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勇者「魔物とセッ○スした」
Part7


348 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 21:53:55.32 ID:svy6Ah850
「モゾモゾ動いてるけど女騎士はソッポ向いてるから気付いてないみたいてさ」
「謝礼がどうこう言ってたけど、それより暇だから行こうかなって思ってね」
「案外とんとん拍子で話って進むもんだ。少し話して、じゃあ3日後と」
「もう掛布団から金髪が飛び出てたんだけど、結局気付かないまま出ていったよ」
「あれは本当に身持ち固そう……というか子供みたいにウブだった」
「明らかに俺より年上なんだけどね。ああいうのも新鮮だ」

349 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 22:07:47.88 ID:svy6Ah850
「まあ3日なんであっという間だよ。キメラは留守番してもらって俺1人で行くことにしてね」
「今まではキメラの転移でしか行ってなかったけど、普通に行くには聖堂から転移陣を使うらしい」
「これが手続きが長いんだ。手続きというか、身を清めるのがさ」
「聖水で身体を洗ってから薄いローブで聖堂の地下へ。それだけなのに何時間かかるやら」
「キメラを連れて来なくて良かった。これだけ準備が長いとブーたれるだろうし」
「ちなみに剣も預けて、聖泉で使うための未使用の洗礼剣を渡されたよ」
「贅沢なもんだ」

350 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 22:19:58.37 ID:svy6Ah850
「女騎士が先に待ってたけど、これがまた真っ赤でね……いや、髪の毛もだけどさ。何よりも顔が真っ赤」
「そりゃ男の半裸見て赤くなる人が、男の前で透けそうなローブなんて恥ずかしいよ」
「なんであんなに薄いんだろう? 未だに理由が分からない」
「うん、俺を誘った時点で分かってたと思うんだけどね。案外抜けてるのかな」
「ちなみに俺のチンコもわりと透けて見えてた。俺はそんな気にしてなかったけどね」
「『では行きましょう。万一もありますから、気を抜かないよう』って言うけどさ」
「露骨に明後日の方向を見ながら上擦った声で言われても困る」

351 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 22:29:54.12 ID:svy6Ah850
「とはいえさすが聖騎士。いざ聖泉についたら真剣そのものだ」
「『いかがです? 何か、魔族に繋がる手がかりはあるでしょうか』」
「ああそうだね、そっちの岩陰に落ちてる毛、動物じゃなくてキメラの毛ですよって」
「そんなこと言えるわけがない」
「目を凝らして四つん這いで探すもんだから、形の良いお尻がくっきりと」
「思わず手を出したくなるけどさ。それをやったら切り殺されかねない」
「俺も一緒に探すフリ」

352 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 22:42:09.53 ID:svy6Ah850
「しばらくしても大した手がかりもなくて、一旦お開きにしようかってことになってね」
「せっかくだから聖泉に入ったわけだけど、そこで女騎士から驚くことを聞いたよ」
「なんでも、聖泉に入るとその身に聖精霊の加護を得るらしい」
「それを得るとどんな利点があるかって聞いたらさ。聖属性の魔法適性が身に付くんだって」
「『定期的に何回か入らないといけないから貴方には関係ありませんけどね』って悪戯っぽく笑うけど」
「よっぽど教会に貢献するか実績がないとそうそう入れないらしい」
「3日に一回くらい入ってる俺達ってホント罰当たり」
「そういえばキメラが聖精霊とじゃれついてるの見た事あったんだよな」

353 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 22:53:24.84 ID:svy6Ah850
「ふわっと聞いてみたけど、聖精霊とかの精霊って普通は見えないものらしいね」
「よっぽど気を許した相手にしか懐かないんだってさ」
「凄いことを知った気がする」
「『その聖精霊の棲む泉に、穢れた魔物が寄るなど許されません』」
「すごい悔しそうに言ってるんだけどね」
「聞いてもいないのに色々話してくれる、俺としては結構嫌いじゃないタイプ」

354 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 23:03:17.23 ID:svy6Ah850
「なんでも聖教の最高位巫女にイローネって人が居るらしくてさ」
「その人は品行方正清純高貴、たおやかな美人で老若男女誰もの憧れだとか」
「絹みたいな黒髪と儚げな目元が、女騎士にとっては一番のポイントらしい」
「女騎士に言わせると聖女と言っても過言じゃないって」
「その巫女さんが、この聖泉に魔物が来ているかも、って漏らしたんだってさ」
「憂いを帯びた巫女さんの物言いを聞いて、それなら自分が調べてきますって勢い付いたと」
「憧れって凄いね。行動力の源だ」

355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/06(月) 23:05:04.81 ID:EKWwd0+BO
女騎士、完全に騙されてるな

356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/06(月) 23:08:00.42 ID:coz7X0TBo
イローネ = サキュバス?

