Part10
256 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:40:00
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勇者「ん・・・お、しまが見えてきた!北の大陸かぁ」
勇者(寒いところには美人がいるって良く聞くし。スペックともあれ顔がよけりゃなんでもいいや)
勇者「ふふふ、あははっ、ふははははははは!!!」
_____________
奴隷「あれ?僧侶お姉ちゃん顔が赤いけどどうかしたの?」
僧侶「な、なんでもない・・・///」
僧侶「あ、あれ?あれ・・・顔赤いかな・・・?///」
奴隷「うん」
257 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:42:06
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船長「えー皆さん。長旅ご苦労様でした。旅の最中危険のないように」
「はーーい」
ゾロゾロ ゾロゾロ
勇者「どうしますー?こっちの北の大陸の港街で休むか。それともこのまま旅に出ちゃうか」
魔法使い「・・・先を進みましょう」
僧侶「ん?なんかいつもより顔が険しい・・・」
奴隷「まほお姉ちゃんも船酔いしたの?」
魔法使い「・・・こっちです」スタスタスタ
勇者「・・・?」
258 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:43:07
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奴隷「お姉ちゃん?地図によればこっちの山を進んでいけばお城があるけど」
奴隷「ほら、写真付きで」ニコッ
パシッ
魔法使い「こんな地図・・・」 ボォォォォッ
僧侶「えっ!?な、なんで燃やすの!?」
魔法使い「頼りになりませんよ。こっちを進みましょう」スタスタスタ
奴隷「ボク・・・お姉ちゃんに何か嫌われることしたかな・・・」
勇者「・・・」
259 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:43:44
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勇者「ちょ、ちょっとまほさん!」タッタッタ
魔法使い「・・・」クルリ
勇者「俺ならまだしもコイツにそんなことしないでくださいよ!」
魔法使い「・・・ごめんなさい。少し・・・気が立ってて・・・」ソワソワ
勇者(あ、可愛いから許す)
奴隷「あ、いやボクは別に気にしてないよ」ニコッ
勇者「・・・む。あ!わかった!せいr バキィッ
僧侶「勇くん?」
勇者「・・・旅を・・・続けようか・・・」ヨロッ
260 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:45:48
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勇者(ふぅ、どんだけ自分の方向に行きたいんだよ)
勇者(もしくはあの城に行きたくないとか・・・・)チラッ
ゴォォォォォ
勇者(こっからでもわかるでかさだな・・・)
僧侶「ね、ね。勇くん」コソッ
勇者「? なんだよ」
僧侶「さっきからさ、なんか変な人がついてくるんだけど・・?」チラッ
「・・・」スタスタ
勇者「あー、まぁさっきの乗客でしょ。気にすることないない」
奴隷(あの人・・・なんでボク達と同じ方向に。お城に行く道はあっちなのに・・・)
261 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:47:00
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_ モンスターがあらw
ドカーーーーンッ!!!
魔法使い「・・・」シュゥゥ
魔法使い「時間がありません。先を急ぎましょう」
勇者「・・・まほさん。どうしてそんなに急いでるんですかー?」
魔法使い「・・・・・決まっているでしょう。魔王を早く打たなければ」
勇者「確かにそうだけど・・」
魔法使い「魔王討伐より女な勇者様には関係ないでしょうが」
勇者「そりゃそうだ」ポンッ
僧侶「なんで納得しちゃうの!」
262 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:48:18
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奴隷「うぅっ、どんどん寒くなってきた・・・雪も降ってきたよ」
勇者「ロブスターの中に居ていいぞー」
奴隷「うん・・・ありがと」ブルルッ
勇者「・・・」ジッ
魔法使い「・・・」スタスタ
勇者「もしかして・・・あの城に行きたくないとか?」ニヤリ
魔法使い「・・・」スタスタ
ドテッ
魔法使い「わっ!?」
バタンッ
勇者(ビンゴ)
263 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:50:39
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僧侶「あの城に何か・・・?」
魔法使い「何もありませんよ。あ、ほら街が見えてきた」
勇者「・・・」ジロジロ
魔法使い「・・・な、なんですか?」
勇者「・・・」ジロジロ
勇者「あ、いや舐め回したいなぁって」
ボォォォォッ
勇者「あつっ、あれ?あったかい?///」ポカー
勇者「ふっふははははは!そんな炎攻撃、雪の中じゃ無駄無駄無駄ァ!」
ピカーッ
ドカーーーンッ!!!
