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魔法使い「え、えろ魔道士です…」
Part3


55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:00:10.67 ID:0zMHN2Vm0
勇者(そろそろか?)
勇者「おい起きろ、そろそろ外に見張りに出るぞ」
魔法使い「うぅん…にゅー…じゅる…」
ヨダレを垂らしたアホづらのままなかなか起きない。
勇者「おい!」
軽く頬をぺちぺちと叩いてみる。
魔法使い「んにゅ〜、やぁ…」
勇者「…駄目か」
勇者(どうせこいつは使えないし一人で出るか)
勇者「子供は寝る時間、だからな」
俺は一人で宿を出て外を見て回ることにした。

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:00:48.80 ID:0zMHN2Vm0
勇者「特に異変はないな」
暫く外を歩いてみたが激しい物音も悲鳴一つも聞こえてくることはない。
宿から少し離れた所も見に行ったがそれは変わらなかった。
勇者(今日は偶々現れなかっただけか?)
勇者(随分と宿から離れたところまで来てしまったな。そろそろ戻るか。もしかしたら何処かに潜んで俺がその場所を離れるのを待っていた可能性もある)
引き続き時間を置いた宿の周りを探索しようと戻ったときだった。

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:01:56.93 ID:0zMHN2Vm0
勇者「!」
何やら黒い人影が宿の窓を攻撃している。
そしてついに影は窓を叩き割り部屋へ進入した。
勇者「待て!」
俺も急いで宿の入り口から部屋に入る。
人喰い「んぁ?なんだ戻ってきたのかよ」
部屋の扉を開けると、人喰いは寝ている魔法使いに手を伸ばそうとしていた。
勇者「貴様が人喰いか」
見た目は肥満気味な大男といった感じで正に豚のような男だった。

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:02:54.10 ID:0zMHN2Vm0
人喰い「なんだ?この女もそうだがお前らは村の人間じゃなさそうだな」
勇者「俺は勇者だ」
人喰い「勇者だと?ということはこっちの女はお前の仲間か」
人喰い「やっぱ村の人間じゃなかったか。だってこの村にはこんないい女いねーもんなぁ!この部屋には何かいい女がいるような気がしたんだよなぁ!」
人喰いは魔法使いを見ながら正に下衆というような表情を浮かべながら舌なめずりした。
勇者(あいつの誘惑の毒は外にまで漏れてるのか?恐ろしいな)
勇者「そいつは仲間じゃなくて荷物だ。間違えてもらっては困る」
人喰い「あーはいはいお前の所有物ってわけか。なら許可取った方がいいか?こいつを俺に譲ってくれよォ!」
勇者「それはどっちでもいいが俺は貴様を斬ることには変わりない」
人喰い「なんだ俺の邪魔するってのか?じゃあお前は殺すとするか。俺は食べる奴以外は殺さないエコな思考なんだがなぁ」
人喰い「止めといと方がいいぜ?俺はその辺の雑魚とはちげぇ。一応魔王様にちょっとだけ力を分けてもらってる身だぜぇ?」
勇者(やはり残党の一人か)
勇者「弱者だけを襲うというわけか。ふん、小物だな」
人喰い「だって男って筋肉質で硬くてあんまりうまくねーんだよ」
人喰い「それに比べて女はよぉ…柔らかくてもう最高よ」
人喰い「それに、食べる以外にも楽しみがあるしなぁ!この女は沢山楽しめそうだぜぇ」
人喰いは魔法使いの太ももを触りながら己の汚れた欲望を語る。

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:07:11.49 ID:0zMHN2Vm0
魔法使い「んっ…んぅ…むにゃ…」
少し顔を歪めるも魔法使いはまだ起きそうにない。
勇者(そこまでされてまだ起きないのか。呑気な奴め)
人喰い「あー我慢できなくなってきたぜ…。お前さぁ、さっきこの女のことはどっちでもいいつったよなぁ」
勇者「ああそれはそうだが…」
人喰い「なら闘り合うのは俺が少し楽しんでからでもいいか?まぁ実際に喰うのは少し運動してからのが美味いからお前を始末してからでいいが…ちょっとそこで見てろ。お前の荷物だった奴が乱れていくのをな」
俺を煽っているつもりなのだろうか。別に俺はあの女がどうなろうと知ったことではないというのに。
人喰い「へへっ…たまんねーよこいつぁ…」
俺が黙っているのを良しととったのか人喰いは魔法使いの身体を気持ち悪い手つきで触り始めた。
太ももを撫でた後に、服の中に手を忍びこませ腹をさする。
人喰い「ぐへっ…ぐへへ…」
魔法使い「んっ…んっ…んあっ…」
勇者(あれでも起きないのか。俺があいつの立場なら身体が拒絶反応を起こして飛び起きそうなものだが)
勇者(一見隙だらけだ。後ろから一撃お見舞いしてやってもいいが)
勇者「くっ」
先ほどから妙に頭痛が酷い。
なぜいきなり…。

