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勇者「幼女大好き」
Part2


33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/24(金) 23:55:49.87 ID:dJha7lYD0
黒「……ぷいっ」
勇者「ぐすぐすっ」
黒「……えっと」オロオロ
勇者「冗談」
黒「むぅ……」
グウウゥゥウウウ
勇者「良い音だ」
黒「……お腹すいた」
勇者「夕食を食べに行こう」

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/24(金) 23:58:32.22 ID:dJha7lYD0
ーーーー弐の国・高級レストランーーーー
黒「……」
勇者「どうかした?」
黒「この一帯だけ建築様式が異なってる。まわりに比べて豪奢」
勇者「この辺りは初の国の民が移住しているから」
黒「……?」
勇者「知らない? 弐の国は、初の国の被保護国。あからさまに言えば植民地」
勇者「弐の国の大多数は農民。初の国は、綿花や砂糖の原料を栽培させて安価で買い占め、商業大国である参の国に出荷する。
その代わりとして、軍事大国らしく領土防衛を約束してる」
勇者「この店のお客も殆どが初の国出身の民。現地民に富裕層は少ない」
黒「……ふつりあい」
勇者「うん。強いのが弱いのを虐げる。いつだって変わらない」

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/24(金) 23:59:47.19 ID:dJha7lYD0
ウェイトレス「お待たせしました」コトッ
黒「……おいしそう」
勇者「食べよっか」



黒「おいしい」モキュモキュ
勇者「良かったね」チビチビ
黒「……勇者はそれだけ?」モキュモキュ
勇者「水とパンで充分。水だってここらでは贅沢品」
黒「そう。おいしいのに」モキュモキュ
勇者「褐色美幼女が喜んでくれるならそれで良い。
……この後、弐王に謁見してくる」
黒「……独りで?」モキュモキュ
勇者「そのつもり」

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/25(土) 00:01:01.72 ID:E5/QfHmb0
黒「……逃げるチャンス」
勇者「多分無理だよ」
パチンッ
黒「ひゃっ……」ビクッ
勇者「猫だましにビックリする褐色美幼女可愛い」ホクホク
黒「……いきなり何?」
勇者「音の速さ」
黒「音?」
勇者「吾人はその三倍速く動ける」
黒「……」
勇者「聖剣パワーの恩恵。ふふん」
黒「……ズルい」プクー
勇者「……そうでもない。とにかく。逃げても無駄」
黒「……運の尽きだったのは、わたしの方だった」
勇者「そうかも」

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/25(土) 00:02:08.57 ID:E5/QfHmb0
ーーーー弐の国・宿前ーーーー
黒「お腹いっぱい」ポンポン
勇者「腹ぼて褐色美幼女。ふひひ」サスサス
黒「……」ジトー
勇者「美幼女成分を摂取したし行ってくる。治安はあまり良くないから、宿で静かに待機していて」
黒「分かった」
勇者「じゃあ」
黒「……行った?」
黒「探検に行こう。あんなやつの言い付けなんて守らない」
黒「ふんふーん」トテトテ
黒「……?」ピタッ、コソッ

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/25(土) 00:04:18.35 ID:E5/QfHmb0
弐女性「ね、ねえ……。ちょうだいよお……」
弐男性「はっ、もう使い切ったのかよ。馬鹿な売女だな」
弐女性「ちょうだいよぉ……。何でもするからぁ……」
弐男性「そんなに欲しいなら、いつもの廃屋まで行くぞ。みんなで可愛がってやっから」
弐女性「良いから早くぅ……! 切れてきた……! 切れてきちゃったのぉ!」
弐男性「でけぇ声出すんじゃねぇよ糞売女……! 最近、取り締まりが厳しいんだよ……!」
弐女性「早くぅ……! ちょうだいちょうだいちょうだい……!」
弐男性「ちっ、おら、さっさと行くぞ」
スタスタ
黒「……気になる」
トテトテ

