Part16
483 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 17:25:42
CoNnfh2k
勇者「まあ」
勇者「頼りにしてるから・・・奴隷達・・・」
____ そんなことを言われて私と騎士君は顔を合わせる
騎士「くっwwwあははwww」
召喚士「あはははっwww」
____ 思えば私達の運命が変わったのは勇者の存在であった
勇者「何がおかしいの?」イラッ
484 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 17:26:48
CoNnfh2k
勇者「もういい」
騎士「ああっ待ってくだ___ごっふっ!?」
召喚士「ちょっ危なっ___がはっ!?」
____ 私達は彼女の事を何も知らない
それなのにいつの間にか...彼は恋をし...私は憧れ...
私達にとって彼女は正義のヒロインであった
それは皮肉な例えで...恋人にも友達にすらなれない架空のもの...
魔王「あははっ転んじゃったー!」ケラケラ
485 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 17:28:45
CoNnfh2k
勇者「・・・・・あの二人」
勇者「楽しそう・・・私も笑えるよね?・・・ね」
オマール「・・・ブルル」
____ それでも私達は追いかける
騎士「ま、待ってくだしあ!」
召喚士「あーっ勝手に行かないでってば!」
_____ 彼女を知りたい。彼女の本当の笑顔が見たい。彼女の幸せの手助けがしたい
たとえそれを阻む者が彼女自身であり、魔王であろうと.........
EP2 完 _____
486 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 17:42:26
CoNnfh2k
次は勇者が主役ってことで
また明日か明後日に書きまする
487 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 17:54:41 z6SVeQhM
乙乙
続き待ってる
488 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 19:26:06 a2C.EPfI
乙!
魔物へのサブミッシブ…すげぇ…
493 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:06:11
DNOQE82o
====== 10年前 =======
勇者「・・・えへへっ!パパママ見てみて〜」
勇者父「すごいじゃないか!その年で魔法を使いこなせるなんて」ナデナデ
勇者母「ええ。習い事も塾も常に1位!血筋といえど努力のおかげよね」
勇者父「そうさ。お前は努力そのものなんだってできちゃうんだから」
勇者「うんっ!わたし頑張るよっ」
_____ 私は恵まれていた
勇者「えへっ、えへへへっ」ニコニコ
_____ 唯一の欲望は親から褒められることのみだった
494 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:07:17
DNOQE82o
___________________________________
__________________________
====== 5年前 ======
勇者「学園で頑張ってるよ・・・うんうん!・・・えへへっ///」
勇者「そっちに帰れないの寂しいし・・・・・頑張って飛び級を目指してみるよ!」
「良かったね〜勇ちゃんなら飛び級できるよ!」 「学年違っちゃうのは寂しいかもだけどね〜」
勇者「そうだね〜勉強しないと・・・頑張るしか無いよ!」グッ
「気をつけて!隣のクラスの召喚士って子・・・勉強すごいらしいよ〜」 「負けないでね勇ちゃん!」
_____ 友人は居た。影で妬まれることすら無いほど関係も安定していた
誰からも迫害されず、何もかも充実していて、顔もスタイルも良く、天才だった
勇者「あはははっ」
_____ もうこれ以上の何かを望んだことなんて一度もない
495 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:08:29
DNOQE82o
====== 3年前 =======
側近「お嬢様はお凄いですね〜・・・もうすることなんてないんじゃないかってくらい!」
勇者「そんなことないよ側近さん」
勇者「パパがね、私が18歳になったら・・・5年後だね。5年後にお婿さん探しするんだって」
側近「ふふっ、知ってます」
側近「5年後なのに見てください!このお嬢様とのお見合い予約の数!」
勇者「わ、わわっ・・・私まだ13歳なのに・・・///」カアァァ
側近「5年後にイケメン探ししましょうね〜」
_____ 今じゃ悪に堕ちた彼女との関係だってなんともなかった
きっと私の過去こそが幸せだったのだろう.....ならそれをもう一度手に入れたい.......
496 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:10:18
DNOQE82o
= 現在 =
勇者「もう一度・・・」
召喚士「もう一度、なに?」ニマニマ
勇者「近い」
ガンッ!
召喚士「も、もう西大陸なんやけど・・・」
____ 既に飛行機は上陸準備の体制に差し掛かっている
勇者「ふう」
____ 思わず寝ちゃってた。考え事のし過ぎなんだろうなあ
497 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:11:23
DNOQE82o
勇者「・・・」チラリ
騎士「くうzzZ」ギュウウ 魔王「うーんzzZ」
____ 考え事はあの児ポ犯罪者と危険な幼女のこと
_____________________________________
〜 能力者はこの6人のみ。どれも伝説の勇者の末裔 〜
・勇者(私) ・院長 ・曲芸師 ・召喚士 ・バトマス ・ファイター
= 能力は能力者には効かない = 何故か殺人鬼に狙われている = 生き残りは私と召喚士のみ
○ なのに何故か 騎士と魔王に私のサブミッシブ(人を聴従させる)が効かない
○ 騎士と魔王は能力者なのか それとも人間ではないのか
498 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:12:22
DNOQE82o
騎士「なんですかそのノーtぼげたっ!?」ドゴォッ
勇者「騎士、随分と気安く私の懐に入るようになったのね」
騎士「ひどぎっ・・・ふふひっw」
____ 最近、暴力を振るうと彼は少し喜ぶ
勇者「笑わないでよきしょいなあ」
騎士「すみま、すみまへ・・・ひw」
____ 試しに悪口言ってみても喜ぶ
499 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:13:27
DNOQE82o
魔王「ねえねえ西大陸ってどんなのどんなの?」
パイロット「ど、どんなのかあ・・・」
パイロット「闘技場があったり、幻の召喚獣がわんさかいたり、いろいろ伝説の大陸なんだ」
パイロット「中でも最近HOTなのはエルフの伝説だね」
魔王「・・・」ピクッ...
