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ショートストーリー
Part4


61 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:00:17.55 ID:8L+lSKOP0
勇者「そういや魔王、俺を呼んだのなんでだったっけ」
魔王「ああ忘れていたな、我がお前をここに呼んだのは…」
魔王「2つほどおつかいを頼みたいのだ」
勇者「へ?」
魔王「まず一つ目はこれの解読を頼んできてほしい。古代の人間の言語で書かれているのだが我にはすべての解読ができなかった」
勇者「これには何が書かれてるんだ?」
魔王「魔物を創る方法だ」
勇者「ふむふむ魔物を…ぇええええ!?」
勇者「じゃあ今までのあの子たちはどうやってたの!?」
魔王「読めなかった箇所を独力で埋めた」
勇者「お、おう…」
魔王「その結果非力な女しか生まれないのだと我は思うのだ」
勇者「な、なるほど」
魔王「そして二つ目の頼み事は王1と話がしたい」
勇者「なぜ?」
魔王「国6のことだ」
勇者「そうか、わかった」
魔王「勇者よ、瞬間移動魔法は使えるか?」
勇者「残念ながらできない」
魔王「そうか。風の四天王よ、勇者とともに人間の国1へ向かってほしい」
風「わかったわ」
魔王「よろしく頼む」

62 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:01:13.97 ID:8L+lSKOP0
城1 王立研究所…
研究員「お久しぶりです勇者様。魔王討伐の道中で面白いものでもありましたか?」キラキラ
勇者「ああ、これだ」パサッ
研究員「これは…魔物錬成術!?スゲェ!!今すぐにでも解読してきます!!!」
勇者「ちょっと待て」
研究員「なんですか勇者様?」
勇者「ゴニョゴニョ(くれぐれも王様には内緒で頼む)」
研究員「ゴニョゴニョ(了解です)」
研究員「我が世の春が来たー!!!」
勇者「おーたのんだぞー」
風「大丈夫なのあの人」
勇者「いい意味での変態だから問題ない、きっと」
風「きっとって…」

63 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:02:00.21 ID:8L+lSKOP0
城1 王の間…
王1「よくぞ戻った勇者よ!してその女は誰じゃ?」
勇者「旅の途中で仲間にした賢者です」
風「風と申します。よろしくお願いいたします」
勇者「このたびは王様に頼みがあって参りました」
王1「なんじゃ」
勇者「王様に会いたいというものがおりまして」
王1「何者かね」
勇者「それは明かせませんが信頼の置ける人物であると保証します」
王1「うーむ…まあお主が言うなら信用しようではないか。あす連れてまいれ」
勇者「ありがとうございます。では」
王1「兵よ、勇者を捕らえよ!」
勇者「えっ!?」
王1「研究所のある研究員が魔物の製造法を解読しておったのを別のが発見してな」
王1「尋問したら勇者に貰ったと言っておったわ」
勇者「風!ここの牢の場所知ってるよな?」
風「ああ、なるほどね」ルーラッ
勇者「そういうことだ」バビュン
王「逃げられた!!」
城1 地下牢…
研究員「解読は完了した!!が教える相手がいない!!!」
看守「そうだ貴様はここで死ぬ身だからnうい!! ぽあ」
勇者「研究員!無事か?」カチャガラガラ
研究員「勇者様!例のアレは解読しましたよ!!」
勇者「ありがたい!がとりあえずここから逃げるぞ!」
研究員「分かりました!」
勇者「風!魔王城まで頼む!」
風「わかったわ!」ルーラッ

64 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:02:31.86 ID:8L+lSKOP0
魔王城…
勇者「危うく処刑されるところだった…」
魔王「交渉の余地なし…か」
研究員「…おそらくこれがこういうことだと思います」
魔王「おおなるほど!ではいきなりだがやってみるとしよう。研究員よ、そこのコウモリの入った籠をとってくれ」
研究員「はいっ!」ワクワクドキドキ
魔王「ではいくぞ?」ワクワクドキドキ
魔王「…フンッ!」ボワー
吸血鬼♂「…魔王様?」
魔王「成功だ!」
研究員「うぉおおおお!コウモリが人型に!!」
吸血鬼♂「」ポカーン
魔王「研究員よ、このたびは感謝する。これからも我と共に研究をしてみないか?」
研究員「是非!」

