Part24
645 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 16:04:27
azuyanRA
部下「てめぇら・・・・ぶっ殺す!よくもボスの金的を・・・!」
勇者「うっせーな。少子化に繋がるだろ?」
部下「てめぇその喉掻っ切って・・・・あれ?ない・・・・ナイフがな___ギラッ!
奴隷「君は本当に喉を切ったことがあるのかい?」スッ...
部下「なぁっ!?い、いつの間に」
奴隷「ご主人様、みんなのところにいって先に休んでて」
勇者「ああ、怪我すんなよー」
646 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 16:05:23
azuyanRA
奴隷「あと数cm近づけてみようか・・・・この切れ味なら血が垂れていく・・・」グッ
部下「!?!?」タラー...
奴隷「もう少し力を入れると血が噴き出す・・・・・・そしてノコギリのようにギコギコとゆすってみる・・・・」
奴隷「するとどうなるかな?ヒューッ ヒューッ ってもう声に出せなくて君は
部下「」バタッ....ブクブク....
奴隷「ふぅ」パッパッ
奴隷「気絶したフリもわかってるよ」グイッ
部下「ぎゃっ!?ハゲる!はげ・・・・むぐっ!?」
奴隷「次、ボクのご主人様にナイフを向けたら・・・・・・わかってるよね?喉だけじゃすまないよ」
647 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 16:06:24
azuyanRA
勇者「よっと・・・・・ん。なんだまほさんしかめっ面して」
勇者「さ、さては俺が黄色い歓声を受けててイライラしてたのかな?ん?」
魔法使い「・・・」ギクッ
勇者「まぁそんなわけないと思うけど・・・さて、武闘家の相手は・・・・」
勇者「・・・・・・あのおっさんか」
「あの!!」
勇者「ん?」
「サイン・・・・してもらってもいいですか勇者様!」
勇者「フッ、ああいいよ」スラスラ
「きゃぁぁーー!」 「次、つぎわたし!」 「わたしもー!」 「わたしも!」
勇者「おいおい列はみだすなよ」キラッ
648 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 16:07:27
azuyanRA
「握手とかは・・・・・その・・・・」
勇者「握手?別にい
魔法使い「ダメです」
魔法使い「そこの女性の方、この人は下品で変態で汚くて!汚い人なんです!!」
魔法使い「む、むやみに触るのはいけないと思います!!大体!こんな人、最低最悪のクズで!
今だって猫かぶってる変態なんですからっ!!!」ガルルルルルルル
奴隷「どうかしたの?あれ」
僧侶「えっと、勇くんのファン達ともめてて・・・・」
奴隷「ああ・・・・」
649 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 16:08:13
azuyanRA
魔法使い「で、ですから!この人は最低で」
勇者「うぅ・・・」
「だからなに!?アンタが勇者様の何がわかるっていうのよ!」
魔法使い「」ブチィッ!
魔法使い「はぁ!?貴方こそ勇者様の何がわかるんですか!!?」グイッ
勇者「いやん」
魔法使い「私はこの人と約3ヶ月も前からほとんど朝昼晩と寝食共に生活しています!
最初に仲間になったのも私だし勇者様って呼んでるのも私!!」
「はぁ?それがな_
魔法使い「いいから勇者様は私のなんだから!!!!!」
勇者「うん、そのとおり!俺はまほさんのモノ・・・・・・・・・・え?」
魔法使い「・・・え、あ・・・・あぁいや、その・・・!!!」
魔法使い「〜〜〜〜〜〜〜っ!!!?//////」バタッ
650 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 16:08:58
azuyanRA
勇者「フッ、生まれて初めてモテ期を感じたぜ」
僧侶「よかったねモテてさ」ギロッ
勇者「あぁ、そうさ。お前もヤキモチくらいやいたらどうだ?」
僧侶「・・・・・・ずっと焼いてるし」フイッ
「あの」
勇者「んんー?」
青年「僕にもサインくれるかな?」
青年「さっきの戦いすっごく面白かったよ・・・・・・」
青年「『ずっと見てて』君のファンになったんだ・・・・」
651 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 16:10:18
azuyanRA
司会「おぉーーーーっと!中年勇が酔い始めたぞぉー!?酔拳かぁ?」
勇者「なっ!?悪いな、後ででいいか?俺このあとだから下で見ないとだし」タッタッタ
青年「うん。待ってる」ニコッ
奴隷「・・・」ジッ(この人・・・・なんだか・・・・)
青年「・・・・・・どうかしたかな。お嬢ちゃんさっきから僕の事を見て、嗅いで」
青年「そんなに見た目がキツそうな外見になってるかい?」スタスタ
奴隷「!?」ゾクッ....(こっちを見てないのに・・・どうして・・・・!?)
僧侶「あれ、奴隷ちゃんどうかしたー?」モグモグ
奴隷「へっ?あ、い、いやなんでも・・・」チラッ(いない・・・・あの人は・・・・一体・・・)
652 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 16:13:06
azuyanRA
___________________________
中年勇「ヒック・・・・あァ〜・・・・///」
武闘家「・・・」(動きが読めない。それが酔拳・・・どうやって対処すれば・・・)
中年勇「あらよっと」シュババッ
武闘家「きゃっ!?・・・・ヤァッ!」シュッ!
