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女勇者「コミュ症な騎士と組むことになった」
Part11


333 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:28:27 qqdeWSy6
____ ビル街
勇者「さっきの放送が流れてるのはどこ?」
    「し、知らないわよ!ちょっと手え離して!」ブンブンッ
勇者【答えろ】
    「わかりません」
勇者「チッ・・・すうぅーーーっ【さっきの放送が流れてるのはどこだ!答えろ!】」
    「知りません」 「わかりません」 「わかりません」 「知りません」
 「わかりません」 「わかりません」 「知りません」 「忘れました」 「知りません」
   「忘れました」  「中央ビル地下20F」 「知りません」  「わかりません」
勇者「ふう・・・中央ビル地下20Fね【さ、はやく逃げて】」ダッ

334 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:31:06 qqdeWSy6
 ギャアアアアアアッ! イヤアアアアアア!
 「ママァ〜〜〜〜ッ!」   「足がッ・・・あぁっ・・!」  「助け____
勇者「・・・・・」
 「うわああああああっ」   「ぐっ・あ・ああああっ・・・」 「あ・・・ああ」
勇者「・・・ッ」ギリッ

335 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:32:30 qqdeWSy6
____ ホテルにて
騎士「痛い痛い痛い!」
ルンバABC「....」ウイーン..ゴンッ!ウイーン...ゴンッ!
騎士「あわわ・・・ルンバに囲まれたあ・・・つま先があ・・・」ガクガク
オーナー「お客さんこっちです!」フリフリ
騎士「あっ、で、でもこいつらお高いんでひょ?」
オーナー「そんなの踏んじゃって構いません!いいからこっち!」
騎士「あっはい!」グシャァッ!

336 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:34:13 qqdeWSy6
 ___ ホテル・地下倉庫
オーナー「お客様達や避難者は全員ここに・・・」
オーナー「申し訳ありません。お客様のお馬はまだ駐車場・・・」
オーナー「あそこもシャッターを閉じましたがいつ突破されるか」
騎士「怪我してる人がたくさん!だ、大丈夫ですか!?」
 「うあああああん」 「ぐ、あ・・・」
オーナー「っ・・・救急箱も切れていて応急処置は・・・」

337 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:34:57 qqdeWSy6
騎士(一か八か。俺も・・・レベルが上がっているはず・・・)
騎士「皆の傷を癒やせ・ベホマラー!」
 「ああ・・・あ・・あ・れ?」  「傷が塞がっとる・・・」  「嘘・・・い、今の魔法!?」
騎士「おっ・・・おおー」
オーナー「すっすごい!なぜ自分で驚いてらっしゃるのですか!」
騎士「えっ、あ、ああ///」テレテレ
騎士「ってそれどころじゃないっ!ここはたのったのみゅます!」ダッ

338 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:36:07 qqdeWSy6
 ____ 駐車場
オマール「・・・ヒッ」(悲しいなあ)
騎士「オマール!」ダダッ
騎士「よ、良かった。ここはまだ無事_______
    パッ   パッ   パッ  
 ...... 騎士の来訪と共に光りだす電気自動車達
オマール「ファッ!?」
騎士「恐るべしハイブリッドカー・・・」

339 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:38:04 qqdeWSy6
  プップーw  プープーwww  パラリラパラリラwwww
騎士「あわわぁ・・・クラクションで煽られてるう〜・・・」
オマール「・・・・・ブルッ」(乗って、どうぞ)
騎士「! え、あ、う、うん」バッ
オマール「ヒヒーーーンッ!」(オイゴルァ!免許持ってんのか!?)
  ....... オマールは軽々しく車のボンネットを飛び移り
            半開きになったシャッターを滑りこむ
騎士「お、おおオマールすげえ!」(しかも俺・・・ロデオが・・・出来て)

340 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:39:38 qqdeWSy6
 ____ ビル街
召喚士「はぁっ・・・はぁっ・・・」
ロボA「....」バババババババッ
召喚士「ひっ!」パシュッ...
召喚士「いつっ・・・かすった・・・」タラー...
 ガ・・・ア・・  ギャアアアアアアッゲブッ!?  イタイ・・・イタイヨ・・・
召喚士「ッ! 今助k・・・」(か、体が動かない)ビクビク

341 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:40:29 qqdeWSy6
召喚士「はぁっ・・・はあーっ!・・・あぁ・・・」
     バババババッ  ヒューーッドカアアアンッ!  アアアアアアッ ウワアアアアッ!
 ____ 惨めだなあ。私
召喚士「ううっ・・・怖い・・・怖いよぉ・・・」
 ____ 闘えるのに逃げて...こんなんじゃS級召喚士になんてなれないよ....
              ドゴォンッ
召喚士「・・・・・ひいっ」
 ____ 勇者の、言う通りだったんだ。私なんて....
       威勢の良いだけで、夢なんて簡単に壊れやすい

