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女勇者「コミュ症な騎士と組むことになった」
Part17


516 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:55:20 DNOQE82o
勇者「あの5人楽しそうね」
魔王「勇者のお姉ちゃん。まおうすごい共通点を見つけちゃった」
勇者「言ってごらん」
魔王「全員『士』が名前の最後についてる」ドヤ
勇者「あらほんと」
 ____ 騎士.召喚士.幻術士.剣士.銃士.....士がゲシュタルト崩壊しちゃうね

517 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:56:42 DNOQE82o
幻術士「どうもどうも。アタシ、幻術士。よろしく〜」
騎士「あっ、よろろふッ」ギクシャク
幻術士「よろろふ?うーんよろろふ〜♪」
剣士「よろろふ〜」
銃士「よろろふ」
召喚士「・・・」

518 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:57:22 DNOQE82o
騎士「あっ、お、俺!ジュース持ってくるよ」
銃士「5人分は持てないだろ。俺も行く」
幻術士「くすっwなーんか頼りがいありそー『パシリ的な意味で』ww」
召喚士「あー見えてかっこいいところあるんですよー」ニコニコ
剣士「まじ?最初金髪でヤンキーかと思ったけどけっこー陰キャラじゃね?」
召喚士「確かに〜そうですけど〜」ニコニコ
召喚士「銃士君や剣士君選ぶり数倍はマシかな」
 ____ 最後の台詞は真顔で言い放つ彼女

519 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:58:09 DNOQE82o
剣士「俺等そんなに信用度ない?かなし〜」
幻術士「それってなにかなー」
幻術士「そんな二人を選んだアタシに言ってるのかな〜」
召喚士「ううん。違いますよー」
幻術士「そうだよねー男二人女一人ってアレだしアタシ軽そうに見えちゃう?」
召喚士「そんなことありませんよー」
召喚士「騎士君は〜二人より優しいし信用できるしぃ戦闘以外で色々有能だから?」
剣士「けっこうしょーかちゃんSじゃね・・・」
 ____ なにそれ私もSに含まれちゃうんだけど

520 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:59:07 DNOQE82o
_ ドリンクバー _
銃士「俺等より好かれてるみたいだな」
騎士「あは。聞こえちゃうなあ・・・///」テレテレ
銃士「あんま調子にのるなよ」ボソッ
騎士「え?」
銃士「どこのクラスだ。俺や剣士と同じ兵士科じゃなかった筈だ、見たこと無い」
騎士「えー・・・いや、スカウトされたみたいな・・・」
銃士「スカウトだと!?」

521 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:00:02 DNOQE82o
銃士「俺は彼女と14歳頃から同じクラスだった」
騎士「へ〜」(学ぶ事は違くてもクラスは同じなんだっけ・・・)
銃士「彼女とは3年も会話を交わした。あだ名でも呼ばせてもらえた。消しゴムも5回拾った」
騎士(5回も拾ったのか!)
銃士「だがパートナー役も・・・恋人にも選んでもらえなかった!それなのにお前は!」グイッ
騎士「ひぎっ」
 ___ 騎士がやられてる....
            私以外が騎士に暴力ふるってるのはやっぱなんだか気に食わない

522 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:01:40 DNOQE82o
騎士「別に俺等はこっここ恋人ってわけでもないし・・・」
銃士「だがパートナーには選ばれた!」
銃士「兵士科の全員(67人)が彼女のパートナーを志願した!普通は逆に志願されるのにだ!」
騎士(マジかよ・・・近くにいすぎて美少女差がマヒしてた・・・)
銃士「何故だ。顔だって俺も悪くない。勉強も20位以内だ。銃の扱いじゃナンバーワンだ!」
銃士「何故お前が・・・スカウトされたんだ・・・!」
騎士(単に期限迫ってたから誰でも良かったんじゃないかな・・・)

523 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:02:50 DNOQE82o
幻術士「ここらへん伝説の召喚獣が出るって聞いたんだけど居なくてさー」
剣士「ほんっともう困っちゃうぜ〜」
幻術士「S級なれないんじゃないかな〜アタシもしょーかちゃんもー」
召喚士「・・・・・そんなわけ」ニッコォ〜
剣士「てかアイツなにやってんだよ!ちょっと俺止めてくる!」
騎士「____」
銃士「___!」

524 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:05:28 DNOQE82o
騎士(男のヤンデレとかこわいなー・・・)
勇者「・・・」ジッ
騎士「! ・・・」ニッ...
 ___ 助けようか?とアイコンタクトを送ったがいらないみたい.....もういい知らない
騎士「ほっ」(カッコいいとこ見せてやる)
銃士「!? このっ」
騎士「ぶはっ」
 ___ 護身術で逃れようとするも失敗する騎士。ばーか