中年勇「おっとっと」トットット
武闘家「う、うぅ・・・」(転ぶような避け方・・・・)
中年勇「危ないよォ」ヒュッ ヒュッ
ドスッ! ドスッ!
武闘家「が・・・ッ!!?」
653 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 17:13:38
azuyanRA
中年勇「うぅー・・・・・ぐっ///」
武闘家「ハッ、ヤッ、ヤァー!はあぁぁぁぁぁぁ」ダダダダダダダッ!!!(お父様の直伝爆裂拳・・・!)
中年勇「おごっうぎゃっ。おごごごごごごごご!」
武闘家「こ、これでっ!」タッタッタ シュバッ!
司会「武闘家選手!空高く舞い上がったァーッ!」
武闘家「やァーーーーーーーーッ!」
中年勇「ヒック・・・・ライダーキックかっての・・・・・うひっ///」
中年勇「フンッ!!!!」ドシンッ!!!
ミシミシミシ.....ピキピキピキ.....
司会「中年勇選手!ステージに亀裂を走り込ませる!?一体何をしようとしているんだ!」
654 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 17:14:40
azuyanRA
中年勇「逃げも・・・・うぃ・・・・隠れもしないよぉ・・・・!///」
武闘家「!? ハッハァーーーーーーーーーッ!!!」
中年勇「受け流しの構え・・・・」スゥ.....!
キランッ!
シュバババババババッ!!!
武闘家「へ?あ、あれ私どうして・・・・?」すとん
司会「な、何がおこったというのでしょう!?突如軌道をずらされた武闘家選手!フィールドアウトだ!」
司会「よって中年勇選手の勝ちとなりました!!」
中年勇「ふぃ〜」
勇者「なんだありゃ・・・・!?」
655 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 17:15:36
azuyanRA
師範代「泣くな。奴は強かった・・・・」
武闘家「グスッ、で、でもあんな負け方・・・・うわぁーーーん」ダダダダッ
勇者「速ッ!?」
師範代「家に帰ったか。昔から負けると閉じこもる・・・・」
勇者「・・・・・」
師範代「4試合はお前の番だ。用意をしておけ」
656 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 17:16:32
azuyanRA
___________________________
勇者「・・・はじめまして」
許嫁「初じゃないだろう」
勇者「あの・・・どうしてです・・・?」
許嫁「ええいっ!どうしてそんなに低姿勢なんだ!!」
許嫁「私は肉体を強化すべく日々努力を重ねたのだよ・・・・・どうして君みたいな野蛮人にまた・・・・」
司会「それでは第4試合始め!」
ゴーーン
勇者「フンッ!」ゴスッ!
許嫁「ほがっ!?」
657 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 17:17:28
azuyanRA
_ 観客席 _
魔法使い「・・・///」プイッ
勇者「い、いやぁ〜またアイツに会うとはな。因縁とやつかな」
勇者「まほさん・・・照れた顔も可愛いよ」ボォッ
勇者「あふんっ」(ああ・・・・この弱火も懐かしい・・・・)
勇者(なんだか旅し始めの時を思い出すような・・・・)
「勇者君。次の試合は私達のようだね」グビグビ
勇者「・・・・おっさん」
中年勇「いやぁ、もう受け流しの構えは使えそうにないね。飲み過ぎちゃったよ」カランカラン
中年勇「ま。ただの水なんだけどね。酔拳なんて嘘さ」
勇者「・・・・・」
中年勇「ああ、この前の事は気にしないでくれよ。まだ君は若い。まだまだ考えもつかないはずさ」スタスタ
中年勇「決勝で会おう」ヨロヨロ
658 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 17:18:42
azuyanRA
僧侶「・・・・勇くん?」
勇者(あのおっさんに勝ったとして・・・・・いや、勝てるのか?武闘家さえも負けたんだ)
勇者(そしてこの先)「俺は・・・・お前等を守れるのかな・・・・」
魔法使い「はい?」
勇者「ここ最近ずっと考えてたんだ・・・・もしかしたらこの先・・・・お前達、もしくは俺が死ぬんじゃないかって」
勇者「今までだっていくつかピンチがあった。乗り越えられたのは実力じゃなくて運だって」
勇者「この先、俺はお前達を傷つけたくない・・・・異世界に行くとしたら・・・なんだったら一人で・・・・」
奴隷「なに言ってるのさ。ご主人様」
勇者「・・・・え?」
659 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 17:19:30
azuyanRA
魔法使い「それ以上喋ったら爆発させますよ・・・」ギロリ
僧侶「そうだよ!私達は勇くんに最後までついていくんだから」
僧侶「あれだけわいせつしておいて何が傷つけたくないよ。こっちはもぉーっと勇くんのせいで傷ついてるんだから!」
勇者「・・・・・」
魔法使い「魔王を倒す時も一緒です。私達は貴方についていく覚悟です」
魔法使い「だって仲間なんですから」
勇者「まほさん・・・・僧侶・・・・奴隷・・・・」
奴隷「だから大丈夫。これからも一緒に旅をしようよ」
勇者「・・・・・・」
勇者「ああ!」
660 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 17:32:46 zKh03sug
熱い
661 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 18:12:40 BvMk9Mto
まほさんかわいいなあ
662 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 19:45:11
azuyanRA
ここから急展開なんで注意
663 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 19:46:27
azuyanRA
_____________________________
司会「それでは始まりました!決勝戦!!!」
司会「賞金100万G!これはものすごい金額ですよー」
司会「お互い準備は出来ましたでしょうか?それでは!」
「決勝戦、始め!」
ゴーーーーーーーーーーーーン!
