Part25
671 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 19:58:31
azuyanRA
勇者「俺の旅の目的は・・・・・ただ単に女にまみれて魔王城を目指すってだけだ・・・・・」
勇者「魔王を倒すとか考えてもなかった・・・・それによって被害を受けるかもしれない仲間を・・・・」
勇者「怖いよ・・・・仲間が死ぬとか思うのは・・・・」
中年勇「・・・」
勇者「けど俺は仲間と一緒に最後まで旅をする!」
勇者「そのための仲間なんだ・・・・最後まで引っ張っていく・・・・!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
「「「!?」」」
勇者「・・・・?」
中年勇「・・・・誰だい?」
672 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:00:02
azuyanRA
青年「さすが勇者というべきか!感動したよ!」カツカツ
青年「仲間を大事に魔王を倒す!うぅ〜んいい響きだよ」カツカツ
ガシャァッンッ!!!
司会「なっ!?鋼鉄のフェンスを壊しやがった・・・・!お、おい警備員!ステージに上がる奴を止めろ!」
青年「これでこの世界の勇者は2人だけになった。いや、これから勇者になる可能性がある子供もいくつかいたかな?」スタスタ
青年「邪魔だから根絶やしにしようと思ったけどやーめた」スタスタ
勇者「はぁっ・・・はぁっ・・・・さ、サインなら後でっつたろ・・・邪魔だ・・・」
青年「うん、やっぱり近くで見るのはいいね。水晶で眺めてるよりずっといい。中継放送は生に劣るとはこのことか」
青年「可哀想にボロボロになっちゃってさ」
警備員「おい貴様!いいからここはな__ キィンッ!!!
警備員「」カチカチ...
司会「こ、凍った・・・・・!?」
673 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:01:17
azuyanRA
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
勇者「な、何をした!!くっ・・・・!」ボオォォォッ!!
勇者「溶けない!ヒャド系じゃないのか」
中年勇「というより・・・何故ここで魔法が・・・・!?」
青年「それはクリスタルだから解けないよん。あぁ、あと結界壊しちゃったしね。魔法できちゃいまーす。いてつくはどー」
「開けて!!!ここから出しなさいよ!!!!」
「助けて!!!誰か!!!!開けてぇぇぇぇぇ!!!!」
奴隷「ダメだ。こじ開けられもしない・・・・みんな落ち着くんだ!!」
魔法使い「っ、私達で勇者様の援護に行きましょう!」
僧侶「う、うん!」
674 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:02:11
azuyanRA
青年「あと防音もしておいた。これで外側からは何も聞こえない・・・・・ね」
勇者「・・・・何する気だ・・・!」
青年「少しいじわるをしたくなっただけさ。いや、君に会うのは目的から外れるんだけどさ」
中年勇「フンッ!」ドスッ!
青年「いったぁ〜い・・・・・・・・・なんてね」ヒュッ!
グシュッ!
ブシュブシュブシュ......ズリュッ!
中年勇「なっ・・・・あがっ・・・おぼろっ・・・・!?」ブシャッァアァァッァァッ
勇者「・・・・なっ・・・・なっ・・・・!!!!?」
青年「君、つまらないんだよ」
青年「君は本当に最初から最後まで退屈な旅をする勇者だったよ。おじさん」
青年「見ててちっとも面白くなかった罰さ・・・・・来世で会おう・・・・」
中年勇「」フラッ.....バタッ....ビクン...ビクン....
675 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:03:09
azuyanRA
勇者「おっさん・・・お、おいおっさん!」ユサユサ
青年「さて」シュバッ!!!
青年「やっぱ飛ぶと絶景かなぁ・・・・・僕の世界が世界なだけにこういう感情わかんないんだけど・・・・さっ!」ビュシュンッ!
チュドーン....ガラガラ....バシャァーーンッ!!!
