Part23
749 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:35:44.38 ID:
AP8gEgBao
女大富豪「それじゃ、伝説の四装備も揃ったし、次は竜の話をするわね」
勇者「……う、うん」
女大富豪「今、竜と魔物が戦争をやっているでしょ。それは知ってるかしら?」
勇者「そうなんだ……。初耳なんだけど…………」
女大富豪「あ、そう? じゃあ、簡単に説明するけど、魔王軍が魔界からやってきて、この世界を侵略し始めたのね。それで竜王軍と戦いを始めたのよ。今のところ、形勢は互角なんだけどね」
勇者「そっか…………」
女大富豪「だから、魔王を倒すには竜の力も借りた方がいいって私たちは考えたの。幸い、こっちには聖女がいるし」
勇者「…………どういう事?」
女大富豪「あれ? 勇者って聖女の事知らなかった? 聖女、竜と喋れるの。だから、竜王と交渉して協力してもらおうと思って」
勇者「!?」
聖女「それで、一昨日、実際に行ってきてお願いしてきたよ。快く引き受けてくれたから。勇者の合図で竜王さん達も一斉攻撃に移ってくれるって」
勇者「お、俺の合図で!?!?」
真魔王「そう。その合図で魔物と竜とが全面戦争に突入する事になってるから、注意してね」
勇者「!?!?!?」
750 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:37:20.35 ID:
AP8gEgBao
剣聖「それで、今、勇者の合図とほぼ同時に俺達も魔王城に突撃したらどうだろうって話になってるんだ。そうすれば、魔王軍には混乱が生まれるから竜王軍が優位に立てるし、俺達も魔王城の敵を片付けるだけで済むからな」
真魔王「増援が後ろから来ないし、敵の動揺も誘えると思う。みんなで相談したんだけど、これが一番いい作戦じゃないかって結論になってさ。勇者もそう思わない?」
勇者「え、あの、その……」オロオロ
聖女「竜王さん達が陸で戦って注意を引いてくれる間に、わたし達はその隙を突いて空から一気に魔王城に乗り込もうっていう作戦なの。上手く行くと思うんだけど……ダメかな?」
女闘神「先に頭さえ叩いちまえば、組織ってのは一気に崩れるからさ。あたしらのターゲットは魔王一人だけに集中出来るし、悪くないと思うんだよ」
女大富豪「どう、勇者? 昨日、皆で考えたんだけど、良くない? もし、勇者が別の作戦がいいって言うなら、私達も考え直すけど……」
勇者「い、いや、他には何も思いつかないし……。作戦的にはそれでいいと思うけど……」オロオロ
女大富豪「良かった。なら、もう突撃の準備は整ってるから。後は魔王を倒しに行くだけよ!」
勇者「え」
剣聖「よし! それじゃあ、勇者も伝説の装備が整った事だし、早速行こうぜ! 魔王城に!」
「おーーーっ!!」
勇者「え、え」
751 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:37:34.92 ID:tPVRj72ho
普通なら凄い筈のステータスアップが全然凄く感じない…
752 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:38:32.55 ID:
AP8gEgBao
真魔王「じゃあ、僕からお先に行くよ。飛翔魔法」フワッ
勇者「浮いた!?」
真魔王「ああ、勇者は飛翔魔法、初めて見る? こっちの世界にはない魔法だからね」
勇者「え!???」
女闘神「じゃあ、あたしらも行こっか! みんな、おいで!」ピーッ (指笛)
バッサ、バッサ、バッサ!!
天馬「」ズササッ (全長2メートル)
鳳凰「」ヒュインッ!! (全長56メートル)
天海竜「」ドシンッ!! (全長38メートル)
勇者「はいい!!!???」
馬「!!??」ヒヒーン!!
女大富豪「来なさい、ゴーレム!」サッ
ドギュッ!!! (飛行)
魔導機神「」ドガッシャンッ!!! (着陸) (全長19メートル)
勇者「はああああああああ!!!???」
馬「!!!???」ブルルルッ!!!
