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女勇者「コミュ症な騎士と組むことになった」
Part23


709 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 00:53:26 OBPSQhCU
勇者「ふっ」シュンッ
       ッパアンッ!
魔王「女の子が大剣を投げるものじゃないよ」
勇者「それでも幸せを願っての事だった・・・大切な何かを取り戻したい気持ちは・・・」
勇者「私でもわかる!」ジジジッ...
魔王「!」
         ピシャアンッ
魔王「いってて・・・大剣に魔法を仕込んでたか・・・」
騎士「・・・・・お?」

710 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 00:54:15 OBPSQhCU
騎士(これは・・・さっきの・・・え?これはなんだ?)
魔王「悲しいなあ」
魔王「それもこれも全ての元凶は僕だという事実が何よりも」ピトッ
 ズズズズ.....ゴゴゴゴ....ドドドド....
騎士「!!?」
騎士「勇者さん離れろ!」
 ブシャアアアアアアアアアアアアアアッ
魔王「はいこのSS終了」
騎士(もしかして俺は・・・・・)

711 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 00:55:16 OBPSQhCU
魔王「あーあー僕も地獄でストレス溜まってたからなあ・・・すぐ壊しちゃったよ」
騎士「ぐうっ」ドサッ
騎士(もしかして・・・俺はサブミッシブを・・・体力が・・・・・)
魔王「? 随分落ち着いてるなあ ヒロインが死んだんだぜ?」
騎士「・・・・・あ」
騎士(コイツはさっき俺にサブミッシブがあると思い込んでいた・・・しかも時止系な奴!)
騎士【ま、まてゃ過去に戻れ!あ、噛んじゃった】
魔王「!?」

712 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 00:56:11 OBPSQhCU
勇者「ふっ」シュンッ
       ッパアンッ!
魔王「女の子が大剣を投げるものじゃないよ」
勇者「それでも幸せを願っての事だった・・・大切な何かを取り戻したい気持ちは・・・」
勇者「私でもわかる!」ジジジッ...
魔王「!」
         ピシャアンッ
魔王「いってて・・・大剣に魔法を仕込んでたか・・・」
騎士「!!」(や、やっぱり俺ってば)

713 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 00:56:59 OBPSQhCU
魔王「悲しいなあ」
魔王「それもこれも全ての元凶は僕だという事実が何よ______
            ガ  シ  ッ
勇者「!?」
騎士「はあーっ!はあーっ!」ゼェゼェ
 _____ 騎士がいきなり私を魔王から引き離す
騎士「やっと・・・やっと助けられた」ニコッ
勇者「いいから放して・・・」
魔王「・・・なにかおかしい」

714 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 00:57:33 OBPSQhCU
魔王「どうして君如きが僕の殺気を感じ取れた?」
騎士「・・・」ビクッ
魔王「さっきの台詞 『やっと助けられた』ってどういうことだい?」
騎士「・・・喋りかけるな」
魔王「どうして疲れてるのさ。息が切れて顔が真っ赤だぜ」
魔王「おかしいなあ・・・これはすごくおかしいなあ・・・」ニヤニヤ

715 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 00:58:13 OBPSQhCU
勇者「騎士・・・・・貴方一体何を?」
騎士「勇者さんはそこで待っててください」
騎士「俺が戦います」スッ...(一度でもサブミッシブを口に出したら気づかれてしまう)
魔王「〜〜〜♪」ニコニコ
騎士(俺が時を止める・・・そして決着をつける・・・)
騎士【止まれ!】

716 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 00:59:10 OBPSQhCU
 .
騎士「・・・あっぶねえ・・・」
魔王「」
騎士(背後に回ってくるとか・・・DBじゃないんだから)
騎士「勇者さんの大剣で!」ブンッ!
             カキィンッ!
                  パキッ.....パキパキ
騎士「き、効かない・・・マジかよ・・・・」

717 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:00:00 OBPSQhCU
___________________________
_____________________
騎士「硬すぎる・・・」(もう何時間経ったんだ・・・魔法も攻撃も駄目だ・・・)
魔王「」
騎士(クソッ、体力が・・・こ、このままじゃ従いきれない・・・!)
騎士「せめて勇者さんを連れて遠くに逃げ_______
             ガ  シ ッ
騎士「! ?」
魔王「あ  は  は」
騎士「な なんで・・・なんで・・・」

