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勇者「仲間TUEEEEEEEEEEEEEE!!」
Part4


84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:29:57.99 ID:0sl7vD+po
神父「……申し訳ありません、女様。この様なだましうちの様な事をしてしまって……」
【神父】
『体力 :17
 攻撃力: 2
 防御力:11
 魔力 :10
 素早さ: 6』
大司教「人聞きが悪い事を言うものではない。全ては教会本部の意向だ。君はそれに従っただけだよ」
神父「…………」
大司教「では、改めて私の自己紹介を……。初めまして、『紅の天使』様。私は大聖堂から遣わされた者で、大司教と申します。以後、お見知り置きを……」
【大司教】
『体力 :31
 攻撃力: 8
 防御力:44
 魔力 :40
 素早さ:19』
大司教「そして、この者たちは、護衛の神殿騎士団たちです。全員、精鋭揃いですよ。逃げようなどとは考えない事をお勧めします」
騎士A「…………」ペコッ
騎士B「…………」ペコッ
騎士C「…………」ペコッ
騎士D「…………」ペコッ
【神殿騎士団精鋭】(四人の平均値)
『体力 :94
 攻撃力:35
 防御力:42
 魔力 :19
 素早さ:26』
女「…………」
【教会を破門された女】
『体力 :6254
 攻撃力:   1
 防御力:9999
 魔力 :8870
 素早さ:4209』

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:30:31.92 ID:EX/Zi7PgO
こんなん敵うわけないですやん

86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:30:52.45 ID:0sl7vD+po
女「それで……どんな用件でしょうか?」
大司教「ええ、ですがその前に……」
大司教「神父、あなたはもうこの場には必要ありません。教会の機密事項に関わる話になるので、退出しなさい」
騎士A「」チラッ
騎士B「」コクッ
騎士C「すぐにこの部屋から出ていくように」ズイッ
騎士D「なお、今回の件は口外禁止とする。いいな?」ズイッ
神父「……は、はい。それでは……失礼します。申し訳ありません……」スゴスゴ……
ガチャ、バタンッ……

87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:31:54.85 ID:0sl7vD+po
女「……少しも変わってないみたいですね。教会の内部は」
大司教「秩序の為にですから」
騎士A「…………」
騎士B「…………」
騎士C「…………」
騎士D「…………」
女「それで、用件は何ですか?」
大司教「貴女を、再び教会へお連れする事です」
女「私は教会から破門を受け、全ての教会から出入り禁止となった身のはずですが」
大司教「その破門は取り消しになりました。最高会議で先日決まった事です。教皇もそれを御承認されました」
女「…………」
大司教「また、これまでの勝手な振る舞いや、度重なる規則違反、命令違反も全て不問に処すとの事です。……もちろん、貴女が教会本部へと戻ってきたらの話ですが」
女「…………」
大司教「その若さで、以前は枢機卿にまで上られた貴女です。今回も、戻ってきて頂いたらそのまま枢機卿へ復帰させるとまで教皇は仰られています」
大司教「破格の条件だと思いますが……」
女「いいえ、お断りします。私は教会とは縁を切った身なので」
大司教「……そうですか。困りましたね……」ハァ

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:33:09.57 ID:0sl7vD+po
大司教「ちなみに、理由を聞かせてもらってもよろしいですか?」
女「簡単な事です。私は教会の闇を知りすぎてしまいましたから。もうあそこに戻る気はありません」
大司教「闇と言うのは?」
女「色々と、です。例えば、治療の有料制とか」
女「回復魔法を使えるのは、女神様の祝福を受けた僧侶のみです。だけど、それを使うのに対して料金表を作り、その規定の金額以下で怪我や病気を治療する事を禁止するというのは私には納得出来ません」
女「難病や重傷ほど治療費は高くなります。貧しい人にとっては払えない金額です。そして、そういう人達を安い金額で治療したら、罰則が下されます。こんなの間違っています!」
大司教「なるほど……」

