Part12
307 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 19:48:39
Mt1T6DjY
魔法使い「・・・」
ガララッ
ピシャンッ
勇者「あれ、行っちゃった」
保険先生「以外とウブな子なのよぉ〜」
勇者「うふふ、俺もウブですよ・・・」
保険先生「もうっ、近いわよっ!」
バチィンッ
勇者「あんっ!」
308 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 19:49:21
Mt1T6DjY
_ 回復呪文科 _
奴隷「ん、なんだい?」
「こ、これ!私と付き合ってください!」ドキドキ
奴隷「え、えとボク女の子なんだけど・・・」アセッ
「は、はい!知ってます!」
奴隷「君、女の子だよね?ボクも同じ・・・」
「性別なんて関係ありません!」
奴隷「えぇ・・・あの、ボクそんなに男の子みたいな顔してるかな?」
「そんなことありません!可愛くて、でもキリっとした眼差しと・・・そして・・・あとは」
「奴隷様ー!」 「ちょっと!今私が話しかけてたんだけど!!」
奴隷「ひっ・・・!?」
309 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 19:51:17
Mt1T6DjY
奴隷「わわわっ・・・!!」ダダダダッ
マッテクダサーイ ドレイサマー
ドレイサマー マッテー
僧侶「奴隷ちゃんモテるなーどっちにも」
「そ、僧侶さん!」
僧侶「なに?」
「いい加減俺達にもその好きな男のこと教えてもらえませんか!?」
僧侶「いや、だってその人のことリンチしそうだしぃ」カミノケイジイジ
「そ、そんな!俺達は参考にするだけで!」
僧侶「内緒〜」ニヤッ
310 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 19:55:06
Mt1T6DjY
_ 休み時間 _
勇者「・・・」モグモグ
僧侶「・・・ねぇ、そのお弁当誰の?」
奴隷「手作りみたいだね」モグモグ(ボクも知らない女の子にもらったけど)
僧侶「ねぇ、聞いてんの!?そのお弁当誰からもらったの!?」バンッ
勇者「別にお前に関係なくねー?」ガツガツ
僧侶「・・・か、関係あるじゃん!幼馴染だよ?」
勇者「はいはい、彼女だよ か・の・じょ 」ニヤッ
僧侶「なっ!」
パチンッ
勇者「いっつ・・・・なんだよ。冗談に決まってんだろ」
僧侶「・・・!」ウルウル
タッタッタッタ
311 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 20:02:25
Mt1T6DjY
奴隷「行っちゃったね。追いかけないのかい?」
勇者「めんど。なんで俺が・・」
奴隷「そっか」ムシャムシャ
勇者「てかお前こそ誰のだよ。その弁当・・・」
「ど、奴隷様・・・・誰のですか?そのお弁当」
奴隷「大丈夫。君のも残さず食べるさ」
「!」
奴隷「さ、一緒に屋上で食べようか・・・」スタスタ
勇者「・・・」
312 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 20:58:46
Mt1T6DjY
勇者「ったく奴隷としてご主人様のこと考えろっての・・・お?」
勇者「なんだ?ご主人様って、奴隷とかって・・・・・何言ってんだ俺・・・アイツ等はただの」
勇者「ただの・・・なんだ・・・?」ピタッ
「勇者くーん!授業始まっちゃうよー!」
勇者「あ〜えっと。後から行くよ〜!」
______________________
________________
許嫁「勇者君とは会えたかい?」
魔法使い「貴方、彼等に記憶変換魔法を使ったのですね。禁術ですよ」
許嫁「おいおい、私はその禁術にした人に許可をもらったんだよ?」
魔法使い「!? お母様が・・・」
許嫁「ま、そんなやつらはほっておいて私達は結婚する日を待とうか」
313 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:10:43
Mt1T6DjY
_ 実験室 _
勇者「ここでサボるか・・・」スタスタ
ガラララ
博士「む」
勇者「げ、人いたのか。すいませーん失礼しましたー」
博士「まてまてまてまて。君、サボりかな?」
勇者「・・・そーだけど」
博士「うーん!いい子だ、実はいまわしは暇だったのじゃ」
博士「ちょっと付き合ってもらうぞい」
314 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:12:58
Mt1T6DjY
博士「懐かしいなぁ〜サボりでこんな怪しい実験室に来てくれる生徒は」
博士「あの子以来じゃな・・・」
勇者「あの子?」
博士「魔法使いじゃよ。結構この学園でも有名じゃろう?」
勇者「あー先輩ね。顔も見たことないけど」(あれ、見たっけな?あれ?)
