Part18
549 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 22:58:03
V6JDXz8o
魔王【喰い殺せ!】
ウゥン! アォーンッ! ウォーン!
勇者「・・・イオラ」
ボゴォンッ!
____ 狼を退けるために私が発動した爆発を利用して魔王が飛びかかってくる
勇者「!? ・・・しょーかッ!」
____ 魔王が狙ったのは私ではなく、後ろに居た召喚士だった
550 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 22:58:40
V6JDXz8o
召喚士「・・・ディ、ディアボロス!」
魔王「!」
ブゥンッ!
魔王「うぶっ!?」ドスッ
ズササササ...
___ 召喚したディアボロスによって吹き飛ばされる魔王
魔王「けほっ・・・あは、・・・はははっ・・・・あー・・・」
551 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 22:59:14
V6JDXz8o
召喚士「ど、どういうこと!?なんなの・・・なんなのこれ・・・!」
勇者「貴女も見てたでしょ」
勇者「私達以外の伝説の勇者の末裔4人を殺し、機械の国での大量殺人黒幕。それが魔王だった」
召喚士「でも・・・え・・・いや・・・嘘や!あーウチを騙してるんやな!」
グイッ
勇者「あの女を殺せ・・・じゃなきゃ殺される・・・これは命令よ・・・」
召喚士「・・・ッ!!」
魔王【______】
552 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:00:25
V6JDXz8o
ディアボロス「全く。外に出ても闇だらけではないか」
召喚士「・・・ああっ!もう!確かめてやる!」ブンブン!
召喚士「ディアボロス、相手の過去を覗く魔法っちゅうのはこれでええんやろ?」スッ...
魔王【_______】
召喚士「・・・・・!」
騎士「あ、三人共いたいた!何やってんの?」ヒョコッ
召喚士「!」
___ 魔法の焦点が騎士にずれたことで騎士の過去も覗かれる
553 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:01:47
V6JDXz8o
======== 17年前 =========
554 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:02:21
V6JDXz8o
ゴロゴロ.... ピシャァンッ!
魔王父「ハハハハッ!」
魔王父「見ろ・・・私とお前の子供はこれから魔王様の生贄としての施しを受けるのだ」
ウワアアン アアアアン
エルフ「やめて・・・どうして・・・」
魔王父「おやおや、私との子供だというのに同情をするのか」
エルフ「あの子は私の子です・・・!貴方のおも____
バコォンッ!
エルフ「ぐぶっ・・・・」
555 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:02:59
V6JDXz8o
魔王父「しかし亜人種が手に入るのとはな・・・生贄の子供は人間じゃあ駄目だ・・・」
____ 人間は多くの能力を幾つも体内に宿すことが出来ない
エルフ「あの人は・・・あの人は今どうして・・・」
魔王父「弟のことか。ハッ、惨めな弟だ。兄に嫁を孕まされるのだからな」
エルフ「・・・ッ」
魔王父「自殺だよ」
エルフ「!?」
魔王父「ハハハッハッ!魔王信者の隠し里など只の人間に見つけられまい!」
魔王父「後悔と悲しみに浸り、自殺したと聞いたな!」
556 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:03:56
V6JDXz8o
「生贄に能力を授ける準備が整いました!」
魔王父「ああ・・・これでこの子が育てば魔王様を・・・生き返らせられる・・・・」スリスリ
ウアアアアアン
魔王父「しかしよく喚く男だな」
エルフ「まだ赤子とも言えるんですよ!?それなのにこんな嵐のな______
ドカッ!
魔王父「黙れ!」
魔王父「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れッ!この肉便器がよぉああ!?おい!」
「教祖様!それ以上の暴力は・・・エルフが死んでしまいます・・・」
魔王父「いいんだよ!もう用済みなんだか・・・ら」
557 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:04:51
V6JDXz8o
ドゴォォォォォォォォォンッ!!!
魔王父「!!?」
____ 生贄の赤子に光の雷撃が降り注いだ
優しく、淡い光の稲妻だった
「教祖様!能力が・・・能力が四方八方に・・・!」
魔王父「な、なんだと!」
____ 生贄の赤子に宿るはずの能力が上空で6つに別れ、飛び去った
その能力はまだ胎児の子供に...少年に...老人に...赤子に...
558 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:05:40
V6JDXz8o
魔王父「チィッ!これは伝説の勇者の仕業だ!今の雷撃は自然のものじゃない!」
エルフ「ッ!」タッタッタ!
