Part3
45 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:16:09.40 ID:8L+lSKOP0
魔王城下町…
饅頭屋(スフィンクス)「美味しい饅頭いかがですにゃー?」
鍛冶屋(ゴーレム)「武器…つくる…やすいよー」
薬屋(アルラウネ)「やくそうー、やくそう1枚10Gー」
ラーメン屋(人間男)「冷やし中華はじめました」
勇者「(なかなか繁盛してるな。ほとんど魔物だけど人間もちらほらいるな)」
勇者「…ラーメン食おう」
46 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:16:42.54 ID:8L+lSKOP0
魔王城下町 ラーメン屋…
勇者「おっちゃんラーメン一つくれ」
ラーメン屋「へいおまち!」
勇者「(超美味そう)」
勇者「ごちそうさま」
ラーメン屋「600Gだ」
勇者「へい600G」チャリン
ラーメン屋「まいどあり!」
勇者「そういやラーメン屋」
ラーメン屋「どうしたんだいお客さん」
勇者「あんたはどうしてここで店やってるんだ?」
ラーメン屋「昔住んでた国6が国1に滅ぼされた時に魔王さんたちに助けてもらったのさ」
ラーメン屋「で帰る国もないからここで俺が唯一できるラーメン屋をやってるってわけよ」
勇者「なるほど、有難う」
ラーメン屋「またのお越しをー!」
勇者「(魔王が人を救った…!?)」
勇者「(でもなぜ…?)」
47 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:17:12.44 ID:8L+lSKOP0
魔王城…
側近「魔王様が人間を救ったと聞いて勇者がすごく困惑してますね」
魔王「そりゃそうであろうな。実際当初は皆殺しの予定であったしな」
側近「じゃあなぜ私たちを助けたりしたのです?」
魔王「ラーメンだ」
側近「はぁ!!?!?」
魔王「我がこの世界に来て最初に人間界の街を偵察がてら巡ったのだよ」
48 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:17:43.66 ID:8L+lSKOP0
5年前 城下町6…
魔王「ここが人間界とやらか」
ラーメン屋「へいらっしゃい!」
魔王「そこの男、ここはなんの店だ?」
ラーメン屋「あっしにいってるんですかい?ここはラーメン屋ですぜ旅の人」
魔王「ラーメンとはなんだ?」
ラーメン屋「こんな旨いものを知らないなんて人生損してますぜ?」
魔王「食物か。では空腹になってから来るとしよう」グーキュルル
魔王「前言撤回、今いただくとしよう」
49 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:18:40.84 ID:8L+lSKOP0
現在 魔王城…
側近「…でそのラーメンの味に感動して人間を滅ぼすのをやめた、ということですか?」
魔王「うむ、そういうことだ」
側近「もしかしてそのラーメン屋って…」
魔王「今は城下町でやっているラーメン屋だ。美味いだろう?」
側近「」
50 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:19:28.13 ID:8L+lSKOP0
魔王城前…
勇者「来たぞ魔王!!」
竜「勇者様、魔王城へようこそ。わたくし竜が城内をご案内いたします」
魔王城…
竜「勇者様、こちらでしばらくお待ちください。準備ができ次第ご案内いたします」
勇者「わかった」
51 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:20:00.99 ID:8L+lSKOP0
プリン「食べて、どうぞ」
勇者「お、プリンが置いてある」
勇者「けど罠かもしれないな」インパスッ
プリン「食べて、どうぞ」アカーイ
勇者「やっぱりな」
52 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:53:05.59 ID:8L+lSKOP0
水「ちぇっ、引っかからなかったのね」
側近「さっき厨房から火さん専用激辛ソースを借りてたのはこの為ですか」
水「ええ。ここでプリンの恨みを晴らそうとしたのよ」
側近「」
