Part18
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:32:03.45 ID:
JpBbyk/ao
聖女「そんな事ないよ。結構簡単な事だし」
女「世界規模の加護や祝福を簡単とか言われても困ります!!」ガクガク
聖女「女ちゃんなら才能あるし大丈夫だと思うんだ。一度試してみればわかるから。わたしの聖力を少しだけ女ちゃんにも貸すしね。はい」パアアッ
女「あ、あああああああああああああああああああっっ!!!///」ビクンッ!
『女のパラメータが上がった!!』
【教会を破門された女】
『体力 :6254
攻撃力: 1
防御力:9999
魔力 :8870
素早さ:4209』
↓
【聖女の祝福を受けし女】
『体力 :7289万
攻撃力: 1
防御力:8753万
聖力 :9999万
素早さ:5047万』
聖女「それで、この地に送られてきてる祈りや信仰を女ちゃんに受け渡して」パアアッ
女「ふああああああっ!!///」ビクンッ!!!
聖女「ね? 平気でしょ?」
女「え、あ、はい……。大丈夫……みたいですね……」パアアッ (後光が差す)
聖女「それじゃ、お願いしてもいい? 細かい事は天使さんがやってくれるから」
天使A「ええ。私どもに万事お任せを……」ペコッ
女「は、はい!!」ビクッ
聖女「あと、念の為にドラポンを護衛に残しておくから。頼んだよ、ドラポン。女ちゃんを守ってあげるんだよ」
地海竜『グルルルッ!!』フンスッ
女「」ビクッ!!
537 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:32:41.82 ID:UKKS25mho
インフレが止まらねえ!
538 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:33:53.58 ID:
JpBbyk/ao
聖女「それじゃ行ってくるから。悪いけど、しばらくお願いね」
女「は、はいっ!! 聖女様からの頼みであれば、この命尽きるまでここでお待ちしております!!」
聖女「大袈裟だよ。でも、出来るだけ早く帰ってこられるように頑張るね」
女「はいっ!!」
聖女「魔王を倒して女神様の封印が解けたら、わたしもこの場所から自由に動けるようになるし、そうなったら、この教会の事も何とかしよう。女ちゃんと一緒なら良い方向に変えていけると思うし」ニコッ
女「あ、ありがとうございますっ! 聖女様!!」
聖女「それじゃ行こうか、ドラリン。よいしょっと」ピョン(竜の背に乗る)
天海竜『グルルルッ!!』フンスッ
女「」ビクッ
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:35:29.69 ID:
JpBbyk/ao
聖女「魔王を倒したらすぐに戻ってくるから。どれだけかかるかわからないけど、女ちゃん、それまでドラポンと一緒に仲良くしててね」
地海竜『ぎるる』コクコク
女「は、はい!!」
聖女「じゃあ、行こっか。わたしの行く先を阻む物よ、一時、その力を消したまえ」パァァッ
(壁がぐにゃりと曲がり、巨大な穴が開く)
女「なにあのまほう……。わたししらない……」
聖女「進む先は山奥の村だよ。飛んで!」
天海竜『グルルルッ!!』バッサ、バッサ
ヒューン……!!!
女「はや!」
ウニョニョ……
女「あ、かべがもとにもどってく……。すごい……」
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:36:26.35 ID:
JpBbyk/ao
ー 中央国、上空 ー
聖女「やっぱり空飛ぶのって気持ちいいよね」
天海竜『グルルルッ』バッサ、バッサ
聖女「それにしても、勇者、どんな風に変わってるかな? きっとスゴく強くなってるよね」
天海竜『グルルルッ!』バッサ、バッサ
聖女「だよね! あと、スゴくカッコよくなってるかもしれないね。昔からカッコ良かったし」
天海竜『グルルルッ!』バッサ、バッサ
聖女「え? 前? あ、魔物だね。悪霊系かな……?」
闇死霊「竜……!? た、退避……!!」フワリッ
天海竜『グルルルッッッ!!』バッサ、バッサ!!!