342 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:42:34 qqdeWSy6
 ____ 元々、死んでしまった親友との約束だった
召喚士「・・・」
 ____ 一緒にS級召喚士になろうねって
召喚士「ごめんね・・・・無理かも・・・約束・・・」ウルッ
 ウイーン...ウイーン...ガシャンッ
召喚士「・・・・・・あ」
召喚士「勇者と騎士君・・・おまけにオマールも・・・生きてるといいなあ」

343 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:43:42 qqdeWSy6
勇者「ッ!」バッ
      シュインッシュインッ!
ロボ達「.....ピーーー
                 ドガアアアアンッ!
勇者「・・・・・これでこの地区は安全かな」チャキンッ
召喚士「あ、あれっ?私・・・・・」
 _____ 気づくと私は勇者に抱えられていた

344 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:45:54 qqdeWSy6
騎士「あ、いたいた!」
オマール「!」(ご無沙汰じゃないですか!)パカラッパカラッ
騎士「・・・ひ、ひどい。ここは犠牲者がこんなに」
勇者「騎士、これお願い」ブンッ
召喚士「きゃっ」ドタッ
勇者「しょーか。貴女はどこかで隠れてたら?」
召喚士「・・・・・」

345 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:46:40 qqdeWSy6
勇者「貴方はさっさとオマールから降りて」
騎士「あっ、は、はい」バッ
勇者「・・・私はこのくだらないロボ戦争の犯人を殺してくるから」クイッ
オマール「ヒヒンッ」パカラッパカラッパカラッ
騎士(た、頼まれちゃった)
召喚士「・・・・・」

346 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:48:13 qqdeWSy6
__________________________
____________________
騎士(良かった。魔法で取り敢えず負傷者の傷口は塞げた・・・)
召喚士「・・・・・」
騎士「後はここにロボ達が来なければ・・・い、いいんだけど・・・」キョロキョロ
騎士「しょーか、その、ケツァを出して見張らせてくるにゃいかな」
召喚士「・・・・・」
騎士「しょ、しょーか?」
 _____ 騎士君が傷ついた人々を助けているというのに...私はずっと震えていた

347 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:49:47 qqdeWSy6
 = 中央ビル・地下 =
魔王「あーあーお姉ちゃん来ちゃった。やっぱ生きてるね〜」
ナース「んーっんーっ!」
魔王「入れ違いでエレベーター乗ればいっか」
魔王「・・・・・ふふ」
魔王【自爆スイッチON】
          『残り10分』
ナース「!?」
魔王「あはっ、本当に自爆機能あるんだー」

348 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:50:49 qqdeWSy6
 チーン...
勇者「・・・どこに・・・!」
ナース「が・・・ヒュッ」ヒューッヒューッ
勇者「べ、ベホイミっ・・・【無駄に動かないで】」
ナース「はぁ・・・はぁ・・・に・・・げ」
勇者「喉が裂けて・・・【落ち着ついて】 【意識を保って】 」
ナース「逃げッ_____ビュシュウウウウウウッ
勇者「・・・・・」

349 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:51:50 qqdeWSy6
勇者「・・・」フキフキ
勇者「とりあえず・・・ロボットを止めないと・・・」カタカタカタッ
     プープープシャットダウン
_________________
__________
ロボ達「....」
騎士「! と、止まった?」

350 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:52:50 qqdeWSy6
             『残り6分』
勇者「なにこれ爆弾・・・?まさかこのビル・・・」
勇者「! エレベーター・・・私が乗ったのと違うのが上に・・・」スタスタ
勇者「アイツが犯人か・・・・・」
 ______ エレベーター内
魔王「あー思い出しちゃたあ。側近に殺すなって言われたんだった」
魔王「でもな〜あーあー・・・あはっ、あはははっ!んなのどーでもいいじゃん!」ケタケタ
魔王「あーあー・・・あー・・・ひひっ、うふっ」ケタケタ
                 ガクンッ!!!
魔王「!?」ビク

351 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:53:42 qqdeWSy6
魔王「エレベーターが止まった・・・え・・・」
     ズルズル
魔王「! 下にさがってる!」
        ズルズル
魔王【う、動け】「じゃないと
下にお姉ちゃんが」
            ズルズル
魔王「な、なんで?【上がれ】【あがれ】【上がってよ!】」

352 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:54:26 qqdeWSy6
勇者「・・・ッ!」ググググッ
勇者「戻ってこい・・・殺してやる・・・」ズリズリッ
_____________
魔王(! エレベーターのワイヤーを!?)
魔王「そ、そぉーっとばれないように・・・」チラー...
____________
勇者「ッ!!」クワッ
____________
魔王「ひいっ!?」ビクゥッ

