Part23
619 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:52:39
h/2x3.02
クゥーーン クゥーーーンッ!
勇者「お。鳴いた」
奴隷「ボクの想いが伝わったみたいで嬉しいな。きっと明日中には来るってさ」
魔法使い「これで金銭面以外では問題解決ですかね」
勇者「ああ、けど俺は・・・・・」
勇者「・・・・・」
勇者「そ、そう!魔王を倒すために力をつけないと!力を証明するために大会で優勝しないと!」
魔法使い「? なんでカタコトで・・・?」
僧侶「あぁ〜それより残念だなぁ。たぬき鍋、美味しいと思うんだけど」ジュルッ
奴隷「やめて!?」
賢者「ふふっ・・・・本当、貴様等はたのs・・・」ピクッ
620 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:53:51
h/2x3.02
賢者「武闘会の会場はここから数kmの国」
賢者「そこには酒場がある・・・」
勇者「ああ。そういやお前降りるんだったな・・・・」
勇者「・・・」(伝えるべきか・・・・いや、いいか・・・)
勇者(それはコイツの夢と目的を壊す結果になるから・・・・)
ガラッ!
師範代「いつまで食事している!終わったら特訓だ!」
勇者「おーっしゅ」(俺が伝えるべきことじゃないよな)
621 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:59:33
h/2x3.02
また今度書きます。そろそろ魔王だしたいな
あと奴隷がいつの間にかSキャラっぽくなってましたが気にしないでください
622 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 23:18:35 nFwmmuSY
乙
一歩間違えたら勇者が奴隷になるな
623 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/17(金) 00:58:36 j0VzeUwM
もう奴隷が最強でいいじゃない
624 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/17(金) 02:14:50 XGw3dMns
乙
盗賊さんはまだですか
625 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:36:19
azuyanRA
_ 次の日 _
たぬ村長「この度はうちの若い者が勝手な事をしてしまい・・・・本当に申し訳ありませんでした」
僧侶「・・・」ジュルッ
たぬ村長「ひっ!?人間様のお金の方はこちらでは用意できませんので・・・・食材を大量に」
奴隷「いらないよ。ね?ご主人様」
勇者「へ?あ、あぁ。お前等も生き物だからな、お詫びだけでいいんだよ」
たぬ村長「ありがとうございます!ありがとうございます!お前たちも!」
たぬき「ありがとう・・・」
626 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:37:35
azuyanRA
たぬき「・・・」ペコッ
トコトコトコトコトコ
奴隷「もう盗むなとは言わないけどあまり悪さはしちゃだめだよ〜」
賢者「服も帰ってきたし、一件落着だな。残る問題は大会だが・・・・」
勇者「まぁ見てろよ。俺の____
師範代「お前等、予選大会に行くぞ」
勇者「は?」
武闘家「た、大会は明日が本番なんですぅ・・・」モジモジ
勇者「は?」
627 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:39:23
azuyanRA
_ 異世界 _
= 魔王城 =
「いやぁ、やっぱり君の息子の旅は面白いよ。うん、今までで見ててこれほど楽しくて」
魔王「こんなにも危機感を感じない旅は初めてd____
ドゴオォォォォォォォォォ!!!!
魔王「ちょっと喋らせてもらったっていいじゃないか。もう」シュゥゥゥ....