青年「よっと」スタッ
勇者「い、今飛んで何したんだよ・・・・!?おい!!!おっさんにも何したんだよ!!!」グイッ
青年「少し壊しただけさ。あのタワーを・・・・きっとあれだけ大きいタワーが崩れればあの国も終わりかな」
青年「あ。ふふっ、あの国の人々の魔力が消えかかってき・・・・あ、消えた」
勇者「・・・・な、なんなんだよお前・・・・いきなり出てきて・・・・・」
勇者「おい・・・・なんだよ魔力が消えたって・・・えぇ、おい!!」
676 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:04:58
azuyanRA
青年「じゃあ簡単に教えてあげるよ。この前君が会った。あのディーラーとバニーガール達は死んじゃったんじゃないかな」
青年「というかあの国の人たちもほとんで死んじゃったよ。仕方ないよね、うん」
勇者「・・・・・は?」
ユウシャサマー! タッタッタ
青年「仲間がどうのこうのだとかで一人で僕の世界に来たみたいだけど・・・・・」
青年「あのチャラ男君・・・・・・意味なかったねぇ・・・・・結局仲間死んじゃったし・・・・」
勇者「・・・・・ッ!!!!」ブゥンッ!!!
青年「よっと」パシッ!
青年「まだ名前を言っていなかったかな。改めて初めまして魔王です」ペコリ
魔王「恐らく君のラスボスになるかもしれない・・・・・・まほちゃんみたいに僕もまおさんって呼んでくれてもいいよ!」
677 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:06:24 IQWpAX2k
まおさん軽っ
678 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:06:36
azuyanRA
勇者「魔王・・・!?・・・・嘘つけ・・・・!もう何がなんだか・・・・!クソッ!!おっさん・・・大丈夫か!?今回復を・・・」シュウウウウ
魔王「意味ないのに」
魔王「あ。ごめんごめん。こんな喋り方じゃ魔王っぽくないよね。僕も100年前まで一人称我だったんだけどさ」
魔王「なんかナウじゃないしヤングじゃないし・・・・僕に変えたんだよね。僕、草食男子だからさ
ああ、といっても草じゃなくてお肉が好きだよ?人間は食べないから安心して」
魔王「・・・・・・あと、僕は今、人間の姿をしてるから弱いハズなんだけど・・・」
魔王「この姿なのに僕にカスリ傷一つつけられないとなると・・・・勇者としてキツいんじゃないかな・・・?」
勇者「黙れ・・・・!ま、まほさんこっちに来るな!!」
魔王「取り敢えずギャラリーがうるさいな・・・」シュバッ!
魔王「さぁ、永遠を生きる石となり時代を流れていくといい・・・・・・」シュウウウウウウウウウウウウウウッ!
ギュウンッ!
キャアアアアア......ピキッ ピキピキッ ピシッ
679 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:09:09
azuyanRA
奴隷「み、みんなが・・・・クリスタルに・・・・あ、あぁ・・・・」ヘナッ
奴隷「やっぱり・・・・人間じゃなかったんだ・・・・!」
魔王「ざっつらーい」ビシッ
魔法使い「ひ、ひるんではいけません!魔王であろうと・・・・」ビクッ
僧侶「ゆ、勇くん!」
勇者「くっ・・・・どうして・・・・どうして急に俺に・・・!」
魔王「だから一番君が気に入ってるんだ。気に入ってるからこそ辛い思いをさせたくて」
魔王「ほら、顧問だって成長性がある生徒にわざと怒って伸ばすじゃん?」
魔王「君はまだ僕のところに来るには速すぎる・・・・もう少し世界を見るといい・・・・」
魔王「さてと」スタスタ
勇者「ど、どこに・・・おい!!奴隷に近づくな!!!」
680 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:11:03
azuyanRA
魔王「やぁ、妖精さん。人間と戯れて楽しかったかな?」クイッ
奴隷「っ!?」
勇者「お、おい!!奴隷から離せ!!!」
_ そう言いながらも俺の足は動かなかった
奴隷「ご主人さ・・・・____ピキッ....
