、・・・・・おい、このガキに鎖かけろ」
  「ハッ!」
盗賊父「・・・・・」
盗賊「い、いやっ・・・・来ない、で・・・」

439 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 18:49:35 1dIQeYPk
借金取り「家の中をちょこまかと・・・・。あはは、じゃ、君も手伝ってくれない?」ニコニコ
盗賊父「・・・・・」スッ         盗賊弟「やめろー!お姉ちゃんを離せ!」
借金取り「殴るのはいいけどあまり怪我はさせないでほしいな」ニコニコ
盗賊父「・・・はい、よっ!」ブンッ!!!  
    借金取り「おげぇッ!テ、テメェッ、トチ狂ったか!!」ブシャッ
盗賊父「ウチの娘に男は指一本触れさせねぇっつってんだろ!!お前等まとめてそのきったねぇ指折ってやんよ!!!」
        ギャアアアアアアア  コイツ、コロセー  ウワァア
盗賊「お父・・・さ・・・ん?」
盗賊父「チッ、おいガキ共。俺がいつも通ってる酒場は知ってるな?そこでかくまってもらえ、いいな」
____________________________________________
_ 現在 ________
盗賊「思い返してみても・・・・・やっぱり」
盗賊「嫌いだな」スタスタ

440 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 18:51:16 1dIQeYPk
盗賊「・・・・・」スタスタ ピタリ
盗賊「失礼する」ガララ...
_ 研究室 ___
魔法使い「・・・」カキカキ
大勇者「さて、今日はこれで講義を終わりにする。む、おや?」
大勇者「賊のものか、悪いが講義は終わってもうた。魔法を知りたいのか?」
盗賊「まさか、少し様子を見に来ただけだ・・・・」
魔法使い「あ、盗賊さん。おはようございます」(勇者様の魔力がこべりついてる。彼女には少し注意を貼っておく必要があるなぁ)  
盗賊(まほ、少し目つきが変わったな。こちらに対する目つきが・・・・)
盗賊(何かしただろうか?)

441 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 18:52:47 1dIQeYPk
奴隷「やあ、盗賊お姉ちゃん。ご主人様はどうだった?」
盗賊「元気だったよ。さっき大勇者に聞いたが・・・・・明日辺りには歩けるまでに落ち着くそうだ」
僧侶「ふぅ〜ん」(勇くんの匂いがする・・・この人、勇くんの冗談に流されてなきゃいいけど・・・)
僧侶「あ、そうそう。盗賊さんも回復呪文私に習う?ふふ〜っ、こう見えてこの世界じゃトップクラスの回復力だと思うんだ私っ」
盗賊「いや、遠慮しておく」(僧侶もまほと同様にこちらに対する目つきが変わってるな・・・)
奴隷「あ、これからどこ行くの?良かったらボクもついていきたいな」
奴隷「僧侶お姉ちゃんの授業も終わちゃったし。ご主人様に迷惑かけるわけにもいかないしさ」
僧侶「あ、私も私も〜〜〜」
盗賊「ああ、少しここを回るだけだが・・・・」(奴隷は平常だな)

442 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 18:53:33 1dIQeYPk
_ 食料庫、武器庫 _
僧侶「魔界って見たこともない食べ物があって面白いよね〜」パカッ
盗賊「魔界といえど食べ物に害は無いらしいが・・・・・この果実は栄養がなさそうだな」シャリシャリ
奴隷「早速食べちゃうんだ・・・・あれ」スッ
奴隷「この服、ボクとサイズが合うや。なんか不思議な力も感じるし・・・そろそろ装備も新調したほうがいいかなぁ」
僧侶「たくさん武器もあるねぇ。けど、これなんか私には重そうだよぉ」カルガル(あ、普通に持てる)
盗賊「そうだな・・・・皆にも合うような武器や装備も持っていくとしようか」
僧侶「・・・」ジィ〜
盗賊「? なんだ」
僧侶「盗賊さんって初めて会ったときよりも表情のバリエーション増えたよねぇ」
盗賊「そうだろうか・・・・」

443 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 18:55:12 1dIQeYPk
_ 勇者の部屋 __
    「ノックはしないぞ」ガチャッ
勇者「おっ、邪眼さんチィーッス」
賢者「・・・フン、貴様が弱っているところを見ると笑いがこみ上げてくる・・な」
勇者「ならそんな悲しい顔しないで笑えって・・・・まるで俺が余命2ヶ月っぽいだろ!」
賢者「で、あの方はいないのか?」
勇者「俺にコレ作ってどっか行ったよ。なんか探し物があるみてーだが」ムシャムシャ
勇者「てか、なんだ、あれだ、お前は父さんに会ったら失禁するくらい喜ぶと思ってたのによ」ムシャムシャ ズズズ...
賢者「黙れ」