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/25(土) 00:07:28.16 ID:E5/QfHmb0
ーーーー弐の国・王城ーーーー
勇者「民の不満は暴動の域には達していない。生産の具合は良好。
他国ーー特に肆の国からーーの干渉も看過できる程度、と」カキカキ
弐王「これで近況調査はお終いですかな」
勇者「そうだ」
弐王「わざわざお疲れ様です」
勇者「そうでもない。それで、困ってる事無い?」
弐王「困ってる事?」
勇者「初王からのもう一つの用事」
弐王「……ふむ。あまりに安値で生産物を買い占められるため、民の生活が困窮していることでしょうか」
勇者「吾人にはどうにもできない。他は」
弐王「……近頃、国内での麻薬流通が激増しました。貧しさゆえ、刹那の快楽を欲してしまうのでしょう。
取り締まりを行っておりますが、検挙したのは個人の所有者ばかりで、密売組織への足がかりは見つかっておらぬようです」
勇者「なるほど」
弐王「麻薬が直接的に伍の国から流通しているのか、参の国を経由して輸入されているのかさえ不明ですからな」
勇者「密売組織を探し出して潰してみる」
弐王「はあ……。お願いします」
勇者「じゃあね」

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/25(土) 00:08:25.80 ID:E5/QfHmb0
ーーーー弐の国・廃屋ーーーー
弐男性「おらっ!中に出すぞ!」
弐女性「あひゃぁぁああ! 気持ち良いのぉぉおお!」
弐男性A「ぎゃははは! 薬でトンでやがる!」
弐女性「もっとぉぉおお! ×××も薬も欲しいのぉぉおお!」
弐男性B「次は俺だ!」
弐男性C「じゃあ、俺は口もらい! 歯立てんなよ!」
弐女性「うぼっ!? ぐっ! うぐっ!」
弐男性D「ひひひっ、いっぱいいるから、どんどんいこうね!」

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/25(土) 00:09:23.63 ID:E5/QfHmb0
黒「……ひどい」ギリッ
ガシッ
弐男性E「なーにがー? うはっ、可愛い女の子」
黒「……」ミキミキ
弐男性E「あっちは後がつっかえてるし、ガキのきっちぃ締め付けもたまには悪くな……」
ザシュッ
弐男性E「ーーーー」
黒「汚い手で触らないで」
ドサッ

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/25(土) 00:10:58.31 ID:E5/QfHmb0
弐男性F「あ?」
弐男性G「……Eがやられたのか?」
弐男性H「なにもんだ、このガキ。腕がでっけえブレードだぜ」
弐男性I「とにかく殺すしかねぇだろ」
弐男性J「……ちっこいけど結構可愛くね?」
弐男性K「こんなガキに欲情するかよ」
ゾロゾロ
黒(……囲まれた。でもたかが人間に負けるわけがない)
弐男性L「うへぇ、怖えな」
弐男性M「……魔物か。危険だな」

43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/25(土) 00:12:51.00 ID:E5/QfHmb0
黒「わたしに出会ったのが運の尽……」
ズキッ!!
黒「……っ!?」
黒(なに……? 頭が……)
黒(……魔蟲の影響で不具合が起きたから?)
黒(自動初期化が開始してる……。どうしてこのタイミングで……?)
黒(……激しい感情の喚起のせい?)
黒「う……」ヨロッ

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/25(土) 00:13:53.52 ID:E5/QfHmb0
ーーーー友だちになろう!
黒「あ……」
ーーーー友だちになろ……
黒「いや……」トサッ
ーーーー友だちに…………
黒「やだ……。忘れたくない」ポロポロ
ーーーー友………………
黒「やだ! やだ! やだよぉ……」
……………………………
黒「ーーーー」

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/25(土) 00:15:54.17 ID:E5/QfHmb0
弐男性「気絶した? ……まあ、良い。性奴隷に調教してやろうぜ」
スタスタ
スッ
勇者「ていっ」ブンッ
全弐男性「ーーーー」ブシャ
弐女性「はひゃ?」
勇者「褐色美幼女に汚い手で触るな」ズブッ
弐女性「あ、ひっ……」
勇者「……」ジロッ
弐女性「いやぁあ! た、たしゅけ! たしゅけて!」ダッダッダッ
勇者「……別に良いか。
この肉塊たちは組織の手がかりみたいだったけど、美幼女がすべての最優先だ。しょうがない」
勇者「取り敢えず宿に運ぼう」グイッ
黒「……」ツー
勇者「……」ナデナデ

48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/26(日) 16:53:06.13 ID:K/NGkUyQ0
ーーーー弐の国・宿屋ーーーー
黒「……ん」パチ
勇者「おはよう。今は暁の時間」
黒「……誰?」ムクッ
勇者「……」
勇者「お兄ちゃんだ」