博士「そういえば昨日来てくれたのう・・・・・」
博士「その時落としていった彼女の髪の毛じゃ」スッ
勇者「・・・失礼しまーす」
博士「待て待て待て、そういうもんじゃない!」
315 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:13:41
Mt1T6DjY
博士「この髪の毛にはな記憶が詰め込まれておる」
博士「そこでじゃ。ワシが開発したこの魔法の記憶観覧装置で」
勇者「はは〜ん。俺がそれを使えと・・・やれやれ」
俺は安眠を求め科学室に来たって言うのに・・・ったく、とんだ開発に付き合わされちまうなんてな
まぁこれも神が俺に定めた罰なのか、俺はこの変態親父に従うことにした。
博士「む、君、魔法にかかっておるな・・・」ジロジロ
博士「徐々にラノベ主人公になってしまう呪文か・・それかリア充になっちゃう呪文か・・」
勇者「は?なぁーに言ってんだよ」ポリポリ
博士「ま。とにかくこれをつけたまえ」
カポッ
勇者「ぐべっ!?な、なんだこれ真っ暗だぞ!」
316 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:16:16
Mt1T6DjY
_ 魔法使いの過去 _
勇者「・・・あ?どこだここ・・・」
勇者「え?俺は確か変な装置をつけさせられて・・・それで・・・」
勇者「ん、あれって」
「お父さん・・・」グスッ
勇者「なんだこのロリ。葬式かぁ?」
魔法使い「お父さん・・・私、がんばる・・・うん」グスッ
魔法使い「お父さんが心配しないように笑顔でいなくちゃ」
魔法使い「えへっ、えへへへ///」
勇者「・・・」
317 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:17:17
Mt1T6DjY
パッ
勇者「わっ!?場面が変わった・・・学校?低学年のクラスか」
「まほちゃんはどこから来たの?麓の町?やっぱり!」
魔法使い「え、えと私はここの学校で生まれたんだ・・・お母さんが学園長だから」
「へー!すごーい!」
「すげー!」
魔法使い「えへへっ」
勇者「・・・お、おーいって・・・」 スゥゥッ
勇者「こっちからじゃダメなのか。じゃあ俺が見てるのって映像なのか?」
勇者「あのハゲ以外とやるなぁ・・・・」
318 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:18:30
Mt1T6DjY
パッ
学園長「魔法を教えて欲しい?」
学園長「甘えないでもらえますか。いくら娘とはいえ貴方は立派な生徒なんですから」
魔法使い「・・・」
学園長「・・・・・なんですかその目は、早くこの部屋から出て行きなさい」
魔法使い「えっと、もえろっ!」
ポッ
魔法使い「わぁっ!出た!あったかぁ〜い・・・」
シュゥンッ
魔法使い「・・・・・すぐ消えちゃった。えいっ!えいっ!」
魔法使い「もっと・・・もっとがんばらないと!お母さんに認めてもらわないと!」
319 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:20:26
Mt1T6DjY
パッ
「す、すごいまたまほちゃん実技も筆記も満点だー!」
「・・・・ケッ、当たり前じゃん!コイツの親学園長なんだしさ!」
魔法使い「えっ・・」
「確かにね。どうせ内緒で教えてもらってるんでしょーズルーい」
魔法使い「・・・ち、違うよ?」アタフタ
パッ
学園長「どうして98点なのですか?」
魔法使い「そ、そうすれば・・・みんなからお母様に教えてもらってるって疑われないですし」
学園長「くだらないですね。よくもまぁそんなくだらない理由で・・・」
学園長「私の名が汚れたらどうするんですか?次からこんなことはないように」
魔法使い「・・・・はい」
320 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:21:07
Mt1T6DjY
魔法使い「うぅっ、おとうさん・・・・うぐぅっ・・・」トボトボ
パッ
メイド「お嬢様、お食事は美味しいでしょうか?」
魔法使い「うん!」
メイド「それは良かった」ニコッ
魔法使い「メイドさん!次はハンバーグがいいな〜!」ニコニコ
パッ
メイド「本当最悪、あのワガママお嬢様の面倒見るってのにあの給料、信じらんない」
魔法使い「・・・・・」
メイド「お、お嬢様!?いたんですか・・・あ、あ、いや今のは・・・」
メイド「どうか奥様にだけはご内密にお願いします!お願いします!」ペコペコ
321 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:30:33
Mt1T6DjY
「へ、へぇまほちゃん飛び級なんだ」
魔法使い「う、うん。みんなとは寂しいけど上級生に・・・
「・・・ケッ、どうせ俺等のこと見下してたんだろ!」
魔法使い「え、ち、違うよ!」
「だよね・・・・・点数いいからって・・・」
「学園長に教えてもらってるくせに・・・調子乗らないでよ!」
魔法使い「・・・・違うのに・・・違うのに」グスッ
「うわ、泣いた」 「みんなやめてあげなよ!一応友達なんだから!」
「一応ってなんだよ」 「あ、いや、違くて!」
魔法使い「・・・」トボトボ
