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勇者「仲間TUEEEEEEEEEEEEEE!!」
Part21


635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/18(金) 17:11:26.45 ID:95TTvc4ho
ー 神界、封印の牢獄内 ー
女神「……良かった。無事に勇者は約束の場所へと辿り着けましたね……」
【慈愛と運命の女神】
『体力 :853万
 攻撃力:772万
 防御力:914万
 聖力 :ーーーー(人々の信仰で変動する)
 素早さ:649万』
大天使「はい……。どうにか無事に仲間たちと合流出来たようです」
【神界の三大天使】
『体力 :628万
 攻撃力:305万
 防御力:573万
 聖力 :421万
 素早さ:347万』
女神「これで私の役目はほぼ終わりました……」
女神「後はしばし待ちましょう……。彼らが魔王を倒してくれるのを……」
大天使「はい……」

636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/18(金) 17:13:35.31 ID:95TTvc4ho
大天使「しかし……肝心の勇者が心配ですね。実力差に心を抉られなければ良いのですが……」
女神「……ですが、あの者以外に勇者は務まりません。恐らく、辛い現実と向き合う事になるでしょうが、耐え忍んでもらう以外に方法は……」
大天使「やはり、いっその事……仲間の誰かを勇者に任命した方が良かったのでは……」
女神「その様な空気を読めない事が出来るはずありません……」
大天使「…………」
女神「あの者たちは世界を滅ぼす力を持っているのですよ……。あまりの強さに私の運命の干渉すら効果がありません……」
女神「あの山に張られていた特殊な結界のせいで、あの者たちの存在に気が付くのが遅すぎたのです……」
女神「十五年前の約束通り、あの者を勇者にしなかったら、一体何が起きるか最早私にも予測がつきません……。もしも、それがきっかけで仲違いを始めたらと思うと……」
女神「ただの喧嘩が三界全てを滅ぼす大戦争に発展する可能性もあるのです……。他の者を勇者になど、出来るはずがありません……」
女神「その為に神託も、十五年後に合わせて五年近くも待ったのです……。本来ならば、あの者たちは五年前にはもう、一人で魔王を倒す実力を十分身に付けていたというのに……」

637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/18(金) 17:15:07.24 ID:95TTvc4ho
大天使「ですが、その五年のせいで、更に恐ろしいぐらいの差がつきましたが……」
女神「才能がありすぎたのです、あの五人は……」ハァ……
女神「人間にも魔族にも竜にも神にも、みな強さの限界というものがあるのです……。しかし、良き師と環境に恵まれたのでしょう……。あの四人はその限界を何回も何十回も越えてしまい……」
女神「一人だけ武術や魔法の才能がなかった子も、知力でそれを補って……」
女神「最早、私達に出来るのは、あの五人が喧嘩をしないよう、ただ祈る事だけです……」シュン
大天使「誰に祈れば良いのでしょうかね……私達は……」
女神「五人のまとめ役をしてくれる勇者に……。喧嘩を未然に防げる可能性があるとしたら彼だけでしょう……」
女神「この世界を滅びの道へと進ませないようにしてくれる事を彼に祈りましょう……」
大天使「真逆の立場なんですね、私達は……」

638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/18(金) 17:16:08.87 ID:95TTvc4ho
ここまで

639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/18(金) 17:17:12.71 ID:pXrnIu99o
乙、これはひどい

640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/18(金) 17:20:12.77 ID:h9OpG98SO
ああ女神様……
たとえ焼け石に水でも5年頑張って勇者の運命に干渉しまくって限界超えさせてあげていれば……
え、既にやった?

641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/18(金) 17:24:42.22 ID:GeqxGcyzO
主人公が一番才能がなくて環境にも恵まれないとか

642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/18(金) 17:29:01.03 ID:3+KlSefbO
(合流しちゃったらもう運命干渉のチャンス)ないやん
相棒の馬に望み託すしかない

675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:43:20.78 ID:+cGbtkouo
ー 山奥の村 ー
勇者「それじゃあ、みんな。今日はゆっくり休んで明日から冒険の旅に出ようか。みんなの話とかも聞きたいし」
聖女「そうだね。わたしたちも勇者の話を聞きたいから」
剣聖「ああ、じゃあ一旦村に戻るか」
真魔王「あ、待って。その前に先生に報告しに行こうよ。ここからすぐ近くだし」
女闘神「そうだな。勇者が来たって、師匠に報告しに行くか」
女大富豪「賛成!」
勇者「先生? 師匠?」