753 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:39:28.75 ID:
AP8gEgBao
女闘神「勇者、驚き過ぎだって。そんなに珍しい? ほいっと」ピョンッ
鳳凰「シギャアアアッ!!」ビリビリ
真魔王「ここら辺はあんまり巨大な魔物とか霊獣がいないからじゃないの? それに、女大富豪のゴーレムは僕らもびっくりしたしさ」フワフワ
女大富豪「ていうか、びっくりしてくれなきゃつまんないってば。造るの大変だったんだから。それっと」ピョンッ
魔導機神「」ガコッ、ウィーンッ
剣聖「ま、その辺は飛びながら話せばいいだろ。そういえば、昨日は勇者の事ばかりで、俺達の事はろくに話してなかったしな。じゃ、頼んだぞ、相棒」ヒラリ
天馬「」ヒヒーン
聖女「あ、勇者のそのお馬さんは空を飛べる? 大丈夫?」ピョンッ
天海竜『グルルルッ!!』
勇者「」
馬「」
754 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:39:37.06 ID:9onD61S5o
剣聖が完全に勇者の上位互換で笑う
755 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:40:35.49 ID:
AP8gEgBao
勇者「こ、こんなの……無理だよ。俺は……皆と一緒に旅に行けない……」
聖女「え、勇者、どうしたの、急に?」オロオロ
勇者「お、俺は……あ、相棒以外、いないし……飛翔魔法とかいうのなんか……使えないから……」
勇者「だから……空も飛べないし……それに……」グスッ
聖女「あ、そうなんだ。ご、ごめんね、勇者。わたし達がちょっと無神経過ぎたね」オロオロ
剣聖「そうだよな……。昨日、苦楽を共にした馬だって話してたもんな……。空から行くって先に言っとかなかった俺たちが悪かった、許してくれ……」
女大富豪「昨日の内に言っとけば、勇者も何か考えてくれただろうからね……。私が軽率だった、ごめん」
女闘神「わ、悪い……。勇者が王都から来たって事、今まですっかり抜けててさ……。そりゃ霊獣とか連れて来るのは無理だよな……」
真魔王「普通は馬だけだよね……。僕達がちょっと常識外れになってる……。ごめんよ、勇者」
勇者「い、いや、みんなは悪くないんだ……。俺が……俺が空を飛べないのが悪いから……」グスッ
馬「」ヒヒーン!!!
756 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:42:14.97 ID:
AP8gEgBao
女大富豪「お、落ち込まないでよ、勇者。空を飛ぶ事なんて普通出来ないんだから。飛翔魔法使えるの、私達の中でも真魔王だけなんだし」オロオロ
聖女「そ、そうだ。勇者、わたしのドラリンに乗ってく? 空を飛べないと妖魔の森を抜けるのが結構大変だから、そうした方がいいよ」
女闘神「あたしの鳳凰に乗ってってもいいぞ。二人乗りになるけど、こいつはデカイからな」
真魔王「僕の飛翔魔法の範囲を広げてもいいよ。残念だろうけど、その馬は今回置いていってさ。危険な道のりになるんだし、そっちの方がいいよ。ね、そうしよう、勇者?」
剣聖「ああ、俺の天馬も、魔王城までたどり着いたら危険だから逃げてもらうつもりだしな。みんなの言う通り、今回は置いていった方がいいと俺も思う」
勇者「そ、そりゃ……置いていくよ……。だって……もう無理だし……」
真魔王「あ、じゃあ、僕が移動魔法でその馬だけ村まで連れていくね。ちょっと待ってて」ヒュンッ (馬のすぐ側まで飛翔)
馬「!」ブルルルッ!!!
