Part1
女勇者「コミュ症な騎士と組むことになった」
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1 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 20:24:14
Bs9KSciQ
_ お城 _
王「なぬ!?『勇者』になって魔王を倒したいとな?」
女勇者(以下勇者)「・・・」コクリ
大臣「不可能だ。君みたいなひ弱な小娘が魔王を討伐できるはずがない
こちらの兵士が魔王によって100人もやられてしまったというのに」
勇者「・・・けど、(私以外の奴が)世界征服を実現されたら困るから」
王「大臣、賭けてみぬか?彼女に・・・」
大臣「え、ええ・・・」
2 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 20:25:30
Bs9KSciQ
大臣「君には銅の剣と200Gを授けよう」
王「薬草×2も付け足しておこうか」スッ
勇者「・・・・・」
勇者「弱そうな剣だしお金も少ない・・・私の今年のお年玉より少ない・・・」
大臣「なッ、なんて贅沢な小娘なんだ!子供にとって200Gは大金であろうに!!」
王「よい、大臣。済まぬな、880Gにしてやろう」チャリンチャリン
勇者「どうしてコインなの?」
勇者「貴方達の服を売れば紙幣に替えられるのに」
3 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 20:27:15 EEI.VYLg
面白そう。期待。
4 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 20:29:11
Bs9KSciQ
__ 30分後 __
勇者「うん。・・・いいかも」E.大剣 3万G
王「大臣よ、裸の王様の気分を知ったぞよ」ブルンタッタ
大臣「クッ、王を下着一枚にさせるなんて・・・!なんたる失態!」ブルンタッタ
大臣(だ、だが何者だあの小娘・・・あんな自分の背より高い大剣を担げるなんて・・・)
大臣(そんな筋肉もあるわけでもなさそうだ・・・どこにそんな力が・・・)
勇者「じゃあ次。私に従順などれi・・仲間が欲しい」
5 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 20:32:25
Bs9KSciQ
__ 更に30分後 __
遊び人(♂)「あ、自分遊び人なんで戦闘とか無理っすからwwwwwてか君可愛くないw?勇者ちゃんだっけw?」
格闘家(♂)「押忍!自分、男にしか興味ないっす!!」
勇者「・・・・・」イラッ
王「済まぬ、勇者よ。仲間の酒場のほとんどの仲間が魔王討伐に向かってしまってな」
大臣「この二人しかいなかったのだ」
遊び人「んはwwww王も大臣も下着一枚wwwww!!」
勇者「・・・うざいから喋らないで」
遊び人「ん?え、なんてーwww?」
勇者「次喋ったら椅子にさせるから」
6 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 20:35:32
Bs9KSciQ
遊び人「ちょ、冗談きついってーwwwつか君無表情すぎない??笑顔笑顔にっこにこにー☆」
勇者【四つん這い】
遊び人「んがッ____!!?」グワンッ
遊び人「え、ちょ、え!?な、なんで俺よつんばってんの・・・!?」
「「 ! ? 」」
勇者「この力は私が放った命令に従順に動く
どんどん使っていけば相手の精神さえも狂わせちゃうけど」ドシッ
王「な、なんて恐ろしい能力・・・!」
大臣「これで勝つる!!!魔王なんて目じゃない!!」
7 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 20:37:31
Bs9KSciQ
勇者(一人で旅をするのは色々と面倒だから仲間(奴隷)を作ろうとしたけど)チラッ
遊び人「無、無理・・・おもっ重いィィ・・・・どけよこんのガキィ・・・ッ!!」プルプル
勇者「私に命令しないで」(こんな性格じゃめんどくさそう)ギロッ
遊び人「ひッ、ご、ごめんなさい」
勇者「じゃあ行ってきます。魔王バラバラにしに・・・」
大臣「待て、仲間はいらないのか?」
勇者「いりません。私一人でもいけそうだし」
「あ、あっやあのすませんっ!」
王「む?誰ぞ?」