357 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 23:15:51.04 ID:svy6Ah850
「ひとしきり聞き終わったらそろそろ帰ろうかってなるわけで」
「でも女騎士がなかなか立たない。まあ、薄いローブが濡れてるからね」
「完全に透けてるし。ジッと見なくても余裕でポッチが丸見えだ」
「俺の方もチンコにぴったり貼り付いてる。女騎士は無茶苦茶ソワソワしてた」
「いつまでもそうしてても仕方ないし、ここは先に帰るしかないかな」
「腰を上げると女騎士の目の前に晒されるわけで」
「ガン見されながら帰ったよ。若干勃起してたから、ちょっと気まずい雰囲気だったかも」

358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/06(月) 23:21:46.06 ID:c3uHiRCfO
イローネってあいつか、聖教掌握中でバカもとい魔王ギルドヴォルグの配下の女か
もっと話進んでから配下の奴らが登場すると思ってたよ

359 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 23:23:00.76 ID:svy6Ah850
「結局聖泉の話はそれで終わり。もともと確かな根拠も無いしそんなとこだろ」
「いや、実際魔物が来てるんだけどさ」
「お礼と手間を取らせたお詫びってことで新しい洗礼剣を貰ったから、個人的には全然プラスだよ」
「それからちょくちょく女騎士とは会うことになったかな」
「最終的に魔族退治に一緒に行くくらいだし……しばらく後の話だけどね」
「ちなみに次の日にはまたキメラと一緒に入りに行ったよ」
「なんでか知らないけど、誰とも鉢合わせしないんだよなあ」

360 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 23:33:59.96 ID:svy6Ah850
「お、きたきた」
「氷菓子食べてるとなんか頭が痛くなってくるんだよね」
「これも結構不思議なんだけど、君はどう?」
「へえ、君でも感じるのか……面白いな」
「甘いものはいいね。身体に染み渡るっていうか」
「……違う味にしたほうが良かったか。それなら二種類味が楽しめただろうに」
「次はそうしようか」

361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/06(月) 23:35:09.59 ID:YE/iili/o
サキュバスが気配か何かで察して人払いしてくれてんのかな

362 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 23:36:06.53 ID:svy6Ah850
私は子供の頃、教会の前に捨てられていたらしい。
今から20年ほど前には、そういったことはさほど珍しくも無かったと聞きます。
そのまま協会の運営する孤児院で育った私は、順当に修道女として聖教を支えることになりました。
10歳を過ぎた頃でしょうか。いつも通り聖堂を掃除していた私に、あの方が話しかけてくれたのです。
『初めまして。わたくし、イローナと申します。綺麗に掃除していただき本当にありがとうございます』
光が指すような暖かな微笑み。その瞬間から私はすっかり、イローナ様に心酔してしまいました。
その美貌と雰囲気はさることながら、祈る仕草はまるで伝承にある聖霊巫女のようでした。
あっという間に彼女は一信徒から巫女へと、異例の出世をしましたが、それを不思議に思う者もいません。
それほどまでに、彼女は聖教の巫女として誰からも認められていたのです。

363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/06(月) 23:36:29.46 ID:b/UzPciDO
この記者は女で最後にこの勇者は記者を(性的に)食べるのかな?

364 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 23:37:03.68 ID:svy6Ah850
私はといえば、なんとか彼女の力になりたかった。
巫女となればそうそう修道女程度が会えるものでもありません。となると、取れる道は二つに一つ。
巫女の従者となるか、聖騎士として巫女の守護を務めるか。幸い私には剣の才能があったらしく、瞬く間に聖騎士への道を進むことができました。
それからは騎士としての任務に励みつつ、イローネ様の御心を汲むことに全力を注いできました。
だからこそ殿方とのお付き合いは、その、無かったのですが……後悔はありません。
それだけに聖泉の件で先走った際には、コルネギス殿にはご迷惑をおかけしてしまいました。
確証もなく動くなど愚かな事。全ては自業自得ですから、身体を見られたことは良いのです。
ただ、苦笑するイローネ様に優しく窘められたことが申し訳ないのです。

365 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 23:39:56.97 ID:svy6Ah850
今後は一層身を引き締め、精神の修練に励むことにしましょう。
それと、コルネギス殿には改めてお詫びに伺うことにします。
けれどあんな姿を見られて、今更どんな服装で行ったものでしょうか?
いわゆる恋をしたことの無い私ですから、この頬の熱が恋なのか羞恥なのかすら分かりません。
お忙しいイローネ様にこのようなことを相談するわけにもいきません。
今日も夜遅くまで司教様との話し合いをされていたようです。お休みになる前に、お茶をお持ちすることにしましょう。
さて、服装はまた後として。お茶は何にしましょうか? ふふ、イローネ様にお会いするだけで心が躍るのも、嬉しい物ですね。

