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ショートストーリー
Part2


20 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/17(金) 22:58:35.48 ID:LKf0oi4a0
魔王城付近の草原…
姫「貴女に髪飾りを作ってみたの♪」
ハーピー「えへへ、ありがとう♪」
魔王「元気そうだな、姫よ」
姫「あ、魔王!ちょっとこっちに来て♪」
魔王「な、なんだ姫…」
姫「これあげる♪」
魔王「く、首飾り…?」
姫「わたしを大事にしてくれるお礼!」
魔王「は、はぁ」
魔王「(彼女は正妻の子ではないとかで人間の国1では酷い生活を強いられていたらしい)」
姫「大事にしてね♪ハーちゃんあそぼ!」
ハーピー「わかった♪」
魔王「(…いつかの来る日のためにも姫を守らねばな)」

21 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/17(金) 22:59:14.49 ID:LKf0oi4a0
国3付近の塔…
勇者「風の四天王が言ってた塔はここだな…」
インプ「ようこそ勇者様、風の四天王様がお待ちです。私が案内いたしますのでついてきてください」
勇者「わかった」
塔頂上…
風の四天王「ようこそ勇者。私が風の四天王よ」
勇者「はじめまして、か。俺が勇者だ」
風「土ちゃんの時は名乗らなかったのに今回は名乗るのね」
勇者「敵とはいえ少々気になることがあったからな」
風「そう、それはいいとして…」
風「私は戦う気はないわ」
勇者「は!?」
風「そもそもの目的が勇者の旅を長くさせるためだし」
勇者「」ポカーン
風「まあ戦ってもいいけどあなたに私は倒せないでしょうし」
勇者「倒せるかどうかなんて知ったことか!」ジャキン
風「戦いたいのならいいわ、手加減してあげるから本気で来なさい!」
勇者「手加減などいらん!!」ブンッ
風の四天王に程々のダメージ!
風「手も足も出せなかった土ちゃんの時よりは強くなったみたいね」ベホイミッ
風の四天王のダメージはすべて回復した!
勇者「回復魔法だとっ!?」
風「だから言ったでしょ?倒せないって」バギマッ
勇者「うぁあああ!」
勇者にまぁまぁなダメージ!
風「体力も前よりは強くなってるのね」ベホマッ
勇者のダメージが全回復した!
勇者「…え?」
風「最初に言ったでしょ?戦う気はないって」
勇者「敵に情けをかけられるなんて…クソッ」
風「私に勝ちたければもっと鍛えなさい。何なら私が手伝ってあげてもいいけど」
勇者「敵を強くする気かお前は?」
風「ええ、今のところはそうなるわね」
勇者「今のところ『は』?」
風「それはいずれわかるわ」
勇者「それを今教えろ!!」
風「今話しちゃったら面白くないのよ」バシルーラッ
勇者は遠くに跳ね飛ばされた!
勇者「クソッ!」
風「…飛ばしちゃった」

22 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 00:12:04.50 ID:700dG7/o0
今日はねます
アディオス!

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/18(土) 00:15:40.27 ID:mmpnzdb8o
チャオ

28 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 20:53:06.74 ID:700dG7/o0
魔王城…
風「ただいま魔王」
側近「おかえりなさい、風さん」
魔王「無事だったか風の四天王」
風「まだまだ弱いけど土ちゃんの時よりはだいぶ進歩してるわね。魔王のところに辿り着く頃には倒せるようになってるかもしれないわ」
魔王「倒された時は倒された時だ。その時は四天王、そして側近。お前達に任せる」
土「そんなことはまずないと思うけどね」
風「土ちゃんじゃない久しぶり!」
土「久々ね、風」
風「久々に5人で集まりたいわねぇ」
側近「そうですね」
魔王「思い出話はここでするな」
土「わかってるわよ」
魔王「次は人間の国4に火の四天王を向かわせろ」
側近「承知しました」
魔王「…勇者がすでに人間の国4にいる…だと!?」
側近「まさか風の四天王…」
風「勢いに任せてふっ飛ばしちゃったわ♪」
魔王「何をやってるんだお前は」

29 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 20:53:32.28 ID:700dG7/o0
城4付近の砂漠…
勇者「ここは…どこだ…」
勇者「あ、城だ…」

