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女勇者「コミュ症な騎士と組むことになった」
Part14


424 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/31(日) 02:53:27 gucS4GNc
宿主「おや、お客さん。眠れないのですか?」
召喚士「・・・お恥ずかしながら」
宿主「ン?その法衣・・・魔術師の方ですかな・・・?」
召喚士「まあそんな感じです」
 ____ 答えると、宿主さんはふらっとどこかに
= 数分後 =
宿主「これをどうぞ。熟練の魔術師ならば、この魔法を使っていはいかがでしょうか」
召喚士「・・・・これは」

425 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/31(日) 02:55:46 gucS4GNc
召喚士「ノート・・・?」
宿主「その昔。旅のお方がその魔法研究ノートを置いてかれたみたいでして」
 _____ 〜〜・〜〜 冥界の先祖を呼び寄せる黒魔術 〜〜・〜〜 _____
宿主「黒魔術といっても悪用しなければ優しい魔術でございます」
宿主「貴女はどうやらお悩みがあるみたいだ・・・それを使ってご先祖に悩み相談してなすっては」
召喚士「はあ・・・ありがとうございます」
 ____ 半信半疑で古びたA4ノートを片手に寝室に。いや、トイレでいいや
        魔術エリートの私から言わせてみればそんな魔法あるわけがないのだ

426 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/31(日) 02:59:33 gucS4GNc
召喚士「先祖限定か・・・まあいいけど・・・」
 ____ 私は物心ついた時から孤児院で育ったので。親や祖父母、もちろん先祖のことなど無知
      ペラリ...ペラリ...
召喚士「一人だけ・・・ふむふむ・・・自分に適した性格の先祖が現れる・・・」
 ____ ノートにはよくわからない漢字や、イラストが多く....なんだか恥ずかしくなってしまう
召喚士「!」
 ____ しかしそれなりに研究文には目を見張るものがある
召喚士「た、試して見ようかな」

427 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/31(日) 03:01:52 gucS4GNc
召喚士「我、汝の....なり....して...混沌の...刹那...輪廻を...///」
 ____ とある宿の女子トイレ・個室
       淡々と中二用語を発する美少女がそこに居た
召喚士「ってそれ私か・・・あは、あはは・・・なにしてんやろ・・・///」
              ブゥンッ
???「我を黄泉から目覚めさせる者は貴様か」
召喚士「ぎゃ、ぎゃああああああああ幽霊いいいいいいい!!」
???「ぎゃあああああああああああああ!?なになにどこ!!?」

428 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/31(日) 03:05:13 gucS4GNc
???「そ、そんな驚かなくても・・・」ビクビク
 ____ 青い光に包まれ、少し薄く、そして宙に浮く幽霊少女
召喚士「貴女が・・・う、ウチのご先祖なんか・・・」
???「!?」
???「まさか貴様!わ、我の研究レポートを使ったのか!///」カアァァ
召喚士「は、はい」
???「つまり貴様・・・我の子孫か・・・若いな・・・」

429 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/31(日) 03:07:49 gucS4GNc
???「なるほどな・・・だから我の精神年齢や風貌も貴様に合していると・・・ふむ」
召喚士「あの〜お名前は?」
賢者「む、賢者だ」
召喚士「賢者・・・私の先祖は賢者だったんだ・・・」
賢者「貴様も見たところ賢者とは言わずとも魔術師のようだが?」フッ...
召喚士「あ、召喚士やってます」
賢者「召喚士!?・・・なにそれ・・・」

430 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/31(日) 03:10:53 gucS4GNc
 ____ なんかお話が面白かったのでそのまま1時間くらい雑談して
召喚士「じゃあ私はこれで」
賢者「ああ。また会おう」ブゥン...ティウンティウン
召喚士「あ」
召喚士「お悩み相談してなかった・・・ま・・・いいか・・・」
 ____ 勇者といい、賢者といい、なんというかリフレッシュは出来たのだし
魔王「お姉ちゃん?」
召喚士「あ、まおちゃん」

431 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/31(日) 03:12:06 gucS4GNc
召喚士「どうしたの?トイレ?1人で大丈夫?」
魔王「だいじょーぶだよー」
魔王(困ったなあ・・・やっとバトマスって人見つけたのに・・・)
魔王(勇者のお姉ちゃんにも見張られてるし・・・これじゃ殺せないよ・・・)
魔王「・・・・・・・そうだ」
魔王(召喚士のお姉ちゃんを使えばいいんだ・・・なんだ簡単じゃん・・・)
_______________________________
______________________

432 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/31(日) 03:13:30 gucS4GNc
また明日

433 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/31(日) 03:23:58 5ju4XPU2
おつおつ
いっつも楽しみに見てます
支援

