Part24
807 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:03:37.75 ID:
MhQ+Ndmgo
聖女「そんな事ないよ、みんなの中で一番偉くなってるのは剣聖なんだし。それに、剣の腕前じゃみんな敵わないでしょ?」バッサ、バッサ!!!
剣聖「そうだといいんだが、多分、勇者の方が強いだろうからな。剣の腕前でも勝てるかどうか」
天馬「」バッサ、バッサ!!! (飛行中)
勇者「!?」
天海竜『』バッサ、バッサ!!!
女闘神「というか、勇者を引き合いに出したら、あたしら全員、一番がいなくなっちゃうじゃん」
鳳凰「」バッサ、バッサ!!!
勇者「!!??」
天海竜『』バッサ、バッサ!!!
真魔王「だよね。勇者に選ばれてる訳だから僕らより強いのは間違いないだろうしさ。何よりネームバリューがね」ヒュンッ
聖女「『伝説の勇者』だもんね。それに比べたらみんな名前負けしてるよね」クスッ
アハハッ、ホントダヨ、サスガユウシャ、ハハハッ
勇者(多分みんなより弱いとか言い出せる雰囲気じゃない……助けて)グスッ
808 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:04:53.74 ID:
MhQ+Ndmgo
女大富豪『しかも、あれでしょ? 勇者って魔王を倒したら、南の国のお姫様と結婚が決まってるんでしょ? そうしたら次期国王だしさ』
魔導機神「」ドギュッ!!
勇者「し、知ってたの!?」ビクッ
天海竜『』バッサ、バッサ!!!
剣聖「そりゃ、女大富豪は全世界に支店を持ってるしな。そんな大ニュースを聞き逃すはずがないだろ」ハハッ
天馬「」バッサ、バッサ!!!
勇者「」
天海竜『』バッサ、バッサ!!!
女闘神「それ聞いた時、あたし、ちょっとショックだったんだけどね。別に勇者の事を狙ってた訳じゃないんだけど、なんかこう複雑っていうか……」
鳳凰「」バッサ、バッサ!!!
聖女「わたしも残念だったなあ……。今だから言えるけど、わたし、子供の頃、勇者が好きだったもん……。でも、十五年も経ってるし、今更仕方ないけどね」バッサ、バッサ!!!
勇者「」
天海竜『』バッサ、バッサ!!!
809 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:07:21.04 ID:
MhQ+Ndmgo
真魔王「国の事情とか絡んでるとね。個人じゃどうしようもない面とかもあるしね。でも、勇者も乗り気みたいだし、良かったよ」ニコッ
勇者「え、乗り気!?」ビクッ
天海竜『』バッサ、バッサ!!!
女大富豪『お姫様からの熱い求婚、喜んで受けたんでしょ? 今更隠さなくてもいいよ。私達も応援するって決めてるし』ニコッ
魔導機神「」ドギュッ!!!
勇者「いや、あれはでも、姫も俺もああ言わないと体面上まずいってわかってるからだし。確かに姫は美しい方だし、悪い気はしてないけど、でもあくまで儀礼的なものだし本当にどう思ってるかなんて」オロオロ
天海竜『』バッサ、バッサ!!!
女闘神「そんな、気を遣わなくてもいいって、勇者。優しさってのは時々、逆に人を傷付けるしさ。昔の話なんだし、聖女もそこまで気にしてないって」
鳳凰「」バッサ、バッサ!!!
勇者「ち、ちが」
天海竜『グルルルルッ!!』ビリビリ
勇者「!!」ビクッ!!
聖女「あ、妖魔の森が見えてきたよ!」バッサ、バッサ!!!
剣聖「ああ、もうすぐ決戦の時だな。残念ながら、お喋りはここまでだ」チャキッ
天馬「」ヒヒーン!!
女闘神「腕が鳴るね! この日の為に今まで修行して来たんだし!」ポキポキ
鳳凰「」バッサ、バッサ!!!
真魔王「勇者! 魔王の所へ辿り着くまでの露払いは僕達がやるから、任せて!」ヒュンッ!!
女大富豪『勇者は魔王の事だけ考えてて! 行くわよ!』ガコッ
魔導機神「」ジャキッ (大型魔力凝縮出力砲×2門を組み合わせて構える)
女大富豪『突撃!! 決戦の狼煙を上げるわ!!』
魔導機神「」ギュイイイイーーーンン…… (エネルギーチャージ)
「ツインバスターライフルッッ!! いっけええええーーーーー!!!」ガチッ!!
チュドオオオオオオーーーーンンンッッッ!!!!
勇者「!!!!????」ビクッ!!
