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女勇者「コミュ症な騎士と組むことになった」
Part25


763 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:07:37 7rhXmFBU
勇者「ぐっ、ッアアアッ!」ブシュウッ!
      ポタポタ.....ボトッ...カランカラン...
 ____ お腹に刺さった剣を抜き取り.....すくみあがった敵の前に立つ.....
勇者「はあっ・・・・はあっ・・・・」
魔王父「嫌だ!嫌だ死にたくない!」
勇者「くうっ・・・ぐ・・・!?」
 ____ 両手で剣を振りかざした所で体が動かなくなる....それでも....それでも!
魔王父「ハ、ハハハ!動けないのか?・・・ま、魔王様はまだ私に味方をしてくれるのだ!」

764 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:09:57 7rhXmFBU
____________________________
魔王「なんだよ・・・なんだよこれ・・・」
魔王「せっかく・・・・・・せっかく地獄から出てこれたんだ!なのに!」
召喚士「・・・・・・」
召喚士「ここから先は通さない。私達はあの子を守るんだ」
   ファイター「・・・」 曲芸師「・・・」  院長「・・・」 バトマス「・・・」
魔王「邪魔だあああああああああああああああああああ!!」
召喚士「邪魔なのは・・・」
召喚士「お前じゃああああああああああ!!」クワッ!

765 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:10:54 7rhXmFBU
召喚士「でも今は召喚獣出せないし何も出来ないからお願い出てきて賢者様!」サササッ...
              「呼ばれなくても我来たり!」
賢者「上で見守る事が出来ずにとうとう我々は天界の理を破壊してまで来てしまった」
武闘家「もっもう一回私達が相手です!」
盗賊「遅くなった・・・・・済まないな・・・」
僧侶「怪我は治すのも作るのも任せて!あ、でもこれって精神世界だから意味ない?」
奴隷「ボクは意味あると思うな・・・でもまあ、すぐに終わらせよう・・・」

766 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:11:25 7rhXmFBU
魔王「ッハ。伝説の勇者のお仲間登場か・・・」
???「おいおい随分余裕のなさそうな顔だな。俺の知ってる魔王は最後まで余裕たっぷりだったぜ」
???「地獄というのは魔王でも怖いようですね。勇者様もお気をつけて」
勇者(♂)「いやまほさん俺勇者だから 天国行きチケットもらえてるから 」
魔法使い「おっとこれは失礼性犯罪者様。失言ですね」
勇者(♂)「ってなにこの♂マーク!?全然カッコつかないし卑猥!」
魔法使い「私達・・・どうやら年齢が勇者(♀)ちゃんに合わさってるみたいですね・・・」
魔法使い「精神年齢も」ウフフ

767 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:14:02 7rhXmFBU
魔王「もし、この勇者ちゃんの野望が叶わなかったら・・・」
魔王「君達は黄泉から追放されて存在すら消滅しちゃうんだぜ?なにもかもパアさ」
勇者(♂)「だからどうした」
賢者「それもまた勇者(♀)の望んだ世界なんだ。良かろう」
勇者(♂)「ああ、そんなことより俺はサブミッシブを使って強くてニューゲームがしたい」
召喚士「あ、あのそろそろ戦ってくれませんかね」
勇者(♂)「い、いや見ないで!俺の♂マーク見ないで!///」
魔法使い「角度は45度辺りでしょうか」フムフム
召喚士(・・・この二人から始まってどこでどうなって勇者が産まれたのだろう・・・)

768 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:16:07 7rhXmFBU
勇者(♂)「なあ、もういいだろ」
勇者(♂)「コイツの我儘は全部俺達が受け持つ。そうだろ?」
召喚士「は、はい!」
魔王「来なよ。もうさすがの僕も限界だ」
魔法使い(さあ、今のうちに・・・騎士さん。まおうさん)
召喚士(勇者・・・どうか・・・)
賢者(行け!貴様等もまた誇り高き子達だ!)
勇者(♂)(あークッソ。なんで俺達の最後の子孫は女の子二人だけなんだよ・・・っつーか召喚士ちゃんスカートめくれねーかな)

769 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:17:44 7rhXmFBU
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勇者「・・・ッ」ピタッ...ググ...
魔王父「動けないのか?・・・う、うおおおおお・・・!!」シャキンッ
     ザクッ!  ザクッ!   ザクッ!
 _____ 隠し持っていた短剣で私の、肩、足、太もも、胸部、至る所を刺して刺して刺して
勇者「だから・・・どうしたの・・・!」ギンッ!
魔王父「ううっ・・・・ああああああああ死ねッ!死ねえ!!」
勇者「私に・・・・・命令するなあああああああああああああああああ!!!」
魔王父「ヒイッ!こ、このおおお!!」

770 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:19:33 7rhXmFBU
勇者「貴方をこのまま生かせば不幸になる人達が増える」
勇者「誰かの幸せを奪うのは何よりも罪深いの」
魔王父「なんでっ!なんで刺しても刺しても倒れないんだ!!」
 _____ 喉に全ての力が戻っていく
勇者【なにもするな】
魔王父「________!」ピタッ
勇者「・・・・・・さようなら」
  _____ 最後の一撃を振りかざす....途中で体制を崩さないように....
          左右に誰かが支えてくれた....その青年と少女は私に笑顔でいてくれた....