召喚士「エルフの伝説・・・どういう伝説でしょうか」
パイロット「詳しくはわかりませんが、とある町にエルフが異世界から紛れ込んだとか」
パイロット「ハハッ都市伝説でありますがね」
パイロット「では貴方方の旅に幸あれ!」ビシッ
500 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:14:44
DNOQE82o
<ざっくり世界地図>
北の大陸
イマココ →西の大陸 中央の大陸 東の大陸
南の大陸
____ 西大陸は4つの大陸の中で最も国や町・村が多々多々ある大陸らしい。別にどうでもいいけど
私達の目的は西大陸東部にある国で船を買い。最終目的地・中央大陸を目指すこと
501 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:16:33
DNOQE82o
_______ 西大陸 ________
〜 中部 〜
__ ○ 和風国 ● __
勇者「やっぱりこの格好が落ち着く・・・」
____ 南大陸では露出度が高くて落ち着かなかった
私は肌を出さない格好が好き。ネックウォーマーに手袋、ケープにドレス
召喚士「この大陸は秋っぽいイメージだしシャツにブレザーでもいいかなあ」ピシッ
____ 彼女、召喚士はいまどき?のJKみたく髪型を毎回変えるので誰だかわからなくなるの
ちなみに今は茶髪に三つ編みカチューシャ。肩に落ちた赤紅葉を手に取る姿は絵になっていると思う
勇者(さすが私の親戚)ムフッ
502 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:17:43
DNOQE82o
魔王「このお団子美味しいね〜お兄ちゃん」
騎士「ハハハッ詰まらせないようにね」
騎士「もし詰まっても俺が口で吸い出してあげるけどね」ニコ
魔王「口で吸い出す・・・?うーんっお兄ちゃんは優しいね!」
____ 金髪兄妹にオシャレさは皆無
兄は未だナイトパーカーにジーンズ
妹は漆黒の法衣でガッシュベルみたいな格好をしている
召喚士「事案発生」ピーーーーツ
オマール「ヒン!」(警察だ!)
503 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:18:56
DNOQE82o
騎士「ど、どこが事案なんですか!肩車してるだけなのに・・・」
____ 挙動不審な彼が逆に落ち着いて幼女と会話していると怖いんだもん
騎士「頭で妹のぬくもりを感じる兄のどこがおかしいんですか!微笑ましいでしょう!」
勇者「むしろ不快」
魔王「でもお兄ちゃんって背が高い方だからすっごく見渡せるんだ〜」ペチペチ
召喚士「176pだっけ?男子は180p超えてないとな〜う〜ん・・・年収も〜」
勇者「さすがビッチ」ボソッ
召喚士「耳元でボソッって言うても意味ないぞ!」
504 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:20:24
DNOQE82o
勇者「どうせ男子の近くでは『性格で決める』とか言うんだ」
騎士(俺も男子なんだけど・・・あれれ)
召喚士「なぜそれを・・・で、でも私に見合う男子なんて居ないと思うしぃ?///」
____ ディアボロスが言っていた 愛しき男を失くし を聞いた時は未亡人かと思ったけれど
どうやら彼女は小さい頃好きだった男の子が死んじゃったみたい
勇者「その後・・・彼女は男ならだれでもいいと・・・性の欲望を・・・」
召喚士「だから私をビッチ扱いするのやめてって!まだ手をつないだことすらないのに!」
召喚士「あっ・・・///」
騎士(やっはろー)
505 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:21:19
DNOQE82o
勇者「えー男子と手もつないだこと無いのー?ソレが許されるのは小学生までだよねー」
魔王「きゃははっ」
騎士「!!!?!?!?? ゆ、勇者さん・・・つないだことあるんですか・・・」
勇者「抱っこされたこともあるかな」
騎士「ぐはっ・・・あが・・・が・・・だ、誰に」
_____ 何故かダメージをくらう騎士
勇者「貴方に」
騎士「あっ///」カアァァ
召喚士「うっうそー!騎士君もうそんなことしたの!?」キャー
506 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:22:27
DNOQE82o
騎士(思えば俺は・・・勇者さんと手を繋いだり、お姫様抱っこしたり、間接キスまでしたじゃないか!)
