2chまとめサイトモバイル
勇者「仲間TUEEEEEEEEEEEEEE!!」
Part19


548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:50:33.48 ID:JpBbyk/ao
ー 竜界(人間界)、妖魔の森すぐ近く ー
フッ……
真魔王「ん……。到着っと。ここは妖魔の森近くかな」
真魔王「おや……」
大賢者「」…… (骸)
真魔王「魔物にでもやられたのか……。だけど、亡くなってからそう時間が経ってる訳でもないみたいだ……」
真魔王「これなら……」スタスタ
真魔王「蘇生魔法。この者の魂を冥界から呼び戻したまえ……」パァァッ……
大賢者「っ……」ビクリッ……
真魔王「うん。甦ったな。あとは……」
真魔王「召喚魔法。我の魔力を贄としてその姿を現したまえ……。左より、守護の雷神」パァァッ
ズゴゴゴゴゴゴ……
トール「……我を呼びし者、何用だ」
真魔王「陰陽術。我との契約を結びし者、我の前に姿を見せよ……。右より、姿麗しき霊獣」ピカッ
ズゴゴゴゴゴゴ……
九尾の狐「……何じゃ、昼寝しとったところを呼び出しおって」
真魔王「我が名をもって命じる。トールはこの者を葬った魔物に、裁きの鉄槌を」
真魔王「九尾の狐はこの者を安全な場所に移して、回復するまで面倒を見てくれ」
トール「容易い願いだ……。叶えよう」
【古の雷神】
『体力 :624万
 攻撃力:482万
 防御力:376万
 魔力 :153万
 素早さ:219万』
九尾の狐「やれやれ……。その程度の事で妾を呼び出しおってのう……」
【傾国の美狐】
『体力 :377万
 攻撃力:213万
 防御力:159万
 魔力 :582万
 素早さ:252万』

549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:51:57.68 ID:JpBbyk/ao
トール「出でよ、ミョルニル!」ズンッ
※注釈
ミョルニルは鎚の名前。名称は古ノルド語で「粉砕するもの」
決して壊れない。投げても的を外さずに再び戻ってくる
トール「ふんっ!!!」ブンッ (ぶん投げ)
ヒューン……
「UGIYUAAAAAAAAAA!!!」 (断末魔)
九尾の狐「どれ、では運んでやるか」パクッ、グイッ (口でくわえる)
大賢者「う……」ズルッ
九尾の狐「面倒じゃが、妾の屋敷で世話してやる。感謝するんじゃな」ピョーンッ
大賢者「こ、これは……ゆ、夢…………?」
ピョン、ピョーンッ……
真魔王「これで良しと」
真魔王「それじゃあ、僕も行くとしようかな。今から勇者に会うのが楽しみだ」ニコッ
【異界に君臨せし真魔王】
『体力 :9999億
 攻撃力:9999億
 防御力:9999億
 魔力 :9999億
 素早さ:9999億』
特殊技能:多重魔法
    :合成魔法
    :召喚魔法
    :陰陽術
    :回復・蘇生魔法
    :時魔法
    :時空魔法
    :移動魔法
    :即死魔法
    :魔力錬成術
真魔王「山奥の村まで! 移動魔法!」ヒュンッ……

550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:53:12.23 ID:JpBbyk/ao
ー 西の国、専用研究所 ー
女大富豪「いよいよね。これで魔結晶は全部そこのエネルギータンクに入り終わったわ」
秘書「はい。しかし、膨大な数でしたな……」ゼェゼェ
女大富豪「そうね。でも、フルパワーでずっと動かそうとするなら、きっとこれぐらいは必要よ」
女大富豪「子供の頃、絵本やおとぎ話を聞いて、私はずっと思い描いてたの」
女大富豪「私は体を動かすのが得意じゃない。だから」
女大富豪「私の代わりとなって戦ってくれる、ゴーレムの様な存在が欲しいって」
女大富豪「そして、私は苦労の末に魔導鉄の開発に成功した。これは偶然じゃないと私は確信したのよ」
女大富豪「運命の女神が、私にこれを造れと、ずっと囁いていたのよ!」
女大富豪「魔結晶をエネルギーとして動き、魔導鉄と魔力回路によって自在に可動する、人が生み出したる神たる存在!」
女大富豪「この、『魔導機神、ウイングフリーダムゴーレム』をね!!」
魔導機神「」…… (全長19メートル・人型)
【最終決戦兵器・魔導機神ウイングフリーダムゴーレム】
『耐久力:9999億
 火力 :9999億
 装甲 :9999億
 運動性:9999億
 持続力:9999億』
武装:近接防御機関砲×2門
  :高エネルギー魔力出力砲×8門
  :魔力ソード×2
  :魔導シールド
  :対巨大魔獣用、大型魔力凝縮出力砲×2
  :魔導レールガン×6門
  :遠隔操作型、魔力出力小型砲台×32機
  :大型魔導弾バズーカ×2
  :光の翼(背面超大型魔力ソード)