30 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 20:55:14.84 ID:700dG7/o0
城下町4
勇者「ここはどこだ?」
町人A「ここは城下町4よ…それがどうしたの?」
勇者「そうか、ありがとう」
勇者「(城下町4か…だいぶ遠くまで吹っ飛ばされたんだな)」
勇者「なんだあれは?…ふむ、依頼掲示板か」
勇者「ふむふむ…『近隣の動物が謎の男に操られ凶暴化、そいつを倒して沈静化させてくれ』か…受けてみよう」
勇者「はじめまして。俺は勇者だ」
依頼人「私は依頼人だ」
勇者「よろしく、依頼人さん」
依頼人「よろしく頼む、勇者さん」
勇者「では依頼内容を詳しく…」
勇者「ふむ、洞窟に潜む男を倒せ、だけか。わかりやすい」
依頼人「その通りだ。勇者さんには簡単だろう?」
勇者「そうだな。では明日行こう」
依頼人「明日か、頼んだぞ」

31 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 20:56:02.75 ID:700dG7/o0
城4近くの洞窟…
勇者「ふんっ!」ザシュ
猫又にかなりのダメージ!
猫又「ニャン!?」
猫又をやっつけた!
勇者「はっ!」ズシャ
リザードマンにかなりのダメージ!
リザードマン「クェ!」
リザードマンをやっつけた!

32 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 20:57:37.99 ID:700dG7/o0
勇者「この下に標的がいるのか…?」
勇者「行くぞ悪者!…依頼人!?」
依頼人「騙して悪かったな、すまぬ」
勇者「どういうことだ!」
火の四天王「俺の本当の名は火の四天王だ」
勇者「魔王の手下か」シャキン
火「そういうことだ」
勇者「だが他の奴と違ってお前は男じゃないか」
火「ああ、俺ともう一人だけが男だ。正直ものすごく疎外感があrうおっと!?」カキン
勇者「そんなことはどうでもいい!俺はおまえに聞きたいことがある!」
火「それは答えられる範囲で答えてやる。だからとりあえず剣をしまえ」
勇者「ああ、いいだろう」スチャ
勇者「では質問だ、お前は俺の敵か」
火「否。お前が敵意を出さないのなら俺は攻撃をする気はない」
勇者「ふむ、ではお前は先代勇者の仲間の戦士か」
火「…答えられない」
勇者「図星みたいだな」
火「バレたのなら仕方ない。そう、俺たち魔王直属の四天王、そして側近は以前は先代勇者一行と呼ばれていた」
火「俺はお前の予想通り戦士で土は魔法使い、風は賢者、水は僧侶」
勇者「!!」
火「そして側近が勇者だ」
勇者「姉さんが…魔物…」
勇者「そんなこと…信じられるか!!!」シャキン
火「剣で俺に勝てるとは思わないほうがいいぞ?」ジャキン
勇者「うぉおおおおおおお!!!」ブンッ
火の四天王は攻撃を受け止めた!
火「まあ落ち着け」ガキン
火の四天王は勇者の剣を打ち落とした!
勇者「くっ…」
火「言っておくが魔物になったのはいろいろわけがあってだからな?」
勇者「信じ…られるか!」
勇者は剣を拾い斬りかかった!
火「魔物になってなけりゃ全員死んでいた」
火の四天王は攻撃を受け流した!
勇者「なんだと?」
火「まあそれは水の四天王…もといお前の姉に聞け」
勇者「…そうさせてもらおう」
火「ちったあ落ち着いたか。これ持って帰って宿屋でもっぺん考えな」
火の四天王は伝説の剣を投げた!
勇者「ふざけるな炎の四天王!!」
いつのまにか火の四天王は消えていた!
勇者「クソッ、逃げられた!!!」

33 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 20:58:34.33 ID:700dG7/o0
魔王城…
火「やっぱり衝撃の真実って信じられにくいんだな」
魔王「おお帰ってきたか火の四天王よ」
風「一気に情報与えすぎなのよ」
火「あいつの弟だから物分かりはいいほうだと思っていたらこれだからな…」
側近「いや仕方がないでしょうこれは」
土「そんなもんかしらねぇ」
魔王「勇者の性格の話はここでするな」
風「ちぇ、わかったわよ」
魔王「よろしい。側近、人間の国5に水の四天王を向かわせろ」
側近「承知しました」