65 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:05:59.53 ID:8L+lSKOP0
魔王「勇者よ」
勇者「なんだ?」
魔王「明日の朝に四天王や側近とともに人間の国1へ向かおうと思う」
魔王「そこで勇者、お前にもついてきてもらいたい。お前を殺そうとした罪は重い」
勇者「ありがとう、もちろん付いて行く。が魔王」
魔王「なんだ」
勇者「姫は置いていくのか?」
魔王「どちらもそれは望んでいるまい」
勇者「それもそうだな」

66 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:06:53.14 ID:8L+lSKOP0
風「直接王の間に行くわ。みんな準備はいいかしら?」
魔王「うむ」
側近「はい」
火「おう」
水「ええ」
土「ええ」
勇者「ああ」
風「じゃあいくわよ!」ルーラッ

67 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:07:25.33 ID:8L+lSKOP0
城1…
王1「勇者の懸賞金は1億Gでいいかなー…おおうっ!?」
魔王「どうも王1、我が魔王だ。我が友を捕らえようとするとはな」
王1「魔王が何用かね?」
魔王「貴様の玉座を貰おうかな」
王1「兵よこいつらを殺れ!!」
近衛兵「くたばれ魔王!」
土「あんたたちは寝てなさい!」ドルミナーッ
近衛兵「はへぇっ」Zzz
土「永眠の誘いやっちゃっていいかしら?」
側近「殺しちゃダメですよ。じっくり傷めつけないともったいないでしょう?」
土「側近怖い」
側近「そうですかね?」
魔王「もう兵は使えないぞ王1よ」
王1「ぐぬぬ…お前は何が目的なのだ!」
魔王「うーむ…国6を滅ぼした償いと先代勇者の本当の最期の公表、だな」
王1「国6は我の父がやったことだ!我は知らぬ!!」
勇者「お前の即位は13年前だったよな王様さんよ?!」
魔王「大人しく国を明け渡すがいい。さもなくば姫がどうなろうと知らぬぞ?」
王1「姫を殺すなら殺せ。むしろ好都合だ」スイッチポン
王1「国民よ!姫は魔王に殺された!そしてその魔王は今ここにいる!裏切り者の勇者も一緒だ!殺したものには報奨金10億だ!!」
王1「繰り返し告ぐ!魔王と勇者を殺したものは報奨金10億!!」
魔王「風、そして側近よ」
側近「はい」
風「なに?」
魔王「ゴニョゴニョ(姫を連れてこの国の一番目立つ所へ行け。そして姫に王の悪口を言わせろ」
風「ゴニョゴニョ(わかったわ)」ルーラッ
側近「ゴニョゴニョ(承知しました)」バビュン

68 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:07:58.99 ID:8L+lSKOP0
魔王城…
側近「姫」
姫「どうしたの側近」
側近「国1に戻ります。そこでお父さんに対する文句を人前で大いに言ってください」
姫「戻りたくない!けど文句は言いたい!」
側近「じゃあ行きましょう。水、頼みます」
風「いくわよ!」ルーラッ