444 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 18:57:13 1dIQeYPk
賢者「やっと会えたことについては確かに嬉しいが・・・・やはり恋心ではなかったようだ」
賢者「命の恩人に会いたい、みたいな」
勇者「ほぇ〜」(大賢者のジジイに奥さんいたらどうしよぉおおおとか泣いてたクセに)
賢者「さて、今日こそ決着をつけようか」っチェス  バンッ
勇者「だ〜か〜ら〜俺に勝つには100年速いっつってんだろ。仕方ねぇ、やってやる」
賢者「フン、貴様まだ自分が負けないとでも思っているのか?」ニヤッ
__別にあの方よりコイツが好きになったわけではない___
勇者「チェストォッ!はい負けたからまずパンツから脱いでいこうか。ん?」トンッ
__じゃあ何故こいつの傍にいるのか・・・自分でもわからないけど・・・____
賢者「なッ!?また、負けただと」

445 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 18:59:16 1dIQeYPk
_______________________
 「じゃあまたな〜」   ガチャッ....パタン
賢者「次はどの戦法で・・・・あっ」スタスタ...ピタ
勇者父「息子は元気みたいだね。どうも俺じゃ嫌みたいで・・・」
勇者父「やっぱ嫌われてるみたいでさ・・・あ。ごめんごめん。これからも勇者をよろしくね」
賢者「・・・・・き、きっと」
賢者「きっと。勇者はどう接したらいいかわからないんですよ。だから」
__ 二人共私の恩人だ ____
賢者「貴方は嫌われてなんかいませんよ」ニコッ
__ 私がこの親子にできるお礼は __
賢者(私が勇者を守ること!)グッ

446 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 19:01:12 1dIQeYPk
勇者父「入るぞ」ガチャリ
勇者父「・・・・・その、だな・・・」
勇者父「お前が俺を嫌う気持ちもわかるんだ。俺はお前に父親らしいことを何一つできなかったし、けど俺は___」
      カチャッ
勇者父「これは俺が作った・・・・」
勇者「これ、うまかったよ。母さんのより数倍うまいわwww」
勇者父「・・・ぁ」
勇者「また作ってくんない?」ニッ
勇者父「あ、ああっ!」

447 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 19:03:05 1dIQeYPk
____________________________
_ 研究室 _________
賢者「と、まあ親子そろって・・・・アレだな」
魔法使い「賢者さんはお父様と旅をするのではなかったのですか?」ペラリ...ペラリ...
賢者「いや、私はあの方に礼を言うのが最終目標である。それが達成された以上、自分の良心
   に従い。まぁ、貴様等に助けられた礼といってはなんだが我が助けになれたらな、と」
魔法使い「・・・・そう」パラララララララ
賢者「さっきから何の本を読んでいるのだ・・・?パララララってあ!パラパラ漫画でも描いて」
魔法使い「・・・」パタン
魔法使い「少し汗をかいてしまいましたね。温泉があるそうですしどうです?」
賢者「温泉?なら他の者も呼んでおこう!」ワクワク

448 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 19:04:33 1dIQeYPk
_ 地上 _____
女勇者「で、どんくらい殺った。ま、オレはざっと50匹は5分でいけたかな」ドヤァ...
武闘家「はぁっ・・・はぁっ・・・・5分で200匹です・・・子供の魔物も見境なく・・・」
女勇者「え」
武闘家「途中から魔物が逃げ出すようになっちゃって困っちゃいましたぁ」ビショッ
武闘家「わっ、あ、汗と返り血が混じってて気持ち悪い・・・じゃ、あ、あのシャワーしても」
女勇者「お、おぉ。行ってこい。シャワーっつーかオレが作った温泉だけどよ」ドンビキ
     タッタッタッタッタッタ
武闘家(ダメ。このままじゃ勇者さんに叶う筈がない・・・)
武闘家(あの時、あの夜、勇者さんは自分よりもすごいおっきな人と戦ってた・・・・私じゃ叶わないくらいの・・・)
武闘家(もっと強く・・・・強く・・・・)

449 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 19:06:53 1dIQeYPk
     『へぇ〜強くなりたいの?』
武闘家「! は、はい。まあ」
武闘家「ぐぅっ!!?痛い・・・いたい・・・」ズサッ...
    『どうやって力を証明するかわかる?』
賢者「む。あんなところでうずくまって何して・・・・・おーい!ファイター!」
武闘家「はぁっ・・・はぁっ・・・・苦しい・・・」
  『自分より強い相手に挑むんだ。殺したって構わない。最終的に勝てばいい』
       『そうすれば君はもっともっと強くなれるよ』
賢者「アリでも見ているのか?うぅ、アリの巣を水責めした幼少期を思い出す・・・アリさんごめんない。神よ、哀れな幼少期の自分をお許しくださいまし」
武闘家「あ、あの大丈夫ですか?」
賢者「むっ、い、いやなんでもない。それより、皆で風呂に入るらしいぞ」