525 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:06:27 DNOQE82o
銃士「こんなんでパートナーを勤める気か・・・」
 召喚士「銃士君!」 剣士「やめろってマジで!」
銃士「! ・・・くっ」スタスタ
_____________________________
________________________
剣士「悪りい・・・アイツまだ根に持ってるみてえでさ・・・」
召喚士「・・・・・」
剣士「これ。なんつーか詫びにもなんねーけど・・・コーヒー牛乳無料券」

526 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:08:12 DNOQE82o
 = 温泉・女湯 =
召喚士「はあ〜生き返るわぁ〜」
勇者「ディアボロスを出せばあんな奴等逃げちゃってたのに」
召喚士「そうしようと思ってたけど・・・」
召喚士「それじゃあ銃士君も幻術士もこれから先なんにも変われないしさ」
召喚士「やっぱ話し合いじゃないと」ニコッ
 ____ わからない どういうこと? 話し合いで人は変われるの?
勇者(・・・わからない)

527 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:09:31 DNOQE82o
 = 娯楽部屋 =
騎士「ぷはぁっ」
勇者「騎士も魔法か何か使えば良かったのに」
騎士「へ?ああ・・・いや、使っても・・・なあ」
騎士「俺、あの人の考えとかよくわかるんで・・・同情?みたいな」
 ____ 言ってる意味がわからないけど.....きっとしょーかと同じ考えなんだ
勇者(考えが違うのは私だけ・・・)

528 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:10:25 DNOQE82o
  ワー ワー ホントー!?  スゴーイ スゲー
勇者「・・・?」
 ___ 耳障りに振り向くとマッサージ機に座った中年を囲んだ子供達が歓声を帯びていた
召喚士「誰だろあのおじさん。有名人なのかな」
騎士「さあ?」
 ___ 私達は部屋に戻ろうとするが
      中年の語る物語がその足を止めることとなる

529 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:12:27 DNOQE82o
中年「そうなんだ!当時俺はまだ15歳だったがこの目で見たんだよ!」
中年「この人間界に紛れ込んでしまったエルフをね!」
 ドンナカンジ? キレイ? カミは? メハ? イッテイッテー
中年「美しいと思ったね・・・近くによるのもためらったほどさ・・・!」
騎士「ははは、伝説のエルフの話か」スタスタ
召喚士「なんかここらへんじゃ最近のトレンドみたいだね」
中年「容姿は『髪は金髪』『目はグリーン』さ」

530 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:14:45 DNOQE82o
召喚士「今、た、確かに金髪とグリーンって」
勇者「まあ、そんな特徴の人間なんてそうそう居ないね」
騎士「・・・っ」スタスタ
中年「優しい人だったなあ。町の人間はみんな彼女に最善を尽くしたよ」
中年「元の世界に帰られるようにとかね。ああ、そう。最初に助けたのはある男だった」
中年「しばらくして彼は彼女に恋をして・・・また彼女も彼に恋をしたんだ・・・」
中年「人間とエルフのラブストーリーさ。町の人も俺もそれを祝福したよ」

531 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:15:55 DNOQE82o
中年「しかし・・・長くは続かなかった・・・」
中年「今から20年前に彼女がこっちに紛れ込んで・・・えーと19年前だっけな・・・」
中年「エルフの恋人の彼の兄は『魔王信者のリーダー』だったんだ」
中年「・・・・・エルフの噂を嗅ぎつけた兄は信者達を集めてエルフを奪った」
 エー!?  ウソー  カワイソウ・・・ ネトラレ・・・ タタカッタノ!?
中年「手も足も出なかったよ・・・奴らは人間を従わせる能力を研究してたみたいで・・・」
勇者「!!?」
 ___ 今、なんて......

532 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:16:26 DNOQE82o
騎士「いま、今その人は!エルフはどうしているんですか!?」
中年「? あ、ああ」
中年「恐らく魔王信者のリーダー・・・彼の兄によって・・・」
中年「俺は探ってみたんだが魔王信者はどうやら魔王を復活させるために」
中年「研究して作り上げた能力を一人の子供。全ての能力を持てるようにできる子供を作ろうとした」
中年「要するに・・・エルフは子供を作る道具にされた・・・と」
騎士「・・・!」

533 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:17:05 DNOQE82o
中年「君は・・・なんだかエルフさんに似ているな・・・」
 ___ ゆっくりと立ち上がり、騎士を間近で確認する
騎士「・・・・・」
中年「年はいくつだろうか・・・」
 ___ 18歳です。と答えた
       19年前に連れされたエルフ 金髪 緑の瞳 優しい風貌
中年「まさか・・・そんな・・・」
中年「君は・・・・・君が・・・・・」