676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:44:21.53 ID:+cGbtkouo
真魔王「うん。僕たち五人の先生だよ。勇者が王都に行ってから、しばらくしてからかな? 偶然会ってさ」
聖女「魔族だったから最初は驚いたんだけど、とってもいいお爺ちゃんだったの」
勇者「魔族!?」
女大富豪「あ、魔族って言っても、誤解しないでね! 先生は魔族の中でも特別で、優しくて穏やかな人だったから」
剣聖「ああ、魔王の事も悲しんでた。元は魔王の師匠だったんだが、魔王がああなったのも自分の責任だって嘆いてたし」
勇者「魔王の……師匠!?」
女闘神「それぐらい強かったんだよ。だけど、本当に良い爺ちゃんだった。村の人たちとも仲良くなってさ! ホントだから!」
真魔王「うん。村長とか神父様とか他の人にも聞いてもらえばわかるよ。先生は特別だって絶対に言ってくれるから」
勇者「……そうなんだ。みんながそう言うなら、それを信じるけど……」
聖女「うん。お爺ちゃんはいい人。勇者もそこは信じて。魔族だからって偏見を持たないでね。良い魔族の人だっているんだから」
勇者「うん。わかった。大丈夫だよ。偏見は持たない。安心して」
女大富豪「良かった。勇者に誤解されたら困るから」
真魔王「うん、信じてもらえて良かったよ」

677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:45:11.57 ID:+cGbtkouo
女闘神「それで、話を元に戻すけど、その師匠がメチャクチャ強かったんだよ。だから、あたしら全員弟子入りしたんだ」
聖女「わたしたちだけじゃなくて、村のみんなもだよ。護身術を教えてもらったの」
勇者「え!」
女大富豪「急にどうしたの、勇者?」
勇者「あ、いや、なんか村の人たち、メチャクチャ強くなってたから……。ひょっとしてって……」
剣聖「ああ、そういえば、前に比べればみんな強くなったよな」
真魔王「そうだね、特に『女村人B(名前)』さんとか、かなりのものじゃないかな? 先生も筋がいいって誉めてたし」
勇者「それで……。そうか……」
聖女「お爺ちゃん、教え方もスゴい上手だったんだよ」
剣聖「最初、レベルが違いすぎて何を言ってるのか全然わからなかったけどな」
ダヨネー、ホントダヨー、アハハッ
勇者(そんな強い人がこの山にいるんだ! なら、俺も教えを乞えば、きっと今より強くなれる! なんかやる気出てきたぞ!)

678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:45:55.40 ID:+cGbtkouo
女闘神「ま、そういう事でさ。師匠には村のみんな感謝してるんだ」
剣聖「俺達が束になってかかっても、きっと全盛期の師匠には叶わなかっただろうな。それぐらい強かった」
勇者「みんな、いい先生に出会えて良かったね。それで、俺も是非会って、しばらくここで学びたいんだけど、いいかな? 俺にも紹介してくれないかな」
聖女「うん……。紹介はもちろんいいんだけど……」
勇者「?」
女大富豪「学ぶのはもう……ダメなの。だって……」
真魔王「二年以上前に、病気で亡くなっちゃってね……。だから、これから行くのは先生のお墓なんだよ」
勇者「あ……」

679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:46:51.63 ID:+cGbtkouo
勇者「そっか……。そうなんだ……。ごめん」
剣聖「いや、元から長くない身だったんだ……。死期が近いって、師匠も悟ってたからな……」
女大富豪「会う度にどんどんやつれていってね……。あの頃は辛かったな……」
聖女「でも、死に顔は安らかだったよ……。お爺ちゃんも満足して冥界に行ったと思う……」
女闘神「ああ、あたしたちに魔王の事を託してな……。だから、師匠の為にも、あたしらは絶対に魔王を倒さなきゃいけないんだ!」
真魔王「うん。必ず」
女大富豪「争い事が嫌いな先生でさ……。魔王の事でずっと心を痛めてたからね……」
勇者「……そっか。本当に良い先生だったんだね。会えなくて残念だよ」
剣聖「ああ、最高の師匠だった。俺達の誇りだ」
聖女「うん……。お爺ちゃんにはスゴく感謝してる」
女大富豪「私達の今があるのも、全部、先生のおかげなの」
勇者「……そっか。……俺にとっての騎士団長みたいな存在なんだ」
真魔王「勇者も……良かったらお墓まで付き合ってくれないかな。先生に紹介したいんだ。先生も勇者に会ってみたいって言ってたからさ」
勇者「うん。付き合うよ。俺も一言、挨拶をしておきたいから」
女闘神「ありがとな、勇者。じゃあ、こっちに来てくれ。案内するよ」
勇者「うん」

