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勇者「魔物とセッ○スした」
Part10


509 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 22:45:20.19 ID:dMheZqVJ0
「指を根元まで捻じ込んで肉壁を擦ってやると、ダラダラ愛液が流れ出すんだ」
「そこで常識を教えてあげた。人間はケツ穴セックスって一般的にはしないだろ?」
「処女なのにケツ穴で感じるなんてね。どんな淫乱かな。ホントは色々してたんじゃないの?」
「耳元で聞くだけで、ケツ穴の締まりがよくなるから面白い。あと愛液も良く出るし」
「俺ももうビンビンだからさ」
「ズボンと下着を下ろして、エルフっ子のお尻に当てると、これには小さく悲鳴が上がったよ」
「でも、やっと可愛い声が出たね、って撫でると途端に口をつぐむ」
「可愛いよね」

510 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 22:46:46.59 ID:dMheZqVJ0
「ビショビショの割れ目にチンコを擦りつけるとビクビク怯えたように足を閉じようとする」
「まさか。手で開かせてチンコに塗りたくったよ」
「そのまま滑ってアソコに入っても面白かったかもだけどね。膣口に亀頭をくっつけるだけにしておいた」
「ケツ穴に挿してた指を引き抜いて、両手で尻肉を摘まんで開いて準備万端」
「ヒクつくケツ穴と、怖いのか荒くなる息がまたいい」
「いくよ」
「チンコをケツ穴にあてがって、囁いたその瞬間だよ」
「聖堂の扉から、ノックの音が響いた」

511 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 22:50:40.12 ID:dMheZqVJ0
「少なくともバカじゃない。バカはノックなんてせずにズカズカ入って来るから」
「じゃあ誰だ? ってなるよね」
「すぐに分かった。エルフっ子の友達の声がしたんだ」
「『ごめんね。エミナちゃんのこと、私達ちゃんと見てあげてなかった』」
「『エミナちゃんはエミナちゃんで。それだけなのに、色が変わっただけでどうすればいいのか分からなかった』」
「謝って許してくれないかもしれないけど、友達だから。そう切々と言うんだよ」
「終いには泣きながら言うから、こっちも思わず涙が出そうになって」
「エルフっ子なんか普通に泣いてたし」
「え? いや。まあそれはそれとして」
「一気に腰を突き出して、ケツ穴にぶち込んだよ」

512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/12(日) 22:53:22.71 ID:a6m4ibVeO
さすがだな

513 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 22:54:23.74 ID:dMheZqVJ0
「声なき声っていうのかな」
「足と背中をピンと張って、喉を震わせるんだけど声にはなってないんだ」
「引き抜いて、押し込む」
「亀頭を少し下に向かせて、ゴリゴリ肉壁を抉る感じで」
「ゆっくりね。あんまり音立てると、すぐバレちゃうだろ?」
「でもそのままにしてても、友達が扉を開けちゃうかも」
「そう言ってみると、上擦った声で『私もごめん』ってさ」
「お互い謝り合って友情を結び直す。いいね、そういうのはホント涙が出そうだよ」
「まあチンコの出し入れは続くんだけど」
「勢いよく突くと甲高い声が出たりね。スリルっていいスパイスだと思う」

515 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 22:58:05.19 ID:dMheZqVJ0
「友達が『入ってもいい?』って聞くけど、エルフっ子的にそれはね」
「俺は別にいいんだけど」
「『待って!』って切羽詰った声が響くわけだけど、あれは俺に言ってたのかも」
「扉の向こうは躊躇する気配もあったんだけどさ」
「『ここで逃げたら友達でいられない』とかなんとか。ああ、これは開けるなあって分かったよ」
「友情っていいもんだね」
「ついに扉が開いたその瞬間」
「エルフっ子の悲鳴に被せるように、バカの声が外から響いた」
「バカは猫被ってたから、エルフの女の子に結構人気があったんだよ」
「あっという間にエルフっ子の友達を説得して帰らせてた」
「あれは俺達が何してるか知ってたに決まってる」

517 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 23:05:40.85 ID:dMheZqVJ0
「呆然としてるエルフっ子に覆い被さって、より深く挿入するとなかなか気持ちいいんだ」
「最高級のベッドでもここまで柔らかくは無いだろうと思えるくらい」
「まあ、臭いんだけど」
「そろそろ射精が近づいてたから、ほじくり返すみたいにガツガツぶつけてさ」
「そしたらエルフっ子、どうしたと思う?」
「……一旦切れた堰って、そんなすぐに直せるもんじゃないからね」
「『やめて、やめて!』って完全に喘ぎながら言ってるんだ」
「ギュウギュウ締め付けが強くなると、それが『ごめんなさい、ごめんなさい』に変わった」
「両親と、多分彼氏の名前も出てた」
「どうだろう? それよりも、集落を破壊した連中の1人にイかされそうな事が嫌だったのかも」
「そっちのほうが、彼氏1人への操じゃなくて集落全員への裏切りっぽくなるし」