322 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:33:22
Mt1T6DjY
魔法使い「・・・」モグモグ
学園長「・・・なんですかその食事の仕方は」
魔法使い「・・・すいません」
学園長「執事、この方に食事の仕方を教えてくださらない?」
執事「ハッ!」
パッ
魔法使い「・・・やっ!」
ボォォォォォッ
魔法使い「できた!」パァッァツ
魔法使い「メラミができたら・・・うわ、こんな呪文できるかなぁ」
323 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:34:02
Mt1T6DjY
魔法使い「熱っ・・」ヒリヒリ
魔法使い「やけどしちゃった・・・・誰かいませんかー・・・」
魔法使い「あ、メイドさんやめちゃったんだった。執事さん達もやめちゃったんだった」
しーーーーーん
魔法使い「お母さん、仕事だし・・・怒られちゃうよね・・・魔法失敗してやけどしちゃったなんて知ったら」
魔法使い「んしょんしょ」ゴソゴソ
魔法使い「あった!傷治し!ってうわあぁっ!?」 ドンガラガッシャーンッ
魔法使い「いたっ・・・・うぅっ・・・・ぐすっ・・・ぐすっ・・・ひっく」
魔法使い「・・・大丈夫痛くないよ。大丈夫寂しくないよ。大丈夫だよ・・・まほ・・・大丈夫・・・うん」
魔法使い「もう、泣かないよ・・」ヘナッ
324 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:35:21
Mt1T6DjY
許嫁「君がまほちゃんかい?よろしくね」
魔法使い「・・・」コクッ
「あの子・・・・飛び級してきたらしいよ」
「ちいせー」 「俺等よりすごいんじゃね」 「学園長の娘らしいよ」
「かかわらないほうがいい」 「退学にさせられるかもだし・・・」
トボトボ
ガララ
博士「ん?どうかしたかな?」
魔法使い「・・・授業が退屈だったから」ストッ
博士「ふむふむ、そうかいそうかい」
325 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:36:04
Mt1T6DjY
パッ
学園長「彼が貴方の許嫁です。結婚は5年後の18の時ですかね」
魔法使い「!? 聞いてません・・・!」
許嫁「ふふふっ・・・」
許嫁「いいかい?ヒャドの放ち方は・・・」スッ
パシンッ
魔法使い「さ、さわらないで・・・」
パッ
学園長「なんですかこの実技試験は。氷系呪文もまともにできないのですか・・?」ギロッ
魔法使い「・・・」ビクッ
許嫁「いえいえ、お母様。彼女は私の授業が気に食わなかったみたいで」チラッ
許嫁「私の指導に問題があります」ニコッ
326 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:37:16
Mt1T6DjY
パッ
魔法使い「・・・」ペラペラ
博士「君がここに来て随分立つが・・・無口になったなぁ」
魔法使い「・・・すいません」(なりたくてなったんじゃないのにな・・)
博士「あやまることじゃあない。変えてしまったのは周りなのじゃ」
博士「そうだ。また面白い話をしてやろう」
魔法使い「・・・」ピクッ
魔法使い「何の話です?」ワクワク
博士「うむ、君はその顔が似合っておるよ」
327 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:39:22
Mt1T6DjY
博士「魔王がモンスターを量産しているなか、勇者の存在は知っておるかな?」
魔法使い「・・・ええ、その魔王を倒すために立ち向かう勇ましい者・・・と書物に」
博士「そうじゃ、それでな?とある国で生まれたのもは精霊の加護が備わってだな」
魔法使い「精霊の加護?」
博士「うむ、言い伝えだがの。その加護をもってして生まれた者は勇者になれるのじゃ!」
博士「ま、今までに何度もその勇者という若者達を見たことがあるがな、みんな戦いに敗れておったわい」
魔法使い「勇者・・・」
博士「勇者には仲間が必要でな、ここの生徒の進路にも勇者の仲間になるっていう者も多いくらいじゃ」
魔法使い「!」(これだよ!)
328 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:40:50
Mt1T6DjY
パッ
学園長「・・・・は?」
魔法使い「ですから。私は勇者の仲間になりたいんです」
学園長「あなたにはこの学園を継いでもらわないとなりません。勝手に決めないでもらえますか」
魔法使い「・・・!」ギリッ
魔法使い「わ、私はっ・・・!決めたんです・・・!始めて・・・!」ビクビク
魔法使い「誰にも邪魔はさせない・・・!」
ピカッ
学園長「なっ!?目くらまし・・」
パリンッ!
タッタッタッタ
学園長「お、追いなさい!あの人を追うのです!」
329 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 21:42:29
Mt1T6DjY
魔法使い「はぁっ!はぁっ!」タッタッタッタ
魔法使い「どうしたら・・・どうやって勇者様に会おう」
魔法使い「可愛くしたらいいかな・・・?」
魔法使い「わからないな・・・もう・・・何も・・・」
魔法使い「・・・」スタスタ
勇者「コイツ・・・」
勇者「ぐあっ!?」
バチバチバチバチバチッ