Part5
138 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 03:43:35
WlugLnT2
=== 東大陸 北部 ===
____ スタート地点が東大陸 南部辺り。あれから1ヶ月・・・いや1ヶ月過ぎたのかな
騎士(なんだか日にちさえも曖昧になってきた)
勇者「そろそろ町が見えてくる筈なんだけれど」
オマール「ヒヒーン・・・」(腹減ったなぁ・・・)
勇者「そろそろ食料も尽きそうね・・・・・騎士、喜んでオマールの食材になりなさい」
騎士「嫌ですよ。俺は草じゃないですし」
勇者「いいでしょ。どうせアダ名は雑草かもやしだったんだから」
騎士「何故それを・・・」
139 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 03:45:37
WlugLnT2
騎士「・・・・・あの」
勇者「ん、なに?」
騎士「いつくらいに魔王城につくのかなーって・・・はは」
勇者「さあ」
騎士「さあって・・・w」
勇者「だって本当に魔王が中央の大陸にいるかもどうかもわからないし」
騎士「え?」
140 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 03:50:07
WlugLnT2
勇者「うん、魔王がいきなり現れて世界征服告知したっていうのも」
勇者「最近くもりが多いだとか。魔物が凶暴になったとか、人々の悪意が芽生えまくったとか」
勇者「ただ単に魔王のせいにしたいがためだけの噂かもしれないし。魔王に兵士が100人やられたとかっていうのもにわかに信じがたいし」
勇者「とどのつまり 噂なの」
騎士「えぇ・・・じゃ、じゃあどうして勇者しゃんは勇者なんかになろうとして・・・」(この前「私が支配者だー」なんて言ってたけど)
勇者「んー・・・・・」
騎士「大体、出身地って何処なんですか?俺の住んでた城下町ってわけじゃなさ______
勇者「どうして貴方に教えないといけないの?」
騎士「・・・・・う」
141 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 03:52:47
WlugLnT2
____ ちょっとでも、仲良くなれたと思ったんだけど・・・なあ
騎士「・・・ヒュフッw」(ま、そうだよな)
____ 勇者さんは綾波キャラというか常に無表情(にやける時もあり)でクールな感じだ
騎士(いつか俺に笑顔を見せてくれたり・・・・・って何考えてんだろ・・・)
騎士(なんだか最近)
勇者「パライダイス教えてあげたいけどまーだはやい〜♪」
騎士(勇者さんの事ずっと考えてる気がするな・・・なんでだろ・・・)
142 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 03:53:36
WlugLnT2
_ モスラタウン _
勇者「なんだか任天○に出てきそうな町並みだね」
騎士「あー。任○堂。あーっとポケ○ン?」
勇者「ううん、あの初代グラではすっごいブサイクな帽子逆さにかぶった子のRPG」
騎士「あーあー!あれ、あれですね・・・・・母!の英語の・・・マ○ー」
勇者「それ」
オマール「ブルルッ」(ツッコミが欲しい・・・欲しくない?)
143 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 03:56:33
WlugLnT2
白装束「旅のお方かな」
勇者「む・・・騎士、相手しなさい」
騎士「へ?あ、え、えっとこんにちわ」(だ、大丈夫。さっきだって勇者さんとは普通に喋れてたし?多分)
白装束「こんにちわ」ニコッ
____ スレタイ詐欺にしてやろう。俺はコミュ症じゃなくなったのだ
騎士「俺ッ、俺・・・俺とあの、俺達、旅の人で、あ、ああ!ああいや旅の者で・・・へへ・・・」
騎士「ここっここけっっここはドコモっ?」
白装束「ん?ニワトリかな?」ニコッ
144 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 03:58:42
WlugLnT2
勇者「どいて」ドスッ
騎士「うう」
勇者「ここはなんて町?宿はどこ?で、何?その白装束は」
白装束「ン。これかい」
白装束「ああ、その前に。ここはモスラタウン、宿はそこの突き当りを右さ」
白装束「そしてこの町は神を祀ってるのさ。いいギャップだろう、町並みと合わず」
145 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 04:01:29
WlugLnT2
白装束おじさんの説明では____
ここ、モスラタウンは最近になって人の悪意による事件が増えたとか
窃盗、万引き、殺人、性犯罪。などなど
白装束「そこでだ。私はこれでも、いや、こう見える通り宗教に関わっていてね」
白装束「ココに来た時、思ったよ」