366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/06(月) 23:42:27.39 ID:/FXvTyV3o
バイ……か

367 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 23:46:16.52 ID:svy6Ah850
『ーーあ、イローネ? 今からおにいちゃんと水風呂入りに行くねぇ』
『そう…………ちょっと、待って…………あと少しで、出るから』
『えー、早くしてよぉ! おにいちゃんと水風呂でえっちしたいんだからぁ!』
『………………うるさいから、騒がないで……』
『それよりぃ、私達が入ってるの、誰かに言ったのぉ? 変なのが来たんだけどぉ』
『…………ああ、懐いてくる子に』
『ぶー! そのせいでおにいちゃんが一日取られちゃったんだよぉ! 殺そうかと思っちゃった!』
『最近よく毛が落ちてるから…………ただの、リアネアへの嫌がらせ…………別にその子、殺してもいいけど?』
『殺してもつまんないもん! それに、おにいちゃんの知り合いだもん。おにいちゃんが悲しんだらやだぁ!』
『そう…………もういいわ……上がったから、使ってちょうだい……』
『あはっ、ありがとぉ! よーし、おにいちゃんとたっくさんエッチするぞー!』
『だから…………うるさい…………』

368 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/06(月) 23:47:09.93 ID:svy6Ah850
今日はここまでで。

372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/06(月) 23:55:07.28 ID:c3uHiRCfO

勇者は四六時中可愛い魔物(?)のセフレがいて良いな(錯乱)

373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/06(月) 23:55:32.85 ID:qcV1bbs9o
初心な女騎士イイゾ〜これ

374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/06(月) 23:58:56.48 ID:YW5U4JJ70
可愛いのが欲しい

375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/07(火) 00:01:41.98 ID:I8YpbHEWO
てか、勇者はどこまで真相把握してるんだ?
バカがキメラの殺意を押さえこんだことは理解してるみたいだから
わかってないふりしてわかってる部分はありそうだけど
本気でよくわかってない部分の方が多そうに見える

376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/07(火) 00:20:19.66 ID:EWU8gjWno
乙〜これは記者も人間じゃない感じかな…?

377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/07(火) 00:23:41.88 ID:WAUexEvR0


378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/07(火) 00:28:43.80 ID:SBFH2ov1O
くそおもしろい乙

389 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/08(水) 22:41:35.34 ID:3M2q1UJ+0
「へえ、ここが君の部屋なんだ」
「昔の物は? 置いてきた? ま、ここにあっても意味ないか」
「恋人とかは……あー、ごめん」
「ここに座っていいかな。それじゃ失礼して」
「聖都の思い出って言って一番はやっぱりあれかな」
「味噌漬け媚薬事件」

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/08(水) 22:43:16.76 ID:GBxj2cYbo
意味不明すぎて思わず二度見したwwwwww

391 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/08(水) 22:47:38.57 ID:3M2q1UJ+0
「知らない? 結構有名だと思ったけど……いや、それは聖都でしか通じないか」
「なんだっけ、ほら、司教連中が修道女を手籠めにしてた事件があっただろ?」
「さすがにこれは聞いたことあるか。そうそう、それ」
「やたら格好いい呼び方だよね。聖都だと味噌漬けで浸透した後だったから、微妙な雰囲気だったけど」
「いや、事件の内容自体は大したことじゃないんだよ」
「単純にさ。色ボケ司教の何人かが、裏モノの媚薬を味噌蔵に隠してたってだけで」
「世間的にはそっちだよね」
「修道女を食い物にした司教を排し、大司教と聖女のツートップ体制に組織改革した一大事件」

392 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/08(水) 22:53:01.81 ID:3M2q1UJ+0
「初めて事件が世間に出たのはもちろん、お膝元の聖都だったんだけどさ」
「正直何が何やら。信徒連中に動揺はあったんだけど、対処が早すぎた」
「ほとんど話が広まり始めるくらいの頃に、大司教が高位巫女と結託して司教連中を確保」
「聖騎士もほとんど巫女派だからね」
「俺が宿屋のおばちゃんに話を聞いた頃には、処分も体制移行も終わってた」
「あれは前々から決まってたのかもしれないな」
「だって、朝方に話が流れ始めて昼過ぎにはもう終わってるんだよ」
「なんだそれ。聖都に居た人はみんな呆気に取られてた」