勇者「知識などは保持したままで、経験の記憶を失ったと。つまり記憶喪失みたいなもの?」
黒「うん」
勇者「ほほう。なるほど。ふひひ」
黒「……身の危険を感じる」ヒキッ
勇者「大丈夫。強姦より和姦の方が好み。……いや、無理やりも中々」
黒「……」ジトー
勇者「冗談。幼女はチュッチュッしたり、ぎゅーとして愛でるもの」
黒「……それもイヤ」
勇者「ぐすん」

49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/26(日) 16:53:51.70 ID:K/NGkUyQ0
黒「それで。あなたは誰?」
勇者「義理の兄」
黒「……事実だとして、どんな経緯でそうなったの?」
勇者「捨て子だった君を両親が拾ってきた。寒村で貧しい生活をしていたけれど、両親は君を保護して確かな愛情を注いでいた」スラスラ
黒「……まったく身に覚えがない」
勇者「でも数年前に肆の国に侵攻されて村は焼かれた。仮初めの停戦条約が結ばれた今となっても、復興には至ってない。何故なら生き残りは……」
黒「……どうしたの?」
勇者「……全部嘘。君は行脚の中途で偶々出くわした褐色美幼女。
初対面時は『黒』と名乗っていた。それ以外には何も知らない」
黒「……黒」
勇者「そうだ」

50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/26(日) 16:54:51.84 ID:K/NGkUyQ0
黒「……」フルフル
黒「……琴線に触れない」
勇者「そうか」
黒「……」
勇者「どうかした?」
黒「わたしは、これからどうすれば良い?」
勇者「ついてくれば良い。悪いようにはしない。ふひひ」
黒「……気乗りしないけど、そうする」
勇者「……そうか」
勇者「もう少し明るくなったら、朝食を食べよう。それから、旅に必要な物品や食料を購入しよう」
黒「分かった」

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/26(日) 16:56:49.77 ID:K/NGkUyQ0
勇者「……」スンスン
黒「……なに?」
勇者「風呂に入って無いはずなのに全く臭わない。むしろフローラルな香りがする」
黒「特定のナノマシンが自動で表皮から体内まで除菌してるから」
勇者「……よく分からないけれど、いつでも褐色美幼女の匂いを堪能できて、いつでも綺麗なぷに肌をペロペロできるということ?」
黒「……気持ち悪い」
勇者「ぐすん」

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/26(日) 16:59:46.67 ID:K/NGkUyQ0
ーーーー弐の国・服屋ーーーー
黒「着替えた」シャッ
勇者「……素晴らしい。特に露出したヘソが良い。ペロペロしたい」
黒「……へんたい」
勇者「しかし、人工物らしいそうだけど、ヘソが有るのはどうして?」
黒「限りなく人間に酷似した形で作られたから。わたしの製造目的は、情報の破損で不明だけど」
勇者「きっと素敵な感性を持った開発者が、愛玩目的で造ったに違いない。愛玩褐色美幼女。ふひひ」
黒「……そんなのヤダ」
勇者「そうか」
勇者「しかし、弐の国では最大規模の服屋でも品揃えは大したことない」
黒「そうなの?」
勇者「参の国にはもっと大きな服屋が結構有る」
黒「すごい」
勇者「あの国で手に入らない物は無いと言われているくらい」
黒「行ってみたい」
勇者「連れて行く。野暮用を終わらせたら」
黒「うん」
勇者「だからちょっとヘソをペロペロさせて」
黒「イヤ」
勇者「ぐすん」
勇者「……」

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/26(日) 17:01:06.32 ID:K/NGkUyQ0



黒「だいぶ買った」
勇者「大型の台車も買った事だし道中は安泰だ」ガラガラ
黒「何が引くの? 牛? 馬?」
勇者「吾人が引く」
黒「そう。……ところで、気付いてる?」ヒソッ
勇者「勿論。二人組が三つ」
黒「どうするの?」
勇者「褐色美幼女は大通りを複雑に入れ換えて歩き、尾行を撒けば良い」
黒「あなたは?」
勇者「人通りの絶えた処で迎え撃つ。ちょっと野暮用が有る」

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/26(日) 17:02:00.45 ID:K/NGkUyQ0
黒「……危ない。わたしも戦う」
勇者「大丈夫。強いから」
黒「でも……」
勇者「心配しなくて良い。誰かに守られるほど弱くない」
黒「……」
勇者「それに幼女は宝。大切に守るもの」
黒「……そう。じゃあ、後で」
勇者「気を付けて」
黒「そっちもね」