勇者父「水晶を見ている暇があったらこっちを向け!今日こそ仕留める・・・・ッ!」
アホ勇「俺も加勢するっス!」
魔王「・・・・・・『こっちの世界』じゃ年をとらないからって・・・・」
魔王「流石に10年以上も戦いに来られるとこっちも飽きちゃうんだよね。めんどくさいから殺そうと思っても逃げるし」
魔王「追いかけるのもめんどくさいし。しかもめんどくさいお嬢様攫っちゃったし」スッ
姫「・・・」ムスッ
勇者父「姫から手を離せ!」
628 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:40:42
azuyanRA
魔王「彼もこっちに来るのかな?楽しみだなぁ・・・・・来れないかもしれないけど・・・・」
勇者父「・・・・来させない。ただでさえ息子が生まれるまでに貴様を倒すと妻に約束したのだからな・・・・!」
魔王「うん、知ってる見てたからー」
勇者父「くっ・・・・俺はなんて奴なんだ・・・・息子にまで迷惑をかけるなんて・・・!」
魔王「そういえば、チャラい子もこっちにきたんだっけ?」
側近「はい。最近、『あちらの世界』で『こちらの世界』のゲートをこじ開ける機械を発明したようで」
魔王「うわ・・・・・強くなってから来るもんなのに・・・・若い子は機械にたよってばかりだね」
629 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:41:50
azuyanRA
勇者父「はぁぁっぁぁーーーっ!!」ダダッ ブンッ!!
魔王「君の息子もそうならないといいね・・・・あ!」キィンッ
魔王「そうだ。僕、壊しに行ってくるよソレ。そのこっちまで来れちゃう機械!」
側近「そんな・・・・。魔王様、わたくしめが参りましょう!」
魔王「いいのいいの。この人たち相手にすんの飽きたし。10年も前から飽きてるし」
勇者父「ぐあぁっ!!く、くそっ・・・!」
魔王「彼と顔を合わせるの待ち遠しいしね〜」
___________________
____________
_ 予選大会場 _
「それでは予選大会の説明を行いまーす。まぁ、それぞれのブロック優勝者8名が地上一大会進出って感じでーす」
師範代「勇者と弟子AはAブロック。弟子BはDブロック。そして武闘家はFブロックか」
師範代「勇者と弟子Aはお互い加減なしの勝負をしろ」
勇者「おーっしゅ」
弟子A「押忍!」
630 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:42:32
azuyanRA
審判「えーそれでは、お互い見合って・・・・・開始!」
弟子A「フッ!」シュバッ!
ドスッ! ガシッ!
バシィンッ!
弟子「良し!くらった・・・・・・あれ!?」(なっ・・・・当たったのはコーナー!?)
勇者「ハァッ!」ブゥンッ!!!
バキィッ!!!
弟子A「かはっ!?」(いつの間に後ろに・・・)
賢者「お、おぉ・・・・回し蹴り!」キラキラ
631 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:43:09
azuyanRA
_ そして _
勇者「いやぁ、かなりはしょりまくったけど俺が一番かっこよかったな!」
魔法使い「大会出場おめでとうございます!」
勇者「いやぁ、いいんだってまほさん。当然の結果___
魔法使い「武闘家さん!無事に優勝してくださいね。応援してます」
僧侶「勇くんとか弟子Bさんとか色々強そうな人いっぱいいるけどぶとちゃんならいけるって!」ファイトー
勇者「お、おーい・・・・そういうプレイですかそうですか・・・もう、すねるぞー・・・」
勇者「っておい!行かないでー!」
「君・・・・・もしかして彼の息子かい?」
勇者「・・・・・はい?」
632 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:44:01
azuyanRA
_ 裏路地 _
勇者「こんなとこに呼び出してなんだおっさん?俺が美形だからって襲うのはNGだぜ」
おっさん「違うよ。君の顔を見てピンと来たんだ。あの子の息子だってね」
勇者「・・・・アンタ、もしかして勇者か?」
中年勇「そう、落ちこぼれの勇者さ。仲間にも見捨てられてここにいる」
勇者「そりゃ難儀なこった。それでも予選進出できるならすげーな」
中年勇「フフフ、優勝すれば異世界までのゲートを開いてくれるって王が言ったからね」
勇者「え?」
中年勇「ん、知らないのかな。北の大陸の機械が発達した国があっただろう」
中年勇「あの国のタワーは異世界へとつながるゲートを開発したんだ。1回つなぐだけでも相当なリスクがあるらしいけど」
勇者「・・・・嘘だろ・・・・じゃ、じゃあチャラ兄は・・・・」
633 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:46:06
azuyanRA
中年勇「ああ、ここで優勝したみたいだね。多分異世界に行ったんじゃないかな。魔王を倒しに」
勇者「で、でもアイツは仲間を置いて!」
中年勇「・・・・・それほど危険に晒したくなかったんじゃないかな?」
中年勇「私はただ仲間に見捨てられただけだけど・・・・・彼は仲間を危険な目に晒したくなくてわざと置いたんじゃ?」
中年勇「というか実際そう相談されたしね」アハハ
勇者「・・・あれも演技だったってことか・・・・・・」
中年勇「・・・・・君も同じ立場なんだ。君はどうする?」
勇者「!」
634 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:51:49
azuyanRA
中年勇「君がもし優勝して異世界に行くとして」
中年勇「仲間を連れて行けるのかい?」
中年勇「君は仲間を危険な目に晒させるのかい?」
勇者「・・・・・ッ!」グッ...