60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:09:49.90 ID:0zMHN2Vm0
人喰いが服の中に滑らせた手は腹からみぞおちへ…そして胸へと進もうとしていた…そのときだった。
魔法使い「んはっ…んぁ…くしゅぐったいですよゆーしゃさまぁ…むにゅ…」
勇者「!!」
その寝言を聞いて俺は瞬時に鞘から剣を取り出し人喰いの背を斬りつけようとした。
人喰い「あ?」
それに気がついた人喰いは素早く腰から短刀を引き抜きそれを受け止める。
人喰い「どういう関係かはしらねーが仮にも自分の女がいいようにされるってのに随分と素直だなと思ったらこういうことかい。不意打ちとは女神に選ばれた身にしちゃあセコい真似するじゃねーの勇者さんよぉ」
勇者「気が変わった。どうやらそのアホづら魔道士の夢の中では貴様の気色悪い淫行は全て俺がやってるものに置き換わっているようだ。流石に不愉快極まりない」
人喰い「ちっ、いいとこだったのによぉ。結局こうなっちまうのかい」
人喰いは魔法使いに触れていた手を離し、腰からもう一本の短刀を引き抜くと俺の腹目掛けて一振りする。
勇者(丁度頭痛もおさまったか。なんとか戦えそうだ)

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:10:51.56 ID:0zMHN2Vm0
その一撃を距離を取りながら回避し、下から剣を振り上げ片方の短刀を弾く。
人喰い「おっと!」
一度は驚きの表情を見せた人喰いだったが、直ぐに表情を改めまだ持っている方の短刀をこちらに投げつけた。
勇者「ぐぅっ!」
間一髪頭を右に傾けて奇襲を避ける。
俺が怯んだ隙に上に宙を舞う短刀を握りそのまま振り下ろす人喰い。
人喰い「オラァ!」
避けきれず肩をかすめる。
勇者「ちっ!」
人喰い「やるじゃねーか。今のはモロ入ったと思ったんだがな」
勇者「貴様もその巨体にしては軽々と動くな」
人喰い「なんでも見かけで判断しちゃあいけぇねぇよなぁ」
勇者「そうかもしれんな!」

62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:11:38.95 ID:0zMHN2Vm0
仕切り直しの初撃、真っ向からの一撃はまず受け止められまたも睨み合いに突入する。しかしこの様子なら奴にもう他の短刀はないと見て良さそうだ。
勇者(リーチはこちらの方が長い。そこを上手く生かせれば楽に沈められるはずだ)
一旦離れ、斬ると言うよりは突き気味の攻撃に転じる。
人喰い「よっと、おっと、ほっと!危ない危ない」
人喰いも上手いこと俺の攻撃をかわしているが避けるのに精一杯といった様子でなかなか得意であるはずの間合いには入って来れない。
勇者(確実に押している。こうしている内に体力を削られ何処かでかわし損ねれば…あとは…)

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:13:03.86 ID:0zMHN2Vm0
人喰い「あめーな勇者様」
勇者「!」
ニタリと口を緩める人喰い。
勇者(しまった!完全に油断していた)
気づいたときにはもう遅い。
勇者「ぐぁっ!」
肩に投げられた短刀が突き刺さる。
そうなのだ。奴はもう一本を投げれば得物が無くなるというだけで別に投げるという選択肢を失っているわけでは無かった。
人喰い「おらよぉ!」
人喰いは俺が痛みに怯んだ一瞬の隙を逃さず懐に素早く入り込むと拳にこめた渾身の一撃を俺の腹にお見舞いした。
勇者「がはっ!」

64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:13:49.11 ID:0zMHN2Vm0
勇者「がはっ!」
殴られた勢いでそのまま壁に叩きつけられる。
勇者「ゴホッ!」
剣も手からこぼれザクリと木製の床を貫いた。
人喰い「チェックメイトだな…勇者様よぉ」
最初に投げて壁に突き刺さった短刀を引き抜きとにやけた面の大男は俺の目の前に刃を向けた。
勇者(回復魔法詠唱の隙もないか…万事休すか?)
勇者(クソッ!こんなところで死ぬわけにはいかぬというのに!)