534 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:18:48 DNOQE82o
勇者「・・・・・・」
 ____ 全ての能力.....つまり私達の能力? 人を従わせる...魔物、物質、自分、機械、動物
勇者「いや」
 ____ ならその魔王信者の作り上げた能力をどうして私達が持っている?
騎士「・・・俺が・・・そんな」
 ____ 騎士は拾い子だった...義父が川で拾い...義母...に預け今にあたるらしい
       今の話が本当だとすると騎士はエルフと魔王信者の子供...........?
召喚士「そ、そんなの絶対違うよ!」

535 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:20:19 DNOQE82o
召喚士「騎士君が魔王信者の子供な筈ないやんか!」
中年「彼は優しいのか」
召喚士「当たり前や!」
中年「・・・・・きっとエルフさんの遺伝子が勝ったんだろう」
騎士「・・・えっと」
 ____ 戸惑いを隠せない表情の騎士
       どうやらこれは彼だけの問題じゃない。私達、勇者の末裔にも関係するかもしれない

536 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:21:25 DNOQE82o
 ____ 中年をもっと問い詰めようとするが
剣士「あ、3人共!」
剣士「なあアイツ等知らね?なんつーか胸騒ぎすんだわ・・・あの後だし」
剣士「良かったら一緒に探してくんねーかな」
       ピコン!
剣士「ってあり?幻術士からメールだ」
               < 助けt >

537 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:22:45 DNOQE82o
 = ホテル・裏 =
魔王「・・・おかしいよ」
 『推測ですが・・・極めてこの考えが一番近いかと』
魔王「ま、まおう・・・・・いやだなあ・・・・」
 『おやおや』
 『また能力の効果が薄れてしまいましたか』
魔王「・・・」
 『また己自身に命令すればよいのです。さあ、召喚士を殺せ、と』
魔王「うう・・・ぐ・・・」

538 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:23:58 DNOQE82o
 _______ 魔王城 ________
側近「こちらの準備は整っているんです。あとは召喚士の命のみ」
側近「能力によって地獄から魔王を復活させ」
側近「そして集めた伝説の勇者の末裔の命と自分を生け贄に」
側近「黄泉から母を生き返らすのでしょう?」
           『・・・・・』
側近「黙っていてはいけませんよ・・・いつもの性格(キャラ)さえも薄れてしまいましたか?」
側近「そういえば魔王様。貴女は能力によって性格を明るくしていたんでしたっけ」

539 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:24:32 DNOQE82o
__ ホテル・裏 ___
魔王「うう・・・嫌だ・・・嫌だよお・・・」
 ..... ただひたすら彼女はうずくまり、嘆いていた
銃士「コイツ・・・確かしょーかの・・・」
幻術士「あっ良い事考えちゃった♪」
 ゴニョゴニョ
銃士「なるほど・・・はは、それならしょーかも俺のことを・・・」
幻術士「剣士に言っちゃダメだよ?アイツああ見えて常識人だから」

540 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:25:27 DNOQE82o
銃士「おい、そこのガ_________
魔王【触るな!】
         ピ  タ ッ
銃士「え・・・」
幻術士「な、何この子・・・?」
魔王【来い!】
 ...... 茂みの奥地から狼の唸り声が鳴り響く!
幻術士「!?」

541 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:27:29 DNOQE82o
幻術士「や、やばい・・・・け、剣士!剣士呼ぼう!」
魔王【壊れろ】スタスタ
幻術士「!? あ、あれスマホが動かない!」
魔王「わたしは大丈夫・・・わたしは大丈夫・・・」スタスタ
銃士「く、来るな!撃つぞ!!」チャキッ
魔王「わたしは・・・・まおうは・・・【まおうは明るい子】」
魔王「あはっ♪」ニッコーッ!

542 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:29:21 DNOQE82o
銃士「くっ・・・!」
    ッパン!  ッパン!
魔王【溶けろ】
       ジュウッ...  ジュウッ...
銃士「!!?」
魔王「まおうはママを生き返らせるためなら・・・召喚士のお姉ちゃんくらい・・・殺せるんだもん」
……そして遅れてきた狼達が襲いかかる
魔王「・・・は、はははっ」

543 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:34:35 DNOQE82o
魔王【散れ】
…… 狼達に食い殺された遺体を微粒子レベルで拡散させる
「遅かったみたい・・・」
魔王「!?」
魔王「・・・出てきて、そこにいるの」

544 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:35:27 DNOQE82o
         「やっぱり貴女が犯人だったの」
 ドドドドドドドドドドドドドドド
勇者「・・・魔王」
       ドドドドドドドドドドドドドドド
魔王「・・・・・勇者」ギロッ...

545 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 19:41:03 DNOQE82o
遅くなってしまったので大量投下
また明日書きます

546 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/06(土) 12:02:48 U68LxvyM
クライマックスは近い?

547 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 15:04:47 p3PAQCg.
乙乙!
毎回続きが待ちきれない。

548 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/07(日) 22:56:31 V6JDXz8o
ここからちょっとだけグロテスク
もうそろそろ終わります