551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:54:47.26 ID:JpBbyk/ao
女大富豪「装甲は魔力コーティングを六重に施した強化魔導鉄。ちゃちな魔法や剣じゃ傷一つつかない仕様」
女大富豪「そして、魔導回路を計七十万箇所、ありとあらゆる部位に張り巡らせているから、どんな複雑な動きも可能」
女大富豪「エネルギーとして魔結晶三千万個を使用しているから、圧倒的な高火力、驚く程の運動性、途中でエネルギーが尽きる事もまずないわ」
女大富豪「操作法も魔力を流してイメージするだけ。それだけで自分の手足の様に動く」
女大富豪「そして、私の魔力のみで動くようにしてある特別専用機体!」
女大富豪「これが、私の十五年の結晶! 世界で唯一無二の、最強の操縦型ゴーレムよ!」ババンッ
魔導機神「」…… (全長19メートル)

552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:55:23.90 ID:MFRzGnO3o
この二段オチは凄すぎますね

553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:56:29.88 ID:JpBbyk/ao
秘書「相変わらず圧巻ですな……このゴーレムは。試運転の段階で山を一つ、跡形もなく吹き飛ばしましたし……」
女大富豪「それぐらいの強さでなきゃ困るわよ。私の仲間はみんなその程度の事なら軽く出来るし」
秘書「はあ……」
女大富豪「で、勇者はきっともっと強くなってるだろうから、これでようやく私も勇者の仲間を名乗れる程度ね。多分これでも一番弱いわよ」
秘書「……あなたの話を聞いてると、むしろ仲間や勇者の方が魔王よりもよっぽど怪物の様に思えるのですが……」
女大富豪「ううん。魔王なんて、きっともっともっと化物なんだから。私の師匠の全盛期よりも強かったらしいし。未だに師匠に及ばない私達にとっては、もう想像出来ないぐらいの強さよ」
秘書「そうですか……」
女大富豪「さ、無駄話はここまでよ。約束の日までまだ何日かあるけど、早く行って悪い事はないんだし」ピョン (魔導機神のコクピットまで一足跳び)
秘書「……しかし、命がけの旅に出られるというのに、楽しそうですね。まるで、子供が遊び場に飛び出して行く様な感じで……」
女大富豪「ええ。正直、ワクワクしてるもの。待ちきれない感じよ。だってこれまでずっと十五年間も待ったんだから!」
秘書「左様ですか……。いえ、それは結構な事なのですが、決して浮かれて油断なさらないように」
女大富豪「ええ、わかってる。それじゃあ、研究所の扉を開けて。そこのスイッチよ」ガコッ、ウィーン…… (コクピットの中に乗り込む)
秘書「はい」ポチッ
ガガガガガガガガガ…… (研究所の壁が動き出し、ゆっくりと上に開いていく)
『ふふっ! 魔導機神ウイングフリーダム、出るわ!!』
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ドシュンッッッ!!! (発進)
ブワッッ!!! (爆風)
秘書「行ってしまわれたか……」
秘書「願わくば、あの方に勝利の二文字を……」

554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:58:30.98 ID:JpBbyk/ao
ー 西の国、上空 ー
ビュインッッ!!!
女大富豪『快適ね、空の旅は! 反応も上々、スラスターの具合も良好!』 (コクピット内)
魔導機神「」ドギュッッ!!!
女大富豪『何度乗っても、鳥になった気分ね! これだけ速い鳥は魔獣でもそうはいないだろうけど!!』
魔導機神「」ドギュッッ!!!
ピコーン、ピコーン……
女大富豪『ん、魔導レーダーに反応。識別、大型の魔獣・昆虫タイプ』
女大富豪『ここら辺では見ない魔物ね。これだけ大きいと流石に放置しとく訳にもいかないか。町が壊されちゃうだろうし』
女大富豪『じゃあ行くわよ! 戦闘準備! エネルギーチャージ!』ガコッ
魔導機神「」ググッ (構える)
女大富豪『照準、29キロ先の大型魔獣! バスターライフル、セット!!』
魔導機神「」ジャキッ (高速飛行しながら、大型魔力凝縮出力砲を装備)
女大富豪『発射っっーーーーーー!!!!』
魔導機神「」ガチッ!!!
ドギュウウウウウウウンンッッ!!!

555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 16:00:07.06 ID:JpBbyk/ao
ー 29キロ先、上空 ー
琥珀蝶「」バッサ、バッサ (全長34メートル)
琥珀蝶「」バッサ、バッサ
琥珀蝶「」バッサ、バッサ
キラーンッ!!!
琥珀蝶「?」
チュゴゴゴゴゴゴゴオオオオオンンンンンン!!!!
琥珀蝶「!!!!!!」ジュワッ…… (消滅)
 