438 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:22:23 CoNnfh2k
 = 翌日 =
騎士「〜〜〜♪」
勇者「騎士・・・最近の貴方、なんだかちょっとおかしいよ」
騎士「え?そ、そですかね」
騎士「実は俺に妹が出来たんですよ・・・まおちゃん・・・ああ、可愛いなあ・・・///」
勇者「・・・」ゾクッ...
勇者(あの騎士が初対面相手にこんなに心を開くなんて・・・やっぱりあの子はおかしい)
勇者(私ですらまだどもられるのに・・・・・)
                魔王>勇者
勇者「む」イラッ

439 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:23:45 CoNnfh2k
 ..... 勇者は飼い始めたペットが未だ自分に怯えているというのに
      幼女には心を開きつつあるというジェラシーに似た気分を覚えたのだった
勇者「騎士」
騎士「はい?」
勇者「逆立ち」パチッ
騎士「!?・・・よっ・・・は、お、お」
騎士(ヤバイ!いつもの俺虐めが急に始まってしまった)

440 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:25:35 CoNnfh2k
勇者「おすわり」
騎士「はい」シュタッ
勇者「お手」
           パチィンッ!
勇者「触らないで?」
騎士「っ・・・」ヒリヒリ
勇者「良し!」
騎士「何が良しなんですか!?」(痛い・・・けど勇者さんの手がこの手に・・・)ペロッ…

441 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:26:30 CoNnfh2k
 = 宿・娯楽室 =
召喚士「ふむ・・・うん・・・」
召喚士(勉強になるなあ。賢者様のノート・・・)
        「うう・・・うう・・・」シクシク
召喚士「!」
召喚士「まおちゃん?なんで泣いて____」
魔王「ママぁ〜・・・うぅっ・・・ひっぐ・・・パパぁ〜・・・」メソメソ
召喚士「!!!」ズキンッ

442 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:27:27 CoNnfh2k
魔王「あ、お、お姉ちゃん・・・ごめんね・・・」ゴシゴシ
魔王「ちょっと思い出しちゃっただけ!」ニコッ
 ____ 今まで無理してたんだ...一気に罪悪感に浸られ、辺りが真っ暗になる
召喚士「・・・・・ああ」
魔王「〜〜〜〜〜〜」ボソボソボソッ
 ____ まおちゃんが何かを唱えている・・・え?唱えている・・・?
 『お前のせいで俺は死んだんだ!』 『どうして助けられなかったの!?』  『ひどい、ひどいよ!屑!』
召喚士「ひっ・・・!」ビクッ

443 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:29:41 CoNnfh2k
 ____ 目の前であの時死んでいった人達が私を取り囲む
  『楽しそうだったな。昨日は・・・』  『すーぐ忘れちゃうんだ・・・この偽善者』  『自分は生きてていいんだ?』
召喚士「な、なんで・・・ちが・・・ごめ・・・」
   『誤って済むと思ってるの?』  『私達のこと忘れないでよ。自分だけ楽しんで忘れようとしないでよ』
 ____ 追い討ちをかけるがごとく娯楽室の扉からあの時のロボット達が押し寄せる
 ≪ 侵入者発見 ≫   ≪ コロセ コロセ ≫   ≪ 【 全 員 殺 せ 】≫  ウイーン...ガチャコン
召喚士「ひいっ!?・・・や、やだ・・・うあ・・・」ガクッ
魔王「お姉ちゃん、大丈夫?」

444 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:30:18 CoNnfh2k
召喚士「まおちゃん・・・に、逃げて・・・!」
魔王「えー?戦って守ってくれないの?」
召喚士「え・・・」
魔王「まおうがこのまま逃げてもそこにいるかもしれないじゃん」
召喚士「それ・・・は・・・」
魔王「怖いから?じゃあつよーい召喚獣をゲットすればいいんだ!夢だもんねー」
召喚士「・・・・あ」
魔王「さあ、その手に持ってる黄金のランプをなでなでしてあげて?」

445 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:30:59 CoNnfh2k
召喚士「これ・・・を・・・?」
魔王「うん!」
魔王「そしたらお姉ちゃんはもうスランプになったりしないよ!迷わないよ!」
 ____ いつの間にか手にしていた黄金のランプに視線を落とす
召喚士「・・・・・」
魔王「うん・・・それでお姉ちゃんはもう悲しむことなんてないんだ・・・」
魔王「永遠にね」
 ____ 言われるがまま、私は黄金のランプをこする。すると...