518 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 23:10:41.56 ID:dMheZqVJ0
「聖堂に響くのは腰と尻の打つ音と、泣きながらの謝罪の声」
「エルフっ子が最後の瞬間に出したのが泣き声じゃなくて、絶頂の快感に震える声だったのがトドメかな」
「しばらく呆然としてたけど、段々壊れたような笑い声と一緒にボロボロ泣きだしてね」
「キスしても抵抗はしない。それどころか、ゆっくり舌を差し出してくる」
「ん?」
「いや、ケツ穴セックス自体は別に汚くは感じなかった」
「だって不死者のアソコより、むしろ綺麗だから」
「腐ってない。それだけで清潔な気がするのが不思議だよ」

520 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 23:17:38.17 ID:dMheZqVJ0
「ザッハトルテってチョコだったのか」
「スコーンも結構美味いね。紅茶によく合ってるよ」
「ジャムも甘すぎないし」
「食べる? 俺もそれ、一口欲しいし」
「……へえ、いいねこれ」
「俺も次来た時はそれにしようかな」

522 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 23:25:33.78 ID:dMheZqVJ0
大神は世界を三つ作った。
一つは今、ここにある人間の世界。もう一つはその下にある魔族の世界。
そして最後に、人間の世界の上に作ったという神族の世界。
「は。クソ共が、見下ろして大神気取りか?」
屋根の上から見上げた先。そこにある煌めく星を神族の加護とみるのが今の人間どもの考え方だ。
気に食わない。気に食わないが、人間はもともとそういうものだ。腹を立てても仕方ない。
「しっかし……くく、アイツは本当に面白い奴だ」
思い出すだけで笑いたくなるとは、人間にしておくのが勿体ない。
まさかカマキリや木にまで欲情するなんて、思いもしなかった。今まで数えきれないくらいの女を抱いてきた俺でも絶対無理だ。
それをあの、とぼけた人間が何事も無い顔でスるんだから、本当に面白い生き物だ。

523 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 23:28:34.13 ID:dMheZqVJ0
『ギルドヴォルグ様、失礼いたします……』
「イローネか。なんだ」
『聖泉の占拠、完了いたしました……大司教も、掌握……』
笑う門にはなんとやら。そんな言葉を思い出させるように、脳裏に響く声は良い知らせをもたらしてくれる。
これもあの人間のおかげか。まったく、まさか人間に感謝する日が来るとは思ってないかった。
「分かった。エルフの方もアイツが上手いこと動いてくれたから、手に入れたも同然だ」
『は……操作なされたのですか?』
「いや。アイツの思うように動いた結果が、俺の利益になっているにすぎん」
本当にありがたい。俺が抱いてしまうと、せっかく手間を掛けた意味がなくなってしまう。
わざわざ神性を残したまま、魂を瘴気で汚染するなんて面倒な真似をしたのだから。

524 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 23:29:08.01 ID:dMheZqVJ0
「イローネ、お前は引き続き聖教に根を張れ。俺のためにな」
『承知致しました……あ、あの、ギルドヴォルグ様……次に、抱いていただけるのは……』
まったく。
部下まで俺を笑わせてくれるのだから、困ったものだ。
「く、く、く。そんなに俺が好きか? お前の美貌なら、人間でも魔族でもよりどりみどりだろうに」
男を手玉に取るイローネが、二人きりの会話ではまるで処女を捧げた小娘だ。
……まあいい。今はそう、そんな気分も悪くない。
「いいだろう。今から抱いてやるから俺の所へ来い」
『! は、はい! 今すぐに!』
リアネアのような弾む声とは、珍しい。もっともそんな所がなかなか可愛いのだが。
「くく……俺も、コルの奴と同じかもしれんな」
絶世の美女が俺の手で悶え、乱れる。突き上げれば膣を震わせて精を求めてくるだろう。
目の前に現れたイローネを、巫女服越しに尻を撫でまわす。
今夜は朝まで使うのもいい。今頃ベッドでまぐわっているだろうアイツとエルフを頭の片隅から追いやって、心地よさに沈むことにした、

525 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/12(日) 23:31:00.22 ID:dMheZqVJ0
今日はここまでで。

