Part7
201 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 04:42:15
Yir02IWU
騎士「・・・・・えっと」
騎士「あの、もう大丈夫ですから。元の場所におろしてもらっても・・・」
召喚士「駄目ですよ!あそこはグリズリーの巣窟があるんですよー?」
騎士「え、あ、でも仲間がいるというか」
召喚士「アレのどこが仲間なんですか!貴方が襲われているのを録画していたじゃないですかあ!」プンプン
騎士「へ?そ、そうです・・・・よね・・・!」グッ
______ 肯定してしまった。そうか、俺を憐れむ人は居たのか・・・
202 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 04:42:54
Yir02IWU
召喚士「全く。ヒドイ人も居たものですね。大丈夫です、貴方は魔法学園で身柄を保護しますから」
騎士「へ!?そ、そんな!いいですよ。ここでおろしてもらて_____
召喚士「ですから。ここはグリz_____
騎士「いや!あの、仲間が待ってるんです!確かに最低な人ですg____
召喚士「いやですからあんな人は仲間なんかじゃ____
騎士「いやでも______
召喚士「じゃかあしいわ!!!」クワァッ
騎士「ひっ!?」
203 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 04:44:22
Yir02IWU
召喚士「ええからつべこべ言わずついてこんかい!」
召喚士「このどぐされコミュ症がぁ!ああ!?さっきから同じことを何度も何度もぬかしよって!」
召喚士「おどれは黙ってウチのケツァちゃんに鷲掴みされておればええねん!」
召喚士「ええか!?おおん!?」
騎士「え、ええです・・・」
_____ この理不尽さ、勇者さんにどこか似ている気がした
召喚士「いいから黙っていればいいの。ね?」ニコッ
騎士(ああ、殺されるんだな。俺は)
204 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 04:44:52
Yir02IWU
________== 魔法学園・学園長室
コンコン
学園長「どうぞ」
召喚士「こんにちわ。学園長様」
騎士「ど、ども」
学園長「おやおや、ついに決まったみたいですね。貴女の『パートナー』が」
騎士「ン?」
召喚士「はい!これでやっと・・・『最終S級試験』が受けられるんですね・・・!」
205 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 04:45:59
Yir02IWU
学園長「さ、母印のサインを」
召喚士「騎士くん指借りるね〜?」グイッ
騎士「ぎゃッ、折れる折れる!」
ペタッ
召喚士「こ、これでよし」ペタッ
学園長「はい。じゃあ試験開始ですね。試験内容は伝説の召喚獣を我が物にすること」
召喚士「はーい!」ニコッ
騎士「はい!?」
206 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 04:48:11
Yir02IWU
騎士「ちょ、ちょっと待って下さい!俺h____ガシッ
召喚士「もう、騎士くんったら。学園長室では静かにですよ・・・・・ね?」ギンッ!
騎士「・・・」(あー女の子の手いい匂い。舐めていいのかなー)
学園長「フフ、いいパートナーを見つけてきたようですね」
____ しかし学園長室かあ、代々伝わる学園の・・・・・・・・ん?
騎士「・・・!」
召喚士「きゃあっ!?」(こ、こいつウチの手舐めおった!!)