8 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 20:39:33
Bs9KSciQ
騎士「お、俺ッ騎士言います。俺、あの、その、あの城の壁?壁のちり紙!あ、違う!張り紙見つけてここに来たんですが!」
大臣「ああ、兵士志望者か」
勇者「・・・・・兵士志望者?なにそれ」
王「魔王討伐に向かわせたきりこの国の兵士が帰ってこなくての。もうこの国は兵士四人しかおらぬのだ」
大臣「履歴書を見たところ乗馬ができる騎士といったところか。もう採用でいいから帰りなさい」
騎士「さ、さっ採用!!?ウェヘッ!wヤッ、ヤッタ、ヤッターーー!」ガッツ
勇者「じゃあ採用。私の仲間(奴隷)採用」ビシッ
騎士「え?」
9 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 20:44:41
Bs9KSciQ
王「そうか!この者を仲間にするのかな?」
大臣「うむ、遊び人やホモよりマシだな」(それにこの騎士なんか弱そうだし城守れなさそうだしいっか)
勇者「・・・うん。なんか(奴隷として扱っても文句言わなそうなくらい)優しそうだから」
騎士「へっ?え、ちょ、あのどゆことですか・・・?え?えっ?」
王「では決まりである!」
王「勇者・騎士よ。そなた達に世界の未来を託そう!!!」
勇者「はい」ビシッ 騎士「ほ?あ、え、はっ、はい!」ビシッ
10 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 20:48:09
Bs9KSciQ
勇者「じゃあまずこの国を出ましょう」スタスタ
騎士「あ、はいっ」タタッ
騎士(な、なんかわからないけど美少女と冒険キタコレ!!結構クールキャラか?)
勇者「ねえ」
騎士(魔王倒すのは怖いけど・・・きっと冒険中に色々フラグたって俺も覚醒しちゃったりなんだりで)
勇者「ねえったら」
騎士「へ、なんです・・・?」(お。な、なんだ意外に喋りかけてくるのか)
勇者「貴方って何も喋らないのね。よろしくお願いしますとかないの?」
11 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 20:58:59
Bs9KSciQ
勇者「人と会話ができない。人が話してるのに目線も合わさない。そんなので騎士が務まると思ったの?」
騎士「あぅ、えっ、その・・・それは、です、ね」
勇者「見たところ筋力もないみたいだけど。ねえ、なんで騎士になろうと思ったの・・・?逆にすごーい」パチパチパチ
騎士「」
___ な、なんなんだこいつは!自分から俺を誘っておいてなんなんだこいつは!?
スレタイ変更しろ!お前が俺を誘ったんだろうが!なんだ『組むことになった』って!
12 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 21:02:47
Bs9KSciQ
ミスった。 >>10と >>11の間抜けてた
騎士「あっ・・・よ、ろろしくおねしゃす!!」
勇者「舌足らずね。もしかしてあまり人と話したことがない?」
騎士「え・・・あ・・・いや、そんな・・・・ゃ、いや、えっと・・・・」
勇者「図星。だってさっきから目線も合わせようとしないし」じーっ
騎士「うっ、あ、あぁ・・・」フイッ
13 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 21:04:51
Bs9KSciQ
騎士(もうダメだ。心がずたぼろだ・・・こんなことなら家に引きこもってるんだった・・・)ズーン
勇者(ああ、私ってなんて優しいんだろ)
勇者(初対面の人に自分から会話を持ちかけるなんて///)ムフッ
勇者「貴方、私並に肌が白いし髪も私と同じくらい長い」
勇者「引きこもってたの?」
騎士「・・・・・・はい」
勇者「でも不良の引き篭もりだったんだね」
騎士「金髪は地毛です」
14 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 21:11:53
Bs9KSciQ
勇者「大体貴方、騎士とかかっこよさげに名前表示してるけどお馬に乗れるの?」
騎士「のれっ乗れますよ」
騎士「騎馬だけには自身があるんです!」ドヤァ
勇者「ふーん・・・じゃあウチで飼ってる『オマール』に乗ってみて」
勇者「すぅ〜っ」ピィーーーーーーーーッ!!