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:34:50.89 ID:0sl7vD+po
大司教「ですが、特例として生死に関わる様な怪我や病気の場合は無料で治療する事が許可されているじゃありませんか」
大司教「それに、打ち身や風邪などの軽いものであれば、教会は寄付や謝礼を頂いてませんよ。だからこそ、こうして厚い信頼を得ているのです」
女「それはただの人気取りに過ぎません。それに、瀕死状態を救えるほどの高位な回復魔法が使える人間は限られています。さほど多くありません」
女「何より、女神様は貧富の差によって救う者を決める様な真似は許さないはずです!」
女「そして、その得た高額な治療費が何に使われているかと言えば、護衛と称した実質軍隊である神殿騎士団の育成や、司祭司教の贅沢に使われてるんです」
女「私は治療費を取るなとは言いません。教会という巨大な組織を維持してく以上、寄付だけではまかなえない面もあるでしょうから」
女「ですけど、それを規則として定めたり、庶民には払えないほどの高額にしたり、破ったら罰則を加えたりというのは、どう考えても間違ってます!」
女「本来なら、教会は善意のみによって運営されるべきなんです。私はそうならない限り、教会に従う気も、戻る気もありません」
女「教皇に……いえ、あのただの強欲頑固ジジイにそう伝えて下さい。私は貴方を聖職者として認めないと」
大司教「……ふふっ。これはまた過激な」
騎士A「…………」チャキッ (剣に手をかける)
騎士B「…………」チャキッ
騎士C「…………」チャキッ
騎士D「…………」チャキッ

90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:36:36.59 ID:0sl7vD+po
騎士A「大司教様。今の発言は看過出来ません。多少、躾を入れさせてもらってもよろしいですか?」スッ
大司教「いや、やめときたまえ。手荒な真似はするなと上からきつく言われている」
騎士B「しかし……教皇様をあのように侮辱するとは……」
大司教「元より、そういう方なのだよ。でなければ彼女を破門する訳がない」
大司教「そうでしょう? 教会の重鎮職に抜擢されながら、教皇に再三に渡って意見し、遂には反省の為に地下牢にまで入れられた方ですからね」
女「大聖堂に牢屋があるという事実が既に間違っているとは思われないのですか?」
大司教「本来は、封印しなければならなかった魔物の為の牢ですよ。少しもおかしくはありませんがね」
女「詭弁を」
大司教「事実ですよ。大聖堂の地下には何体もそういった魔物が封印されてますしね。強すぎて殺す事も出来なかった凶悪な魔物の封印場所です」
女「いざという時には、その魔物さえ利用しようと考えているではないですか。あそこは封印場所ではなく、兵器の保管庫の様なものです」
大司教「まさか。その様な危険な事など考えていませんよ」
女「口では何とでも言えます。そして、教会の実体は、口先だけ綺麗な、国土を持たない軍事政権でしょうに」
大司教「世迷い言を。御勘弁して頂きたい。その様なデマを口にされては教会の名に傷がつきます」
女「名ばかり綺麗で、何の意味があるというのです」
大司教「ふっ……。どうにも困ったお方だ。予め聞いていた通りのお方ですね」
女「…………」

91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:38:26.81 ID:0sl7vD+po
大司教「一体、誰に手引きされたか知りませんが、地下牢から脱走し……」
大司教「そして逃亡の為に各国を渡り歩きながら、教会の規則に背いて無料で治療をして回り……」
大司教「贅沢もせず、見返りも求めず、どんな難病奇病大怪我でもたちどころに治してしまう」
大司教「その噂がこの四年の間に世界中に広まり、遂にはついた二つ名が『紅の天使』」
大司教「僧侶着用の白のローブをまとわず、常に赤いローブをまとっていた事から、その様な名がつき、今や天使の化身扱いです」
大司教「あなたの名声は古今東西ありとあらゆる英雄をしのぎ、市民からの人気はどんな名君でも霞むほど。教会の神父達も揃って貴女を匿い庇いだてする始末」
大司教「こうなってしまっては、教会としては、破門にした事自体が既に不名誉扱いなんですよ。まったく、厄介な事をして頂きました。有名になりすぎているので、今や公に連行も裁判も出来ませんからな。そんな事をしてはこちらが非難される」
大司教「我々としては、教義に違反している者を、正当に処罰しようとしているだけなのにね」
女「…………」

92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:39:36.27 ID:0sl7vD+po
大司教「なので、教会としては取るべき道を変えざるを得なかったんですよ」
大司教「ですので、私がこうして派遣されたのです。今、教会では更なる問題を抱えていて困っていますからね」
女「問題?」
大司教「ええ。勇者が現れたのですよ。南の国にね」
女「!?」

