Part21
563 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 18:15:33
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勇者「はぁ?チャラ兄が・・・・?」
僧侶「こっこうやって目つぶって・・・・・・・・」スゥゥゥゥ
賢者「うむうむ」
僧侶「かぁーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」クワッ!
賢者「ひぃぃっ!?」ビクゥッ
僧侶「ってね。すごいよ、どうやって見つけてくれたんだろう」
魔法使い「恐らく魔力をたどったのでしょう。しかし、並大抵の人間じゃ行い得ない技です」
魔法使い「見た目に反したすごい人なのかもしれませんね」ユウシャサマトチガッテ
勇者「・・・」
564 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 18:30:15
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勇者「んで、チャラ兄はどこいったんだ?」
僧侶「えっと・・・・・・あのでっかいタワー!」ビシッ
奴隷「あのタワーはお城みたいなもので。王様と研究員達しかいないんだって」
奴隷「危ない科学実験してるって噂だよ」
賢者「危ない科学実験・・・・・・・私もその昔ネイティブに___
勇者「・・・」
勇者「まぁ、いっか。僧侶も捕まえたことだし行くぞー」
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565 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 18:30:56
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_ 王宮 _
王「貴様の体力テストは完了した。なるほど・・・・あの大会を制したのなら大丈夫だろう」
王「仲間はどうした」
チャラ勇「置いてきたっス」
王「別れもなしにか」
チャラ勇「ハハッ、別れ言っちゃうとアイツ等ついてくると思うんで。いざこざを起こして
俺が消えたほうがいいんで・・・・・・」
王「では、ゲートを開くぞ。貴様の無事を祈る」
チャラ勇「・・・」
566 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 18:32:44
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ディーラー「開けろ!!!おい、チャラ勇!!僕達は何も聞いてないぞ!!!」ガンガン
チャラ勇「・・・」
王「邪魔が入ったか。しかし、どう嗅ぎつけたやら」
チャラ勇「開けてください。異世界に入るのは俺だけでいい。アイツ等に迷惑かけたくないんス」
バニーA「聞こえてんのよ!!迷惑かけたくない!?アタシ等は仲間じゃない!!一緒に魔王倒すって!」
バニーB「そ、そうだよ!どうしてひとりだけ」
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567 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 18:34:37
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勇者「ん。なんか音しなかったか?」
魔法使い「いえ、何も?」
勇者「なんかあの国から・・・・・・」クルッ
勇者「なんもないかー」
僧侶「ねぇ、勇くん勇くん!歩くのやだよぉヘリで飛んでってもらおうよ」
勇者「お前、旅だぞ!?これは勇者のファンタジーな物語なの!機械挟むな!」
勇者「なぁ、ロブスター?」
ロブスター「・・・」(俺の振るなし)
奴隷「あ、あったよ!西の大陸までの地下洞窟」
賢者「海の下を通るのか・・・・・・もし洞窟が何等かによって壊されたら・・・・押しつぶされたりして」
568 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 18:36:09
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_ 西の大陸までの洞窟 _
勇者「暗いなぁ」
賢者「む。こんな薄汚い洞窟なのに・・・・白い柱が・・・」ペタリ
奴隷「あ、それ」
_ モンスターが現れた! _
賢者「動いたぁ!?」
勇者「チッ、まほさん!僧侶!援護してくれ」タッタッタ
勇者「っらぁッ!」ザシュッ!
569 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 18:37:34
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_ モンスター倒したよー _
勇者「おい、大丈夫か?」スッ
賢者「・・・ぁ」
(「君、大丈夫か?)