393 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/08(水) 22:58:38.72 ID:3M2q1UJ+0
「夕方の礼拝の時間には大聖堂の最上階から大司教の演説」
「訳の分からん状態なのに、そこでまた聖女の公表だからね。もう聞いてるみんなが全員ポカン顔だ」
「誰かはまあ、言わなくてもいいと思うけど」
「多少なり一緒に旅もしたから分かる。笑顔だったけど、完全に固まってたよ」
「強いとはいえ、たかが一神官があれよあれよという間に聖女」
「平原での戦いの後はただの二つ名程度だったけど、まさかの本物認定。そりゃビビる」
「あ、他の三人も居たよ。騎士? ニヤけてた。あれは聖女の衣装でヤる気だなって分かった」
「バレない様に頑張って欲しいと心から願ったよ。乱交もイケる聖女様。新しい」

394 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/08(水) 23:09:58.01 ID:3M2q1UJ+0
「まあ、そんな突然すぎる事件だったからさ。住民も咀嚼するまで時間がかかるわけだ」
「そこで始まった司教連中の所業の暴露……なんだけど」
「外ではどう伝わってるんだっけ。あー、そんな感じか。そう聞くとそこそこ非道だな……」
「正直その場ではそう思わなかった。なにせ大司教の話しぶりが上手くてね」
「証言に立った修道女も、媚薬を飲まされたことに怒りとかはない感じで」
「むしろ司教に心酔というか。嬉しかったんです、って涙ながらに語るんだ」
「そこに援護射撃とばかりに大司教と巫女が司教を庇うわけ」
「『欲に負け心を弄ぶ薬を用いた彼らに聖職者たる資格は無し。神よ、如何なるや』」
「信徒の一部は感涙してるし」

395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/08(水) 23:11:58.25 ID:8pSX/VHr0
魔王様たちの手優秀だな

396 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/08(水) 23:16:00.94 ID:3M2q1UJ+0
「そんな雰囲気でみんな静かに聞いてたんだけどさ」
「いざ証拠の提示の時になって、話し手が変わってね」
「丁寧に話すんだけどひょうきんというか、狂言回し的な感じかな」
「段々話に引き込まれてさ。一番笑えたのはやっぱり味噌漬けのくだり」
「色ボケ司教が媚薬を味噌の中に隠しておいたら、ふとした拍子に入れ物が割れて味噌に滲み出したらしい」
「なんで味噌に隠したか? さあ……」
「それが聖騎士達と修道女達の昼飯に使われたもんだからさあ大変」
「昼過ぎの訓練の剣戟が聞こえない。不思議に思った遅番の修道女が見に行くと……」
「聖騎士同士の濃厚な抱擁」
「美形から筋骨隆々の騎士まで軒並み恋人のように。地獄絵図だよね」

397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/08(水) 23:22:59.62 ID:7oVAaMYgo
なんと・・・いうことだ・・・

398 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/08(水) 23:23:42.20 ID:3M2q1UJ+0
「すわ大変、と慌てて勤めているはずの修道女達の所に行くと、今度は……想像通り」
「女の子同士の濃厚な胸やアソコの擦りつけ合い」
「甘ったるすぎる声と柔らかそうな肌があちこちで重なってたとか」
「部屋の中からは甲高い嬌声。外からは低い喘ぎ声が響く」
「混乱しきった遅番の修道女は外から帰ってきた女騎士に泣きついて、そこで事件が発覚」
「激昂した女騎士が舌を絡め合う騎士たちを蹴り倒して、殴り周ってどうにか正気に戻したらしい」
「…………いや」
「残念なことに、聖騎士達も修道女達も記憶は残ってたらしい」
「恐ろしいことだよ……」

399 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/08(水) 23:28:43.00 ID:3M2q1UJ+0
「面白おかしく伝えられたその話は、あっという間に聖都を駆け巡った。ホント、早かった」
「そっちの話は信じられない事件というより喜劇だろ?」
「よく分からないまま終わった事件より、笑い話の方が話しやすいもんだ」
「次の日には事細かに誰々と誰々が口付けをしていたとか、あの修道女二人はあの時絡んでた二人だとか」
「特にクールで美形の聖騎士と、少し地味目で童顔の聖騎士の二人なんかは大変だ」
「街を歩けば女連中から興味津々の目で見られて、果てには何かを応援される始末」
「俺もその現場を見たけどね」
「美形だけど目が死んでた」

400 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/08(水) 23:32:26.94 ID:3M2q1UJ+0
「興味があれば聖都に行ってみるといいよ」
「さすがに表立っては鎮静化してるけど、裏通りには男同士や女同士を描写した本が売ってたりするから」
「そういえばキメラだけ話し手を見て大笑いしてたな。特におかしくはなかったんだけど」
「知り合い……なわけないか。いくら聖泉に行けるとはいえ」
「聖教の中に知り合いってわけでもないだろうに」