34 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 22:16:21.87 ID:700dG7/o0
城下町4 宿屋…
勇者「火の四天王が言っていた…」
火「魔物になってなけりゃ全員死んでいた」
勇者「あれはどういうことなんだ?魔王が先代勇者一行を助けたというのか?その前に誰に殺されかけたんだ?」
勇者「そしてこの伝説の剣…正真正銘の本物だ…」
勇者「洗脳されてると思ったほうが自然なくらいだ。けどなんだかんだで未だに本気で襲われたことがないし…」
勇者「本当に敵意がないのかもしれないな」
勇者「よし、次は魔王城に向かおう。そのためには船着場のある国5へ行かないと」

35 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 22:27:17.14 ID:700dG7/o0
城下町5…
勇者「ここが城下町5か…運河が街中に張り巡らされているのか、面白い」
人魚「いらっしゃい旅の人、ここは城下町5よ」
勇者「(運河があるお陰でこの手の水棲の魔物には適した環境なのかもな)」
人魚「ぼーっとしてどうしたの?行きたい場所があるなら案内するけど」
勇者「船着場に行きたいのだが」
人魚「あー、それならこの川をああいってこういってこう」
勇者「川を泳いで渡れ、と?」
人魚「あ、忘れてたわ。渡しのおっちゃん呼んでくるからちょっと待ってて」
人魚「渡しのおっちゃーん!…あれ、お姉さん?まあいいや、お客さんだよー!」
渡し「今行くからちょっと待ってて」
渡し「はいお待たせ、でどこに行きたいの?」
勇者「船着場へ行きたいのですが」
渡し「わかったわ。乗ってちょうだい」
勇者「あっちに大きい船が見えてるんですが本当にこっちで合ってるんですか」
渡し「こっちのが近道なのよ」
勇者「そうですか」
勇者「どう見ても奥の方に来てるんですが」
渡し「私を信じなさいな」
勇者「は、はい」
渡し「はい到着」
勇者「明らかに違うだろここ!」
渡し「あなたの目的地は船着場じゃなくて魔王城…」フードバサァ
勇者「…!」
水の四天王「そうでしょ勇者?」
勇者「姉さん!…いや、水の四天王!!」
水「別に言い直さなくていいのに」
勇者「本当に姉さんか?そう安易には信じられない」
水「それは残念、5年ぶりの再会なのに再会したと信じられないなんて」
水「まあそのへんは後回し。今から魔王城に行くわよ!準備はできてる?」
勇者「ちょ」
水「準備万端そうね、えいっ!」ルーラッ
勇者「待っ!?」バシュン
勇者「(うん…このせっかちさ、どう考えても姉さんだ)」

36 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 22:28:25.86 ID:700dG7/o0
魔王城下町…
水「到着よ」
勇者「着いた…のか」
水「あの城の一番奥で待ってるわ。じゃ私はお先に失礼!」バビュン
勇者「ちょ、ま!?」
勇者「置いてかれた…」
勇者「仕方ない、買い物していくか。城下町5で買い物しそこねてるし」

37 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 22:30:02.66 ID:700dG7/o0
魔王城…
水「ただいま」
魔王「よ、よく帰ってきたな水の四天王」
土「いくらなんでも早すぎやしない?」
水「だって魔王城に連れて来いとしか言われてないしドンパチする場所なかったし」
火「自分の弟に手を出したくなかったんだろ?」
水「それはないわ。あの時の恨みはまだ晴らせてないし」
風「ゴニョゴニョ(土、水と勇者の間に何かあったの)」
土「ゴニョゴニョ(子供の頃にプリンを勝手に食べられたらしいわ)」
風「」
側近「と、とりあえず勇者がいつ来てもいいように用意しませんか?」
魔王「うむ、そうだな。側近、竜とミノタウロスを呼んでこい」
側近「承知しました」

38 :1 ◆U3IejVpYkU :2015/04/18(土) 22:31:47.66 ID:700dG7/o0
本日の投下はここまでっす。
アディオス!
風さんは緑髪ロングです

39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/19(日) 01:21:35.37 ID:niKTyOdJo
おつ

40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/19(日) 01:26:37.21 ID:N9+wJSAjO
乙!