中年勇「ここ『イクシードバリー』は職も豊富だ。何より仲間の酒場もある」
勇者「・・・」(俺は・・・・・アイツ等を・・・・)
中年勇「ま。それはおいといて」
中年勇「大会は明日だ。また会おう」スタスタ
勇者「・・・」
635 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:52:39
azuyanRA
_ 宿屋 _
勇者「ふぅ、急展開すぎて疲れちゃった・・・」
魔法使い「そういえば賢者さん、今からでも仲間の酒場で仲間を探してみては?」
僧侶「勇くんのおと・・・・・・あの方を一緒に探してくれる人。見つかるといいんだけどね」
賢者「・・・うぅーむ。もしかしてら異世界にいるかもしれないからな」
勇者「なんなら俺と____
( 君は仲間を危険な目に晒させるのかい? )
( お仲間さんと仲がいいみたいだけど。決して楽な旅だと思わないほうがいい )
( 誰かが死ぬなんて、この世界じゃ当たり前の事なのよ )
( 旅はさ、楽じゃないんだよ。誰かが死ぬなんていつ起きてもおかしくない )
賢者「? なんだ?」
勇者「あ・・・・・いや、なんでもない」
636 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:54:30
azuyanRA
賢者「・・・・・・・そうか。取り敢えず大会だけは見てやるとしよう」
勇者「ありがとう」
魔法使い「勇者様・・・・?」
魔法使い「なんだか最近お顔が優れないような」
勇者「え、嘘っ?ハリが・・・・ツヤが・・・・!!」
僧侶「・・・」(なんだか無理してボケてるような・・・)
勇者「な、なんだよお前等。犯すぞ!」
僧侶「ふん!やってみなよ」
キャーーーッ ギャァァァァァ
師範代「お前等!!明日は大会というのになんだその緊張感のなさは!!!」
_ あのおっさんの問いに俺は答えを見つけられないまま・・・・・夜が明けた _
637 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:56:25
azuyanRA
_ 闘技場 _
司会「それではァ!第1試合 暴君さんと武闘家さんの試合です!」
ゴーーーーーーーンッ!
武闘家「よ、よろしぎゅぁっ!?か、噛んだぁ〜・・・」
暴君「へへっ、準優勝の割に可愛いじゃんk ドゴォッ!!!
武闘家「セリャッ!!」シュシュッ ドスッバキィッ!
暴君「」フラッ......バタン!
武闘家「・・・・お、おす!」ペコッ
司会「しゅ、瞬殺だぁーーーーーーッ!!」
638 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:57:07
azuyanRA
勇者「第3試合は俺か・・・・・」ソワソワ
勇者「相手、相手はっと」スッ
「相手はこの俺よ」スタスタ
ボス「この前俺の舎弟をいたぶってくれたようじゃねぇか」ゴキゴキ
奴隷「舎弟?誰のこと___
部下「おっとぉ、しゃべんじゃねぇぜボーイッシャー。それ以上喋っと喉かっきるかんな!」
奴隷「・・・・・おっと」
ボス「なぁーに、山賊のことさ。まぁいい、いたぶんのは試合でってことにしてやるぜ」スタスタ
部下「ケケケッ!」タッタッタ
僧侶「うわぁ・・・・小物っぽいなぁ」
639 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:57:40
azuyanRA
魔法使い「・・・」
勇者「まだ試合終わんねーのか。あれ、賢者は?」ソワソワ
魔法使い「多分、寝坊でしょう。それより・・・弟子Bさんの第2試合ですが・・・・」
勇者「え?」
__________________________________
弟子B「ぐっ・・・・!?」シュバッ
中年勇「・・・」ユラリ
バゴォンッ!!!