白装束「神使いである私がこのモスラタウンの抱える問題を解決しなければならないとね」
____ そこでこのおじさんの出番というわけか
何をどうやって解決したかどうかはわからんけど
146 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 04:02:07
WlugLnT2
モブB「神使い様!おはようございます」
白装束「おはよう。信仰を忘れてはいけないよ」ニコッ
____ 悪意が芽生えないよう、神への信仰は怠らない
騎士(はぁー・・・凄いなぁこの人、神使いって・・・もう何がなんやら・・・)
騎士(胡散臭さはあるけど。これによって悪に目覚める人が出てこないってことか)
____ 歴史を辿るとここは元戦争に敗れた国みたいだ。霊的な何かだと予測
白装束「さあ、どうだろう。旅のお方」
騎士「へ?」
147 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 04:04:47
WlugLnT2
白装束「このタウンにはね、君らみたいな旅のお方もよくくるんだ」
白装束「それでもってね、神への信仰の素晴らしさをしって。心が和やかになって・・・・・」
騎士「悪意が芽生えない・・・優しくなる・・・?」
白装束「うん!このタウンにいればきっと君らも」
騎士「え、そ、そんな。俺等はそんな別に・・・」(さ、詐欺なんじゃないか?もしかしてこれ)
白装束「ははは。最初はみんなそういうんだ。ささ、私の本堂に来なさい。世界が広くなる。心が安らかになるよ」
勇者「さっさとどいてよ詐欺師さん」
白装束「・・・・・・は?」
騎士(ふ、普通に言っちゃったよ!)
148 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 04:08:03
WlugLnT2
騎士「ちょ、ちょっと勇者さん・・・こ、この人もしマジで神使いとかだったらヤバいですって!」コソコソ
勇者「神使い(笑)かっこいいね(笑)」
白装束「お嬢ちゃん。どうやら君は悪に侵食されてるみたいだね」
勇者「普通でしょ。人間みな悪意を持ってるものだと思うけど・・・・まあ私の場合 善:9 悪:1だけど」
騎士(ツッコんだら殺される)
白装束「その悪意さえ私は消せるのさ」
勇者「消すのは神じゃなかったの?シロアリさん」
149 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 04:08:40
WlugLnT2
勇者「どう悪意が生まれて、どう貴方が対処したかは知らないけど」ズイッ
白装束「・・・」
勇者「貴方、臭いよ?」ジロッ
白装束「いいから君達、私の屋敷に来なさい。すぐにその悪意を_______
勇者「私に命令しないで」ギンッ
白装束「_____ッ!」
150 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 04:12:08
WlugLnT2
勇者「行くよ、騎士」ズルズル
騎士「あ、ば、はい」ズサササ.....
____ 俺達はおじさんに背を向け宿やに向かった、途中
「君達も正してあげるよ。安心なさい」
と、聞こえた気がした
____ ホテル
騎士「勇者さん・・・・どうしてあんなふーに敵意丸出しで・・・」
勇者「加齢臭が嫌いだから」
151 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 04:13:22
WlugLnT2
勇者「というより・・・魔物の匂いがした・・・」
騎士「じゃじゃじゃじゃじゃ、じゃあ!あの人は本当は魔物ってパティーン・・・・」
勇者「まあこの町の事件の黒幕ということだろうね。うん、違いない」
勇者「魔物と手を組んで町の人達に悪意を植え付け、混乱させ、助けに入る。お金を取る」
勇者「よくありがちな手口」
騎士(す・・・すごい。そんなことまでわかるなんて)
155 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:47:30
LF3DGSAg
〜〜〜〜〜〜 夜 〜〜〜〜〜〜〜
白装束「気づかれたみたいだな。どうやら」
マージマタンゴ「ケケケ。だからオレは旅人だろうと見境なくやっちまえっつったんだぜ〜?」
白装束「いや、やろうとはした・・・だが・・・」
((( 『私に命令しないで』 )))
白装束「あの少女・・・・・ただの少女ではない・・・・」
Mマタンゴ「だからなんだよ〜〜?どんな奴だろうと鼻さえありゃオレにゃ叶わねーよ〜〜〜」
白装束「ああ、そうだな。マージマタンゴ」
白装束「アロマセラピストの俺とお前なら・・・・・さあ、まずは町の奴等を従えるんだ」
156 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:48:41
LF3DGSAg
騎士「・・・うご・・・んご」ウトウト
ガンガンガンガン
騎士「へ?あ、は、なんでs
バゴォーーンッ!