魔王父「なにしてる!」ガシッ
エルフ「きゃあっ」
「うわああああああああああん」
魔王父「こんなのは失敗作だ・・・生贄にもならぬ失敗作・・・」
魔王父「川に捨てろ」
559 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:07:27
V6JDXz8o
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_____________________________
冒険家「ん・・・泣き声?」
冒険家「この子は・・・まっ、まだ赤子じゃないか!」
____ 彼は即座に近隣の町で赤子の手当をした
冒険家「・・・・・金髪に緑の瞳。珍しい子だ」
____ 彼の腕の中で小さな男の子は微笑んだ
冒険家「・・・少し調査が必要だ・・・」
冒険家「いいかい?今日から僕が君のパパだ」
冒険家「君を妻に預ける。なあに心配はいらないさ、すぐに帰ってくる」
560 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:08:45
V6JDXz8o
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___ しかし、彼は帰ってこなかった
魔王信者を調査していたがために殺されてしまったのだ
___ 妻はそんな夫の死を悲しみ、子供に愛情を示さなくなった
その子供。魔王の生贄の赤子であったその子供の名は騎士と言った
___ そして魔王信者はまた同じ過ちを繰り返していた
幸いなことに能力の開発はたった一つだが.....魔王父はまたもエルフに少女を産ませた.....
561 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:11:01
V6JDXz8o
=== そして遡り・2年前 ===
562 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:21:02
V6JDXz8o
魔王「・・・」
____ 儀式に成功はしたものの、能力はたった一つ
人を従わせること。しかし彼女はまだそのサブミッシブを完全に発動出来なかった
魔王父「魔王、私達が今まで教えた通りに人を殺すんだいいな?」
魔王「・・・」
魔王父「能力は殺し、食えば奪える。探せ・・・勇者の末裔は皆殺しだ・・・わかったか?」
魔王「・・・」
魔王父「・・・・・・なぜお前は喋らないんだ」
563 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:21:42
V6JDXz8o
____ 彼女の、私の唯一の楽しみは母に会うことだった
魔王「・・・」タッタッタ
____ 里の奥地。そびえ立つ塔の最上階に幽閉された母に会うために
魔王「・・・〜♪」タッタッタ
ガチャッ...ガチャガチャッ...ガチャコンッ
魔王「ママ!来たよ!まおうだよっ!」
エルフ「・・・・・」カシャン...
エルフ「・・・まお・・・う」
564 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:22:32
V6JDXz8o
____ 母は常に裸で腕を拘束され、精液まみれだった。アザや切り傷だってたくさん
すべて魔王父や魔王信者の男達によってのものだった
魔王「あ・・・」
エルフ「まおう・・・ごめんなさい・・・」
____ 母はいつもわたしに謝る。必ず、こんな姿を見せてしまってと言わんばかりに
魔王「大丈夫だよ!まおうがまた回復させてあげるから」
ヒュウウンッ
エルフ「ケホッ!・・・はあ・・・ありがとう、まおう」ニコッ...
565 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:23:21
V6JDXz8o
魔王「私が・・・人を聴従させる能力を言えればいいんだけど・・・」
魔王「まだ【あ】しか言えないんだ。疲れちゃって・・・・」
魔王「もし使えたらあんな人達・・・」ギリッ...
エルフ「だめよ」
エルフ「まおう、あなたは優しくなりなさい。名前とあなたの父親にとらわれてはだめ」
魔王「そ、そんなの・・・そんなの・・・おかしいよ・・・」
エルフ「まおう?私が生きようと思えるのはあなたのおかげなのよ?」
エルフ「あなたが・・・あなたが本当に闇に堕ちてしまったら・・・」
566 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:23:57
V6JDXz8o
魔王「な、泣かないで!まおうも悲しくなっちゃうよ・・・」
エルフ「ごめ・・・なさい・・・」
____ 母には本当に好きな人がいた
私はその二人の子供になりたかった。今だってそう思う
エルフ「ぐすっ・・・だ、大丈夫。あなたはそんな子じゃない」
エルフ「まおうもっと顔をよく見せて」スッ
魔王「んんっ」
エルフ「・・・・・・ありがとう」
567 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:24:38
V6JDXz8o
魔王「あ!そうだっ・・・今日はね〜今日のお話はね〜」
____ 母に音読をする。彼女と自分の楽しみを分かち合いたかった
エルフ「ええ、聞かせて・・・。・・・ッ!?」
エルフ「まおう!隠れて!」
「やはりここに居たか・・・魔王・・・」
魔王「! ・・・」ビクッ
魔王父「悪い子だなあ?ココに来ては行けないといったのに・・・何度も何度もなあ!」ゲシッ!