264 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:51:42
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_______________
___________
僧侶「あははっ、でねーその時お兄ちゃんが勇くんに〜」
魔法使い「ふむ・・・」
勇者「くっ・・・アイツ」(女子特有の話題ずらし!友人がその話題をしたくないと察し、ずらす所業)
勇者(ん・・・あ!待てよ・・・そういや後ろに同じ旅人がいるんだった)
勇者(その人ならあの城のこと知ってるかもしれん!)タッタッタッ
旅人「・・・」スタスタ
勇者「あ、あのー」
旅人「・・・なんだ」
勇者「あの城のことでお伺いしたいんですけど」(チッ、なんだおとこかよ)
265 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:52:47
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旅人「・・・」チラリ
勇者「え?あ、ああ彼女達は俺の仲間でして・・・」
旅人「なるほど、やはり君が勇者か・・・」
勇者「そうですけど・・・え、なるほど?やはり?」
旅人「道理で彼女が君みたいな無粋な人間についていく筈だ」
勇者「ぶ、ブス!?な、なっななっ!!?お前よりイケメンだと・・・思うよ?」
旅人「無粋といったんだ。耳が悪いのかな?」
勇者「テメェ・・・喧嘩売ってんのかあ〜〜ん?」クルクル
旅人「・・・」
勇者「ああ?おい?ああ?ンン?」クルクル
旅人「私の周りを回るのはやめたまえ」
266 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:55:02
wbRGMwAs
魔法使い「勇者様ー」
僧侶「もう!どうして一緒に歩いていけないの・・・え?」
勇者「」ボロッ
僧侶「ゆ、勇くん!!?」ダダッ
僧侶「勇くん!勇くん!しっかりして!!」
旅人「心配することはない。ただの気絶だ。軽傷といったところか」
魔法使い「・・・!?」
旅人「おや、やっと私に気づいてくれたね」
旅人「マイ、ハニー」
267 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:57:18
wbRGMwAs
魔法使い「勇者様ー」
僧侶「もう!どうして一緒に歩いていけないの・・・え?」
勇者「」ボロッ
僧侶「ゆ、勇くん!!?」ダダッ
僧侶「勇くん!勇くん!しっかりして!!」
旅人「心配することはない。ただの気絶だ。軽傷といったところか」
魔法使い「・・・!?」
旅人「おや、やっと私に気づいてくれたね」
旅人「マイ、ハニー」
268 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/22(日) 23:59:41
wbRGMwAs
勇者「まい・・・はにー?・・・まほさんは・・・ハチミツじゃねぇ」
旅人「まほさんか、フッ、さん付けか」
旅人「まほ。迎えに来たよ」スッ
パチンッ
魔法使い「触らないでもらえますか。あと勝手に名前で呼ばないで」ギロッ
勇者「ど、どういう・・・」
ロブスター「ブルルッ・・・ヒヒーーン!」(な、なんかいっぱい馬キターーーーーー)
奴隷「ほえ?」パチクリ
269 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 00:01:04
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ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
勇者「なんだあの大群・・・てかまほさんを呼び捨てにすんじゃねぇ・・・けほっ」
僧侶「い、いま回復するからね?」シュゥンッ
旅人「ふん、どうして君が決める」
「私はまほの許嫁なんだぞ?」
勇者「なっ・・・!?」
許嫁「私の事は許嫁と呼んでくれたまえ。さて、迎えもきたところだ」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「許嫁様ーーー!お嬢様をお見つけになれましたかーーーー!」
「許嫁様ーーー!」
ドドドドドドドドドドドドドド
270 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 00:02:16
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許嫁「さぁ、帰ろう。まほ」ニコッ
魔法使い「そう簡単に帰るとでも・・・?」スッ
許嫁「へぇ、私と勝負するのかい・・・・・いいねぇ!」
許嫁「いいよ!これでやっと夫婦の喧嘩ができるね」ニコォ
魔法使い「夫婦になっていませんしなりません!」
僧侶「あ、あわわわわ戦おうとしてるよぉ!」
勇者「何やってんだアイツ・・・木の棒なんて持って・・・」
僧侶「あれは杖だよ!古代の魔法使いはアレを使ってたの!」
勇者「へ・・・ぇ。ぐふっ!?」(あの魔法ッ、徐々に効いてきてやがる・・!)
僧侶「勇くん!?」
271 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 00:03:13
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魔法使い「燃えろっ!!」
ボオオオオオッ
許嫁「ふふふっ、君はいつも炎の呪文をするね」
許嫁「嬉しいよ・・・君の炎に見える・・・君の本当の気持ちが・・・」
魔法使い「なっ!?まともに受けた・・・!?」
許嫁「そうさ、君という愛を受け止めなければ・・・・だけど」
許嫁「私の愛(氷)は君の愛をも超える」
パキーーーーンッ!