勇者「なんだよ。攻撃食らってないんだから起き上がれっての」グイッ
賢者「へっ?あっ、あぁ、すまない・・・・」
勇者「?」
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570 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 18:38:20
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幼賢者「あ、あの。ありがとう・・・//」
勇者父「礼には及ばないさ、勇者として当然のことをしたまでだ」
戦士「あら、カッコいいわぁ〜ん。惚れちゃいそう」
勇者父「けどね」スッ
勇者父「子供は町から出ちゃダメだ。外には危険な魔物がたくさんいる」
賢者「うん」
勇者父「もし、君が大きなって強くなったら。その時はいいよ」
勇者父「可愛い子には旅をさせよというし。女の子でも君には成長性がある」
賢者「は、はい!」
571 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 18:40:21
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勇者「おーい、おーい」ペシッペシッ
賢者「はっ!?ゆ、勇者。お前は・・・・・」
勇者「なんだ」
賢者「いや、ないか。貴様などが・・・・まさか・・・・」スタスタ
勇者「はにゃ?」
572 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 18:41:44
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_ 6時間後 _
ロブスター「・・・」テクテクテク
_ 馬車 _
魔法使い「中に密集しすぎです!勇者様は引きずられてください!!」グググ
僧侶「そうだよ!ここは女性馬車両なんだから」グググ
勇者「てめぇが降りろ・・・!お前のその胸が一番場所食ってんだよ!!」グググ
賢者「いい加減にしろ!ただでさえ風が全く来ない洞窟なのだから貴様等が降りろ!!!」グググ
ワーワー ギャーギャー
奴隷「良かったよ。ロブスターの上に乗っかるの選んで・・・・って」
奴隷「あれ、一本道の洞窟な筈なのに分かれ道だ」キョトン
573 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 18:42:57
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奴隷「よっと」スタッ
スライム「ピキー!」
奴隷「おっと、ごめんよ。道を聞きたいのだけれど」
スライム「ピキーー!!!」フンス(うるせぇ!!!ぶっころすぞ!!!)
奴隷「大丈夫、ボク等は何もしないからさ」ニコニコ
スライム「ピキー!!!」フンス(嘘つけ!さっき仲間をたくさんやっちまってるとこ見たんだからな!俺のことも殺すつもりだろ!!)
奴隷「それは君が何もしてこなければの話さ。人間のお話は最後まで聞こうか」ニコニコ
奴隷「君達がどんなに束になってかかってこようと最後に待ち受けるのはただの液体になった自分なんだからさ」
スライム「・・・・」(右はもう使われてない洞窟を作った奴らの休憩所。左は西の大陸までの道です)
奴隷「ありがとう。君はいい子だね」ナデナデ
574 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 19:01:58 ri4FxrG2
奴隷の奴隷になります
575 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 19:47:40
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_ 休憩所 _
勇者「ふぃ〜・・・」
魔法使い「西の大陸の地図が置いてありますね。フリーペーパーのように」
賢者「どれどれ・・・・・む。明後日頃には我が降りれる場所がありそうだ!」
勇者「そんな嬉しいのかよ。おねがーい一緒に旅しようよぉ」
賢者「ええい、触れるな野蛮人め!貴様と一緒でどんなに恥ずかしいか!!」
勇者「う、うぅ・・・・・奴隷ぃ〜」
奴隷「よしよし」(昔より打たれ弱くなったなぁ)
僧侶「そういえばさ、結局魔王の城ってどこにあるんだろうね」
576 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 19:50:07
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魔法使い「私は中央の大陸と聞きましたが・・・?」
僧侶「え?そうなの?ていうか中央の大陸なんてあるんだ」
勇者「は?チャラ兄がどこにもないから異世界にあるって」
魔法使い「え?」
賢者「え?」
賢者「コイツの言うとおり異世界にあるのだぞ?祖父が言っていたのだ」
勇者「ぷぷーーっ、まほさん遅れてるぅ〜」
ボォッ
勇者「直火ッ!!!?ライターで炙るのやめて!」
577 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 19:51:47
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勇者(休憩をしてはや1時間みんなお疲れモードだ)
勇者(あーーーーーーー俺、なんで旅してんだろ。俺の目的をまたもや見失いそうになったよ)
勇者(ごめん、ごめんなみんな?本当はドエスサディスティックな勇者様が仲間をどんどんアヘ顔に
堕としていく勇者様が見たかったんだろ?)