____ 俺は壁に飾られた歴代学園長の画を眺めていて一人、気になった学園長が居た
207 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 04:49:56
Yir02IWU
騎士「ぷはっ!あ、あの4代目学園長の画って」
____ 4代目学園長。この顔、俺でも知っている。そして『誰かに似ている』
学園長「ええ、100年前・・・かの勇者と共に魔王を打った仲間の一人、後に家業を継いで学園長になったと言われています」
召喚士「あ、知ってます知ってます!その人、学園を飛び級して!学園長になって」
召喚士「その勇者様と結婚したとかー!」
学園長「ええ、彼女の子孫は今どこにいるやら・・・あ、私は違いますよ?勇者様と4代目学園長の子孫ではありません」
召喚士「憧れるなー・・・4代目学園長。名前は『魔法使い』でしたっけ・・・」
____ いや、うん。俺の思い違いだろ。『あの人』が伝説の勇者様の子孫な筈がない
例え勇者さんとこの4代目学園長の顔がかなり似ていたとしても
208 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 04:50:49
Yir02IWU
== その頃 ==
勇者「へっくちん!」ブシューーーッ
オマール「」べとー
勇者「・・・」ダラー
勇者「あの奴隷・・・どこに行きやがった・・・殺す・・・」ゴゴゴ
オマール「ヒ、ヒン」(おっ、大丈夫か大丈夫か)
勇者「・・・・・・あの鳥は塩ダレ。あの女は36つに輪切りに、そしてホルマリン漬けにして家族に送ってやる」
209 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 04:55:41
Yir02IWU
___ 魔法学園・学園長室 ___
学園長「気をつけてくださいね。近頃、新たなる魔王の出現の噂を聞きました」
学園長「中央の大陸の出現の理由もソレに関わるのかもしれません」
学園長「世界から身を潜めていたと言われる『魔王信者』の集団惨死体も見つかりましたし」
召喚士「あははっ、学園長。私の目的は魔王討伐じゃありませんよーもー」ニコニコ
学園長「ふふふ。そうでしたね」
騎士(いや、俺は魔王討伐なんですけど・・・)
210 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 04:58:45
Yir02IWU
〜 ここでこのクソSSの説明 〜
100年前。とある勇者が6人の仲間を率いて魔王を倒したました
そして驚くことに勇者はその6人の仲間(全員女性)と結婚したのです。重婚です
現在、その子孫の行方は不明です
________
100年前 魔王を恐れる者がいれば 魔王に憧れる者もいました
その憧れる者は、憧れる者同士集まり、『魔王信者』を結成しました。中二病の集まりです
しかし、ファンタジーで中二病は逆に強者。魔王が死んだと悲しんだ彼らは
再び・・・魔王を復活させるために世界から身を隠し、黒魔術、禁術を利用したのだった
= 追記 =
その魔王信者達は近年106人もの死体が発見された。犯人は不明、魔王が復活したとの噂も
211 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:00:24
Yir02IWU
___ 食堂
召喚士「別にいいじゃないですか。この優等生の私とパートナーを組めるんですよ?」フフン
騎士「・・・そ、そうなんだ。優等生なんだ・・・フフッw」
召喚士「・・・・・あ?おどれ知らんのか?」イラッ
召喚士「魔法学園言うたら1に4代目学園長・魔法使い様。2に謎の飛び級者。3にウチこと召喚士ちゃんやろがい」
騎士「いや初めて聞いたけど」
騎士「てか!てか俺はき、君と召喚獣??とやらをゲットしにいく場合じゃないんひゃよ」
召喚士「まだ言うか」
212 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:01:37
Yir02IWU
騎士「ああ・・・殺される・・・あの人に殺される・・・」
召喚士「ったく学園長がパートナー探し残り1時間以内や言いおるから焦ってやってもうたわ」
召喚士「焦って・・・人選ミスしてもうた〜〜!遠くから見るとおどれのパーカー本気で鎧に見えるんやもん!あ〜〜!」
騎士「え、ほ、ほんと?///」テレッ
召喚士「そこ照れるとこちゃうやろ」
「あ、しょーかちゃんおっはよー!」 「召喚士さんおはよう」 「しょーかおはー」
召喚士「あ、おはようございま〜す」ニコッ
騎士(これが営業スマイルか)
213 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:02:36
Yir02IWU
召喚士「というか。本当にお願い!私、召喚士だから生身の戦闘は小学生以下なんです!」テヲギュッ
騎士「う・・・」
召喚士「一人旅は怖いんです。だから・・・お願い・・・」ウルウル
「おい、あの人しょーかさん泣かせてね?」 「え、パートナー・・・あの人にしたのかな・・・」 「うっそーまじー!?」
騎士「な、あ、え」キョロキョロ オドオド
____ 一昔前の俺なら二つ返事でOKしたところだが
騎士「・・・・・俺は勇者さんを裏切れない。俺はあの人と魔王を倒すんだ」
「よく言った」
勇者「さすが我が奴隷」ズゾゾゾゾゾ
214 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:03:22
Yir02IWU
勇者「んっ」チュルン
騎士「ゆ、勇者さん!?」(うどん食ってるし)
勇者「もしこのエサ関西人にOKしてたら顔が食い倒れ人形になっていたところだよーん」ダブルピース
____ この人のキャラが掴めないのは毎度のことだ
召喚士「な、何・・・騎士くんはこの人と旅に出るっていうの!?」ガタッ
「え、修羅場?」 「マジかよ・・・あんなダセェパーカーした奴が」 「あの勇者って子可愛いな」
召喚士「な!? この人はー!貴方が魔物にやられている所を録画するような人なんだよー!」
「え、サド?」 「マジかよ・・・俺もあの子のビデオテープに残りたい」 「てか騎士って男も可愛い顔してんじゃねえか」ジュル
騎士(ヤバい・・・周りの目が・・・てか最後のヤツ誰だ)
215 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:04:23
Yir02IWU
召喚士「大体、魔王ってすごく強いんだよ?二人だけで倒せませんよ。諦めた方が_____
勇者「騎士、食べなさい。七味唐辛子ぶっこんだうどんを」
騎士「頂きますッ!はふはふっ」ガツガツ(勇者さんの箸!唾液混じりのうどん!器に触れた唇!)