聖女「あ、いいよ。私がやるから」
聖女「闇より生まれし亡者よ、闇へと消え去りなさい」パァァ
闇死霊「あ、ああああっ……!!!」ビキキィィィ
パリンッ…… (消滅)
聖女「さ、行こう。十五年振りに勇者に会いに! 楽しみだね!」
天海竜『グルルルッ!!』バッサ、バッサ!!
【竜に愛されし聖女】
『体力 :9999億
攻撃力:9999億
防御力:9999億
聖力 :9999億
素早さ:9999億』
特殊技能:奇跡
541 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:37:43.12 ID:
JpBbyk/ao
ー 南の海、凪の海賊団、アジト前 ー
女船長「大船長ーーーーっ!!!」ダダダダダッ
バキイッ!! ズゴーンッ!! ガッシャーン!!!
男船長A「ぐぼおらげほぐふげふわっっっ!!!」ビューン!!
【格闘王】
『体力 :7574
攻撃力:8329
防御力:6811
魔力 : 36
素早さ:6025』
女船長「!!?」
「大船長!! 考え直しぎゃぐいあぐげごぼがぎふあっっ!!!」
バリーィン!! ズガッシャーン!!
男船長B「が、ぐふっ…………」ドサッ
【三番艦隊、隊長】
『体力 :6597
攻撃力:7134
防御力:5468
魔力 : 0
素早さ:7256』
女船長「お、遅かったか、ちくしょう!!」
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:38:40.36 ID:
JpBbyk/ao
ー アジト内 ー
ガチャッ!!!
女船長「大船長っっ!!」
女闘神「ああ、女船長、お帰り。悪いけど、今、ちょっと立て込んでてね」
副船長「がふっ……!!!」ドサッ……
【四海の小覇王】
『体力 :8187
攻撃力:8255
防御力:8436
魔力 : 291
素早さ:5923』
女船長「副船長までっ!!!」
女船長「やっぱり、この海賊団を抜ける気なんですか、大船長!!」
女闘神「そ。ひょっとしてあんたまで止めに来たの?」
女闘神「もしそうで、そこのみんなみたいに実力行使で止めようとするってんなら、床とキスする覚悟はしときなよ」
男船長C「」(気絶)
女船長D「」(気絶)
男船長E「」(気絶)
男船長F「」(気絶)
男船長G「」(気絶)
女船長H「」(気絶)
男船長I「」(気絶)
女船長「わ、私を除いた十番隊の船長全員が、もう……!!」
543 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:40:45.94 ID:
JpBbyk/ao
女闘神「だから、最初に言っておいたのにさ。子供の時からの約束があるから、あいつが伝説の勇者になって現れたら、あたしは海賊稼業をすっぱりやめるって」
女船長「確かにそりゃ聞きましたよ!! でも、本当にその幼馴染みが約束通り勇者になって旅立つなんて、誰も思わないじゃないですか!!」
女船長「それに、大船長はもう世間じゃ海賊王だって言われてるんですよ!! この海賊団がここまでデカクなったのだって、大船長が率いていたからで!!」
女船長「大船長はこの海賊団の竜骨なんですよ!! 屋台骨なんです!! 今更抜けるって言われたら、そりゃ何としてでも止めますよ!!」
女闘神「それこそ勝手な言い分だね。あたしは初めから全員に言ってあるんだし、それでいいって話だったんだから」
女闘神「で、いざその時が来たら、納得出来ないからってムリヤリ捕まえようとしてくるなんてね。そりゃあたしだって反撃するよ」
女船長「大船長が抜けたら、その後、私らはどうしろってんですか! 解散しろって言うんですか!?」