天海竜『グルルルルッ!!』
810 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:08:35.13 ID:
MhQ+Ndmgo
ー 北西地区 ー
ガルーダ「ちっ。ずいぶんと飛び回ったが、未だに腹の虫が収まらぬな」バッサ、バッサ (全長21メートル)
ガルーダ「が、戻ったらまたあの頭でっかちな軍師と下らぬ会議の続きだ」バッサ、バッサ
ガルーダ「配給品の酒と魔結晶も尽きてきた頃だし、そろそろ」
キラーン……
ガルーダ「?」
チュゴゴゴゴゴゴオオオオーーーーーーーンンンッッッ!!!!!
ガルーダ「!!!!」ジュワッ…… (消滅)
キラキラキラ…… (光)
811 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:09:30.55 ID:
MhQ+Ndmgo
魔導機神から放たれた、大型魔力凝縮出力砲。
それは世界の五分の三を占めると言われる広大な森、妖魔の森上空を一直線に切り裂いて貫き、目映いばかりの光を放ちながら彼方へと消え去っていった。
この瞬間、妖魔の森にいたありとあらゆる生物が、上を向いた。
運悪く、その直線上にいた魔物は全て光へと還元した。
老いも若きも、強きも弱きも、魔物も竜も、等しくその光り輝く未知の閃光に見いった。
そして、彼らはその数十秒後、その光が放たれた先から、飛んで向かってくる者達の存在に気付いた。
彼等こそが、伝説の勇者、その仲間たち。
魔王を倒す、最強にして最高のパーティーが、今!
この地に君臨した瞬間だった!!
812 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:10:56.32 ID:
MhQ+Ndmgo
ー 魔王城、玉座の間 ー
魔兵士「」ダダダダッ
魔兵士「も、申し上げますっ!! 南の方角から敵襲!!」
魔兵士「先程の閃光を放った者達かとっ!! また、その閃光により、北西地区のガルーダ様が巻き込まれ討死したとの事!!」
側近「ガルーダがっ!?」
魔兵士「はいっ! 更に奴等は迎撃に向かった兵士達をなぎ倒しつつ、この魔王城へ向けて進軍してきておりますっ!!」
大魔導師「何だとっ!!」
側近「っ!!」
魔兵隊長「まずい!!」
ザワザワ、ザワザワ、ザワザワ!!!
城内にいた兵士達が一斉にどよめく。彼等もまた、あの光を見た者達だった。
あの瞬間、誰もが、何が起きたかは理解出来なかった。
だが、今が異常事態だという事と、その光の壮絶さだけは頭ではなく魔物の本能ではっきりと理解していた。
そして、今、この地に向かってきている者達が、自分達の理解を遥かに超えた者達であるという事は、容易に想像がつく。
だからこそ、動揺、恐慌、不安、そういったものがこの場にまるで伝染病の様に蔓延していく。
しかし!
魔王「狼狽えるなっ!!」ビリリッ
大魔導師「!」
側近「!」
魔兵隊長「!」
魔兵士たち「!!」
魔王「強い敵が来たなら、更に強い戦力で叩き潰せばいいだけの事だ! 何を恐れる事がある! お前たちは、それでも余の誇る最強の魔王軍か!」
魔王の鋭い一喝が広い玉座の間に響き渡る。これにより、玉座の間は再び元の静寂さを取り戻す。
かの者は魔王。歴代の魔族の中で最も強く、最も兵から信頼を受ける、常勝の軍神、覇王、英雄……。
その場にいる誰もが、その事をはっきりと思い出した。
813 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:12:44.85 ID:
MhQ+Ndmgo
側近「……失礼しました、魔王様。思わず取り乱しました。陳謝します」
魔王「構わぬ。それよりも、報告を続けよ。その者らの数は」
魔兵士「は、ははっ。竜と巨大な霊獣・神獣ペガサス・天使、あと異形の怪物が一匹いるとの事です。その背には何故か人間が乗っている模様です!」
魔王「人間……? まさか、魔軍師が前に言っていた勇者とやらか?」
側近「御冗談を。人間ごとき、仮に女神の祝福や加護を受けようとも話になりません」
魔王「が、他には思い当たる節がない……。さしずめ、余を倒す為の混成軍を編成したというところか。天使も混ざっているという事は、間違いなく女神の差し金であろう。あの女め、封印されながらまだ余計な事を……」チッ
側近「……しかし。何にしろ、数が少ないのは幸いです。少数精鋭なのでしょうが、何重にも包囲して殲滅してしまえば取るに足りません。あの光にのみ注意しておけば問題ないでしょう」
魔王「うむ。出陣の準備を整えていたのは不幸中の幸いだな。魔王城に常駐させている遊撃部隊と近衛兵はもう出られるか」
大魔導師「はい! そちらは既に整っております」
魔王「ならば、余自ら出て殲滅戦の指揮を取る。五分後には遊撃部隊と近衛兵、両軍を魔王城前に集結させよ」
側近「魔王様自らがですか……。ここは大魔導師に指揮を任せても宜しいかと思いますが……」
魔王「元々、守りは性に合わぬ。果実も、人の手から与えられるよりは、自らの手でもぎ取った方が美味かろう」スクッ
魔王「出るぞっ! 他地区まで被害が広がる前に、一気に片付ける! 急げっ!!」
側近「はっ!」