680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:47:57.90 ID:+cGbtkouo
ー 魔老師の墓 ー
剣聖「ここだ。墓は俺達で建てたんだ」
女闘神「師匠は、静かに生きて静かに死にたいって、そういう人だったからさ。だから、死んだら墓とか建てずにこの山のどこかにひっそり埋めてくれってそう言ってたんだけど、それじゃ、あまりにも寂しいからさ……」
そこは崖の上、周りには色とりどりの花が咲き、山全体を見渡せる景観素晴らしき場所
そこに大理石で作られた十字型の小さな墓が建っていた。墓碑には名前も没した年数も書かれておらず、代わりにたった一言
『偉大なる恩師、ここに眠る』
 

681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:49:58.43 ID:+cGbtkouo
勇者「村の墓地じゃないけど……魔物とかに壊されたりしないの? 大丈夫?」
聖女「わたしと真魔王で結界を張ってるから平気だよ」
真魔王「先生、ここからの景色がお気に入りだったからさ。どうしてもここに建てたかったんだ」
勇者「……そっか」
勇者「でも、結界とか凄いね……。そんな事も出来るんだ、二人とも」
聖女「それも、全部お爺ちゃんが教えてくれたから……」
真魔王「先生は何でも知ってたからね。知らない事なんかなかったんじゃないかってぐらい、色々知ってたよ」
勇者「……みんな、きっとかなり強くなったんだろうね」
女闘神「ああ。子供の頃よりもずっとな……」
女闘神「……師匠、見えるか? 伝説の勇者が今ここにいるよ。子供の頃からの約束を果たしてくれたんだ。あたしら、とうとう魔王を倒す旅に出るんだよ」
女大富豪「どこまでやれるかわからないけど……。私達、頑張るから。だから、ずっと見守っていて」
剣聖「師匠から教わった事、その集大成を全部魔王にぶつけて来るからな」
真魔王「先生の教えが正しかった事を、魔王に会って伝えてきます。そして、みんなでそれを証明したいと思います」
聖女「勇者がきっと、みんなを導いてくれるから……。だから、お爺ちゃんはわたしたちの後押しをお願い。お爺ちゃんの望んでいた平和な世界を作れるように……」
勇者「……初めまして、勇者です」
勇者「……出来れば、貴方とは生きている時にお会いしたかった。俺も教えを乞いたかったし、何よりみんなからこれだけ信頼され、慕われている貴方を一目見たかった……」
勇者「まだまだ未熟者ですが、女神様に代わって魔王を必ず倒してきます。どうかそれをここから見守っていて下さい」
魔老師の墓「」……

682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:50:50.18 ID:+cGbtkouo
剣聖「……それじゃあ」
女大富豪「うん……。報告も済んだしね。村まで戻ろうか」
聖女「歩きでいいよね? 折角だし、ゆっくり勇者の話を聞きながら行きたいな」
真魔王「そうだね。王都に移ったばかりの頃の話とか、あと、それからの話とか色々。教えてよ」
勇者「結構、長くなっちゃうけどいい?」
剣聖「もちろん! 勇者の波瀾万丈な英雄譚だしな!」
女闘神「楽しみにしてたんだぜ! 聞かせてくれよ!」
勇者「うん……。じゃあ、王都に行ったばかりの頃から……」
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683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:51:38.28 ID:+cGbtkouo
ー 夕方、村の集会所 ー
村長「では、この村から伝説の勇者様が出た事に」
「カンパーイ!!」
カチンッ、カチンッ、カチンッ
村人A「十五年振りに帰ってきた『勇者(名前)』にー……」
「カンパーイ!!!」
カチンッ、カチンッ、カチンッ
女村人B「明日からの勇者パーティーの活躍にー……」
「カンパーイ!!!!」
カチンッ、カチンッ、カチンッ
神父「世界平和の、前祝いに」
「カンパーイ!!!!!」
カチンッ、カチンッ、カチンッ
女闘神「ははっ、すっかり全員出来上がっちまったな」
真魔王「主役もいないのに、大盛り上がりだね。村の全員が集まって来てるし」