女船長「こんだけデカイ海賊団まとめれるの、大船長だけなんですよ!! でなきゃ隊長同士で争いが起こりますって!!」
女闘神「ま、それについてはあたしも困るからね。だから、しばらくは副船長に任せる事にした。これ、一応委任状。あんたはその補佐にしといたから」ピラッ
女船長「ちょっ! 勝手ですって、そんなの!!」
女闘神「いいでしょ、別に。ずっとって訳じゃないんだし。魔王倒したらまた帰ってくるから、それまでの間だけだしさ」
女船長「それ、いつになるんすか!! 無理ですよ、私らじゃそんなに長い期間もたないですって!!」
女闘神「なら、お互い武闘家らしく、拳でケリつけよっか?」スッ
女船長「っ!!! そ、そっちも無理です……!! 大船長に勝てる訳ないじゃないですか!!」ガタガタ
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:42:28.86 ID:
JpBbyk/ao
女闘神「ま、あんた達もそこそこ強くなった訳だし、平気だってば。もう、ここらじゃ敵なしぐらいの強さにはなってるはずだし」
女闘神「それに、海賊稼業もそろそろ潮時だったからね。これからは貿易でやっていこうかって話になってたし、あたしはあまり必要ないでしょ」
女船長「必要あります!! 大船長がいなかったら、私ら誰から経営学とか学ぶんですか!! ずぶの素人揃いなんすよ!!」
女闘神「そっちも、あたしが昔使ってた教本置いといたから、自分たちで学びなよ。小麦とかのあまり価格変動が起きないもの扱って堅実にやってけば、大こけはしないはずだから」
女闘神「ただし! 商売とかせずに、あたしがいない間に勝手に先祖がえりして、もしも商船の略奪を始めるようなら……」
女闘神「その時は容赦なく潰すから、それだけは忘れないようにしなよ」ゴゴゴゴゴ……
女船長「っ!!」ビクッ!!
女闘神「って事で、他の隊長達にも起きたらそう伝えといて。それじゃあね」ダンッ (窓から近くの大岩まで大ジャンプ)
女闘神「」ピィィーッ (指笛)
ヒューン……
鳳凰「」バッサ、バッサ (全長56メートル)
【神の使い】
『体力 :551万
攻撃力:246万
防御力:219万
魔力 :336万
素早さ:304万』
女船長「!!!???」
女闘神「さ、行こっか! 目指すは山奥の村!! 勇者と合流するよ!!」スタンッ (乗る)
鳳凰「シギャアアアアアアッ!!」ビリビリッ
バッサ、バッサ、バッサ……
女船長「っ……。け、結局、止めるどころか、一歩も動けなかった……」ヘナヘナ
女船長「大船長……。いつの間にあんな怪物手懐けたんだ……」
女船長「やっぱ化物だわ、あの人…………」ハァ……
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:44:31.89 ID:
JpBbyk/ao
ー 南の国、上空 ー
女闘神「にしても、大変な騒ぎになっちゃったな。この五年の間にちょっと組織をデカくし過ぎたかも」
鳳凰「」バッサ、バッサ
女闘神「しっかし、楽しみだな。本当に勇者に選ばれちゃったし、あいつ。どれだけ強くなってるんだろ」
鳳凰「」バッサ、バッサ
女闘神「ま、伝説の勇者だし、それぐらい強くなってもらわないと困るか。ふふっ」
鳳凰「シギャアアアアッ!!」バッサ、バッサ
女闘神「ん、ああ……。下にちょっと強そうな魔物がいるね。女船長だけじゃ多分あれはキツいかな。他の面子は今気絶してるし、あたしが片付けておくか」
クラーケン「URYYYYYYY!!?」ビクッ (全長39メートル)
女闘神「行くよっ!!」ギュイイーン
「 烈 火 降 破 弾 !!!」(気功弾)
ズガッバキッガッシャーーーーーーーン!!!
クラーケン「GYUAAAAAAAAAA!!!」ドギャボギアガギ!!!