大魔導師「ははっ!!」
魔兵隊長「急げっ! 出陣だ!!」
「ははっ!!!」
814 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:13:21.92 ID:
MhQ+Ndmgo
ここまで
815 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:15:15.00 ID:Vpl1/Ysao
乙
最近更新が楽しみで仕方ない
816 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:17:24.28 ID:wSM6rRV7O
がんばれ魔王。パラメータが全てではないところを見せてやれ
いやマジでほんの少しでもいいから勇者に希望を見せてくれ
817 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:44:08.66 ID:H9fVoXuS0
乙です。
でも魔王が何とかしちゃったら今度は勇者が魔王相手に何が出来るのか……。
818 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 19:00:31.46 ID:m9AkPTETO
乙
勇者以外が魔王のHPを1にして「勇者!とどめを!!」ってやるんやろ知ってる知ってる(白目)
819 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 19:00:39.30 ID:APhRYiYAO
もう勇者のライフは0を通り越してマイナスだな
847 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/29(火) 20:05:53.69 ID:
TFwo0+zOo
ー 神界、封印の牢獄内 ー
女神「勇者達が、魔王城へと向かいましたね……」
大天使「ええ。ほとんどの過程を飛ばして、一路、魔王城へと……。もう妖魔の森上空にまで来ております」
女神「そして、未だに誰も勇者の本当の強さを知りません……」
大天使「はい」
女神「……運命の女神たる私が、この様な事を言うのは憚られますが」
「これも運命なのでしょうか……」
大天使「全ての出来事が、勇者を『伝説の勇者』たらんとせしめていますからね……」
女神「ええ……。幸運と呼ぶべきか不運と呼ぶべきか……。あるいはこれこそが本物の天運というものなのでしょうか……」
大天使「では、やはり……」
女神「ええ、この流れからすれば、そうした方が良いでしょう……」
女神「危険極まりない方法ですが、あの『計画』を実行へと移します……」
大天使「全ては世界の安定の為に、ですか」
女神「ええ……。私の最後の切り札です……」
「勇者には、強いと仲間から誤解されたままでいてもらいましょう……。その為の計画です」
849 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/29(火) 20:07:15.70 ID:
TFwo0+zOo
大天使「ですが、あの『計画』は両刃の剣ではないかと……。下手すれば、逆に世界を崩壊させる可能性も十分ありますが……」
女神「それも承知の上です……。ですが、今の関係がこの先、変にこじれるかもしれない事を考えると、まだこちらの手段の方が世界崩壊の可能性は低くなるでしょう……」
女神「それに機会は今しかありません……。決断の時です」
大天使「しかし……。かなりの不安が残ります……。私達もそれにより罪深い存在となってしまいますし……」
女神「もう決めた事です……。これにより私達は引き返せない位置へと進むでしょう……。そして、勇者も同様に後戻り出来ない地点へと……」
大天使「全て、覚悟の上ですか……」
女神「ええ……。この世界の平和の為に……」
「勇者にはこのまま『伝説』となってもらいましょう」
「この先、例え何年経とうとも、この勇者を超える事が出来ないと誰からも思われる様な絶対的な存在に……」
「無理矢理にでもなってもらいます……」
大天使「我らが罪を許したまえ、勇者よ」サッ…… (十字を切る)
850 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/29(火) 20:08:46.31 ID:
TFwo0+zOo
女神「それでは大天使は、今、聖女に代わって大聖堂にいる女に『例の連絡』を……」
大天使「はい……」
女神「私は残り最後の力を全て使って、少しの間だけ魂のみを竜界へと降臨させます……。これが私の最後の役割となるでしょう……」
大天使「勇者の元に行かれるのですね」
女神「ええ……。恐らく時間はそうありません。私が降臨し、そして勇者との会話が終わるまでには、大天使と女は全ての手筈を整えておいて下さい……」
大天使「はい……」
女神「必ず、世界中の皆に、『あの事』を伝えるように……」
大天使「わかっています……。万事つつがなく……」
851 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/29(火) 20:09:42.23 ID:
TFwo0+zOo
ー 中央国、大聖堂内、円卓の間 ー
教皇「…………」
枢機卿A「…………」
枢機卿B「…………」
枢機卿C「…………」
枢機卿D「…………」
神殿騎士団長「…………」
教皇「騎士団長よ。未だ……女は特別大礼拝堂に立て籠ったままか」
神殿騎士団長「……申し訳ありません。信じられぬほど強力な結界が中に張ってありまして」
神殿騎士団長「また、聖女様のドラゴンが女の側についております。仮に結界を破れたとしても、我等がその場で取り押さえるのは不可能かと……」
教皇「…………」
852 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/29(火) 20:11:09.84 ID:
TFwo0+zOo
教皇「しかし、これまで水も食事も渡しておらぬのであろう……。いかに女と言えど、そろそろ衰弱しておるのではないか」
神殿騎士団長「それが、扉ごしの会話にはきちんと受け答えをしております……。女曰く、天使様が補助してくれていると……」
枢機卿A「天使とはな……。世迷い言を……」チッ
教皇「…………」
枢機卿A「教皇貎下。今更の話ですが、あの女を教会に復帰させたのはやはり間違いだったのです」
枢機卿B「左様。聖女の逃亡の手伝い、許される事ではありません。捕まえたら魔女裁判にでもかけて処刑すべきです」
枢機卿C「今は過ぎた事を言っても仕方あるまい。それよりも、これらの事態を世間からどう隠すかについてを話し合うべきだろう。捕まえた後の事は、捕まえてから決めれば良い」
枢機卿D「だが、聖なる盾も聖女に奪われているのだぞ。こちらは勇者に渡すと言っていたから隠しようがないが、どうするつもりかね。偽物を作って誤魔化すとでも言うのか」
枢機卿A「奪われたのは神殿騎士団の責任だ。そちらで何とかしたまえ。聞けば、抵抗もせず聖女に渡したというではないか」
神殿騎士団長「それは……。ですが、竜を連れてる聖女様相手に我等が何が出来たというのです。抵抗してもしなくても結局は奪われたでしょう」
枢機卿B「それが言い訳になるか。『奇跡の鐘』・『聖女』・『伝説の盾』と、今や教会の三大シンボルの内、二つが消えているのだぞ。この事態をどうおさめるつもりだ」
枢機卿C「落ち着け。聖女に関しては、元から姿を滅多に見せていなかったのだ。そこはどうにかなる。伝説の盾も勇者に譲渡したとするしかあるまい。問題は今後の事だ。教会の威信をどう取り戻すかだろう」
枢機卿D「その前に、立てこもっている女を外に引っ張り出すのが先ではないのかね。女を人質にすれば、この後の事はどうとでもなるだろう」
枢機卿A「いや、『伝説の盾』を勇者に譲渡した事にするのであれば、先に勇者の存在を教会が認めねばなるまい。まずは急いで式典を開いて……」
教皇「頭が痛くなるな……。この事態、どこから手をつけるべきか……」ハァ
853 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/29(火) 20:12:38.19 ID:
TFwo0+zOo
コンコン、ガチャッ!!
大司教「し、失礼しますっ! 一大事です!」
枢機卿D「何だ、今は重要な会議中だぞ!」
大司教「申し訳ありません、ですがっ!!」
教皇「……どうした」
大司教「女が特別礼拝堂から出て、大聖堂へと向かっておりますっ!! 竜も一緒です!!」
教皇「!?」
枢機卿A「自分から出ただと……!!」
枢機卿B「一体、何が目的だ……!!」
大司教「そ、それが、『奇跡の鐘』を必要としているとっ!!」
神殿騎士団長「奇跡の鐘だと!? すぐ行くっ!!」スクッ
教皇「今度は何を企んでおる……あの女は!」
854 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/29(火) 20:13:51.21 ID:
TFwo0+zOo
ー 大聖堂内、中央礼拝堂 ー
神殿騎士A「お、お引き下さい! 奇跡の鐘は神聖な聖具でございます! 例え誰であろうと、許可なくこの鐘を渡す訳には!!」
女「……お下がりなさい。私は女神様の神託により、その鐘を必要としているのです。許可など必要ありません」
地海竜『ギルルルッ!』ギロッ
神殿騎士A「うぅっ!!」ビクッ!!
神殿騎士B「で、ですが!!」
神殿騎士C「それでも、あの鐘を渡す訳には……!!」
女「……お下がりなさいと私は言いました。私の言葉は、そのまま女神様の言葉だと思いなさい」ピカーッ (後光が射す)
天使「退くが良い……。女神は鐘を必要としておられる」フワリ (降臨)
神殿騎士A「!!」
神殿騎士B「せ、聖なる光が……!!」
神殿騎士C「て、天使様まで降臨を……!!」
女「では、行きましょう。鐘を鳴らす準備を整えに……」スタスタ……
天使「はい……」フワッ
神殿騎士A「い、一体、何の為にあの鐘を……」ガクガク
神殿騎士B「普段は絶対に鳴りもしないが、鳴れば世界中に響くと言われる伝説の鐘……」ガクガク
神殿騎士C「前にあの鐘が鳴ったのは、魔王が現れた時だと聞いているぞ……。じゃあ、今度は一体何があるって言うんだ……」ガクガク