526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/12(日) 23:32:20.73 ID:Y1M9BkXso
乙乙

534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/13(月) 00:04:35.46 ID:YdY/J2KRO

今回はエルフの相手のみだったけど、次はどんな魔物を抱くのか楽しみだなwwww

535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/13(月) 00:24:01.10 ID:T8QRkS1ZO
人間界の最強?である聖騎士たちはでた、魔族側の最強っぽいバカもでた、ってことは次は神族側が気になるね
ただ、この話の主人公っぽい語り部(勇者)が魔族側とべったりだと逆側が出しにくそうでちょっと心配
これからも期待

536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/13(月) 00:26:03.61 ID:oHl7fwQkO
エロ無しでもなかなか面白いんだよなこれ
いや、いらないとは言ってないぞ!

537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/13(月) 00:29:07.12 ID:hRf8WyykO
まだ雄とはしてないよな。この先するのかな?

538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/13(月) 00:51:11.73 ID:sgTZ8XhJo
ホモは還ってくれないか

562 : ◆kMdoUJ39Cc :2015/07/14(火) 15:30:45.74 ID:InT9U11k0
「ん……少し天気が悪くなってきたね」
「雨でも降るのかな」
「雨は好き? 俺は、どうかな」
「嫌いじゃないけど好きでもないって感じ」
「面倒くさいからね」
「その木の下にしようか。そこなら降ってきても濡れないだろ」

564 : ◆kMdoUJ39Cc :2015/07/14(火) 15:42:24.25 ID:InT9U11k0
「ケツ穴セックスから3日くらいは、毎晩ヤリまくったよ」
「もちろんエルフっ子とね。騎乗位から何から、出来る事は大体ヤった」
「2日目にはもう。蕩けた声も隠さずにおねだりしっぱなし」
「彼氏とかご両親はいいの?」
「そう聞くと、泣きながらヘラヘラ笑って腰振ってる」
「しっかり壊れちゃったみたいでさ。昼間は結構気丈に振舞えてるのにね」
「毎晩毎晩、褐色の肌が白くなる」
「あー、若干黄色っぽいか」

565 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/14(火) 15:42:57.56 ID:InT9U11k0
すみません、酉間違えてました

567 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/14(火) 15:53:41.90 ID:InT9U11k0
「森を見て周ってもキメラは居なくなってたらしい。大人のエルフがそう言ってた」
「急ごしらえだけど防衛体制も整えて、落ち着いてきたからさ」
「俺達もそろそろ帰ろうかって雰囲気。もともと俺は目的も無いし」
「バカの目的は何だったのか、詳しい事は分からないけどロクでもないんだろ」
「ん。大して興味も無かったからね」
「ただ、毎日聖堂で何か小細工してたみたいだ」
「帰り際にエルフっ子を斎女に据えろ、ってエルフの連中に助言してたけど」
「斎女? 巫女の事をエルフ達はそう言うんだってさ」
「実際、褐色になったエルフっ子以外は神と通じる事ができなくなったとか」
「意味は結局わからなかったよ。君なら分かる?」
「へえ……神と会話できるのか。確かに、それが出来なくなったら騒ぎになるかも」

568 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/14(火) 16:09:03.63 ID:InT9U11k0
「森を出たらそこにはキメラ。何か食べてたけど、その辺を歩いてた人間だって」
「ああ、いや。人間形態だよ。長いパンをほおばるみたいに、人の腕を齧ってた」
「女の人の腕みたいでさ、指に結構大きい指輪がついてた」
「機嫌悪かったよ。しばらくセックスどころか会話もしてなかったからね」
「『ムカつくからおにいちゃん齧っていい?』」
「さすがに困る。そう言ったらますます膨れっ面でさ」
「殺気がヤバかった。近付いたら死ぬ」
「そこに近づいてくる人間の商隊。生贄ともいうけど」
「器用に腕だけキメラ形態にして飛び込んでいくんだよ」
「ほとんど壊滅するまで10秒くらいじゃないかな。雑だったから荷馬車や人間は結構生き残ってた」

569 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/14(火) 16:36:35.63 ID:InT9U11k0
「そのまま後片付けもせずにキメラが家出してね」
「気が済んだらお前の所に帰ってくる、ってバカが笑うから気にしてなかったけどさ」
「バカ? 一緒に居たよ。紙タバコふかしてた」
「仕方ないから商隊に近づいて生き残り救助。まあ散らかしたのは片付けないと」
「幸い、キメラと一緒に居たところは見られなかったらしい」
「商人やら護衛やらを助けたんだけど……どうにも様子がおかしくて」
「一つの馬車をやたら気にしてるんだ」
「まあ、君の察してる通り。ワケありでね」
「止めようとする奴らを蹴り飛ばして捜索。するとまあ驚いた」
「貴玉種。知ってる? 凄いね、さすが元魔族」