召喚士「あ、あれ?おーい」
騎士「あぎゃああああああああああああああああっ!!辛ッひ、ひーっ!」バタンッ
勇者「はい、ペナルティとして七味唐辛子を7つにわける作業〜〜」テッテレーン
召喚士「聞けや!!!」
ざわっ・・・ 「え、いましょーかちゃん・・・」 「いや、聞き間違いだろ」 「そ、そうだろ」
召喚士「あ・・・き、聞いてください!」
216 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:08:02
Yir02IWU
勇者「言っておくけど、この男は渡さない。優秀な奴隷よ」
召喚士「む」
騎士「ひいっ、ひーっ!」(な、なんか嬉しいこと言われた気がする)
召喚士(ええ・・・どこがぁ・・・?)
勇者「ねえ、これなーんだ」っ●REC...ジッジジ...
『魔法学園言うたら1に4代目学園長・魔法使い様。2に謎の飛び級者。3にウチこと召喚士ちゃんやろがい』
勇者「放送室はどこだったかな・・・ふふふ」
召喚士「・・・・・ッ!?」
217 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:08:40
Yir02IWU
召喚士「ドルマ!」ヒュッ
バキィーーンッ!
召喚士(ふん、ざまあみろ!ウチの弱み握ろうなんて8年はやいわ)
勇者「・・・わ、私のビデオカメラが」アワワワ
「今すげー音が」 「なんか割れたの?大丈夫?」 「しょーかちゃん怪我ない!?」
勇者「・・・・・」
騎士「ひーっ!ひーっ」(そ、それは)
[騎士。なにこれ] [ああ、これは映像を記録できる機械です] [おお、買うね] [え!?]
騎士(勇者さんが自分のお金で初めて買ったビデオカメラ!)
218 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:09:54
Yir02IWU
召喚士「ふふ・・・な!な、なんかこの人がいきなりカメラ投げつけてきて・・・」オドオド
「な、なんだってー!」 「いくら美少女でも許されないぞ!」 「お前は俺達召喚士ファンクラブが潰す」
「しょーか怪我ない?保健室行く?」 「ちょっと先生呼んでこようか!?」 「てかあの男はなにやってんだ!?ちょっとトイレ付き添ってくる!」
勇者【失せろ】
ピシィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!
召喚士「って、え?な、なにが起きたん?シャンクス?覇気?」
勇者「・・・・・あ?」ギンッ
219 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:11:38
Yir02IWU
勇者「貴女にもサブミッシブが効かないみたいね・・・」
騎士「! お、俺と同じ!」
召喚士「さ、サブミッシブ?サンドイッチの店?」
騎士「それはサブウェイ」
召喚士「ってあなた今何したんですか!みんなに一体なにを!」
勇者「私はただ命令しただけ。私の命令を従うのは当たり前のことなんだから」
勇者「そして従わない貴女はイレギュラーすぎる」ゴゴゴゴゴゴ
召喚士「ッ・・・こ、この・・・!」
220 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:12:39
Yir02IWU
召喚士「ヒャドッ!やっ はっ てやっ」
召喚士(氷のつぶてを三連続で放つ。私は優しいから顔は狙わない)
勇者「・・・」スッ
キィンッ キィンッ キィンッ
召喚士「は、弾きおった!なんやその大剣!?」
勇者「黙れ小僧」ブンッ
バキィッ!