勇者(大丈夫。まだ間に合う。ほら、見てみろこの休憩所には男一人、女四人。酸素が少ない部屋にいる)
勇者(奴隷や僧侶はなんでも聞いてくれそうだからいいとして、残るはまほさんと賢者だな)
勇者(この二人はまだ従順じゃあない・・・・・)ジロジロ
賢者「見るな」
魔法使い「きも」
勇者「・・・」ウルッ(勇者は強い子。泣かない子。そういや、まほさん、なんて呼び方も下から目線だし)
578 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 19:53:15
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勇者「まほ」
魔法使い「・・・・へ?」ドキッ
勇者「あ、いや、呼んでみただけです」
魔法使い「・・・そ、そうですか///」(ど、どうして急に呼び捨て!?もしかして・・・・)
勇者「こほん」(さて、これで俺の立場も再確認できた。もう実行する時が来たのだ)
勇者「おいメス豚共・・・・・叩かれたくなかったら全員脱げ!!!」
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賢者「やっと洞窟も抜けれたが。ダークナイトでは魔物も荒れ狂う」
魔法使い「この先1kmで村ですって!」
579 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 19:54:37
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ロブスター「・・・ブルルッ」
奴隷「疲れた?そうだね、そろそろロブスターも限界かい?」
ロブスター「ブルルッ!」(じゃなくてコイツ引きずるの重いんだけど!)
ズルズル 勇者「えへへ、ボクワルイコ。ボクワルイコだよー」ズルズル
奴隷「ご、ご主人様!?あぁ・・・さすがにみんなやりすぎだよ!」
僧侶「物事タイトル通りに行くと思ったら大間違いだよ。ワンピースは服じゃないしブリーチは漂白剤じゃないよ!全く、次はないからね!」
勇者「どーしてそーりょおねーちゃん怒ってるのぉ〜?」 ズルズル
僧侶「ふんっ!」ゴスッ!
勇者「ふげっ!?あひゃっ!あひゃhちゃひゃはyはやyふひひひひひひひひひひ!!!」 ズルズル
賢者「暴力ツッコミも過ぎてはいけないラインというものがあってだなっ!」
580 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 19:55:40
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_ 赤緑の村 _
村人A「おーおぅ、歩きで来たとは・・・・・さぞ疲れたであろうに」
村人B「この田んぼ越えたところに宿屋あるぞよ〜」
魔法使い「どうも」
僧侶「なんだか優しい村だねぇ〜」
奴隷「ご主人様!!しっかり!!!」
勇者「奴隷・・・・・奴隷か・・・・最後にその顔が見れて・・・・良かがぶっ!」ブシュッ
医者「なんと!怪我をしてなさる!」
ナース「私達に任せてください!」
奴隷「へ?あ、は、はい」(茶番だったのに)
581 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 19:57:04
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_ 宿屋 _
賢者「・・・・?」
賢者「???」フカフカ
賢者「このベット・・・・・なんだかフカフカしていないようなフカフカなような」
僧侶「なにバカなこと言ってるの?私も眠いし、先におやすみー」バフッ
魔法使い「そういえば勇者様と奴隷さんはまだ医者のところに?」
賢者「そのうち戻ってくるだろう。仮病なのだ」
_______________________
ナース「ひーひーふー」
勇者「ひーひーふーー・・・ひーひーふー・・・・あっ、お腹で動いたの・・・今・・・」
ナース「もう少しです!もう少し頑張って!」
勇者「名前はアナタが決めて・・・・?」
奴隷「勇子・・・」ギュッ
582 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 20:00:22
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医者「必ずいい子に育つでしょう」ウルウル
勇者「じゃなくてぇ!!!いつまでこんな茶番しなくちゃいけないんだ!!」ドカァッ!
勇者「ったく、おい奴隷。どれーいおーい・・・・・あり」
勇者「アイツどこいったんだ?つーかなんかさっきから疑問が・・・・」
勇者「なんか畳がやけに冷たいし・・・・このお茶、水の味が」 ドカッ!