556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 16:01:01.65 ID:JpBbyk/ao
女大富豪『レーダーから反応消失!』
魔導機神「」ドギュッッ!!!
女大富豪『バスターライフルを使う程でもなかったかもね。加減がまだイマイチわからないのよね』
魔導機神「」ガコッ、ジャキンッ (大型魔力凝縮出力砲をしまう)
女大富豪『ま、旅をしていけば、その内慣れるわよね。今は気にしないでおこ』
魔導機神「」ドギュッッ!!! (高速移動)
女大富豪『あ、山奥の村が見えた。早い早い。もう着いたのね』
魔導機神「」ドギュッッ!!!
女大富豪『逆噴射して減速! 降下するわよ!』
魔導機神「」ドシュゥッッ……
女大富豪『あの約束の木のすぐ横に降りる! 着地用意!』
魔導機神「」ヒューーンッ……
女大富豪『着陸っ!!』
魔導機神「」ドシンッ!!!
メキャッ!! ボキッ!!
約束の木「」グラッッ!! ドサッッ!!
女大富豪『あああああ!!! 折れたあああああああ!!!!』

557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 16:02:25.05 ID:JpBbyk/ao
ここまで
展開バレ終わったし、雑談はお好きに
もう後の展開は早いね

558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 16:03:40.97 ID:XBvazv8qo
もうわかんねぇなこれ

559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 16:05:33.90 ID:SzACELhEO
「次回、感動の最終回!」でもおかしくないな

560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 16:06:21.33 ID:HxI7tBqV0
勇者に救いを…

561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 16:10:34.08 ID:3AmRSexN0
どうやってオチつけんだこれwwww
そして女船長とか大賢者とかはドーピングなしであのステータスかよ
勇者YOEEEEEEEEEEE!!!!!

616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/18(金) 16:49:46.24 ID:95TTvc4ho
ー 異界の最果て ー
側近「ま、魔王様ぁぁぁ!! 魔王様は何処に!!」キョロキョロ
側近「吹き飛ばされた方角からして、絶対こちらの方向にいるはずなのに! 最果てまで来ても一向に見つからない……!」
側近「一体、どこへ……!! 『闇の衣』を纏っている魔王様がやられるはずがない! あの方は絶対に生きておられる!!」
側近「魔王様ぁぁぁ!! 私の声が聞こえておられたら、どうかお返事を!! 魔王様ぁぁぁ!!」
「っ…………」
側近「!!」
側近「今、藪の中から、気配が……!! 声が……!!」
側近「魔王様! そちらにお出でなのですか!!」ダダダッ
魔王「ぁ……がっ……」ビクッ、ビクッ
残り体力:1
死神鳥A「カァァァ!! カァァァ!!」ツンツン
死神鳥B「カァァァ!! カァァァ!!」ツンツン
死神鳥C「カァァァ!! カァァァ!!」ツンツン
死神鳥D「カァァァ!! カァァァ!!」ツンツン
死神鳥E「カァァァ!! カァァァ!!」ツンツン
死神鳥F「カァァァ!! カァァァ!!」ツンツン
死神鳥G「カァァァ!! カァァァ!!」ツンツン
死神鳥H「カァァァ!! カァァァ!!」ツンツン
側近「ま、魔王様ぁぁぁぁぁーーーー!!!!!」

617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/18(金) 16:50:24.45 ID:95TTvc4ho
側近「このクソ鳥どもがっっ!! 魔王様に近付くな!!!」ジャキッ、ズバッ!!! (剣で払う)
死神鳥A「ガアアッ!!」バササッ (退避)
死神鳥B「ガアアッ!!」バササッ (退避)
死神鳥C「ガアアッ!!」バササッ (退避)
死神鳥D「ガアアッ!!」バササッ (退避)
死神鳥E「ガアアッ!!」バササッ (退避)
死神鳥F「ガアアッ!!」バササッ (退避)
死神鳥G「ガアアッ!!」バササッ (退避)
死神鳥H「ガアアッ!!」バササッ (退避)
魔王「っ……ぁっ……」ビクッ、ビクッ (瀕死)
『残り体力:1』
側近「おいたわしや、魔王様!! この様な無惨な姿に……!!」グスッ
側近「魔王様の盾となるべき私がついていながら、なんたる失態……!! 全てこの私の責任!!」ポロポロ
側近「今すぐお助け致します! 私の全魔力をお受け取り下さい!! これで魔王様は回復を!!」パァァァァッ!!!
『残り魔力:497万→0』
魔王「っ……! うぐっ……!!」ビクンッ!!!
『残り体力:1→62万』
側近「良かった……。持ち直されたか……。傷もふさがっていく……」グスッ

618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/18(金) 16:51:10.10 ID:95TTvc4ho
ー 数時間後、湖のほとり ー
魔王「うっ……」パチリ……
側近「魔王様、気が付かれましたか!」
魔王「ここは……」
側近「異界でございます! どこかは正確にはわかりませんが、かなり端の方かと!」
魔王「余は……何故……ここにこうして寝て……」
側近「そ、それは……。非常に申し上げにくい事なのですが……」
魔王「いや……良い。……思い出した」
側近「…………」
魔王「余は……負けたのだな……。この世界の魔王に……」
側近「はい……」
魔王「その辺りの記憶がいまいち戻って来ぬが……。余はどう負けたのだ……?」
側近「……ほとんど一瞬の事だったので、私にもわかりません。……気が付けば魔王様が吹き飛ばされていました」
魔王「そうか……。一瞬か……。一撃で余はやられたのか……」
側近「…………」