53 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:53:43.80 ID:8L+lSKOP0
竜「準備が出来ました、こちらへどうぞ」
勇者「わかった」
魔王「よく来たな勇者よ。我が魔王だ」
側近「どうも、先代勇者改め側近です」
勇者「お前が魔王か!!」
魔王「そうだ。が我はお前と戦いたいわけではない」
魔王「食事でもしながら話をしようではないか」
勇者「ちょっとその前に」
魔王「なんだ?」
勇者「姫はどこだ?」
魔王「ああ姫か」
勇者「その首飾りは1王家のものだ!さてはお前!!」
魔王「(え、これそうだったのか!?側近!)」
側近「(あ、確かにそうですね)」
魔王「(これのせいであらぬ疑いかけられてるみたいだから今すぐに姫連れてきて!)」
側近「(こんな事もあろうかと呼んでおきました)」
魔王「(ありがとう側近)出てこーい姫ー」
姫「魔王ーどうしたのー?」
勇者「姫!!ご無事でしたか!?」
姫「誰この人」
魔王「この人は勇者だ」
姫「勇者…ってことは…」
姫「やだやだ!お城やだ!!!」
姫「わたし魔王といっしょにいたい…」
勇者「姫…なぜ!」
姫「お城にいたらぶたれる…」
勇者「え…」
魔王「姫、ちょっとその上着を脱いでくれ」
姫「わかった…」
勇者「…何だその傷と痣は!?」
姫「お父様とお義母様が…」
勇者「なんだと…!」
魔王「最初は取引のために攫ったのだがどうも城では愛されていなかったようでな」
勇者「ふむ、では『姫は魔王の元から離れたくないようだ』と伝えておこう」
魔王「頼んだ。では姫、食事にしよう。今日のはたんと豪華にしたから期待するがいい」
姫「♪」
魔王「ミノタウロス!食事の用意だ!」
ミノタウロス「はい!」ガラガラガラ
54 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:54:19.14 ID:8L+lSKOP0
勇者「で魔王よ」モグモグ
魔王「なんだ勇者よ」モグモグ
勇者「なんで姉さんたちが魔物になってお前の下についてんだ?」
魔王「聞いてなかったのか?」
勇者「聞く前に殺られたりいなくなったりぶっ飛ばされたりでまだ聞けてないんだよ」
魔王「そうか…では我が説明してやろう」
55 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:55:24.18 ID:8L+lSKOP0
5年前 国6…
6門番「敵襲!!!」
王6「誰の襲撃だ!!」
6兵A「国1です!」
王6「国1だと!?どう考えても勝てぬではないか!今すぐに逃げよ!!」
6兵B「総員退避!!!女子供を優先せよ!!!」
56 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:56:04.99 ID:8L+lSKOP0
町人B「たす…」
1兵A「1国民にあらずんば人にあらずだぜヒーハー!!!」
町人B「ひいっ」
1兵B「野蛮な6国民は皆殺しだぜぇ〜ワイルドだrうれえろお!!」ブチャッ
1兵A「Bっ!?誰のしわざdあぷぱ!!」パカッ
先代勇者「宿屋で寝ていたら敵襲ですか…」
先代僧侶「けどこれ魔王軍じゃないよね?」
先代賢者「明らかにこれ国1の紋章ね」
先代戦士「町人を助けるために2人ほど殺ったからもう抗戦しかないな」
先代魔法使い「こうなっちゃ仕方ないわね、そおりゃ!」マハラギダインッ
1兵軍団「ぶげ!! あーーーがが… はか… は〜〜 はあ」プシュー
先魔「私の魔法は特別よ!」
先戦「魔法使いに負けてられないな!うおおおおおおお!!!」マジンギリッ
1兵軍団「ぶ!! ぶげぐ うぎ じじじ」バスッ
先賢「すごいわね…じゃあ私も!」バギマバギマバギマバギマバギマ
1兵軍団「う…はあぐ!! なっ ぐああああ はぎゃああ!!」サクサクサクサクサク
先僧「みんな強いなー」ルカナンッボミオスッ
先僧「勇者やっちゃって!」
先勇「わかりましたっ!」ギガデインッ
1兵軍団「やめてとめてやめてとめてやめてぇ!! とめった!!」シュワー
57 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:57:34.30 ID:8L+lSKOP0
数時間後…
先勇「だいたい倒せましたかね?」