魔法使い「凍らされていた・・・!?」
272 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 00:05:02
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許嫁「ほっ、バイキルト」シュゥンッ
魔法使い(肉体強化呪文・・)
僧侶「ま、まほちゃん!逃げようよ!」
魔法使い「・・・」チラッ
許嫁「まほ。君の敵は私だけじゃない。周りをよく見てごらん」
許嫁「私の部下が君の仲間をどうするか・・・?わかるよね」
魔法使い「・・・貴女って人は・・・!」ギリッ
273 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 00:07:57
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魔法使い「・・・」スッ
許嫁「え、喧嘩は終わりかな?」
魔法使い「・・・戻るんですよ。早く馬を出して」
「ハッ!」
許嫁「うぅ〜〜ん。いい子だ。さ、帰ろうか!」
「まほ・・・・さん・・・」
魔法使い「っ!?」クルッ
勇者「どこ・・・行くんですか・・・?」
魔法使い「・・・早く・・・早く出して!」
ドドドドドドドドドドド
274 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 00:11:18
3jwBygdE
__________________
_____________
_________
______
勇者「んあ・・・」パチクリ
僧侶「や、やっと起きた・・・・・!」パァァァ
奴隷「良かった・・・ただの気絶で・・・」
勇者「あれ・・ここは・・・」
奴隷「ご主人様が気絶したもう少し先を行ったところだよ。山の麓の町」
勇者「気絶・・・そうか・・・俺は・・・」
勇者「俺はっ・・!」グッ
275 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 00:13:04
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_ 山の麓の町 _
勇者「・・・」スタスタ
僧侶「ちょ、ちょっとどこ行くの!?」
勇者「あ?決まってんだろまほさんを奪いに行く・・・」ギリッ
僧侶「で、でも勝てなかったじゃない!」
奴隷「ご主人様。その考えは無茶だね。まほお姉ちゃんがいるのは山の頂上の城だ」
奴隷「この吹雪の中行くのは打倒じゃない。モンスターや人間よりもまず先に自然に殺されてしまうよ」
勇者「・・・・・クソッ!」バンッ!
僧侶「勇くん・・・」(そうだよね・・・・・仲間が連れられちゃったんだもん。怒るに決まってる)
奴隷「ご主人様・・・」(ボクがあの時外に出ていれば・・・)
勇者(俺のハーレム候補があああああああああああああああああああ!!!)ガクッ
281 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 17:41:25
Mt1T6DjY
勇者「・・・」スタスタ
奴隷「ご主人様?どこに行くんだい?ボクも行くよ」タッタッタ
勇者「少し散歩だよ・・・」
_ 民家 _
勇者「お邪魔しまーす。勇者でーす」
住人「・・・」
勇者「タンスタンス」ガラッ
住人「・・・」
勇者「ツボツボ」パリンッ パリンッ
282 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 17:41:59
Mt1T6DjY
勇者「ふぅ、奴隷。俺は思ったことがある」
奴隷「なぁに?」
勇者「この街にロリ・・・ああ、いや子供がいない!!」
勇者「ダメだ・・・・・ロリキャラが近くにいないともうだめだ・・・」
勇者「まほさんがいたけど・・・」
奴隷「?」キョトン
勇者(コイツの身長は俺より少し小さいくらいだし)
勇者「んあああああああああああ!!!」ガクッ
町人「うっせーーよ!」
283 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 17:43:10
Mt1T6DjY
町人「いいか?ガキがここにいない?そりゃそうだ」
町人「みんなあの学校にいるからな!」ビシッ
ビュォォォォォォォッ
勇者「あの城・・・学校!?」
奴隷「そういえば地図に・・・魔法使い育成学校って書いてあった」
町人「んだ。寮付きだからそこでみっちり覚えられるんだ」
勇者「学校・・・なんかホグワーツ●みたいだな」
奴隷「ご主人様、隠せてないよ」
勇者「学校かぁ・・・」ホワワーン
284 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/23(月) 17:46:12
Mt1T6DjY
_ 8年前 _
= 教会 =
神父「え〜私達の祖先にあたるかもしれない勇者は〜〜〜
ヒューーー
ポトッ
勇者「イって!?誰だよ!」クルッ
クスクスクス クスクス
僧侶「ごっめーん。ゴミ箱かと思ってさ〜」ケラケラ
勇者「テメェ・・・」
勇兄「ゆ、勇者、相手にすることないよ」