騎士(すっげぇ指笛。ま、まさかそのオマールって海老じゃなくて・・・)
パカラパカラッ パカラパカラッ
オマール「ヒヒーン!」ブルルッ(おっすおっす)
騎士(え、で、でかくね?怖い、俺小さいポニーにしか乗ったことない)ブルブル
15 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 21:15:14
Bs9KSciQ
騎士「オ、オマールっていう名前なんれすか・・・?」
勇者「うん。いい名前でしょ、ウチの家系はペットに甲殻類の名前をつけるの。彼女のひいおじいさんもロブスターって名前」
勇者「まあいいや、じゃあ乗ってみて」
オマール「ブルル」(いいよ、来いよ!)
騎士「ん、んしょ。おっおっ、おぉっ」
騎士「乗れました!の・・・乗っちゃったよ俺!」パアァァ
勇者「乗ることくらい誰でも出来る
16 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 21:18:08
Bs9KSciQ
勇者「オマール。ロデオ」パンッ
騎士「え、ちょロデオってもしかして」
オマール「ヒヒーンッ」(ほらいくどー)
ブゥンッ!
騎士「ぐぉッ」
ブゥンッ!ブゥンッ!グルングルンッ!!
騎士「ぶべばっ!?」ビターンッ
勇者「乗馬時間4秒。こんなの騎士じゃない」
騎士「だ、だって・・・元どっかの国の騎士って書いとけば兵士になれると思って履歴書に・・・」
勇者「それ犯罪」
17 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 21:19:53
Bs9KSciQ
勇者「まあいいや、じゃあもう行こうか」パカラパカラ
騎士「え、あ、あの俺が馬にのるんじゃ」
勇者「は・・・何を言ってるの?オマールは私のお馬」サスサス
オマール「ブルッ」(当たり前だよなあ?)
勇者「それじゃついてきてね」パカラパカラ
騎士「そ、そんなっ。せっせめて俺の歩くスピードに合わせっ」
騎士「ちょ、ま、待ってください!待って!」
騎士「・・・嘘だろ・・・・・本当に置いて行きやがった・・・」
18 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 21:23:19
Bs9KSciQ
ノリで書いてしまった。
また明日書きまする
19 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 21:27:18 tqTWCmcA
乙〜
名前がロブスターの馬……まさか!
期待!
20 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 21:40:18 EEI.VYLg
乙です。
21 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 22:36:23 .ith5h/M
ロブスター子孫残してたのか
22 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/13(水) 22:37:09 XxYEuNvk
おつ
23 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/14(木) 02:03:15 5kpzVZIQ
ロブスターってハムスターを食う僧侶が出てくる奴?
24 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/14(木) 21:35:37
e0io3acI
そっすね。ハムスター喰う僧侶の奴っすね
25 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/14(木) 21:37:41
e0io3acI
___ 〜〜〜〜 夜 〜〜〜〜 ____
ボォオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオ
勇者「・・・」(焚き火しようと思ったら森燃やしつくしちゃった)
勇者「・・・ん?」
騎士「はぁっ、はぁっ、や、やっぱり・・・ここに拠点作ってた・・・」ゼェゼェ
勇者「ふーん」(諦めて帰らずについてきたんだ)
勇者「よく頑張ったね・・・・・ほら、夕食」スッ
騎士「あっありがとう・・・ございます・・・途中で・・・魔物とかきて・・・こわかっt
騎士(え これ米?し、しかも炊いてないしこの人参もじゃがいもも生のまま・・・)
勇者「私、いまカレーが食べたい気分だから」
勇者「作って?」
26 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/14(木) 21:39:32
e0io3acI
勇者「ん、美味しいかも」
勇者「お肉のないなカレーも」ボソッ
勇者「はいオマール人参よ。私人参嫌いだからあげる」
オマール「・・・!」ポクポク(うん、美味しい!)