モブA「いたぞ、殺せ」
モブB「やっちまえ」
騎士「え・・・」
157 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:49:15
LF3DGSAg
モブA「フン!」ブンッ
騎士「どわぁっ!?」
モブB「避けるなぁ!」バッ
騎士「おうふっ!?セ、セーフ」
騎士(お、斧!!?あっちはカマ、鉄パイプ、ハサミ、鉛筆、な、なんでそんな凶器を)
勇者「んわぁ・・・うるさいなぁ・・・【静かにやって】
モブA「・・・」シュッ
騎士「ひいぃっ!?ちょっ、ち、違う!命令はそうじゃない!そうじゃない!」
158 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:49:58
LF3DGSAg
______________________________________
__________________________
モブA〜Z「・・・」
勇者「どうやら操られてるみたいね。【誰に操られたの?】」
モブA「魔物」
勇者「その魔物はどこ?」
モブB「知らなぶふッ」バキィッ
勇者「私にサブミッシブを乱用させないで。さっさと答えてよ」ギギギギッ
モブB「うっうがぁあぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!?!??!」
騎士「な・・・・ゆ・・・勇者さん!!やりすぎですよ!」
勇者「・・・・は?」
159 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:50:43
LF3DGSAg
勇者「私に命令しないで」
騎士「で、でもこんなの!この人達は操られてるだけなんだよ!!」ガシッ
勇者「触るな!」ヒュッ
騎士「げへらっ!?」ヒューーーどがっ
騎士「かはっ・・・が・・・このクソガキ・・・!」
勇者「人間の屑が・・・元ニートのくせに・・・偉そうに善人ぶるな偽善者」
騎士「な、なっ、それはこっちの台詞だだ」
姫騎士「あなたって、本当に最低の屑だわ!」ビシッ
160 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:53:08
LF3DGSAg
騎士「あ・・・!」(な、何やってんだ俺・・・なんでこんなイラついてんだ!)
騎士「ぎ、偽善者でもいいです。だから今は落ち着いて」
勇者「だから私に命令しないで」
騎士(駄目だ。何をいっても・・・てかなんださっきからこの匂い)クンクン
騎士「この空気清浄機か・・・・・・あ」
騎士「そうか!」ダッ
勇者「待てコミュ症」
161 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:55:22
LF3DGSAg
____ 敵の、魔物の技・・・混乱の技かな・・・なら
騎士(道具屋に満月草があるはず・・・まず追ってからにげなきゃ・・・と言っても勇者さん一人だけど)
勇者「フシュウゥ・・・・キシィ・・・」ダダダダダダ
騎士「ひいいいいいいいいっ!」ダダダダッッ
騎士「な、なんなんだよ!チート能力使えんじゃないのかよ!操られてどうすんだよおおおお!」ダタダダダダダダ
____ あ、あれ?そういやどうして俺は操られてないんだ?
騎士「耐性があるのかな」ダダダダッ
162 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/19(火) 23:59:19
LF3DGSAg
騎士「道具屋はココを曲がった先にあるはず!」キキーーッ ダダッ
「フン、珍しい亜人だなぁおい。道理で効かねーわけだ」
騎士「なっ、だ、誰だ貴様!」(言ってみたかったセリフランキング13位)
______ てかコイツ今なんて・・・あ、アラジン?
Mマタンゴ「俺ン名はマージマタンゴ。覚えとけよ〜〜〜」
騎士「キ、キノコ。魔物か」
163 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 00:01:01
YXVl8Mg.
Mマタンゴ「オレのアロマ煙が効かねーとはなぁ。人間に合わせてやったんだがテメーには効かねーみて〜だな〜〜〜〜」
騎士「はあ?い、いいからどけ。どいてください!」
「キシィ・・・コロース・・・」ドドドドド
騎士「ひいぃっ!?まいたと思ったのに・・・どけキノコ!」
Mマタンゴ「嫌なこった。それより後ろの女に[特性・しびれ&毒煙!]」ブモアアアアアアッ
勇者「!」ビクッ
騎士「な!?ゆ、勇者さん!」
164 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 00:02:45
YXVl8Mg.