弟子B「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!!」
__________________________________
武闘家「速い・・・相手の急所を掴んでましゅ・・・あ、ます」
640 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:58:42
azuyanRA
司会「それでは、第3試合を始めます!!」
ゴーーーーン
ボス「ククッ・・・・」ポキポキ
勇者「・・・」ホジホジ(リラックスリラックス・・・・)
ウオーーー ヤレー ハヤクシロー!
ヤッチマエー! ユウシャー! ガンバレー!! アンナヤクザヤッチマエー!
勇者「み、みんなに見られてりゅう///」ビクビクッ
ボス「・・・」
641 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 15:59:35
azuyanRA
_ 観客席 _
魔法使い「全く・・・・もじもじしてなにやってんだか」
「あの人かっこよくない?」 「ここまでこれるなんて強いんだろうね」
「名前なんていうの? 勇者?」 「えーーー!すごぉ〜い!!」
「あとで勝っても負けても挨拶しようよ!」 「サインもらっちゃわない?」 エーヤダー
魔法使い「・・・」イラッ
「勇者様ー!ファイトォー!」 「ほ、ほらプレート作っちゃいましょうよ!マジックで書いて・・・勇者様」
奴隷「さすがご主人様だ。もうファンができてる」
魔法使い「」(勇者様と呼んでいいのは私だけ・・・・私だけなのに・・・!)イライラ
僧侶「アハハ、きっと勇くんの性格知ったらファンやめると思うよ」
642 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 16:00:07
azuyanRA
勇者「聞こえるぞ・・・・・!俺の黄色い歓声が!」
勇者「うおぉぉぉ!震えるぞハート!燃え尽きるほど___ ブンッ!!
ボス「オラァッ!!!」
勇者「なっ!?」シュンッ!
「きゃーーーーっ!避けたわよ!華麗に避けた!」 「さすが勇者様!」
魔法使い「・・・・イライラ」
奴隷「遂に擬音を言葉に出しちゃったか」
643 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 16:02:00
azuyanRA
勇者「メリケンサックなんて・・・・おい審判!」
審判「・・・」OK
勇者「はぁ!?武器なしだろ!!」
ボス「拳に身につけるならいいのさッ!ッラァッ!オラァッ!」ブンッブンッ
勇者「よっと、ほっ」シュバッ シュバッ
司会「おぉーーっと華麗に避ける勇者選手!」
ボス「チッ、避けんじゃねぇ!」ブンッ!!
勇者「・・・」パシッ!
ボス「な・・・・・受け止めただと・・・・!?」
644 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/18(土) 16:03:32
azuyanRA
ボス「お前のその貧相な身体にどこにそんな力が・・・」ググググ
勇者「ふん。知ってるか?最近の主人公は細マッチョが強いんだぜ!!!」ゴスッ!!
勇者「ホアチャッ!」シュッ! ドスッ!!
勇者「ホォーーーー・・・・・・・・アッタァッ!」バギュゥーーーーンッ!!!
ボス「ほがっ!?」(こ、こいつさっきから股間だけ狙いやがって・・・!)
勇者「フィナーレだ。もう子供はできないカラダになれ」シュゥゥゥゥゥ
司会「なんと、勇者選手!右足を大きく振りかぶって!」
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______________________
勇者「らくしょーらくしょー」スタスタ
奴隷「はいお茶」
勇者「んー」ゴクゴク