353 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:55:08 qqdeWSy6
勇者(ナースには悪いけど。死ぬ直前にサブミッシブで無理やり動かさせてもらってる)
ナース「・....・・」ググググッ
勇者「ゾンビは人間が使わない力を100%発揮できる・・・機械くらい・・・」グッ
勇者「ねえ、そこにいるの・・・さっさと降りて来てよ・・・」ググググッ
勇者【はやく降りてきて・・・降りろ・・・降りろ!】
_______
魔王「あわわ・・・ううああ・・・怒っちった・・・」ガクガク
   【殺してやるから出てこいよッ!!!】
魔王「ひぎっ!?」(ちょ、ちょっと漏れちゃった)

354 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:56:41 qqdeWSy6
魔王『あー、アー。テステス』
勇者「!」
魔王『モウ爆発シチャウシ。オネエチ・・・ア、君モ逃ゲヨウ』
勇者「あなた、どうやってあれだけのロボットを動かしたの?」
魔王『エット、機械使ッタカラカナ〜カタカタッテネ』
勇者(嘘だ・・・あんな事ができるのはおじ様だけのはず・・・あれは言葉だけで)
ナース「アア...アア...」ググググッ
勇者(一体なにが・・・)

355 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:57:39 qqdeWSy6
勇者「何がしたくてロボットに人を襲わせたの?」
魔王『オネ・・・君ハサ』
魔王『スウーーーッゴイ能力ヲ手ニ入レタラ何シタイ?言ってみてよ』
勇者「私に命令しないで」
魔王『マ・・・エット、オレハ楽シイ事イーッパイシタインダ』
魔王『ダカラ派手ナモノが見タカッタノ』
勇者「そう・・・・・じゃあ、死ね」
     グワンッ!
魔王(わっ、あ、あわわ。話してたらエレベーターがもう近づいて・・・)

356 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:58:34 qqdeWSy6
             『残り2分』
魔王「! そ、そっか。上の屋根壊せばいいんだ」
魔王「そっから飛べば!ビルから逃げられる」ガシャンッ ビュンッ
______
勇者「! 逃がさない!」バッ
勇者(あの黒の物体・・・あれが・・・犯人!)
______ 
魔王「メラゾーマ!一緒にオチちゃえ!」ドオオオオッ
勇者「!?」
              『残り1分』

357 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 16:59:44 qqdeWSy6
勇者「ッ! アアアアアアアアアアッ!」バシュンッ!
魔王「え・・・メラゾーマをま、真っ二つ」チョロッ....
               『20秒』
勇者(爆炎で奴が見えない・・・)「ぐっ・・・」
勇者「イオ!」
       バコォンッ
勇者(爆発を利用して近づく!)ギュンッ!
魔王「ぴぎっ!?」ジョバー
              『ピー』

358 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 17:01:07 qqdeWSy6
 ...... 先程まで居た場所から爆発が押し寄せる
       勢いで天井から脱出した勇者と魔王だったが
勇者「グラビディ」フワッ....シュタッ
勇者「・・・・っ」ガクンッ
勇者「はあっ!・・・はぁーっ!・・・逃した・・・ッ」ギリッ...
勇者(顔すら見れなかった・・・くそ・・・)フラリ
騎士「・・・お疲れ様です」ギュッ
召喚士「・・・勇者ッ。そ、そのやけど」

359 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 17:03:05 qqdeWSy6
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_____________________
騎士「これで火傷痕は無くなったけど・・・体力は・・・」
召喚士「・・・うん、この状態じゃ今日明日は意識ないかも・・・・・」
騎士「そしてふ、服も大破状態///」
召喚士「う、ん?」
 _____ ふと後ろを見ると。瓦礫に埋もれた幼女の姿が
召喚士「あ!だ、大丈夫!?息・・・はしてる・・・」
魔王「・・・ウグ」ボロッ
召喚士「さっき会った子だ。よ、良かった・・・」

360 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 17:04:49 qqdeWSy6
 ____ こうして機械の国での事件は幕を閉じた
        決して死者が居なかったわけじゃない、死者は何人もいる
召喚士「・・・・・」
 ____ 私が助けなかったからだ
召喚士「・・・ああ」
 ____ 逃げないで踏みとどまれば何人も救えたのに
召喚士「ああぁ・・・くうぅっ・・・」
 ____ 家族、恋人、友人を失くした人々の泣き声が痛みを訴える叫びが私の頭の中でループされていく
召喚士「私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ」ブツブツ

361 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 17:16:20 qqdeWSy6
明るい子が一旦堕ちるの好きなだけだった。後悔はしてません
明日も書きますわ

362 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 17:39:40 ppVO8BrA

ルンバさん……

363 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 17:57:59 8j5GWZbk
おつ

364 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/27(水) 18:30:28 PPSKGtlE
乙乙
楽しみにまってるよー