騎士(モスラタウンで・・・あ、ひぅw血も飲ませたんだっけ・・・俺の血が勇者の中に・・・ひひw)
勇者「されるなら本物のレオンがよかったな」
騎士「ひぎっいぎぅぎっ」ビクンビクンッ
召喚士「アカン!騎士君が壊れる!」 魔王「お兄ちゃん!まおうも倒れちゃう!」
召喚士「ゆ、勇者も気付いてるならそういうのやめなよ!可哀想だよ!」
勇者「えっなんのこと?」キョトン
召喚士「ど・・・鈍感属性だと・・・」
____ 本当にわからない...騎士はどうして死にそうなんだろう...
507 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:22:59
DNOQE82o
騎士「ふわぁーあ・・・ここは・・・」
勇者「ホテル」
騎士「二人は・・・」
勇者「もう夕食のバイキング食べに行ってる」
騎士「じゃあ俺も・・・ってうあ!?」
勇者「ん?なに?何人の顔見て驚いてるの?」イラッ
____ 膝枕で寝かしていたのにびっくりしたのかな
そんな驚くことないじゃん。まだ私の事が怖いのかな……
508 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:25:02
DNOQE82o
勇者「じゃあ出発。3分以内にバイキング会場に着かなかったら・・・」
勇者「ドリンクバー・日替わりシチュー全混ぜ飲ませるから」
騎士「・・・・・」
____ あれ、インパクトなかったかな....反応が薄い....
騎士「なんだか久しぶりですね」
騎士「四つん這いの俺の上に勇者さんがってフォルム」
勇者「んー・・・・・別にこの前しょーかでやったし。私は久しぶりじゃないな」
騎士「!? ・・・おのれ召喚士・・・」
509 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:26:19
DNOQE82o
騎士「・・・」
____ 彼はもしかすると人間ではない。それか私達を騙している超能力者なのかも
勇者「ううん」フルフル(そんなこと考えたくない)
サブミッシブが効かないから信用出来ない.....最初はそう思って接してきた
勇者「騎士・・・貴方は何であろうといつまでも私の奴隷よ・・・」ペシッ
騎士「えっ、あ・・・・・はい!いつまでも!」ニコッ
でも今は違う...........一番信頼してるよ、騎士
勇者(こんなこと言えないよね)クスッ
511 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:47:07
DNOQE82o
_ バイキング会場 _
魔王(勇者のお姉ちゃん以外の残りの子孫・・・どこにいるんだろう)
魔王(今まで側近から情報が来るんだけどなー・・・・・)
召喚士「あーこのパスタ美味しそう」
魔王「えっ、あっ、ほんとだー!ねねっお姉ちゃんこのボンゴレってなんの意味?」
召喚士「んー・・・あー・・・マフィア?」
魔王「なにそれつよそー!」
「おいおいなんだあの二人」 「新手のプレイか・・・?」 「嘘だろ。子供もいるってのに」
召喚士「ふふっあの二人やっと来たみたい」
512 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:49:00
DNOQE82o
勇者「3分30秒・・・罰ゲーム確定〜」
騎士「うあああああああっ」(勇者さんのつばが入ってたら飲めんだけどな)
召喚士「〜〜〜♪」(バイキングのサラダってどうお皿に盛り付けるかが楽しいんだよなー)
「あ・・・」 「おっあれしょーかちゃんじゃね?」 「しょーかちゃんじゃん!」
召喚士「・・・うん?」
幻術士♀「しょーかちゃん!久しぶりアタシアタシ幻術士!」
剣士♂「いやあ、こんなところで会えるなんて嬉しいなあ」
銃士♂「はははっ・・・・・」ニコニコ...
513 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:50:05
DNOQE82o
召喚士「あーっ!本当ですね〜嬉しいなあ〜」
勇者「だれ」
召喚士「後で説明する」コソッ
_____ 後での説明のところ...
幻術士「ふふっ」
____ 幻術士.....召喚士と同じ召喚科のライバル。優等生を妬むキャラ
剣士「ねっパートナー見つかった?」 銃士「・・・・・」
____ 剣士.銃士.....共に召喚士にフラれた。銃士は結構根に持ってる感じ
514 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:50:58
DNOQE82o
召喚士「わたし〜パートナーなら見つかりましたよ〜」
召喚士「騎〜士君っ」ガシッ
騎士「むぐっ!?・・・・・あ、ども」
幻術士「へえ〜『やっと』見つかったんだ〜しょーかちゃん『だけだった』もんね〜」
召喚士「ははは」ピクッ
幻術士「みんなS級召喚士試験受けてるのに優等生な『筈の』しょーかちゃんだけは遅れてて」
召喚士「ははは」ピキピキ
515 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/05(金) 18:52:21
DNOQE82o
銃士「そっか君が選ばれたのか」ペタペタ
騎士「わわわ」(俺・・・男の人に触られちゃった・・・)
剣士「マジかよ〜俺等フラれたのにな〜パートナー役もw恋もwww」
銃士「黙れ」ギロッ
剣士「わりわりっw」人
騎士「・・・そ、そっななんだーw」
銃士「なに笑ってんだよ」
騎士「・・・すみません」ビクッ