718 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:00:35 OBPSQhCU
魔王「君は何かを従える器じゃなかったのさ」ポンッ
魔王「見てみなよ。時計の針が1分で1秒進んでるぜ」
騎士「!」(従いきれなかった・・・時間を・・・止めきれなかった・・・)
騎士「じゃ、じゃあお前は一体どうして!」
魔王「そりゃあかなりの速度で動いてるのさ!クロックアップというか高速移動?」ニコニコ
騎士「・・・・・・あ」ガクッ
騎士(駄目だ・・・足が震えて・・・こんなの勝てない・・・敗北しか感じない・・・)
魔王「さて、『それ』をもらおうかな」

719 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:01:56 OBPSQhCU
騎士「い、嫌だ・・・死にたくない・・・!」
騎士(俺はまだ戦わなきゃいけない人がいるんだ!)
魔王「ははは」グググッ
騎士「うぐっ!?あああああああ」(言いたいことも言えてないんだ!)
騎士「俺はまだ・・・まだ・・・【うああ・・・・・ああああああああ】」
勇者「!!? き、騎士!」バッ
騎士【止ま______れ】ガクンッ!

720 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:02:30 OBPSQhCU
 .
勇者「!」
騎士「・・・・・・」
勇者「時間が・・・と、止まった・・・騎士、貴方もしかして・・・」
勇者「ううん」フルフル
勇者「事情は後でいい。今は__________え?」
 _____ 騎士が動かない

721 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:03:07 OBPSQhCU
勇者「ねえ。ねえったら」ユサユサッ
騎士「_____」
騎士「_____」ドサッ...
勇者「・・・」
勇者「・・・・・・」ユサユサッ
騎士「_____」
 _____ どうして動かないんだろう

722 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:03:38 OBPSQhCU
騎士「_____」ドクドクドク....
勇者「怪我してる・・・ベホマ・・・」
       キュウンッ!
騎士「_____」ピタッ
 _____ 左胸から溢れ出てた血と何かを戻してあげた
騎士「_____」
勇者「なんで動かないの」

723 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:04:39 OBPSQhCU
勇者「動いて」
騎士「_____」
勇者「命令よ」
騎士「_____」
勇者「動いて 動いてったら」
騎士「_____」
勇者【動いて・・・・・・動いてよ!】
騎士「_____」

724 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:05:14 OBPSQhCU
勇者「何・・・何なの・・・何その目は・・・」
勇者「認めない」
勇者「貴方が・・・・・そ、そっそうなのだとしたら!どうして止まってるの!?」グイッ!
騎士「_____」
 _____ さっきから騎士の虚ろな瞳に映る少女が顔をくしゃくしゃになりながら怒っている
勇者「ああ・・・・あああああ・・・・あああああああああ!!!」ガシガシガシッ!
  _____ その少女のさらに後ろにいる魔王の手に持っている物を見た少女が頭をかき乱しながら発狂する
勇者「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」ガシガシガシッ!
   _____ 魔王が持っているモノは心臓だった

725 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:05:51 OBPSQhCU
     (  勇者さん  )
勇者「騎士!?」ピタッ
       ( すいません。あれだけカッコつけたのにあっけなくて・・・ )
勇者「どこにいるの!?ねえ!」
         ( 最後にこうしてあなたに話せることが出来てよかった )
勇者「答えてよ!」
           ( もうどこにもいません )
勇者「・・・・・・は」

726 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:06:54 OBPSQhCU
             ( 最後に完全に時を止めたことによって変な事になっちゃって )
               ( 慣れって必要みたいですね )
 ____ さっきから徐々に彼の声が遠のいていく
勇者「待って・・・待って・・・待ってよ!」
                 ( もう時間がありません )
                   ( こうやって喋れるのも魔王の掌に残留した魔力を吸い取っての事でして )
勇者「解説なんてどうでもいい!待ってってばあ!」
 ____ 彼の心臓はまだ動いていた.....しかし魔王の掌で徐々に鼓動が小さくなっていく....