69 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:08:34.92 ID:8L+lSKOP0
城下町1…
市民「魔王を殺せ!勇者を殺せ!」ガヤガヤ
市民「魔王とか絶対強いじゃないか」ザワザワ
市民「でも10億だぜ10億」ユーシャヲコロセマオーヲコロセ
側近「風さん、拡声お願いします」
風「準備万端よ」
側近「ありがとうございます。では行きますか」トベルーラッ
側近「国民の皆さんこんにちは、先代勇者です」
市民「先代勇者!?5年前に魔王に殺られたんじゃなかったのか!!?」ザワ・・・
市民「本当に先代勇者だ!!」オオオー
側近「私たちは5年前、国6という国で休息をとっていました」
市民「魔王軍に滅ぼされたところだったっけな」ウンウン
側近「そしてその時、国1の大軍が攻めてきたのです」
市民「!?」ザワザワ
側近「そこで私たちは国6を守るために戦い、そこで瀕死の重傷を負いました」
側近「そこで6国民と私たちを助けてくださったのが魔王です」
市民「魔王!?」ザワザワ
側近「そして今魔王城下町で彼らは暮らしています」
側近「私が言いたかったのはこの国6の真実だけです。では姫、どうぞ」
姫「えー、国民の皆さん、姫です」
市民「姫だ!!」オオオッ
市民「姫死んでないじゃねえかーッ!」ガヤガヤ
姫「わたしはお城で暮らしている間ずっとお父様やお義母様に打たれたりいじめられたりしていました」
姫「これが証拠です」ウワギバサッ
市民「ひでぇ…」ウワァ
姫「でも魔王が助けてくれました」
市民「魔王スゲー」マオウ!マオウ!
姫「今では友達もできて楽しいです!」
市民「姫が笑ってる!」ヒュー
市民「かわいい!」ワー
姫「私からは以上です♪」
市民「姫を守るぞー!」ヒーメ!ヒーメ!

70 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:09:24.43 ID:8L+lSKOP0
側近「うまくいきましたね」
風「じゃあ王の間へ行きましょ。姫はここで待っててちょうだいね」
姫「わかった」
魔王「側近、風、姫。用事は終わった。帰るとしよう」
風「え」
袋「なにわ!! らぎゃあ!!」ジタバタ
側近「もしかしてそれ王1ですか」
魔王「ああ。我が滅ぼした『ことにされている』国が他にもあったらしくその生き残りの兵が王1をその場で捕縛、拷問しようとしたので助けてやった」
姫「お父様なんて殺してしまえばよかったのに」
魔王「そういうな姫よ。殺すよりもいい方法なんて山ほどあるのだからな」
姫「なにそれ?」
魔王「それは後でな」
勇者「俺何もしてないような」
魔王「まあ良いではないか。帰るぞ」

71 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:09:52.98 ID:8L+lSKOP0
1ヶ月後…
勇者「よう魔王」
魔王「勇者か、久しぶりだな。そういえば姫が新しい国王になるらしいな」
勇者「そうそう。俺とハーピーが補佐しても終わらないくらい仕事が山積みでもう嫌になってる」
魔王「前王の悪事の補償に国民への説明、さらに我々と1国民との関係改善か。大変だろうな」
側近「これで私達も堂々と国へ行けますね」
勇者「で王1はどうしたんだ?」
魔王「魔物錬成術の実験台になってもらった。今頃研究員がやっている頃であろう」

72 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:10:26.87 ID:8L+lSKOP0
研究員「人間を材料にした場合でも他に入れる素材次第で姿をいじれるらしいですねぇ」
王1「な、何をする気だ!?」
研究員「私好みの魔物にしてやろうかと」ボワー
王1「ひぎゃあ! うえ!! ヘギィ!! ふえぎゃあ!!」ミシミシバキバキ
猫耳幼女「はぁ…はぁ…我は一体…ん?声が…なんじゃこりゃーー!!!」
研究員「すばらしい…では王様、死ぬまでその姿を楽しんでください♪」
猫耳幼女「ぬわあああああああ!」
おしまい

73 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:12:40.54 ID:8L+lSKOP0
以上でおしまいです。コメント質問等あればください

74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/20(月) 22:26:39.24 ID:evIpFPNQ0

恐ろしや
自分が猫耳幼女になったらと思うと……
あれ?ご褒美じゃね?

75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/20(月) 22:36:46.96 ID:s8RHkUuHo
ご褒美やんけ

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/20(月) 22:45:41.00 ID:hkN8V63AO

良い第二の人生歩めそうで何より

77 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 22:50:57.51 ID:8L+lSKOPo
猫耳幼女と化した王1……
次があるかどうかは不明ですがあるなら出そうかな

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/20(月) 22:52:20.50 ID:2u0XPFGBo

マッハな展開だったな

79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/21(火) 02:19:05.96 ID:hyP5CA7BO
乙!

80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/21(火) 04:48:32.08 ID:mtGF55Tto
丸く収まってよかったなー