Part22
588 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 20:19:41
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_ 武道場 _
勇者「って!舞踏と武道はちげぇっつの!なんでやねーん!」
魔法使い「ブハァッ!ハゲがハゲがテカってるぅ〜〜!」
師範代「・・・・・勇者御一行か。打たれ弱い子供達だ。今までの旅人は泣きはしたが壊れはしなかったぞ」
奴隷「いえ、毒のある食物を食べてしまって」
師範代「なるほど」
589 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 20:21:41
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僧侶「はぁ、みんなお子ちゃまだよね。旅に危険はつきもなんだから何が起きても同様しないのが普通だよ」グジャッグジャッ
賢者「・・・・・」
僧侶「はぁ〜××××おいしー」グジュグジュキキーーッグスッグジュッボジュギャーーーッ
賢者「あぁっ、こ、ここに仲間の酒場はありますか?!ないですか!?そうですか!?」
師範代「貴様等はまず精神を鍛えなければな。勇者一行が聞いて呆れる」
師範代「見た目はアレだが前回の大会優勝者のチャラ勇はすごい男だった」
勇者「・・・・っ」ピクッ
師範代「私は心も弱い軟弱者が嫌いだ。そこで提案だ」
師範代「メシも衣服も風呂も与えてやる、その代わり今日から私の門下生になるのだ!!!!!」バァーン
590 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 20:22:18
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師範代「今日はもう遅い。明日早いぞ。今のうちに食っておけ」
師範代「食事を出せ!」
「「「押忍!!!」」」
ずららーーーーん
勇者「・・・はむっ、むぐっ」ウルッ
魔法使い「うまい・・・」ポロポロ
僧侶「うぅっ、うぐっ、うぇぇ〜あうぁ〜うぅ」ボロボロ
賢者「ヒック・・・・グスッ、うぅっぐすっ・・・」ムシャムシャ
奴隷「いただきます」
591 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 20:23:28
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弟子A「ったく、師範代もあめぇったらありゃしねぇぜ」
弟子B「せやね」
弟子A「旅人にまであれだからな。まぁ、恩返ししてくる旅人の金や食物のおかげで道場が成り立ってんだがよ」
弟子B「せやね」
弟子A「娘としてはどう思いますか?姉御」
武闘家「・・・・・へ?わ、わたしはどうも・・・・」
弟子A「姉御も小さい時師範代に拾われた身ですし。師範代を親として思ってるんでしょう?」
武闘家「え、ええ・・・・・あ、ま、まぁ」
弟子B「せやろね」
592 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 20:39:40
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勇者「ハムッ ハフハフ、ハフッ!!」
賢者「白いご飯がこんなにも美味しく感じるだなんて・・・うぅ、パンしか食わないとか言ってごめんねおじいちゃん」バクバク
__ そろそろ俺の楽しかった旅も終わりにかかる __
勇者「んぐっ!?つ、突っかかった!骨!骨!!」
__ 俺は仲間を愛していた。いや、この時はただ楽しかっただけなんだ
ただ純粋に旅が楽しかった。子供ながらに楽しかっただけだ __
奴隷「水、水飲み込んで!」
魔法使い「全く、マナーというものがですね」
僧侶「まほちゃんご飯粒付きまくってるよぉ」
__ 金品取られたり、昔の友達とあったり、仲間を救ったり、戦争に巻き込まれたり、でっかい鳥と戦ったり __
そんな旅が永遠に続けば良かったのに
_ 現在のパーティ 勇者 魔法使い 僧侶 奴隷 賢者 _
601 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 21:38:35
h/2x3.02
_ 次の日 _
勇者「なんだこの服・・・・胸に獣の漢字マークが・・・・」
魔法使い「私は小って・・・・」
僧侶「私、狂なんだけど・・・なんで?」
賢者「我は呆だ。呆れた・・・・の?いや、、阿呆・・・・どっちにしても嫌だ!」
奴隷「ボクは・・・・えっと神?」
勇者「いいな。俺もせめて鶴か亀がよかった」
勇者「ん〜まぁ、飯も服も寝る場所もくれたし。ここでしばらく旅の金稼ぎしないとな」
僧侶「そうだ_____
師範代「させんぞ」
602 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 21:40:05
h/2x3.02
師範代「貴様等はまず鍛えるまで返さん!1週間は返さん!」