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:14:48.38 ID:0zMHN2Vm0
魔法使い「あ、れ?勇者様…?」
人喰いの巨体の後ろに隠れて見えないがどうやら俺が壁に叩きつけられた音で魔法使いが目を覚ましたらしい。
魔法使い「も、もしかして人喰い…ですか?」
人喰い「なんだ起きたのか…丁度よかったぜ、そこで勇者様の首が飛ぶのを見てな!」
魔法使い「ひっ!そ、そんな…!」
人喰いは顔を魔法使いの方に向けて話しているが恐らくこちらへの警戒は怠ってないだろう。
何しろ最初の不意打ちとも言える一撃を受け止めたのだから。
下手に動けば本当に首が飛ぶ。
勇者(何かないのか…?何か…)
人喰い「死ねぇ!」

66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:15:23.38 ID:0zMHN2Vm0
月明かりを受けギラリと光る鋭さが俺の首目掛けて切り裂かんと振られる。
勇者「くっ!」
魔法使い「タンターシオン!」
勇者「!?」
人喰い「ヌッ!?」
あと少しで俺の首に到達しそうだった短刀の動きが止まった。
人喰い「ハァッ、ハァッ…」
突如狂ったように息を荒げた人喰いは短刀を床に落とし、魔法使いの方を向いた。
人喰い「ヒヒッ…ヒヒヒヒヒ…ウマソウ…うウマソウ!」

67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:16:11.64 ID:0zMHN2Vm0
人喰い「ウマゾウッ!!!!!」
メスを見つけ発情した獣のごとく人喰いは魔法使いに飛びかかった。
魔法使い「ヒェッ…いやぁっ!ゆ、ゆうしゃさまぁ!!!」
一瞬何が起こったのか理解できず戸惑っていたが魔法使いの声で我にかえる。
勇者(俺は何をしている!?今が好機だ!)
床に突き刺さった剣を取り走る。
勇者「うおおおおおお!!!」
背を向いた人喰いを力任せに斬りつけた。

68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:16:58.76 ID:0zMHN2Vm0
人喰い「グゥァァァァ!」
大量の血を吹き出しながら巨体が重みのある音をたてて倒れた。
勇者「はぁ、はぁ、はぁ…」
魔法使い「うっ…ひっく…うぇぇ…」
勇者「……」
魔法使い「ゆうしゃさまぁ…うぅっ…」
勇者(間違いない)
今こいつは人喰いの理性を一瞬で破壊した。

69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:17:48.97 ID:0zMHN2Vm0
勇者(一体どれだけの魔力を込めて撃ったんだ?少なくとも俺に向けて放ったのより二倍…いや三倍近くの魔力…)
勇者「……!!」
自然と身体が震えていた。
勇者(俺の本能が恐怖すら感じている…)
魔法使い「こわかった…ゆうしゃさまが死んで…わたしも殺されちゃうんじゃないかって…こわかったですよぉ…」
魔法使いに抱きつかれた。
勇者(今怖いのはお前の方だ)
だが
勇者(情けない話だが俺はさっき確実にこいつに助けられた)
勇者「まさか泣き虫クソ魔道士に助けられることになるとはな…礼を言うぞ」
魔法使い「うぇぇん…くずっ…ずるずるズッー…」
勇者「…人の服で鼻をかむなクソ魔道士」
何はともあれ、己の力を過信していたが俺もまだまだというわけか。

70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:18:41.69 ID:0zMHN2Vm0
次の日
中年「本当にありがとうございました勇者様!他の村人たちもお礼を言っていましたぜ」
勇者「礼には及ばない。俺は何もできなかった」
中年「まぁまぁそんなことはないだろう?あそこの部屋はボロボロで暫く使い物にならねぇが別の部屋をタダで貸すから、暫くゆっくりしていってくれよ」
勇者「それはありがたい。お言葉に甘えておこう」
ボロボロになった部屋に戻ると泣き疲れた魔法使いがまだベッドで布団にくるまっていた。