真魔王「移動魔法!」
フッ……
勇者「え、消え……!!」
聖女「それじゃ、勇者はわたしのドラリンに乗っていってちょうだい。さっきのお詫びがしたいから。ね?」スタッ (竜から降りる)
天海竜『グオオオッ!!』ビリビリ
勇者「!!」ビクッ
757 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:43:21.27 ID:
AP8gEgBao
女闘神「んじゃ、聖女はあたしの鳳凰に乗ってくか?」
聖女「ううん。一人で行くから、大丈夫だよ。ほら」バササッ (背中から白い巨大な翼が生える)
勇者「!!??」
剣聖「凄いな……流石、聖女。初めて見たけど、それ、天使の翼か?」
聖女「うん。いつのまにか飛べる様になってたの。じゃあ、ドラリン。そういう事だから、勇者をお願いね」バサリッ、バサリッ (浮上)
天海竜『グルルッ』カプッ、ヒョイッ (くわえて背中に乗せる)
勇者「え、ちょ、あ、うわっ!!」ポイッ、ストンッ
758 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:46:22.97 ID:
AP8gEgBao
聖女「大丈夫だよ、勇者、落ち着いて。ドラリンはいい子だから。何も心配しないで」
天海竜『グルルルルルッ!!』フンスッ
勇者「」ビクッ
フッ……
真魔王「よしっと、お待たせ。馬の事は事情を村長に話して頼んでおいたよ。安心して、勇者」スタッ
勇者「え? あ、ありがとう、でも」オロオロ
女大富豪『じゃあ、改めて出発だね! ウイングフリーダム、起動!』ガコッ
魔導機神「」ゴゴゴゴゴ…… (浮上)
剣聖「行くぞ!」
天馬「」ヒヒーン
聖女「うん!」バササッ、バササッ
真魔王「天使の翼か……。凄いね、それ。もう何でもありだね、聖女」フワッ
女闘神「それは真魔王もだろ? ま、今に始まった事じゃないけどさ。行くぞ、鳳凰!」
鳳凰「シギャアアアッ!!」バッサ、バッサ
聖女・剣聖・女闘神・真魔王・女大富豪「いざ、魔王討伐の旅へ!!!」
勇者「ま、待って! まだ……心の準」
鳳凰「シギャアアアア!!」ビリビリ
女闘神「行くよ、駆け抜けろ!!」
バササッ!! バサッ、バサッ!!!
759 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:46:51.12 ID:
AP8gEgBao
ここまで
760 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:48:49.78 ID:tPVRj72ho
恋愛的な要素はないの?という事すら憚れるほどの展開で噴いたwwww
761 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:50:17.57 ID:xlQJI5zNO
遊びじゃないもんな……伝説装備を手に入れるの含めて魔王討伐の旅だろなんてワガママだよな……
762 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:56:46.55 ID:Qo/06suao
はじめてのおつかいに両親、祖父母が着いて来ちゃった感
763 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 15:58:25.08 ID:frqHDir4O
素早さが見劣りして本当に魔王に当てられるのか?とかいう疑問すら湧かない絶対的安心感
勇者的には絶望感かもしれんが
764 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/24(木) 16:00:39.99 ID:b7XhMmmNo
乙
聖女と一緒にドラリンの上に乗ってキャッキャウフフな旅をする
そう思っていたころがありました
802 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 17:54:28.94 ID:
MhQ+Ndmgo