僧侶「あら優しい」
師範代「弟子!お前等はなぜこの道場に入った!」
弟子A「地上一武闘会で優勝するためです!」
弟子B「せやで」
師範代「武闘家。お前もだろう」
武闘家「へっ!?あ、は、はぃ」ビクッ
師範代「なんだその返事は!!何故未だにどもるんだ!!!」
武闘家「ご、ごめんなさぁい!」
603 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 21:45:48
h/2x3.02
勇者「地上一武闘会・・・・なんかおらワクワクすっぞ。賞金100万Gとか100万とか100万とか」
魔法使い「私は近接戦闘向きじゃない職業柄ですので。同様に賢者さんも近接戦闘は次の次ですし勇者様に任せます」
師範代「そうか。ならば、二人には雑用を頼もうか。ここは花嫁修業の場でもあるからな」
魔法使い「は、花嫁」
賢者「あの方と・・・・・はっ、ち、違う違う///」
僧侶「私は!?私も近接戦闘向きじゃないよ!!?」
奴隷「ボクは格闘も習ってみたいな」
師範代「うむ。1週間もあれば鍛えられるであろう。なにせ魔物と戦うものは違うという」
604 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 21:47:36
h/2x3.02
__ こうして、俺達は地獄の1週間を送ることになった __
勇者「アタァッ!ホォ〜〜〜〜〜ッ、ハァッ!」
武闘家「ち、違います。こっここはカンフーじゃないんですぅ」
__ 徐々に芽生えていく仲間との絆 __
勇者「賢者、お前の料理は美味しいなぁ。こりゃ花嫁も・・・・・・イヤナンデモナイ」
賢者「フフ、だろう。幼い時から作っているからな」
魔法使い「あ、あの私のは」
勇者「・・・・・・・・・う、ウメー」
奴隷「ごほっ!??」
僧侶「胃が!胃が壊れる!!」
魔法使い「ふふ、美味しそうでなにより」
605 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 21:50:37
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___ そして目覚める新たな力 ___
勇者「はあぁぁぁぁぁぁぁっっ!」
___ そして新たな仲間 ____
「あの」
勇者「そして新たな・・新たな・・」
武闘家「あ、あの!ちゃっちゃ・・・・え、えとちゃんと仕事してください!」
勇者「・・・ちぇっ、だって早朝から昼まで町内清掃とか」
勇者「なんの意味があるんだよ〜〜!」
武闘家「そ、それは・・・掃除って以外と疲れるか、ら?」
勇者「はや3日目。俺はまだスーパーサイヤ人になれていないんだけど」
武闘家「な、なれません!」
606 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 21:54:07
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勇者「賢者とまほさんはお料理教室だし・・・・奴隷は精神統一・・・・まぁ奴隷はもうランクSで
教えることは何もないらしいけど」
僧侶「仕方ないよ。私達ただの格闘技だし。奴隷ちゃん天才だし」
「おーい君達ーこっちのペンキ塗ってくれない?」
勇者「あしゃしゃーす」
武闘家「は、はぃ」ボソボソ
勇者「パイセン声小さいっすよファイトーwwww」
僧侶「ちょっとやめなよ!」
武闘家「ご、ごめんなさい・・・・声・・・・む、昔からこんなんで・・・」
607 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 21:54:56
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僧侶「けど、前回の大会で準優勝らしいじゃん。すごいよ!」
勇者「・・・・本当にチャラ勇が1位だったのかぁ?」(どうも信じられん)
武闘家「は、はい・・・・手も足も出なくて・・・・」
勇者「ぷっ、けっこー大会とか余裕なんじゃね?」
武闘家「」ピクッ
武闘家「ば、馬鹿にしないでください・・・・貴方なんて予選落ちですよ・・・!」ボソッ
勇者「んんっん〜?武闘家ちゃん。そのツインテール引っ張られたいのかな?ん?」
武闘家「・・・・た、試してみますか?」スッ....
勇者「勘弁してくれよ。俺、こう見えて君みたいな気弱なツインテールにぽかぽかされると思うと興奮しちゃうから」
僧侶「どうでもいいけどやめなよ。師範代に怒られちゃうよ?」
勇者「いいんだよ。どうせ掃除なんて終わってんだし」
608 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 21:56:10
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勇者「来いよ・・・・・こっちは受けおー
武闘家「ハッ!」ブンッ
勇者「ぐっ!?は、速ッ
武闘家「やっ、ハッ、セイッハッハッ!!!」ドカッ バキッ ドッドドド!!