727 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:07:27 OBPSQhCU
勇者「そ、そうだ。貴方の体に戻せば・・・」
                     ( 魔王の手に渡ってしまったことでそれはもう無理でして・・・あはは )
                       ( ・・・・・・勇者さん。お願いがあるんです )
勇者「・・・・・・それはお願いじゃない」
 ____ わかっていた。次に彼が何を言うのかを
                         ( 俺の心臓をあなたが受け取ってください )
勇者「私に・・・命令しないで・・・」

728 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:07:59 OBPSQhCU
勇者「そんなことするんだったら・・・・・そのまま貴方の心臓を見殺しにして私も殺される!」
                             ( ・・・・・また性格が矛盾している )
勇者「か、仮に私がその力を手に入れても・・・私は只の人間だから・・・」
 
                               ( あなたは人を従える器がある。そして俺の血が混ざっています )
勇者「でも私は世界を壊す!貴方という邪魔者が消えた今!絶対に・・・!絶対にい・・・」ガクッ...
勇者「うううあああ・・・・・うわあああああん・・・・ううっ・・・・ううう・・・・」
 ____ おもちゃを買ってもらえない子供のように膝をついて泣き喚く

729 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:08:38 OBPSQhCU
勇者「だって、だって、だってだって!貴方が側にいてくれるって!止めてくれるって言ったのに!」
                                 ( ごめんなさい )
騎士「____・・・」ヨロ...
騎士「・・・・・・」プルプル...ヨロヨロ...
                                   ( 少しだけ・・・最期の力を振り絞って・・・よし・・・動ける・・・! )
勇者「やめて・・・!そ、そんなの・・・貴方がもっと遠くなっちゃう・・・!」

730 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:09:11 OBPSQhCU
騎士「・・・・・勇者さん」
                 ギュッ
勇者「!」
騎士「俺の最後の命令を、我儘を聞いてください」
騎士「お願いします・・・」
勇者「・・・・・っ」

731 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:10:16 OBPSQhCU
騎士「・・・」
騎士「人と目を合わすのも・・・会話するのも辛かった・・・」
騎士「コミュ症の騎士ですか・・・ら・・・でも、あなたのおかげで変われた・・・」
騎士「・・・・・・好きだから・・・あなたに従えた・・・」
勇者「行かないで・・・騎士・・・お願いだから・・・」
騎士「俺はいつでも見守っています・・・死んでからじゃ遅いけど・・・・奴隷として・・・・騎士として・・・・」
騎士「大好きですよ・・・勇者さん・・・これからも・・・ 」ニコリ!
勇者「わ、私は」

732 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:11:55 OBPSQhCU
騎士「______」フラッ...
             バタッ
勇者「私・・・は・・・」
勇者「・・・・・」
勇者「フン」
勇者「・・・」スタスタ...バシッ!
 ____ 騎士の心臓を奪い取る....彼の心臓はもう動いてないのも同然だった.....
       私は果実のように彼の心臓にかぶりついた  
 
        味なんかわからない。でも、食べていくうちに少しづつ....体の中に彼がいるという感覚におちいる

733 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:12:27 OBPSQhCU
 『お、俺ッ騎士言います。俺、あの、その、あの城の壁?壁のちり紙!あ、違う!張り紙見つけてここに来たんですが!』
 ___ 喉に通すと...彼の思い出が私の頭の中で弾ける
  『さてと。よくも私のどr・・・・騎士を・・・許せる・・・』
  『ありがとう!すっごいかっこよかったよ!』
 ___ これは盗賊と戦った時
   『少しマシになったね・・・』
   『いい人をみつけてください・・・あなたならそれができる・・・人を見極め、愛することができる・・・絶対・・・』
 ___ 彼の義理の母親との対峙の時

734 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/20(土) 01:13:05 OBPSQhCU
    『今度は俺が助けます』
    『助かった・・・ありがとう・・・騎士・・・』
 ___ アロマセラピスト&キノコ戦の時
      『あ、申し遅れました。わたしは魔法学園189期生召喚科所属の7年生、召喚士です!』
 ___ 召喚士。しょーか.....あの子と初めて出会った時
  ___ 機械の国でロボットと戦った時のこと........私の事が好きだと確認出来たこと
   ___ 妹が出来たこと
    ___ ................