ー 妖魔の森、北西地区
魔王軍拠点 ー
魔軍師「魔王様が帰ってこられたのか!」
魔兵士「はっ! 昨日、時空魔法によってお戻りになり、魔王城にその姿を現されたとの事です!」
ガルーダ(鳥悪魔)「ほう。意外に早かったな」 (全長21メートル)
【北西地区担当、八大将軍の一人】
『体力 :525万
攻撃力:319万
防御力:250万
魔力 :336万
素早さ:327万』
ガルーダ「で、魔王様は異界からの援軍は連れて来られたのか?」
魔兵士「それが……手傷を負わされて、撤退された模様で……」
魔軍師「あの魔王様がか!?」
魔兵士「はっ。横に側近様がおられただけで、他には誰もいなかったそうです……」
ガルーダ「ふっ。ふはははははっ。情けない。つまりは負けて帰って来たという訳か」
魔軍師「……ガルーダ。今の発言は不敬に値するぞ。笑い事ではない。やめろ」
ガルーダ「ああ、そうとも。確かに笑い事ではない。竜界に侵略してより、早100年近く過ぎてるというのに、一向に決着がつかないままなのだからな。無駄に時間と兵が失われていってるのだぞ」
魔軍師「……だからこそ、魔王様も異界行きを決断されたのだ。今回はその結果が失敗に終わったが、現状は前と何も変わっていない」
ガルーダ「そう。前と同じだ。小競り合いの繰り返しで段々と戦力が削られていくだけだろう。消耗戦など、敵地でやる事ではない。だから、あの時、我は反対したのだ。神界の攻略のみで留めておくべきだと」
魔軍師「それについては今更だ。とにかく、士気を下げる様な事を将軍が口走るな。ただでさえ、この地区は連敗が続いてるのだ。これ以上、何か言うのであれば、将軍職の剥奪も考えるぞ」
ガルーダ「ちっ。面白くない」クルッ、スタスタ
魔軍師「待て、どこに行く」
ガルーダ「そこら辺を軽く回ってくるだけだ、今の気分で良い作戦など浮かぶはずがないからな」バサッ、バサッ!!
魔軍師「勝手な事を……」
魔兵士「…………」
803 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 17:56:03.33 ID:
MhQ+Ndmgo
魔軍師「ガルーダは最近、常にあの様な感じか」
魔兵士「はっ……。前に比べて酒と魔結晶を飲む量が増えていますし……。連敗が続いた事と、長い遠征により、厭戦感が出ているようです……」
魔軍師「将があれでは兵もそうだろうな。本来ならばあいつは強くて粘りのある優秀な指揮官なのだが……。飢えと故郷を懐かしむ気持ちだけは私でもどうしようもない」
魔兵士「……正直なところを申し上げれば、私もそろそろ魔界に帰りたく思っています」
魔軍師「しかし、今戻ればそれこそ無駄な遠征だ。領土も何も得る事なく、犠牲と出費だけ出して帰る事になる」
魔兵士「それはそうでしょうが……」
魔軍師「……あるいは、戦力がまだある内に一大決戦を挑むべきかもしれんな。今のままでは、確かに旗色が悪いし、士気も下がっていく一方だ。今後、それが良くなる可能性もほとんどないだろうからな……」
魔兵士「…………」
魔軍師「余計な事を口走った。今の事は全て忘れろ。決して口外するな」
魔兵士「は、はい……!!」
魔軍師「この後、予定を変更して私も魔王城へと戻る。魔王様から今後の事について考えをお聞きしたいからな。各方面にはそう伝えておくように」
魔兵士「はっ!」
804 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 17:57:58.32 ID:
MhQ+Ndmgo
ー 同時刻、魔王城 ー
魔王「そうか……。魔軍師は今、北西地区に出向いているのか」
側近「…………」
大魔導師「はい。留守を私めに任せて、一番旗色の悪い北西地区の守りへと向かわれました」
魔王「して、今の各方面の状況は。余が出る前と出た後で変化した事のみ挙げよ」
大魔導師「……日にちもさほど経ってはおりませんので、万事、変わりありません。以前と同じ状況でございます」
魔王「よしっ。ならば、全軍全面攻勢の用意をさせよ。本日を持って決戦の準備に入る!」