先戦「あれは…増援!?」
先魔「しかもさっきよりはるかに多い!」
先賢「もう魔法ほとんど使えないわよ?」
先僧「もう…だめみたいね」
1兵3「死ね逆賊!!」
先勇「(防御が間に合わない!!)」ズシャ
先勇「あ…が…」ヒュー
1兵3「勇者討ち取ったり!!あとは首を切って王様に献上だ!これで大出世dあおが!!」
??「人間界観察してたら人間が殺し合いをやりだした」
勇者「お…ま…」ヒュー
魔王「我は魔王だ」
魔王「生きたいか?」
勇者「なか…ま…」ヒュー
魔王「すでに全員保護してある。がもう危ないな」
勇者「みな…を」コクン
魔王「わかった、ふんっ!」ドドドドド
1兵全員「ぼげぶげ ぺぷちゃべ はぶらばら びィえ かぴぷ あぶた びぎょへ!!」ケシズミ
58 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:58:09.78 ID:8L+lSKOP0
先勇「…ここは…」
魔王「我の城、魔王城だ」
先勇「助けて頂いてありがとうございました。うーむ、体に少々違和感が…」
魔王「当たり前だ、今のお前たちは魔物だ」
先勇「!!」
魔王「ほれ鏡だ」
先勇「目の色が…あと髪の色も…」
先勇「私に何をしたのですか!」
魔王「死にかけのお前を使って魔物を創った」
魔王「姿形記憶全部元のまま残るとは思っていなかったがな」
先勇「なるほど、で皆は!?」
魔王「全員助かった。無論全員お前と同じく魔物の体にはなっているがな」
先魔「勇者!!」
先勇「先魔!みんなも無事だったのか!!」
先戦「見た目はちょっと変わってしまったけどな」
先賢「魔王、このたびは助けていただいてありがとうございました」
魔王「いえいえ、たまたま目の前で死にかけていたからな」
魔王「(錬成術式の実験が一気に5回もできたしな)」
魔王「して勇者よ、これからどうする気だ?」
先勇「どうしましょうかね?魔物討伐はされる側になってしまいましたし」
魔王「まだ魔物お前たちしか創ってないけどな」
先僧「えっ」
魔王「あの時あそこにいたのは侵攻のための下見だからな」
魔王「だがあの町のラーメンとやらは最高に美味であった」
先魔「はぁ?」
魔王「だから我々魔王軍は人間との共存を目指そうと思う」
先魔「そう…」ポカーン
先戦「軍とはいってもまだ1人もいないんじゃ?」
魔王「だから勇者たちよ、我の仲間となってほしい」
先僧「わかったわ、手伝ってあげましょう」
先勇戦魔賢「!?!?!?!?」
先戦「まあいい、あんたみたいなの嫌いじゃないぜ」
先賢「僧侶がああ言うならしかたないわね」
先魔「もう知らない!」
先勇「命の恩人ですしね」
魔王「ありがとう。ではここに魔王軍結成を祝して」
魔王「乾杯!」
魔王「…あれ?」
先勇戦魔賢僧「」サカズキネーヨ
魔王「そんな金すらなかったのだったな我々には…」
59 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:58:38.69 ID:8L+lSKOP0
魔王「と言った感じで彼らは四天王&側近として頑張ってくれているのだ」
勇者「側近があんたに対して敬語なのは…」
魔王「あいつの性格だろうな」
勇者「はぁ」
60 :
1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/20(月) 21:59:34.94 ID:8L+lSKOP0
勇者「姉さん」
水「…!!」キラキラ
勇者「姉さん…?」
水「5年ぶりに姉さんって呼ばれた…しかも2回も!」
勇者「やっぱり水の四天王って呼ぼう」
水「…」ショボーン
勇者「で本題。さっきのプリンってもしかして姉さんが置いたの?」
水「…!」ギクッ
勇者「やっぱり。で何かしら変なもの入れてたでしょ、激辛ソースとか」
水「…!!」ギクギクッ
勇者「だと思った。でなんであんなことを?」
水「…プリンの恨み」
勇者「未だにそんなの引きずってたのかよ!?ほれプリン」
水「許す」
魔王「あっさり過ぎやしないか水の四天王よ…?」
水「プリンの恨みはプリンでのみ晴らされるのよ」
魔王「そ、そうか」
水「じゃあプリンいっただきま〜す!」パクッ
水「ヘゲェ!!」
水「」死ーん
魔王「もしかして」インパスッ
プリン「ざまぁみろby勇者」トテモアカーイ
魔王「因果応報…だな」