71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:20:02.38 ID:0zMHN2Vm0
勇者「おい起きろ鼻水魔道士。この部屋は出て行くぞ。別の部屋を貸して貰えることになった。…というよりお前は元の部屋へ帰れ。もういいだろう」
魔法使い「ふぁ〜い…」
魔法使いが目を擦りながらゆっくりと身体を起こす。
彼女が起きたのを確認した俺は先に新しく用意された部屋へ移動しようとすると彼女に呼び止められた。

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 07:21:02.08 ID:0zMHN2Vm0
魔法使い「あ、すみません少し聞きたいことがあるんですけれど…」
勇者「なんだもう元の部屋の番号を忘れたのか」
魔法使い「そうじゃないんですけど…勇者様、もしかして私が寝ている間にその、私の身体触ってたりとか…してましたか?」
勇者「俺は触ってない。あの人喰いはベタベタと気持ち悪い手つきで触っていたがな」
魔法使い「ひぃっ!?それ本当ですか!?」
勇者「残念だが本当だ」
魔法使い「さ、最悪ですよぉ…私今すぐお風呂入ってきますっ!」
勇者「ああそうしろそうしろ。多分俺でもそうしている」
魔法使い「なんで勇者様じゃないんですかぁ!なんでよりによって…あ、あんな恐ろしい人が…」
勇者「知るか。むしろ俺だったら良かったのか?随分と軽い女だな」
魔法使い「ふぇっ!?いえぇ、けしてそういう意味では…」
魔法使い「あぅ…」
魔法使いは顔を激しく真っ赤にすると妙な様子でドタバタと騒がしく部屋を出て行った。
勇者「…変な奴だな」

73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/21(日) 23:20:25.05 ID:SPUBjMaao
可愛いぞ……いいぞ……

74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/22(月) 11:00:41.65 ID:DwHZTP6S0
ここから勇者のデレ成分が増していくんですね楽しみです

75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/22(月) 13:11:19.32 ID:jzy9m/QEo
乙です
続き期待

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/22(月) 20:05:56.25 ID:ENHrY9Le0
支援

77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/22(月) 20:39:00.05 ID:Zwxp2XrtO
いいぞ…いいぞ…

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/24(水) 02:18:42.20 ID:BrGA9n1y0
人喰いのいた村を出た俺たちは先にある大きめの街を目指して出発した。
勇者「随分と数が多いな」
その道先で大量のファングの群れに囲まれていた。
勇者(一匹を相手にしてたら後ろから別のもう一匹に噛みつかれそうだ)
ファング「ガルルル」
ファング2「グルルル」
ファング3「ギャルル」
勇者「魅せてやれ尻軽魔道士」
魔法使い「またやるんですか!?」
勇者「仕方ないだろ。囮にしか役に立たないお前が悪い」
魔法使い(あぅ…なんか最近さらに扱いが雑になってるような…)
魔法使い「テンプテーション…」
ファング123「グラァ!!!」
魔法使いに魅せられた獣が一斉に彼女に飛びかかった。

79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/24(水) 02:19:51.62 ID:BrGA9n1y0
魔法使い「うわぁ!」
勇者「一箇所に集まってくれれば容易い」
同じ方向となったファングを一匹また一匹と切り倒していく。
勇者「片付いたな」
魔法使い「流石に死んじゃうかと思いましたよぉ〜」
勇者「別に死にはしないだろ。お前の呪いにかけられたヤツらの目的はお前を殺すことではなくなっている」
勇者「お前を…」
魔法使い「い、いわないでくださぃ!」
赤面して手のひらをぶんぶんと振る魔法使い。
勇者「分かってるなら言う必要もないな」
勇者(大分戦術として完成されてきたか)
魔法使いが引きつけてそれを俺が斬る。
それが今の俺たちの戦闘スタイルだ。

80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/08/24(水) 02:20:32.01 ID:BrGA9n1y0
最初は荷物としか思えなかった魔法使いの扱い方も分かってきた。
ただ敵がまったくの能無しになる代わりに意地でも魔法使いを襲おうとするあまり若干力が強くなってるのが問題点か…。
しかしそれを差し引いても2対1の対人限定なら最強に近い闘り方だ。獣相手より闘り易いかもしれん。
勇者「行くぞ」
魔法使い「はーい…」
勇者「なんだどうした」
魔法使い「いいえ、別に…」
勇者「……」
勇者(もう一つ問題があったな)
魔法使いはあまりこの戦い方が好きではないようだ。