771 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:20:04 7rhXmFBU
魔 王 父 「あ__                       __あ」
 ____ 真っ二つに裂けた敵が吹っ飛んでいく
勇者「・・・・・・おわ・・・t」
 ____ 血に染まった雪はすでに赤黒いみぞれと化していた
勇者「・・・・・でも」
 ____ こんな所で死にたくない
勇者【元の・・・じだ・・・い゛・・・に戻れ・・・】

772 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:21:00 7rhXmFBU
         _____ 魔王城 _____
勇者「・・・」ズルズル...ズルズル...
騎士「_______」
勇者「・・・どうせなら・・・落ち着く貴方のそばで・・・」ズル...ズル...
 ____ 壁にもたれ座った彼の肩にそっと頭を置く
勇者「・・・・・騎士」ニコリ...
騎士「_______」
勇者「愛してる___________」
            勇者「______」騎士「______」
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世界が崩壊していく...なんせ過去を壊したのだ...この世界の全てが消えていく...そして新しく....
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773 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:22:34 7rhXmFBU
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774 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:26:18 7rhXmFBU
勇者「!」バッ!
 ____ 大きなベッドで私は目を覚ます。ってここは私の部屋だ
     「もう!また夜更かししたんですかあ?」
側近「夜に大きな小説は読んではいけませんと言ったでしょう」
勇者「側近・・・?」
側近「なに寝ぼけてるんですかあ・・・って」
側近「ど、どうして泣いてるんですか!?」
勇者「あれ・・・どうしてだろ・・・」ポロポロ...

775 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:27:11 7rhXmFBU
勇者「なんだか凄く大切な事を忘れてる気がするの」
側近「そうですかそうですか」
勇者「うん・・・確か私は人を従える超能力を持っていて次に時を従える能力を」
側近「そんな妄想は14歳までにしておきましょうね〜」
勇者「・・・・・」
勇者「私達、こんなに仲良かったっけ」
側近「え」

776 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:28:02 7rhXmFBU
側近「またまた・・・いくらこの前喧嘩したからって・・・」
勇者「喧嘩?」
側近「もう忘れたんですか!いきなりお嬢様が我儘言い出して屋敷中大変!」
勇者「ああ・・・そういえば・・・だって面倒臭かったんだもん・・・」
側近「いいんですよ。あんな数の習い事・・・私だったらすぐ投げ出してますからっ」
勇者「えへへ」
勇者(私・・・笑う子だったっけ?あれ?あれれ?)

777 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:30:26 7rhXmFBU
 _ 大広間 _
勇者「ごめんなさい」
勇者父「・・・いいんだ。勘違いしていた私達も悪かったよ」
勇者母「勇者、これからは自分がやりたいことをしなさい」
勇者「はい」
側近(良かった良かった)ニコニコ

778 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:33:46 7rhXmFBU
 __ 英雄の国 __
 ____ ここ、英雄の国は伝説の勇者が生まれ育った国
       私が住む屋敷はそこから少し離れた山のてっぺんにあるので買い物するには少し遠い
        私の愛馬・オマールに乗っていくのが日課
勇者「どうにもならない今日だけど〜平坦な道じゃきっとつまらなーい♪」
側近(どうしたんだろうお嬢様・・・人が溢れる城下町は嫌いだったのに)
 ____ ここ、英雄の国は伝説の勇者が生まれ育った国
       私が住む屋敷はそこから少し離れた山のてっぺんにあるので買い物するには少し遠い
勇者「君と生きてく明日だから・・・・・這い上がるくらいが丁度いいー・・・♪」
 ____ 大好きな歌.....私には、この『君』が居たはず....