勇者「」フラッ
ナース「へへっ、人間もたいしたことねぇな」
医者「馬車の中身の食料と金は頂いたぜ。馬は食えんからそのまんまだ」
ナース「身ぐるみくらい剥がさないでやっか。コイツ以外。おーーい!みんなぁー!!町化かしやめにすっぞぉー!」
583 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 20:02:43
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_ 次の日 _
ドウリデオカシイトオモッタンダ・・・・ タヌキノニオイガスルシ・・・
勇者「んあ」パチクリ
奴隷「まさかボクの鼻を肥やしで抑えたなんて・・・・全部、田んぼのものだと・・・・ああぁ・・・」ブツブツ
魔法使い「たぬき鍋。きつねそば。たぬきうどん。赤と緑の村・・・・・んがああああああ!!!」
僧侶「ぶっ殺す・・・・アイツ等ぶっ殺す・・・・肉も散らして・・・一人ずつ群れに公開して食ってやる・・・・」
賢者「・・・」ズーン
勇者「おいおい、どうしたんだよみんな」
勇者「たぬきや狐に化かされたあとみたいな感じで」
勇者「で、なんで俺だけパンツ一張、まほさんマフラーで俺達何もない荒地の中心に集まってるのかな?」ニコニコ
584 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 20:10:24
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勇者「ロブスター・・・・せめてお前だけでも近くにあったにんじんたくさん持ってきたぞ・・・」ズルズル
ロブスター「・・・ヒヒーン」(ありがと・・・)
奴隷「水を汲んできたよ・・・・・まほお姉ちゃんにろ過してもらったんだ・・・・」
魔法使い「み、水もにんじんも無料ですよ。にんじんは魔物が育てたのを盗んだものですが・・・はは・・・」
僧侶「こっちはお魚つってきたよ・・・・全部手づかみだから握力で骨飛び出ちゃったけど」
勇者「あはは・・・・・出るもんじゃねぇだろ。握力80オーバーかよ・・・・」ゴリゴリ
勇者「まずっ、ぺっ!」 魔法使い「本当だまずい」 僧侶「おえー」
ロブスター(それ、それ俺のにんじんじゃないの・・・)
奴隷「ってご主人様!そのにんじんメタパニ人参だよ!」
585 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 20:11:14
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勇者「・・・・・大丈夫・・・・明日のパンツとちょっとの小銭があれば・・・・」
賢者「それだけしかないだろう」
勇者「あはっ、お前の服にシミつけちゃうぞ。白濁の」
賢者「ごめんなさい」
勇者「終わりだ・・・・何もかも・・・・武器も取られた・・・・金も金が・・・」
勇者「宿屋にも入れない。いや、俺の身なりから町や国にも入れない・・・」
魔法使い「こっちは魔物倒してもおかねなんて落としてくれないんです」
僧侶「あ、これ生でも食べられるよー寄生虫とかいないから大丈夫ー!」
勇者「すげぇ、クマノミ食う奴初めて見た。ピクサーに謝れよ・・・・ひひっ」
魔法使い「ふふっ」
奴隷(ダメだ。キアリーじゃメタパニ効果を治せない・・・・このまま待つしか・・・・)
586 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 20:13:40
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勇者「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
魔法使い「ふふっ、あはははははははは!」
僧侶「うん、おいしー!ヒトデもいけるね〜」
賢者「・・・」(もう嫌だ)
魔法使い「あはっ、もう何してもいい気分だよ!」
勇者「何しても?え、えへっ、それってぇ・・・・・・・俺のアレをアレしたり・・・・いひひひひひ」ジュルッ
魔法使い「もうっ、勇者様のスケベー。エッチー。変態ー。えぐっちゃうぞ〜」バシッ
僧侶「クマノミおいしー!あはっ!イソギンチャクおいしー!パパには会えた!?会えないよ!!!だって私のお腹の中だからぁー!」
賢者「もう嫌だ・・・・嫌だよぉ・・・・うぅ・・・・」
奴隷「大丈夫、一時的なものだから・・・うん・・・・きっとおかねも元通りに・・・・」
587 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/01/14(火) 20:18:08
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_ 西の舞踏町 _
舞踏の町、名前さながらに西洋をイメージした町並みであった。レンガの家や石の彫刻は美しく
また村人もローブを羽織っている。まるでローマに迷い込んだみたいで
村人「あはは、そのかっこーはさてや狸、狐に化かされたな?」
勇者「人がせっかく宣伝してやってたのにぃ〜あひゃっあひゃひゃひゃ」
魔法使い「舞踏の町って素敵!るんるん♪」ステップステップ
僧侶「見て!私踊れるのぉ〜コッサックダンス!!!」ズンチャズンチャ
賢者「もうやだよぉ〜〜〜!うわぁぁぁぁぁ!」ビエー
村人「こりゃ重症だ」
師範代「どうかしたのか?」スタスタ
村人「今年で3度目ですよ。また、被害者です」