572 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/14(火) 16:48:18.14 ID:InT9U11k0
「見た時は言葉も出なかったよ」
「全身から出るオーラって言うのかな。達観した目で見られると、跪きそうになる」
「何より見た目がとんでもない。人間的な美人じゃなくて美術品みたいな、根本から種類が違う美女」
「全身が水晶というか、宝石なんだね」
「一糸纏わないのが逆に高貴さを引き立たせるというか」
「肌に触っていいものやら」
「俺は戸惑ってたけど、バカは全然気にしてなかった」
「『へえ、いいもん乗せてんじゃん? 丁度いいや』って笑ってたな」
「そのバカを見て、美女が何か言ったんだけどね。全然聞き取れない」
「……言語が違う? それは……人間には通じないって、そんな言葉もあるのか」
「世界は広いね」

573 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/14(火) 17:02:25.93 ID:InT9U11k0
「バカと美女がしばらく話してて、内容は分からなかったけど良い雰囲気じゃ無かったな」
「見てるのもいいんだけどさ。外には怪我人もいるし、引き返したんだ」
「そしたらいきなり護衛連中が襲いかかって来るんだよ。もう驚いたったらない」
「全然。軽くない怪我してたし、人数も多くなかったから」
「避けながら狙って首を切るのも難しくなかった。その頃は自覚しにくかったけど、俺の腕もだいぶ上がったもんだ」
「商人までは殺さなかったよ。そこまで殺したら、事情が全然分からないだろ?」
「ただ、普通に聞いても全然口を割らないもんだから」
「そんな、またか、みたいな目で見ないでくれる? 別に拷問なんてしてないからさ」
「ただまあ」
「一緒にいた生き物に目を向けたら、素直になってくれたけど」

574 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/14(火) 17:33:35.13 ID:InT9U11k0
「それがさ、結果的には娘だったんだけどね。一目見た時には正直分からなかった」
「馬車の中に大きい水槽があって。上は割れてたけど、半分くらい水が残ってたんだ」
「その中に人間くらいの大きさの蛇だか魚だかがいてさ」
「ジッと俺を見て、なんか威嚇してる」
「なんだこれ、って聞くと、またビックリだよ」
「それが娘だって言うんだからね」
「なんでも元々人間だったけど、10年くらい前に魔族に姿に変えられたとか」
「治して欲しければ貴玉種を連れて来いって言われたらしい」
「そんなに前から娘のために。親子愛だよなあ」

575 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/14(火) 17:43:42.62 ID:InT9U11k0
「いやいや。さすがにタダの商人じゃなくて、王家や貴族の御用達だってさ」
「人目に付かない様に、娘を移動させる時には普通の商隊に偽装するらしい」
「護衛も腕利きだったらしけど、キメラ相手じゃ分が悪かったね。こればっかりは運が悪い」
「しばらくそんな話を聞いてたら、いきなり横から女の子の声が聞こえて驚いたな」
「女の子なんて生きてたっけ? そう思ったけど、1人居たんだった」
「見た目は海蛇だったけど」
「ああ、でもその時は違ったよ。上半身だけ女の子になってた」
「乾いた部分は人間に戻るんだって。なんだそれって感じもするね」
「でも乾かしてると無茶苦茶痛くて、しかも段々腐り出すだって」
「水につけて海蛇になれば元に戻るらしいけど。困ったもんだね。ほんと」

576 : ◆.s5ziYqd8k :2015/07/14(火) 17:48:00.05 ID:InT9U11k0
「俺だって人情くらいある。いや、あるよ? じゃないと娘さんにほだされたりしないって」
「貴玉種を捕えて魔族のもとに向かう途中だった」
「しかし護衛は死に絶え、貴玉種も逃げるでしょう。これまでですね。なんて言うんだよ」
「貴玉種を手に入れるために、色々表に出せない事をしたみたいでさ」
「後悔とか後ろめたさもあって、これも天罰です。って力なく笑ってたな」
「でも俺としてはどうでもいいし」
「護衛の人たちを殺したのも俺だしね。責任とって護衛することにしたんだ」
「商人は呆けてたよ。『今まで鬼畜の所業さえしてきたのです、そんな私を助けるのですか?』」
「気にしない、って言ったら泣いてお礼なんて言ってきたけどさ」
「その理屈だと俺、すぐに自害しないといけないから」