勇者「ほげっ、ぼららっ、うげっげっげっ!?!?!?」
武闘家「はあぁぁぁぁ・・・・・・・・・・っはァッ!!!」
ド スッ !!!!
僧侶「せ、正拳突き・・・!」
勇者「」バタッ ブクブク...
武闘家「あっ、ひいぃぃっ!!?ご、ごめんなさぁい・・・・」
609 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:03:18
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奴隷「よしよし、大丈夫。魔法と剣さえあればご主人様がナンバーワンさ!」ナデナデ
勇者「大会は魔法も剣も禁止なんだよぉ!大会の結界の影響で中じゃ魔法使えないし・・・ぐすっ」
奴隷「ご主人様・・・・」ナデナデ
魔法使い「ゆ、勇者様・・・・そんなときに私の餃子を・・・・」スッ
勇者「いらない。なんすかこれ、食べるラー油中に入れて焼いただけだろ!巻き方も雑だし!ナメてんのかチョイスもおかしいだろッッ!」
魔法使い「っ!?」
賢者「甘いものでも食べるといい。さっき禁断の果実でパフェをつk
勇者「食べりゅー!いやぁ、どっかのDVウィザードと違って料理はうまいし・・・・・・あ」グワッ ガツガツ
魔法使い「・・・うっ、うぅ・・・・ひっく・・・・グス・・・」グスッ ポロポロ
勇者「・・・」ダラダラ
610 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:06:17
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僧侶「勇くんがまほちゃんなーかしたーなーかしたー!」
賢者「男が女性を泣かすなんて・・・・・下衆め」
魔法使い「うぅっ、だ、だって勇者様元気なかったから・・・・ぐすっ・・・・ひくっ・・・」ボロボロ
奴隷「ご主人様」ジッ
勇者「ご、ごめんなさい!焼いて!俺を調理していいですから!!なんでもしますから許してください!!!」
魔法使い「ん?」ピタッ
____________________________________
勇者(ギャグボールをして耳栓、目隠し、鼻栓・・・・息しづらい死にそう・・・・)
勇者(そして生暖かいのが横にいる・・・怖い・・・怖い・・・)
魔法使い「ぐぅ・・・ふふっ・・・んぅ」ギュウウウウウウウ
勇者「んんっ!?!?んんーっ!んーーっ!!」(めっちゃ締め付けてきたぁぁぁぁ!?!?!)
611 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:17:04
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_ 翌日 _
武闘家「へっ?り、リベンジですか・・・・?」
勇者「来いよ。俺はジャッキーもチャウも越えた」
武闘家「じゃ、じゃあよろしく・・・ですぅ」スッ...
勇者「フン」クイックイッ
武闘家「フッ!」シュッ
勇者「ハッ」シュバッ
武闘家「なっ!?受け止めた・・・・?」
勇者「フハハハ、勇者の成長力舐めんな!一回の戦闘で得る経験値はおお___
武闘家「えいっ!」ズツキッ
ゴチンッ!!!
勇者「」ブクブク....
612 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:33:19
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師範代「地上一武闘会で優勝は無理だろうな。なにせ娘に勝てないとなるのなら」
師範代「娘は全ての技を会得し、電光石火の異名を持つ」
師範代「だがチャラ勇に負けた。なぜだかわかるか?」
勇者「・・・・そんなの知るか」ヒリヒリ(またチャラ勇かよ・・・・なんでそんなすごい奴が・・・)
師範代「欲の違いだ。娘はただ強くなりたいだけ、武闘会で優勝すればそれが証明できると思っている」
師範代「だが奴は違った。命懸けで魔王を倒すべく意思が見えた」
師範代「異世界に行くのなら強さを証明せよと言われたらしいな」
勇者「強さを証明・・・・?」
613 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:36:00
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勇者「な、なら俺だって!」
師範代「違うな。貴様の欲は汚い。汚れている。ただ旅がしたいだけなんじゃあないのか?」
師範代「女にまみれて」
勇者「・・・・は?」ギクリ
師範代「魔王を倒すなんて全く考えていないだろう」
勇者「うぐっ」ギクギクッ
師範代「やはりな。意志無き者が娘を倒せるわけ・・・・・」
キャーーーーーーーッ!!