勇者「う・・ぐ・・・」バタッ...
騎士「な・・・こ、この・・・」
白装束「この___なんだい?」スタスタ
Mマタンゴ「おせーぞ。さっさとオレの頭のカサにアロマ流し込みな!補給だぜ〜〜〜」
白装束「はいはい、さっきの話は聞かせてもらったよ」トクトクトク
騎士「な、何入れてんだよそれ」
白装束「超猛毒アロマさ。Mマタンゴの特性と活かせば倍以上の効果を発揮する」
Mマタンゴ「ちゃんとガスマスクしとけよ〜〜〜白装束ゥ〜〜〜〜」
165 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 00:04:19
YXVl8Mg.
騎士「くっ・・・!」
白装束「おっと動くな、下手にこの補給動作を邪魔すれば私もお前もその子も死ぬよ」
騎士「・・・アンタ達が最初から仕組んだんだな」
Mマタンゴ「そうだぜ〜〜わっるーいアロマを街中に匂わせたのさ、嗅げば悪意に翻弄されるんだぜ〜〜〜」
____ アロマって凄い。いや、関心してる場合じゃない
白装束「ま、その悪意を治すアロマも作ってあるからな。金払わせて嗅がせればいいだけさ、そのエンドレス」
Mマタンゴ「言っとくが悪意アロマもこの毒もさっきの毒もただの毒消し草と満月草じゃあ治せねーんだぜ〜〜〜」
騎士「ッ!?」
白装束「さて、補給完了。そしてガスマスク装備」カポッ
166 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 00:08:20
YXVl8Mg.
Mマタンゴ「お、おお、おおおおあと20分くらいかで出そう・・・だぜ〜〜〜」
白装束「フン、お前でもそれくらい時間かかるか」
白装束「なら彼に選択肢をあげようか。その子を見捨ててこの町から出てくか、それともその子と共に殺されるか。10分あげよう」
騎士「な!?」
白装束「な!?と驚くことはないさ。勿論逃げても追わないよ?さあ選択しなさい、タイムリミットは残り9分44秒43、42」
騎士「そんなの・・・ッ!」ダダッ ガシッ
勇者「・・・ぇ」
騎士「・・・・!」タッタッタッタ
白装束「一緒に逃げる、か。Mマタンゴ二人を追え、そして殺せ」
Mマタンゴ「うい〜〜〜」バッ
167 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 00:09:33
YXVl8Mg.
_____ 道具屋
騎士「や、やっぱり満月草や毒消し草じゃあ直せない・・・のか・・・」
勇者「ぐ・・・あ・・・」ビリビリ
Mマタンゴ「へえ、逃げずにソイツを治そうと・・・・・ほえ〜〜〜」
Mマタンゴ「ま、無駄だぜ〜〜〜ソイツ治したところで二人共ゲームオーバーだぜ〜〜〜」
Mマタンゴ「ほら、あと5分もねーぜ〜〜〜」
騎士「・・・・・」スッ スッ
ゴリゴリゴリゴリ トットットット グオゴゴゴゴゴ
Mマタンゴ「プッ、ア、ハハハハハハハ!!ヒゥーーッヒッヒ!コイツ薬草もろとも調理しやがった〜〜〜!」
Mマタンゴ「頭わいてんじゃねー!?キノコのオレが言うのも何だけどよぉー!」
168 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/20(水) 00:11:39
YXVl8Mg.
Mマタンゴ「チックチックチックチックチックチック」
騎士「黙ってろ」グツグツ
_____ 奴の毒は俺も吸った。だが効かない・・・なら、俺の血を混ぜて
勇者「・・・し・・・きし・・・」
騎士「! ゆ、勇者さん」
勇者「・・・ごめ、んなさい・・・・騎士・・・逃げていいから・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
_____ 謝らないでくれよ。こんな形で今までの事を謝られても嬉しくなんか無い
それより貴女に謝罪は似合わない
騎士「・・・・・逃げるわけないじゃないですか。今まで助けてもらったんだ」
騎士「今度は俺が助けます」