ゴボゴボゴボ…… (撃沈)
女闘神「よしっ! それじゃ、十五年前の約束を果たしに行こっか!!」
【武を極めし女闘神】
『体力 :9999億
攻撃力:9999億
防御力:9999億
魔力 :9999億
素早さ:9999億』
特殊技能:魔法拳
:硬気功
:柔気功
:軽気功
:外気功
:秘孔
:合気
:消力
:忍術
:暗殺拳
:殺意の波動
546 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:46:28.95 ID:
JpBbyk/ao
ー 異界、中央巨大塔、最上階 ー
カツーン、カツーン……
魔王「さて、ここまで来てようやく真魔王と御対面という訳なのだが……」
側近「」チャキッ (剣を構える)
魔王「しかし、お前がこの世界の魔王とはな。その姿、意外としか言えないぞ」
侍女「?」
侍女「お前、誰だ。いきなり訪ねて来て無礼だろ」
魔王「無礼はそちらであろう。招かれざる客ではあるが、余は魔界から来た魔王だぞ。礼儀を知っているのならば、それなりの態度を持って遇せよ」
侍女「お前が魔界の王?」
侍女「嘘だな、お前、弱すぎる。論外だ」
魔王「ほう。ならば試してみるか……?」ゴゴゴゴゴ……
侍女「断る、面倒だ。客でないなら排除するだけ」ビュンッ!!
侍女「はいっ!!」ドゴオオオオオオオオンンンンッッッ!!!
ズガゴラギングワンバキンドグガッシャーーーーン!!!
魔王「ごぶげらがぎぐれごがぶぎがりごぼほあああああっっっ!!!!!」メキョ、バキッ、ガッシャーン!!!
側近「魔王様ぁぁぁぁーーーー!!!」
侍女「お前は見逃してやる。さっさと去れ」
側近「ぐっ、うおああぁっっ!!! ま、魔王様ぁぁぁっっ!!!」ダダダダダッ
侍女「とんだ無礼な奴らだ。あんなの、御主人様に会わせる価値もない」
【真魔王の式神】
『体力 :2000億
攻撃力:2000億
防御力:2000億
魔力 :2000億
素早さ:2000億』
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/16(水) 15:48:55.20 ID:
JpBbyk/ao
侍女「」ペタペタ、ヌリヌリ (魔王が吹き飛んで壊れた壁の修復中)
真魔王「おーい、侍女ー。さっき、何か大きな音がしたけど、何かあったのかい?」テクテク
侍女「変な奴ら来たから、追い出した」
真魔王「そうか。そりゃありがとう。いつも、御苦労様」
侍女「他愛ない。もっと誉めろ」フンスッ
真魔王「わかったよ。君は偉い、よくやってくれてる」
侍女「それほどでもない」フンスッ
真魔王「そっか。ああ、それとしばらく僕は出掛けてくるから、その間、留守番を頼んだよ」テクテク
侍女「何だ? 御主人様、どっか行くのか?」
真魔王「人間界に里帰りだよ。幼馴染みが勇者に選ばれたからね。だから、これから僕も一緒に魔王を倒す旅に出てくるのさ」
侍女「魔王か。きっと恐ろしく強いんだろうな。御主人様、大丈夫か?」
真魔王「どうだろうね……。とんでもないぐらいの強さだって話だし……。何せ三年間、僕の先生の元で修行しただけで、先生が戦わずして負けを認めたらしいからね……。正直なところ、僕の実力では叶わないだろうなって思ってる」
真魔王「でも、勇者の他にも僕には強い仲間達が一杯いるからね。皆で力を合わせて戦えばきっと何とかなるよ。どれぐらいかかるかわからないけど、必ず魔王を倒して帰ってくるから」ニコッ
侍女「それでも心配だ。私、留守番で平気か? 手伝うぞ?」
真魔王「大丈夫だよ、ありがとう。それに、僕は不老不死の秘法を会得してるしね。最悪でも、死ぬ事はないよ」
侍女「そうか。でも、やはり心配だ。気を付けろ」
真魔王「わかってる。それじゃ、ちょっと行ってくるから」スッ
真魔王「時空の扉を開けたまえ、我が目指すは人間界なり……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
真魔王「じゃあ、留守番頼んだよ」フッ…… (消える)
侍女「行ったか」
侍女「無事に帰ってこいよ、御主人様。私はそれまで待ってるからな」