779 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:35:16 7rhXmFBU
召喚士「それでなーあははー」
            ドカッ
勇者「・・・わっ」
召喚士「あっごめんなさーい」ニコッ
召喚士「でね〜ウチがこう言ったんよ〜....」スタスタ
 ____ 軽く会釈し、彼女は連れの友人と歩き出す
側近「全く・・・これだからギャルはッ!恥を知りなさいビッチ!」
側近「お怪我はありませんかお嬢様

780 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:36:00 7rhXmFBU
友人「? どうかした?しょーか」
召喚士「いや・・・今ぶつかった子・・・」チラ...
勇者「〜〜〜♪」
側近「_____!」
友人「知り合い?」
召喚士「ううんっ!なんでもあらへん!」
友人「なんでもあらへんってことはないだろ・・・・泣いてるぞ」
召喚士「! ・・・・な、なんでやろ」

781 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:36:37 7rhXmFBU
 _ 花屋 _
側近「そうですねえ〜ガーデニングならこのお花が〜」
勇者「・・・・・」
 ____ 途中。花が大好きな側近に連れられて花屋に...
       とくに興味もないし暇なので玄関先で待っていることに
勇者「!」(綺麗な花・・・)スッ...
              ピ  ト ッ
???「・・・あっ」
勇者「あ・・・」

782 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:38:30 7rhXmFBU
勇者「ごめんなさい・・・綺麗な花だったものだから」
???「いえ!さ、触っていたでゃいて結構ですよ」
???「・・・・・」
 ____ 一瞬。挙動不審な店員が私の顔を見て驚いた顔をした
         彼のグリーンの瞳に映る私も驚いた顔をしていた
???「あっ!これは秋の七草・キキョウと言いまして____」
勇者「・・・・ふうん」
 ____ 私は熱心に語る彼の横顔をずっと見ていた
       私の視線に気付いた彼は少し顔が赤くなり喋るスピードが速くなる

783 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:40:11 7rhXmFBU
???「と、とにかく!キキョウ・・・・・いいですよねっ」ニコッ
勇者「!」
勇者「・・・う、うん////」フイッ...
???「花言葉は【誠実】【気品】【従順】【変わらぬ愛】」
            ピカッ
少女「わっ!?」
 ____ その時、急に少女のカバンが発光する
        正確にはカバンの中にある何かが発光しているのだ

784 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:42:14 7rhXmFBU
少女「きゅ、急にどうしちゃったんだろこのティアラ」
 ____ ティアラ....?
勇者「!!!」
 ____ ティアラから発せられた3つの光が私と店員に...そして遠くに
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召喚士「!」ガクッ...
友人「しょーか!? ど、どうしたんだ一体」
召喚士「ああ・・・そうか・・・私は・・・・」
召喚士「勇者と騎士君・・・・・行かなきゃ!」ダッ
友人「どこに!」

785 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:43:00 7rhXmFBU
勇者「騎士・・・それが貴方の名前」
騎士「勇者・・・さん・・・あれ?どうしてだろう」
騎士「俺はあなたをすごく知っている」スッ...
勇者「んんっ」スチャッ
 ____ ティアラを私に装着させる
騎士「これは父さんが・・・助けた少女にもらったものだと言っていました」
騎士「これを売って店を開けと言われたらしいです」
少女「あ・・・・ま、ママがそれはダメだって・・・いつか見つけて返すようにって」

786 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:43:58 7rhXmFBU
勇者「そっか・・・このティアラが・・・」
 ____ ティアラから以前の壊れてしまった世界の
        この世界を作った私の魔力が溢れ出てくる.....ああ
勇者「・・・・騎士!」
騎士「・・・・・勇者さんってうわあ!?」
  ____ 無理やり騎士を私の顔すれすれまで持っていく
勇者「馬鹿あ・・・よくも・・・よくも・・・」
騎士「勇者さん・・・良かった・・・」

787 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:44:45 7rhXmFBU
勇者「もう・・・離したりしない」
騎士「どこにも行きませんよ・・・ずっと貴女の側に・・・」
勇者「貴方は私の奴隷であり騎士なんだから」
勇者「・・・・・守ってよね」
騎士「はい!」
 ____ これから、いや、既に始まっていた私達の幸せ
        世界をリセットしようと変わらないこの愛は永遠に...
                                   Fin

788 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 00:46:32 7rhXmFBU
オマール(二人は幸せなキスをして終了)
終わりです。見てくれてあ、ありがとうござました
  なんか最後のわちゃわちゃした勇者達は誰だよって人は
勇者「俺に従順なハーレムパーティを築く」
    を読んでください。やっぱ読まなくていいです
 本当に見てくれてありがとうございました!

792 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 06:19:15 T3Do4FCw
乙!
面白かった!

793 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 06:23:29 jgTqYqKQ
あの魔王にしては余裕なさ過ぎだな、確かに

794 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/21(日) 07:37:27 iQvZW5DE
盛大に乙です!