93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:40:32.97 ID:0sl7vD+po
女「勇者が……! 南の国に……!」
大司教「そうです。教会はまだそれを公に認めていませんがね」
女「どうして! 神託は下されたのでしょう! それなら、全世界に発表して、人々に希望を与えるべきです!」
大司教「それがそうもいかないんですよ。裏話をするなら、勇者は、女神の加護を受けし神殿騎士団から出てもらわなければ教会としては面子がありませんからね」
大司教「ところが実際には、何の関係もない、更には教会に対して非協力的な態度を取っている南の国から選ばれてしまった」
大司教「これを認めれば、教会は面子を潰し威厳を無くします。だから、正式にはまだ認めていません。しかし、その神託が本物なのもまた確か」
大司教「なので、この状態で、もしも勇者が魔王を倒してしまったら、更にまずい事態に陥る。勇者でないものが魔王を倒してしまったら、これまでそう教えを説いていた教会に対しての信頼は地に落ちてしまいますからね」
大司教「なので、いつかは教会側としても公表しなければならないでしょう。あるいはこういう手も取れますがね……」
大司教「そうなる前に、勇者には死んでもらう、という手が」
女「!?」

94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:42:22.33 ID:0sl7vD+po
大司教「と言っても、もちろん暗殺などというリスクの高い事を教会はしませんよ」
大司教「そんな事をしなくても、教会は全世界、どの町にもある。また市民からの信用と信頼は国王よりも勝っています。何せ教会の言葉は女神の言葉と同義ですからね」
大司教「なら、こう発表してやれば良い。先日、女神の神託を受けた勇者とやらは、真っ赤な偽物であり、神の名を勝手に騙った最低な不届き者である、と」
大司教「そうすれば、瞬く間に世界を救う勇者は一転して、各町や村で迫害や弾圧を受ける事になるでしょう。宿にも泊まれず、買い物も出来ず、そもそも町や村に入れてもらえるかどうか」
大司教「武力で勇者を殺すなど愚か者のする事です。そんな事をせずとも、野垂れ死にさせれば良い」
女「あなた方は……! 私利私欲の為に、女神の名を汚し、あまつさえ世界を救おうという勇者様の妨害までしようと言うのですか! どちらが人間の敵なのです!」
大司教「勇者など、死んでもいずれまた現れるでしょう。問題ありません。それに女神というのは、人が作り出した幻想に過ぎませんよ。世界一つ救えない神など、私は神と認めていません」
女「っ! 大司教の身でありながら……! あなたはどこまで女神様を侮辱すれば気が済むのです!」
大司教「私は私の考えを述べたまでです。それに、大司教などと言うのは役職を示す記号でしかありませんが」
女「傲慢な! 聖職の風上にも置けない男!」

95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:46:50.12 ID:0sl7vD+po
大司教「別にあなたからの評価など、私はどうでも良いのです。それよりも、これを聞いてあなたはどうされますか?」
大司教「聞き及んでおりますよ。あなたは勇者の出現を教会にいる頃からずっと気にかけておられたと」
大司教「そして、勇者を深く尊敬し、女神同様とても大切に考えていると」
女「当然です! 勇者様は特別ですから! 必ずやこの世界を救って下さる方なんですから!」
大司教「ところが、現在の状況では恐らくそれは無理だというのが、流石に貴女でもわかって頂けたはずです。勇者だろうと何だろうと、人の子である以上、俗世の風聞や迫害からは逃れられませんからね」
女「……っ」
大司教「しかし、出来れば教会側としてはその様な不穏な真似はしたくない……。これはご理解頂けますよね?」
女「……結局、何が言いたいんですか?」
大司教「要は、最近、教会にとって不都合な事が起こり過ぎているのですよ。名誉を別のところに持っていかれるばかり。ならば、こちらも面子を保つ為に、何かしら都合の良い事が起きて欲しいと願っているのです」
女「つまり……私が教会側に戻れば、その面子が戻ると」
大司教「先程も言った通り、貴女の人気と名声は凄まじいですからね。世界を救えるのか不確定な勇者よりも、弱い者の味方であり実績が既にある貴女の方が市民からの人気はより上です」
大司教「貴女が教会に復帰してそれを宣言して頂ければ、勇者がどこの国から出ようと大した事ではない。教会側としてはお釣りがきます」
大司教「簡単に申し上げれば、勇者の旅の邪魔をされたくないのであれば、私と共に教会に戻って頂き教皇様に忠誠を誓って下さいと、そういう話ですよ」
女「…………」