召喚士「ぶふうっ!?」
____ 容赦なく顔面狙いおった!!!
221 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:14:05
Yir02IWU
騎士「ちょ、女の子の顔殴ったら駄目じゃないですか」
勇者「・・・私に命令しないで」
騎士「あ・・・じゃ、じゃあ。あんまり過激にしないでほしいなーという・・・ささやかな願い・・・」ソソソッ
召喚士「こんのぉ〜ッ!もう堪忍袋の緒が切れたわ!」ポタポタ
召喚士「バギマッ!メラミッ!」ボオッ ブオオオオオオオッ
勇者「!」
騎士「す、すごい!炎の竜巻になった!って熱ッ!?燃えてる燃えてる!?」チリチリ
222 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:15:59
Yir02IWU
勇者「ヒャダイン」
キュイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ
召喚士「あ・・・れ・・・あ、さ、寒い」
騎士「」カキィーン
召喚士「騎士くん!?ちょ、チームキルしてどないすんや!」
勇者「後で解凍するから大丈夫。4分30秒くらいかな」
召喚士「冷凍食品か!」
223 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:16:41
Yir02IWU
召喚士(魔法じゃ叶わない・・・それじゃあ・・・!)
召喚士「出てこいケツァ!」
ケツァ「ピイーッ」(出て行けぇ!)
勇者「可愛い小鳥さん。タレは塩ダレ?醤油?」
ケツァ「・・・」ビクッ
勇者「鳥は嫌い・・・ピーチクパーチク・・・ポーチクカーチク・・・でも」
勇者「焼き鳥は好き」ボォォォォッ
ぼふんっ
召喚士「ちょ!まだ戻れ言うてないで!?ケツァ!おい!このチキン!」
224 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:18:52
Yir02IWU
召喚士「な、なんや・・・アンタウチの生徒やないのに・・・」
召喚士「どっどうせそこらの中堅学園の生徒やろ。その若さ、そ、その強さなら何か習って」
勇者「いえ、ここの生徒だけど」
召喚士「は」
勇者「なんだっけ。魔法学園とえいば、1つは四代目学園長こと魔法使い、2つめ・・・謎の飛び級者・・・」
召喚士「ま、まさか・・・」
勇者「3つめはなんだっけ?天才ふんころがしちゃんだっけ?」
225 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:19:36
Yir02IWU
____ 謎の飛び級者。ウチ等の学園は11歳から入学出来るようなっとる。18歳頃で卒業やけど
過去に2度、ウチの学園で飛び級者がおるんや。一人は四代目学園長。二人目はうちと同期やったけど飛び級した...
召喚士「11歳で入学して・・・13歳で卒業した異例の・・・まさかアンタが・・・」
勇者「・・・」
勇者「・・・・・」
勇者「・・・・・・・」ドヤァ
召喚士「ごめんなさい許してください。私が間違いでしたなにもかも」土下座
勇者「えーなーに?」ガンッ!
召喚士「ごふっ!?」
____ 腹蹴りおった!女の子の顔殴ってしかも腹蹴りおったで!
226 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:20:37
Yir02IWU
召喚士「ビデオカメラは私が新しいの、いや、最新型のをご提供します。申し訳ございませんでした!」
勇者「うーん・・・どしよ」バチバチバチッ! キュイイイイインッ ビュゴドドッ バギュゥググググ
____ なんや!?なんの効果音やそれ!
勇者「じゃあ、ほら」スッ
____ 勇者はドレスをたくしあげ ブーツを私の顔スレスレに近づけた
召喚士「えっと・・・これは・・・」
勇者「舐めて」
召喚士「・・・・・・いや、ちょっとこれは」
勇者「舐めなさい」
227 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/21(木) 05:21:34
Yir02IWU
騎士「」カチンコチン
勇者「まだ騎士が解凍し終わってないみたい・・・ねえ、まだ終わらないの・・・?」グリグリ
召喚士「は、はい・・・れろ・・・ん、じゅるっ・・れろ・・・あむ・・・んっ///」
召喚士「お、終わりました!」ウルウル
勇者「きったな」ヌギヌギッ バシッ!
召喚士「ぶへっ、え?え?」
勇者「なんで貴女がべろべろ舐めたブーツ履かなきゃならないの?」
召喚士「・・・・・・えっ」
〜〜〜〜〜 その後、騎士が完全に解凍されるまでいじめは続いた 〜〜〜〜〜