勇者「!!!?」
魔法使い「ど、奴隷・・・・さん?」
僧侶「嘘だ・・・・・・嘘だよ・・・こんな展開ないよ・・・!」
魔王「大丈夫生きてるから。うん、生きてるっちゃぁ生きてる。クリスタルだったら後で溶かせるから」
魔王「だから希望を持とう!うん!!!」グッ!
681 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:12:07
azuyanRA
魔王「次は・・・・」
バシッ!
勇者「はぁっ・・・・はぁっ・・・やめろ・・・!やめろぉぉぉぉ!!!」
魔王「・・・」グイッ ゴキキッ!!
勇者「がっ!?グアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!?」
魔王「ただでさえ足が粉砕骨折してるのに腕まで・・・・後でお母さんに介護してもらいなよっと」クイッ
魔法使い「ひぃっ・・・・あ、・・・・やぁああ・・・・」
魔法使い「勇者様・・・・あ・・・」
勇者「ま、まほさん・・・・!!まほさん・・・・やめてくれ・・・・やめ
ピキッ! キィン....
682 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:12:55
azuyanRA
勇者「まほ・・・さ・・・」
僧侶「勇くん・・・・に、逃げて・・・・勇くんは襲われないはずだから・・・逃げて・・・・」ビクビク
勇者「やめろ・・・・何言ってんだよ・・・・何言ってんだ!!!」
勇者「クソッ!!!離れろォッ!!!テメェ!!!」ガシッ!!
魔王「僧侶ちゃんろーすと」
僧侶「勇くん。大丈夫だから・・・・___キィン....
勇者「はぁっ・・・はぁっ・・・・はぁっ・・・」ヒューッ ヒューッ...
勇者「あぁっ・・・・あああああああっ・・・・あぁ・・・・」
魔王「この3匹はどうせならそれぞれどっかに飛ばしておくかっと」バシバシバシッ!!!
ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!
魔王「ファーーーーーー!」ガッツ
勇者「・・・・・・・ぁ」
683 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:15:40
azuyanRA
勇者「・・・」フラッ....フラフラ....
勇者「・・・あ・・ぁ・・・」バタッ...ズルズル....
勇者「返してくれよ・・・・・どこにやったんだよ・・・・どこに・・・返してくれよ・・・・」
勇者「俺の仲間・・・・どこに・・・・」ガシッ
魔王「うーん、そういうのは自分で探すもんでしょ。頑張ってけろけろ♪」
魔王「じゃあもいっかいスタートラインについてーぇ・・・・・・ごー!」
勇者「・・・いやだ・・・・なんで・・・・なんでだよ・・・」バシュンッ
シュゥゥゥゥ.....
魔王「うーん」ノビノビ
魔王「それじゃあ僕も帰ろうかなぁ。お姫様も側近も勇者サン達も待ってるしさ」
684 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:17:31
azuyanRA
_ 闘技場前 _
兵士A「何度言えばいいのだ!満席で入れん」
賢者「何故だ!そ、そうだ・・・・・さっきから物音一つしないなんて妙じゃないか?ほら、開けてみろ!ほらほら!」
兵士B「・・・・おい。たしかに妙だと思わないか?」
兵士A「チッ・・・・少しだけだぞ」ギィ....
賢者「ふぅ、決勝戦でも奴の戦いをみなけれb・・・・・・ひっ!?」
兵士A「な、なんだコレ・・・!?」
_ 兵士はこう言った。扉を開けたら無数の観客が悲鳴を帯びたような顔で門の前で固まっていたと _
_ 鮮やかな色のクリスタルになった多数の観客事件は世界を震撼させた _
_ 同時に一つの国が破壊されたことも _
685 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:19:39
azuyanRA
_ 西の大陸 _
= 山地 =
ブゥンブゥン....ブブブブブブ
「止めろ」
「え!?聞こえねーよ姉貴!もっとおっきな声で!オープンカーだとうるさくてうるさくて!!」
盗賊「止めろと言っている」チャキッ
空き巣「ひっ!?」キキーーーーッ!