騎士「・・・・・は、はは」バタリ
勇者「あれ、もう寝るの」
騎士「じ、自分のカレーならもう食べ、ましたから・・・もう動けないで、す」ぐーぐー
27 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/14(木) 21:41:18
e0io3acI
= 次の日 =
騎士(結局わけのわからないまま。状況が把握できないまま翌日を迎えてしまった)
騎士「よ、よし整理しよう」
@ 母親が金持ちの見知らぬ男と結婚しどっかに行った
A 母子家庭だった俺は当然家一人に。ニート生活ここまでと思い職を探す
B 偶然目に入った張り紙を見て、城の警備をしようと志願。履歴書に前職業{騎士}と嘘を書く
C が、偶然そこ居た勇者に仲間になるよう命じられそのまま旅に
D 鬼畜な勇者にもてあそばれる ←イマココ
騎士「どうしてこんなことに・・・ハッ!また置いてかれたんじゃ!?」
オマール「ブルッ」(慌てるな、慌てるなよ)
騎士「な、なんだまだオマールがいるんだ。じゃあ勇者はどこに・・・?」
28 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/14(木) 21:42:46
e0io3acI
騎士「ゆ、ゆしゃさーんっ勇者さーんおーい」ガサガサ
騎士「はぁ、オマール。匂いとかわからない?」
オマール「・・・」
騎士(無視かよ。まあ犬じゃないしわかるはずが・・・・・お。水の音?)
勇者「・・・ん」ゴシゴシ
勇者「あ」
騎士「あ・・・・・あのっ!すみませッ、お、俺その体洗ってるとかわからなかったくて、え、あ///」
29 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/14(木) 21:44:31
e0io3acI
騎士「ごぼごぼばっ・・・ぶふぁっ!?ちょ、やmぶべばばばばば」ジャバンッ
勇者「この川水飲みたかったんでしょ?ほら」ググググッ
騎士「ぷはぁっっ、はぁっ・・・俺は、そんなんじお、おぼれぶぶぶばばばばばば」ジャバンッ
勇者「え、なに聞こえない」
騎士「ゆ、ゆばばんっ、探そうとぼびばばばばば」バシャバシャ
勇者「・・・こんなことしてたら水質汚染で訴えられちゃう」グイッ
騎士「ぷはぁーーーっ!はぁっはぁっ!!」(こ、殺されるかと思った)
30 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/14(木) 21:45:25
e0io3acI
勇者「もういいや。朝ごはん作って」
騎士「はぁっ・・・お、おうぇぇ・・・」ゼェゼェ
勇者「チッ、命令しなきゃ聞かないのかな」
勇者【ご飯作って】
騎士「ま、待ってください・・・オ、オォェエ」
勇者「!!?」
勇者(能力が・・・効かない・・・!?)
31 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/14(木) 21:48:51
e0io3acI
勇者(おかしい。どんな状況でもこの能力を使えばいうことを聞くのに・・・)
勇者(例え全身不随でも【立て】と言ったら体を破壊しようとしてでも立つ。クララでも立つ)
勇者(【あごとひじをくっつけろ】と言ったら骨を砕いてでもくっつける)
勇者「ねえ【川の魚獲ってきて】
騎士「ええ!?む、無理ですよ。さすがにここに魚なんていないんじゃ」
勇者「!!」(き、効いてない)
勇者(私の能力が効かない・・・?そんな、そんな人初めて見た・・・)
騎士「?」
32 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/14(木) 21:52:11
e0io3acI
勇者【おすわり】
騎士「え?あえ?あっ・・あ・・・あ、はい」ペタン
勇者【お手】
騎士「は____
勇者「触らないで」バシッ
騎士「・・・い、痛いっひ」ヒリヒリ(・・・・な、なんで?)
勇者(でもまあ。私の命令に背かなさそうだしいいか)