勇者「!?」
師範代「・・・・何事だ」
614 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:37:09
h/2x3.02
村娘「見えたのよしっぽがッ!コイツはたのきよォォォォォッ!!」
美青年「なんだいお嬢さん。俺に惚れた・・・・というより化かされたって言われいたのかい?」
村娘「し、しっぽッ!しっぽが見えたのよォ!!何よりその葉っぱの髪飾りが証拠だわ!!!」
勇者「どけブスッ!!!」グイッ!
村娘「ほげっ」
美青年「げっ・・・」
勇者「その顔忘れねーぜ・・・・どうやらお前等のモシャスは人間になれても一定の人間にしかなれないみたいだな」
ぼふんっ
たぬき「ニゲロッ!」テッテッテッテッテ
勇者「なっ、待てコラ」
615 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:41:02
h/2x3.02
__________________________
たぬき「ふぅ・・・・危なかった・・・・まだお金使いきってねーのにな・・・奴らに里がバレたらヤバい」
たぬき♀「・・・」トコトコ
たぬき「!? お、おいそこのお嬢さん!」トコトコトコ!
たぬき♀「なぁに?」
たぬき「え、えっとその・・・俺等の里出身じゃないみたいだけど・・・・どこ出身?」
たぬき♀「・・・・ふふ、ついてきたら教えてあげる」トコトコ
たぬき「はっはい!///」
616 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:44:54
h/2x3.02
_ 武道場 _
奴隷「ふぅ、捕まえたよ。モシャスって難しいね」ギュッ
勇者「さすが奴隷だ・・・・お前の成長ぶりにお父さんは泣きそうだよ・・・」ボロボロ
魔法使い「思いっきり泣いてるじゃないですか・・・・ですがそうですね。なんだかたくましくなったような・・・・」
奴隷「へ?そ、そうかなぁ」
魔法使い「あぁ、いや。男性みたいにたくましくなったんじゃなくて・・・う〜ん可愛くなった?」
勇者「女に近づいたって感じだ。なんせたぬきまで堕とすんだからな」ニコッ(後で身体的な成長記録も更新しておこう)
魔法使い(これ以上私を超えないで・・・・)
奴隷「えへへ・・・///」
たぬき「この野郎ッ!離せーーーーっ!」
617 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:47:42
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賢者「いただきます・・・ん。奴隷は?」
勇者「たぬきを説得してるみたいだ。なんか仲間を呼ばせてるんだってよ」
魔法使い「やっと荷物が帰ってくる・・・・お金は半分以上使ったみたいだけど」
僧侶「けど地上一武闘会に優勝すればいいんだし。勇くんが」
_________________________________
奴隷「やっぱり無理かな・・・?」
たぬき「・・・・嫌だね。お前は俺を騙した。絶対に許さない!」ガルル
グイッ
奴隷「先に騙したのそっちじゃないか」
奴隷「威勢をはるのはいいけどさ・・・・・もう少しこれから自分がどうなっちゃうのか考えた方がいいんじゃないのかな」
奴隷「この町の町長さんの家の人は剥製が好きみたいなんだ。一緒に見に行くかい?もしかしたら君の親戚かもね」ニコッ
たぬき「!?」ゾクッ
618 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/16(木) 22:50:22
h/2x3.02
奴隷「大丈夫、荷物を返してくれるだけでいいんだ。お金も半分以下でもいいから返して欲しい」
たぬき「・・・」
奴隷「知っている。魔物の増加現象で君達、動物の居場所が無くなっていることに」ナデッ
奴隷「魔物は居場所を取ったり。君達を食べたり、野菜や果物を横取りするらしいからね」
奴隷「だからわからないでもないんだ。人間を騙してでも自分達の食料を確保したい気持ちも・・・・」
たぬき「・・・・ああ、その通りだ・・・・魔物のせいで・・・」
奴隷「けど、大丈夫。きっとボクのご主人様が魔王を倒してくれる筈さ」
奴隷「魔王を倒したら魔物も消える。言い伝えだけど真実の筈さ」
奴隷「お願いだ・・・・ボク達にかけてみないかな・・・・?」
たぬき「・・・・・チッ」