魔王「むぐっ!?・・・けほっ・・・うう・・・」
エルフ「や、やめて!」
568 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:25:25
V6JDXz8o
魔王父「躾だよ躾・・・お母さん・・・」グイッ
魔王「い、痛い・・・やめてよお・・・」
魔王父「フン」スッ
魔王「うぅ」
魔王父「こんな女がいるから人間を聴従さえも出来ないのだ」
スタスタ.... スタスタ....
エルフ「・・・!」
569 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:26:15
V6JDXz8o
魔王「あ・・・あ・・・」
____ 部下によって私はまぶたを開かされ
母が辱めに会うのをずっと見ていた
魔王父「ククッ!アーッハッハ!」
「ははは・・・」 「うっ・・・ああっ」
____ 母が父と複数の男達に犯されている
母は唇が千切れるくらいに噛み、泣いていた
精液にまみれた母の顔が取り押さえられた私の顔の間近に倒れる
泣き叫びながらもその顔は私にこう告げていた
人を憎むなと....
570 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:26:48
V6JDXz8o
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___________________
魔王「・・・」
エルフ「・・・」
____ 彼奴等は最後に母を殴り、叩きながら犯した
美しかった母の顔は腫れ上がり、もう目も見えない
魔王「なんで・・・回復ができ・・・ない・・・」
「できませんよ魔王様」 「私達が魔力を吸い取りましたから」
エルフ「・・・・ぁ・・・・う」
魔王「な、なに?」
571 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:27:42
V6JDXz8o
エルフ「・・・・え」
魔王「聞こえないよ・・・ママ・・・ママ!」
エルフ「・・・う・・あ・・」
____ 結局の所。私は母の遺言を聞けず、死を見送った
魔王「・・・・・・ママ」
____ 泣きもしなかった。もう涙や声は出尽くしてしまったのだ
魔王父「チッ、まだ闇が生まれないか・・・もういい。魔王も犯してしまえ」
「え・・・」 「いいんですか!?」 「しかしまだ子供・・・」
魔王父「かまわん。自分も母のようになれば闇も産まれる」
572 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:29:07
V6JDXz8o
____ 男達の手が私の服を掴む
魔王「・・・・・」
____ 私の服を破きかかる.....
魔王【・・・・・】
____ 男が私の顔元で性器を出しかかる
魔王【動くな】ギロッ!
573 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:30:18
V6JDXz8o
魔王【全員動くなよ・・・】
「体が・・・」 「まさか・・・」 「聴従の能力・・・!?」
魔王父「魔王・・・やっと・・・!」パァッ
____ 少し服が破けてしまったが問題無い
肌に触られてないのだ。こんな奴等に触られたくない
魔王父「ハハ、ハハハハハハ!」
____ 何より気に食わなかったのはコイツだ
怯えてる奴等の中、コイツだけは喜んでいる
魔王「全員皆殺しだ・・・」
574 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:31:39
V6JDXz8o
魔王【_______】
____ 私は思いつく方法で父以外の人間を一人残らず殺していった
全員の前で殺していくのだ....ゆっくりと....1周間かかった.....
魔王【_______】
____ 魔王信者には私と変わらない子供もいる。女も、赤子も、妊婦も、それこそ老若男女
魔王【_______】
____ まず親子を殺し合わせた。妊婦の腹を潰した。子供は目玉を抜いたり股をさいたりしてやった
悲鳴なんて浴びさせるものか....喉は先に切り刻んでやる....
575 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:32:49
V6JDXz8o
魔王「______」
_____ 親に赤子を殺す代わりに生かしてやるといった。まんまと承諾したので結局どっちも殺した
魔王【______】
_____ 老人は骨を足から折っていった。歯も抜かせて舌も抜かせた。もっとも酷な方法で殺してやった
魔王【______】
_____ いや、母を犯した連中はもっと酷い方法だったかもしれない
互いに食い合いをさせるのだ。最後に生き残った男は体中が欠けていた
家族が居たので家族にソイツを食わせた。その家族は焼いた。また誰かに食わせた
魔王【______】
_____ 最後の一人は自分と同い年の少女だった。たまに遊んでくれた、花で髪飾りを作ってくれた、笑ってくれた
だから自分で首を絞めさせてあげた
576 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 23:33:26
V6JDXz8o
魔王「・・・・・・これで終わり」
____ 悪臭が立ち込めている
魔王「おえ」
_____ 大半が血と糞尿だ。焦げ臭かったりもするが
魔王「あーあ・・・あー・・・」
魔王「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
魔王「ああっ・・・ああぁ・・・・あああ・・・」
____ 全てが終わって気づく母の言葉
私は守れなかった。憎み、殺してしまった。私は闇に堕ちてしまったんだ