96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:48:08.86 ID:0sl7vD+po
女「……わかりました。ですが、その前に一つだけ確認をさせて下さい」
大司教「なんなりと」
女「その勇者の名前は、なんと言いますか?」
大司教「名前、ですか……? 確か『勇者』だと聞いておりますが……」
女「ふふっ、そうですか……。『勇者』ですか」
大司教「?」
女「わかりました。私は大聖堂へと戻ります。明朝には出発しますので、それまでに馬の手配をよろしくお願いします」
大司教「……そうですか。それはお話が早くて助かりますが……」
女「まだ、何か?」
大司教「いえ……。特には……。それでは、話もまとまった事ですので、我々はこれでおいとまします。……行くぞ」
騎士A「はっ」
騎士B「」ガチャッ、スタスタ
騎士C「」スタスタ
騎士D「」スタスタ
大司教「くれぐれも約束を違われないよう、お願いしますね。では……」バタンッ
女「…………」

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:49:13.39 ID:0sl7vD+po
ー 宿屋前、路地 ー
騎士A「大司教様……。あの者、逃げ出したりはしないでしょうか? 念の為に見張りを立てた方がよろしいのでは……」
大司教「いや、必要ない。嘘をつく様なお方ではないと聞いている。そうでなければ、『天使』などとは呼ばれる事はないだろうしな」
大司教「それに、逃げたとしても、こちらもそれほど困る訳ではない。むしろ、困るのは向こうの方だ」
騎士A「左様ですか……。ならば、そのままにしておきますが」
大司教「それよりも……。私はあの表情の方が気になったな。どこか嬉しそうだったが……」
騎士B「それは私も感じました。あの女、何か企んでいるのでしょうか?」
大司教「わからんが……。まあ、いいだろう。とりあえずこれで私の受けた任の半分は終わり、そして良い方に転がったのだからな」
大司教「残りの半分は無事に大聖堂まであの方を連れていくだけだ。翌朝には旅立たれるという事だったから、上等な馬を今日の内に手配しておけよ」
騎士C「はっ!」
大司教「戻れば、枢機卿になられるお方だ。無礼な口の振る舞いもそこまでにしておけ。良いな?」
騎士D「ははっ。肝に命じておきます」
大司祭「……しかし、何を聞くかと思えば、名前を聞くとはな。まさか、元から勇者に心当たりでもあったのか……?」

98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:53:12.74 ID:0sl7vD+po
ー 宿屋内、女の部屋 ー
女「……ついに、勇者様が」
女「本当に、十五年前の約束通り……。覚えておられたのですね……」
女「やはり、この運命を女神様は知っておられたのでしょう……。このタイミングで私の元に安全に大聖堂へと行く好機が舞い降りてくるなんて……」
女「……感謝致します、女神様」ギュッ (強く手を組んで祈りを捧げる)
女「後は、一刻も早く大聖堂に戻って……」
女「『あの方』に、私は何としてでもお会いしなければ……!」

99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:53:53.10 ID:0sl7vD+po
ここまで
予想より長くなりそう

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 17:55:19.06 ID:x4gyH6sL0
勇者は弱いんだろうな

101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 18:05:02.22 ID:lTfGdGENo
勇者も数値で言ったら3桁くらいは普通にありそう

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 18:21:25.62 ID:eYNa1uYAO

仲間はあと3人か。
商人が一番ヤバそうだな。イロイロな意味で。

103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 19:01:52.72 ID:MMOxUDM+0
合流までにどれだけかかるんだ。

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/21(日) 19:23:21.68 ID:cXHR1W7s0
全員集まれば国作れるレベル

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/23(火) 01:49:05.50 ID:GB3+ZqeEo
ー 西の海、海上、海賊船 ー
海賊A「二時の方角に所属不明の船を発見しやしたぁ!」
海賊B「帆のドクロマークを確認! 海賊船だあっ! 獲物が出たぞおっ!!」
海賊C「ははっ! ついてない奴等だぜ! 俺らに見つかっちまうとはなあっ!!」
海賊D「野郎共ぉ! 敵船だぞぉ!! 戦闘準備だぁ!!」
海賊E「いや……! おい……待て! あの海賊旗をよく見てみろ!!」
海賊A「あれは……!!」
海賊B「『凪』の海賊団っ!! まさか、とうとうこんなところにまで来やがったのかよっ!」
海賊C「バカ野郎っ! ビビんな! 相手はガレオン船とはいえ、一隻だけだろうが! うちが何隻いると思ってやがる!」
海賊D「そうともよ! 俺らの縄張りにまでノコノコ乗り込んで来やがったんだ! 海の藻屑にしてやれ!」
海賊E「とにかく、船長に報告だ! 急ぐぞっ!!」ダダッ
海賊C「おうっ!!」ダダッ