空き巣「い、いくらなんでも刀を向けること・・・・ん?」
盗賊「・・・・空を見ろ・・・・・何か飛んでいる・・・・」
空き巣「なんだあれ?」
盗賊「東に行ったぞ。どうせ行くあてもないんだ。また東に行こう・・・・・」
空き巣「あ、ああ!」ブゥンブゥン!
686 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:21:53
azuyanRA
_ 舞踏の町 _
= 武道場 =
武闘家「うぅっ・・・・グスッ・・・・ヒック・・・・」
弟子A「はぁ〜なるほど。そりゃ痛いっすわ。予選オチの俺より痛いっすわ」
弟子A「さて、俺も見に行きますかね」
弟子B「せやね・・・・いてて・・・師範代が待ってる・・・」
「おい!!お前たち!」
村人「さっき連絡が入ったんだ・・・・あの旅人はどこいったがしらねーが・・・・師範代やあの闘技場の観客」
村人「みんな結晶になっちまったんだと!」
武闘家「・・・・・・え?」
687 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:23:21
azuyanRA
_ 勇者の国 _
勇者「ここは・・・・・あぁ、俺ん家の前か・・・・俺の国・・・」
勇者「あの酒場・・・」チラッ
( あ、あのっ。ここに勇者が仲間を求めてるって聞いて・・ )
( 早く、馬になってくださいよ。ゆ。う。しゃ。さ。ま )
勇者「・・・あぁ・・・」
( いいから勇者様は私のなんだから!!!!! )
勇者「ははっ・・・あはは・・・・」
688 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:24:20
azuyanRA
勇者「・・・教会」
( よわっ、次アタイのとこ来たらただじゃおかないよ! )
( 勇くんって・・・・勇くんって呼んでもいい? )
勇者「フフッ・・・・あはははははは・・・・ッ!!!アアッ!!」ガンッ!!
勇者「はぁっ・・・・はぁっ・・・なんで!!なんで!!!」ガンガンッ!!
ブルルッ ノソノソ....
ロブスター「ヒヒーン・・・・」
勇者「お前も・・・俺と一緒に飛ばされたのか・・・?」
勇者「ロブスター・・・」ギュッ...
( お兄いちゃんじゃないご主人様だ ・・・?ご主人様? ・・・そうだ。お前のご主人様だ )
( お前は俺の旅のサポートをするんだ )
( ボクの居場所はここだよ・・? )
勇者「あぁ・・・・・あ・・・・」
689 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:27:50
azuyanRA
勇者「・・・」
母「!!?」ガチャッ!
母「急に魔力が近いと思ったら・・・どうして・・・家の前に・・・」
勇者「ハハッ・・・・・あは・・・は・・・俺、なんでだろ・・・」
母「大丈夫・・・大丈夫だから・・・・アナタが無事なら私はそれで・・・」ギュッ
勇者「・・・・俺、なんで・・・・・なんで・・・・あはは」
勇者「あはは・・・・・はは・・・アハハッ!アハハハハハハハハハハハハッ!!!」
母「大丈夫だから・・・・・今日は眠りなさい・・・・!」ギュウウ
__ こうして彼の旅は幕を一旦閉じたのだった __
_ 現在のパーティ 勇者 _
To Be Continued
690 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:33:38 NGyhD9oA
乙
まさかこうなるとは…泣きそう
691 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:35:33
azuyanRA
こんな終わり方になったのは俺のせいじゃないんです。許してくださいほんと
次は勇者「従順になったパーティと魔王倒す」で始めます
死んだ筈のアイツが復活します
692 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 20:50:13 NGyhD9oA
期待し過ぎて死にそう
693 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 21:18:00 VhmgoKaQ
誰かしんだっけか
694 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 21:39:04 RHtnjWuY
あ、あの・・・お疲れ様でしゅ・・・あ、です