大魔導師「……!! 決戦ですか!?」
魔王「そうだ。これ以上戦いを長引かせる意味はない。何より、余はこれまで大きな勘違いをしていたからな」
大魔導師「勘違いとは、一体……」
魔王「竜王を倒し、三界を統一するのが最終目標だと余はそう考えていた。故に、これまで慎重に事を進めてきたが、それは過ちであった」
魔王「三界の統一など、余にとっては通過点に過ぎぬ。最終目標は異界を含めての四界の統一だ。故に!」
魔王「たかが竜界ごときに時間をかける必要など、皆無! 余、直々に出向いて、次の一戦で竜王を倒し、竜どもを残らず片付けてくれようぞ!」
大魔導師「!!」
魔王「大魔導師! 軍師に代わり、急ぎ、出陣の準備を整えよ! 魔軍師と各方面の将軍にも伝えよ! 次の一戦で竜王軍を蹴散らし、魔界へと凱旋するとな!」
大魔導師「は、ははーっ!」
魔王「それと、側近」
側近「はっ!」
魔王「余の盾の役目、しかと果たせよ。前に言った通り、死ぬ事は許さぬぞ」
側近「ははっ! 我が名と、既に散っていった同胞達の魂にかけて!」
805 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:00:05.76 ID:
MhQ+Ndmgo
ー 妖魔の森、最南端付近、上空 ー
女大富豪『……って、感じかな? 今の私達は』
魔導機神「」ドギュッ!! (飛行中)
真魔王「そうだね。これが、僕達の大体の近況だよ」ヒュンッ (飛行中)
勇者「」
天海竜『』バッサ、バッサ!!! (飛行中)
聖女「驚いた、勇者? 勇者が頑張ったのと同じで、わたしたちもみんな頑張ったんだよ」バッサ、バッサ!!! (飛行中)
剣聖「そうだな。おかげで最近ようやく、勇者の仲間だって胸を張って言えるような強さと地位になれた」
天馬「」バッサ、バッサ!!! (飛行中)
女闘神「剣聖はそうだろうけどさ。残念だけど、あたしは地位じゃ胸を張っては言えないな。海賊王とか言われてても悪名だしさ」
鳳凰「」バッサ、バッサ!!! (飛行中)
真魔王「それを言うなら僕もかな。異界で魔法の開発とか研究してるだけだからね。働いてすらいないからなあ」ヒュンッ
女大富豪『というか、真魔王って働く必要ないんじゃないの? 錬金術も出来るんでしょ?』
魔導機神「」ドギュッ!!
真魔王「うん。マネーバランス崩しちゃうから、あまり使わない様にしてるけどね。異界だとお金持っていてもほとんど意味ないし」ヒュンッ
勇者「」
天海竜『』バッサ、バッサ!!!
女闘神「お金に価値を見出だしてないもんな。やっぱ、聖女と真魔王だけ別格かあ。聖女もこの前、石ころを宝石に変えてたしさ」
鳳凰「」バッサ、バッサ!!!
聖女「お金に困ってる子供がいたからね。女神様もそれぐらいの奇跡は許してくれると思うの。自分の為に使ってる訳じゃないし」バッサ、バッサ!!!
勇者「」
天海竜『』バッサ、バッサ!!!
806 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/25(金) 18:02:16.97 ID:
MhQ+Ndmgo
女大富豪『でも、あれ。私からしたら、聖女の奇跡ってほとんど反則なんだけどね。多分、魔法理論とかまったく無視してるし。どれだけ調べても原理の解明とか絶対出来ないと思う』
魔導機神「」ドギュッ!!
女闘神「それを言うなら、真魔王も十分反則だけどな。今、魔法で出来ない事とかないだろ、真魔王って?」
鳳凰「」バッサ、バッサ!!!
真魔王「そんな事はないよ。僕のは魔法理論に基づいてるから、聖女みたいな理論を超えた事は出来ないし」ヒュンッ
真魔王「それに、僕からしたら、誰でも使う事が出来る物を発明している女大富豪や、魔力がなくても大丈夫な気功とかを使える女闘神のがよっぽど凄いよ」ヒュンッ
剣聖「……何か、みんなの話を聞いてると、何故か俺だけ凡人みたいな気になってくるから自信を無くすんだよな。国王とは言っても、立憲君主制に移行してる最中だから、ほとんどお飾りみたいなもんだしな」
天馬「」バッサ、バッサ!!! (飛行中)
勇者「」
天海竜『』バッサ、バッサ!!!