勇者「さて・・・・そっちが酔拳ならこっちは蛇拳じゃ!」シャーッ!
勇者「しゅあーっ!・・・・しゃーっ!しゅーっ!」シュッシュッ
中年勇「・・・」
664 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 19:47:29
azuyanRA
中年勇「いや、酔いも覚めてきちゃってね。ここからは普通にいかせてもらうよ」
勇者「しゃー!」
中年勇「ほっ!」シュバッ!
クイッ! グッ! バシッ!
ドスッ! 勇者「しゃっしゃっしゅぁーーーっ!」シュババッ!
中年勇「・・・」ボヨンボヨン
勇者「こ、このぜい肉・・・・!まさかこれで受け流しを・・・」
中年勇「フンッ!!!!!」ドシンッ!!!
勇者「ぐうっぁっ!?」(衝撃で吹っ飛ばされ・・・・!?)
勇者「・・・って蛇なんていつまでもやってられっか!」ズササーッ....
勇者(思い出せ。師範代の技を・・・・武闘家との戦いを・・・・)
665 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 19:48:56
azuyanRA
勇者「秘技!ムーンサルト!」シュバッ!
司会「おぉっと空高く一回転し、そして!」
勇者「肘打ちじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
司会「微妙だぁーーーー!」
中年勇「・・・・・・・さて」スゥゥゥゥ
勇者「!?」(受け流しの構え・・・・!?)
勇者「くっ!・・・・・・よっと」シュバッ ズササー!...
勇者「なんだよ、使えんじゃねーか嘘つき!」
中年勇「おじさんは嘘つきなんだ。あまり大人を信じない方がいいよぉ」ニタァ
勇者「ああ、今まで大人を信じたことねーよ」
666 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 19:50:15
azuyanRA
勇者「チッ・・・・・大人大人って・・・・!」ブゥンッ!
ゲシッ! バシッ!
中年勇「んぐっ!?」(喉を性格に狙って・・・・・!)
勇者「よっはっ」シュバッシュバッ
勇者「風よ切り裂け!かまいたち!」ビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!!
ビリッ バシッ
司会「おぉーーーー!!突如起こされた風によって中年勇選手の服が破け・・・・・誰得でしょう!」
中年勇「くっ・・・・・ッハァッ!」シュウウウウウ....
司会「そして風を止めた!」
勇者「うっせぇんだよ司会!!!次喋ったらそのマイク穴にぶっさすかんな!!!!」
司会「・・・」
667 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 19:51:47
azuyanRA
中年勇「なるほどね・・・さて、その顔とその調子。どうやら決心がついたようだね」
勇者「・・・やっと分かったんだ。俺の答えがッ!」ダダッ
ヒュウウウウウウウウウウウウウウウ
バキィッ!!
中年勇「くっ・・・・・・やぁぁぁぁぁぁぁ!!!」グイッ!
勇者「なっ!?あ、足離せ!」
中年勇「このまま回転して吹っ飛ぶといいさ!」
グウングウングウングウングウングウングウングウングウン
勇者「おえっ・・・・ぐっ・・?!?」(目が回る・・・・このままじゃ吹っ飛ばされる・・・)
668 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 19:54:23
azuyanRA
中年勇「吹っ飛べ!」パッ
中年勇「あれ?」
勇者「こっちだよっ!」バシッ!
中年勇「・・・・・ぐぐぐ・・・・靴を脱ぐなんてアナログな・・・」
中年勇「フンッ!!!」ドシンッ!!!
勇者「ぐぅっ!?ぐあああああああっ!!!?」ミシミシッ!!!
奴隷「くっ・・・・・!」ギリッ(あのおじさん・・・・後で・・・・)
僧侶「あ、足が・・・・折れちゃうよ!」
魔法使い「・・・!」(がんばって)
669 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 19:56:42
azuyanRA
中年勇「あまりおじさんをみくびらないことだよ」シュバババババババ
中年勇「爆裂拳!!!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダタ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
勇者「ッ!!!」(クソッ・・・・おっさんにこんな少年漫画みたいなやられ方で・・・)
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670 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 19:57:37
azuyanRA
勇者「」バタッ....
司会「お、終わりましたか・・・・?そ、それでは!」
司会「今回の優勝者は!!」
勇者「しゃべんなっつたろ!!!」
司会「ひぃっ!?」
勇者「はぁっ・・・・はぁっ・・・・」ボロボロ....
中年勇「まだ立てるのかい・・・・若いっていいね・・・・」
勇者「まだアンタに俺の答えを言ってないからな・・・」