450 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 19:12:12 1dIQeYPk
_ そして温泉 ___ 女湯
盗賊「意外と凝っているんだな。風呂釜の作りなど・・・」ペタペタ
賢者「女勇者は風呂が大の好きらしくてな。ハハハ、そこは乙女だったようだ」
賢者「しかしたった一人でここまで芸術的にできるのだろうか。温泉というよりギリシャにありそうなアレ」ペタペタ
奴隷「どうしてお湯ができてるんだろう。それらしい機械もなかったけど」
魔法使い「お父様が言っていましたが」
魔法使い「魔界の地熱は温度が高いらしく。源泉がそこらじゅうにあるらしいですよ」
僧侶(またお父様とか言っちゃってるよ)ヌギヌギ
武闘家(み、みんなで入るの恥ずかしいなぁ・・・私一番胸とか出てないし・・・)

451 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 19:17:36 1dIQeYPk
     かぽーーん
賢者「しかし。こうして仲間全員で入るのも初めてかもしれないな」
奴隷「そうだね〜宿屋でも2人ずつ小さな浴槽に入ってたからね〜」
盗賊「丁度いい温度だな・・・・」ホンワカ
武闘家「な、なんだか魔界って思えないくらい穏やかな気持ちになれます」
魔法使い「・・・」ブクブクブク
僧侶「ぷっ、アハハハハハハッ!」
僧侶「まほちゃん半身浴じゃなくて全身浴になってるぅ〜!立ってたほうがいいんじゃない?」ゲスガオ
魔法使い「ぶばばいべぶ」ブクブク
僧侶「う〜ん?何言ってるかわからな〜い。溺れてるの?助けてあげようかぁ?」ニヤニヤ

452 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 19:19:36 1dIQeYPk
________________ 男湯
勇者「まさか魔界に温泉があるなんてなぁ・・・」ホンワカ
勇者父「人間界の宿でもここまで大きいのはどこにも無かっただろうなぁ」ホンワカ
勇者父「・・・・・」
勇者父「やっぱり。魔王を倒しに行くのか?」
勇者「ん?ああ、そうだよ。一番上に書いてあるでしょ、魔王倒すって」
勇者父「止めはしないさ。けど俺もついていくかもな」
勇者父「それは俺だけじゃない。他の勇者達もわれ先にと魔王の命を狙ってる」
勇者「フン、戦闘MVPは俺等だからな」
勇者父「ふふっ」  勇者「あははっ」
      「「あはははははははははっ」」

453 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 19:21:24 1dIQeYPk
__________________ 女湯
賢者「盗賊号出航!舵を取れ〜〜〜!」
盗賊「・・・」スイスイ(何故乗るんだ・・・)
奴隷「アハハハハ、深いから泳げるや。温水プールみたい」スイスイ(ご主人様と泳ぎたかったなぁ)
武闘家「あ、あの皆さん・・・・あれ・・・」チラッ
賢者「んー?」
魔法使い「だからなんです?・・・・思ったんですが、どうせ無理やりしたのでしょう?」クスッ
魔法使い「ほら、僧侶さんって見た目と違って強引なところありますし」
僧侶「な、なんですってー!」ムカッ
武闘家「喧嘩してるんですけど・・・・・」
賢者「な、仲の良い証拠だろう。きっと・・・きっと・・・」

454 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 19:23:01 1dIQeYPk
_______________ 男湯
勇者父「・・・それにしても」ホンワカ
勇者「ん〜」ホンワカ
勇者父「お前の仲間は女の子が多いなぁ。というか女の子オンリーだなぁ」
勇者「HAHAHA俺以外の男なんていらないのよ」
勇者父「もしかしてあの中に将来俺の義娘になる子もいたりしてなぁ。結婚式が楽しみだ」
勇者「えっ全員だけど?」
勇者父「えっ」
________________ 女湯
僧侶「もう怒った!このチビッ!!」ガシッ
魔法使い「ぬぅっ、な、なにお・・・っこっこの肉!ミート!」
僧侶「あー私キレちゃいました。プッツンします」

455 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 19:23:54 1dIQeYPk
盗賊「落ち着け二人共!」ガシッ
僧侶「〜〜〜ブッ殺す!このチビッ!!オラかかってこい!!!」
武闘家「落ち着いてくださぁ〜い!」ガシッ
賢者「ま、まずい。奴隷、今のうちにマホトーンを!まほトーンを!」ガシッ
魔法使い「ソッチが来なさい!!魔法で燃やしてやるぅ・・・!!!」
奴隷「あわっわわわ。呪文低下魔法呪文低下魔法、呪文封じ魔法」
___________________ 男湯
勇者「魔界なのに平和だなぁ」
勇者父「だなぁ〜」