446 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:32:10 CoNnfh2k
       シュウウウウウウウウウンッ! シュポンッ
魔王「へえ〜本当にランプの中に入っちゃうんだ」
魔王「お宝ってすごい・・・さてと、後は勇者のお姉ちゃんとお兄ちゃんを呼んでっと・・・」
=========================================
================= ランプの中 ======================
召喚士「嘘・・・入っちゃった・・・てかここ暗ッ」
      バサッ....バサッ....
ディアボロス「愚かな種族よ。またもや興味本位で我の眠りを妨げるか」
召喚士「え」

447 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:34:07 CoNnfh2k
  ドゴォーーーーーンッ!!
召喚士「はうわっ!?」
召喚士「あっぶな・・・ちょ、何やお前!誰やお前!?」
ディアボロス「ほう。我の名を知らずとしてやってきたか」
 _____ 赤と黒のコントラストなおっきな悪魔...魔物としては大きすぎる...
召喚士「えっ召喚獣かいな?」
ディアボロス「いかにも」

448 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:36:14 CoNnfh2k
召喚士「伝説の?」
ディアボロス「だろうな」
召喚士「あーじゃあ私と契約して私の召喚獣になってくれませんか?」ニッコー
ディアボロス「どうしてそうなる」
 ____ ここからは私のステージだ!負けじと交渉開始
召喚士「この空間ってお狭くありません?もし私の______
ディアボロス「人間などに従う気はない」
ディアボロス「我は闇の悪魔。闇に潜んでいたい」
召喚士(なーにいってんだこいつ)

449 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:38:08 CoNnfh2k
召喚士「じゃあ帰ってもよろしいでしょうか・・・」ニコッ
ディアボロス「無論」
ディアボロス「生きて返すと思うか?」スッ...キュイーーーーンッ.....
 ____ 指先を私に向け、波動を指先に集中させ....なにそれ霊丸?
召喚士「待て!待て待て!待ってくださいな!」
ディアボロス「我に命令するな。猿が」
召喚士「うぐっ・・・シウァ!アイスエイジ!」

450 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:40:31 CoNnfh2k
     パラパラ...パラパラ...
シウァ「もう・・・アタシの威力じゃ防ぎきれないって・・・」
 ____ 彼女は私の召喚獣の一人。シウァ、氷の魔法少女
ディアボロス「フハ、ハハハ、なんだその魔物は!?」
ディアボロス「召喚獣もどきではないか。今を生きる召喚士も落ちたものだな」
召喚士「う、うっさい!ケツァも出てきて!」
ケツァ「ピッ!」
 ____ やっぱり力尽くしかない.....勝って...勝たないと....

451 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:42:55 CoNnfh2k
         ぼふんっ        ぼふんっ
召喚士「!?」
召喚士「シウァ・・・?ケツァ・・・?消え、た」
ディアボロス「フン、あのような下級魔が我の圧に耐えきれるわけなかろう」
召喚士「う・・うそ・・・」
 ____ 絶望しかけたその時
勇者「悪魔・・・悪魔ねえ・・・私の想像してた悪魔と違って残念」
騎士「なんだここ・・・スマブラの終点みたいだ・・・」
召喚士「ふ、二人共!」

452 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:43:41 CoNnfh2k
騎士「妹に言われてきたんだ。しょーかが急にランプの中に入っちゃったって」
召喚士「い、妹?・・・とにかくありがと・・・」(なんだ、あれは幻覚だったんだ)
勇者「さっさと殺して帰るよ」シャキンッ
ディアボロス「舐められたものだな。潔く命を差し出せばいいものを」
勇者「すると思って?」
ディアボロス「所詮人間などその程度の価値だ。我に怯え、命を差し出すのは理と言える」
勇者「ごめんなさい。なに言ってるかわかんにゃい」

453 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:48:39 CoNnfh2k
ディアボロス「.....」
    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
召喚士「あ、あれはグラビデ・・・みんな避けて!」
           ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!
騎士「勇者さん。今のもう一回お願いしますなんでもしますから!」
勇者「いやだ」
召喚士「避けろ言うとるやろが!」
???「お嬢様危ない!」

454 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:50:18 CoNnfh2k
召喚士「えっ」
伊布「お怪我はありませんか?皆様・・・」ボロッ
召喚士「い、伊布さんっ!まさか私達の盾に・・・」
ディアボロス「なんだあ奴は」
勇者「誰だっけ」
騎士「さあ」

455 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/01(月) 16:51:29 CoNnfh2k
召喚士「そんな・・・嘘!やだ・・・いやだ・・・!」
伊布「ご安心を・・・お嬢様に拾っていただいた我が身・・・お嬢様に尽くすのは真っ当・・・」
召喚士「やだ、き、消えないで!」
 ----- あの日、お嬢様に拾っていただいた日から...
勇者「あ、なんか始まりそう」