684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:52:20.86 ID:+cGbtkouo
聖女「あれ。そういえば、勇者は?」キョロキョロ
剣聖「勇者なら、挨拶に出掛けてるぞ。あいつの両親のところへな」
聖女「あ、そっか……。お墓に……」
女闘神「王都にもお墓は建ってるらしいけど、やっぱりこっちのは特別だろうからな……」
女大富豪「十五年振りに会うんだね……」
真魔王「うん……」

685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:52:57.64 ID:+cGbtkouo
ー 村の墓地 ー
勇者「ただいま、父さん、母さん」ソッ (花を添える)
墓「」……
勇者「もう少し早く来るつもりだったんだけど、戻ったら村のみんなが総出で出迎えてくれてさ。改めて挨拶とかしてたら、かなり遅くなっちゃったんだ」
墓「」……
勇者「それと、これ、わかる? 王様から頂いた勇者の印だよ」スッ
墓「」……
勇者「子供の頃、父さんは無理だって言ってたけど、俺、本当に勇者になれたんだ……」
勇者「母さんは応援してくれてたよね。おかげで夢が叶ったよ……」
墓「」……

686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:55:14.59 ID:+cGbtkouo
勇者「王都での生活もさ、悪くなかったよ。最初はみなしごとか田舎者とか言われて散々からかわれたけど、でも、段々とみんなと仲良くなれてさ……」
墓「」……
勇者「それで、努力して……学校の成績も、剣術や魔法も一番になってさ……」
勇者「友達も沢山出来たよ。騎士団長の子供とも仲良くなったよ。色々な思い出が一杯出来たんだ」
勇者「騎士の試験にも受かってさ。それで手柄を立てて、騎士長に抜擢されて……。その後、騎士隊長にも昇進して……」
墓「」……
勇者「今は勇者だよ……。今なら、父さん母さんに誇りを持って言えるよ」
勇者「俺を生んでくれてありがとうって……。育ててくれてありがとうって……」
墓「」……

687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:56:04.61 ID:+cGbtkouo
勇者「明日から、魔王を倒す旅に出るから……。また当分会えなくなるだろうけど、心配しないでね……」
墓「」……
勇者「俺には頼もしい仲間たちがいるから。みんな、この村で良い先生に出会えたらしくって、きっと凄く強くなってるんだ」
墓「」……
勇者「俺もしばらくは、旅をしながらみんなに特訓をつけてもらおうって思ってるしね……。俺はまだまだ強くなれると思う」
墓「」……
勇者「だから、次にここに来る時には、花じゃなくて……。この世界の平和を供えにくるよ……」
墓「」……
勇者「必ず魔王を倒して帰ってくるから。それまで待っていてね、父さん、母さん……」
墓「」……

688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:56:36.15 ID:dZbYOffnO
ええ話や

689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:56:44.71 ID:i7ft+qJMo
勇者がパーティーの誰かに軽く小突かれる瞬間が訪れませんように……

690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:58:14.76 ID:/jH0PJw/O
女神は勇者(名前)にひどいことしたよね?

691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/22(火) 17:58:32.03 ID:+cGbtkouo
ー 村の集会所 ー
ワイワイ、ガヤガヤ、ワイワイ、ガヤガヤ
剣聖「……そういえば、勇者だけでなく、牧場のおじさんの姿も見えないな」キョロキョロ
女大富豪「あ、うん……。誘ったんだけど、流石に遠慮するって言われたの。おじさん、ちょっと勇者に対して引け目があるからね」
聖女「勇者は別に気にしないと思うんだけど……。それでもって」
真魔王「『あの事』があるから会い辛いんだろうね。僕らに対しても、まだ秘密にしてくれって言ってたよ。魔王を倒して戻ってきたら、自分から話すつもりだからって」
女闘神「おっちゃん一人のせいじゃないとはいえ、辛い立場だろうからな……。気持ちはわかるけども……」
剣聖「まあ、こればっかりはな……。おじさんの気持ち次第だし、俺達じゃどうにもならないか……」
聖女「あ、あと、その時また『例のセリフ』言ってたよ。明日は旅立ちの日だから、こっちも魔王を倒してからになっちゃうけど」
女闘神「お、それ本当か? そりゃ気合い入れなきゃな」
真魔王「その前に、魔王を倒さないといけないんだけどね。全員無事に帰ってこられるといいんだけど……」
聖女「……大丈夫だよ、きっと」
女大富豪「そうね……。そう信じるしかないわね」
剣聖「こっちには伝説の勇者もいるしな」
女闘神「うん!」