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勇者「コミュ障すぎて満足に村人と話すことすらできない」
Part17


705 :はい◆N80NZAMxZY :2014/11/14(金)00:02:17 ID:ghjtrbJkK
姉「あの子、みなさんに迷惑かけてない?」
魔法使い「戦闘に関しては頼もしいですよ。ただ、ちょっとね?」
僧侶「知ってのとおり、コミュニケーションのほうは不得手なので」
僧侶「それがきっかけで問題が起きたりはします」
魔法使い「でもでも。それ以上にいいところもあるし」
姉「よかった。取っ付きづらいところもあるし、気難しい部分もあるけど。
  これからも仲良くしてあげて」
魔法使い「もちろんです」
僧侶「ひとつ、聞きたいことがあるのですが」
姉「なあに?」
僧侶「この宿、どういう経緯で始められたのですか?」
魔法使い「それ私も気になるっ。ゴブリンさんとの出会いとかも」

706 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:03:23 ID:ghjtrbJkK
姉「彼との出会いについて聞きたいの?」
魔法使い「はい。私、すごく気になります!」
姉「出会い自体はいたって普通よ?」
魔法使い「それでも聞きたいです。ねっ、僧侶ちゃん?」
僧侶「はい」
姉「そう、じゃあ。この街からすこしはなれた場所に、遺跡があるのは知ってるわよね?」
魔法使い「え? あ、はい」
魔法使い(戦士がついた嘘、デタラメじゃなかったんだ)
姉「遺跡調査って、人材は基本的に現地で雇うの」
姉「当時は遺跡調査のために学者さんが、この街にまで足を運んだのよ」
姉「それで私は、お金のために発掘調査に参加させてもらったの」

707 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:04:44 ID:ghjtrbJkK
姉「でもね。運が悪いことに、発掘調査の最中に遺跡の天井が崩れちゃって」
姉「よりにもよって、私だけが遺跡に閉じこめられたの」
姉「暗闇の中で、しかも一人ぼっちだったから。正直、とても心細かったわ」
姉「時間の感覚がなくなったころかな。急に黒い壁が崩れて光が差しんできたの」
姉「一目散に飛び出したわ。で、びっくりしちゃった」
姉「だって暗闇を抜けたら、いきなり大きなゴブリンが出てきたんだもの」
魔法使い「お姉さんを助けたのは、じゃあ……」
姉「ええ、彼よ。だけど私ったら、最初は驚いちゃって」
姉「緊張がとけたところに、彼のいかつい顔が飛びこんできたから気絶しちゃった」
僧侶「わりとハチャメチャな出会いなのですね」
姉「失礼極まりない出会いよね」

708 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:05:37 ID:ghjtrbJkK
僧侶「そのあとは?」
姉「目が覚めたあとは、すぐに彼のもとへと行ったわ」
姉「だけど当時のこの街では、魔物と人の交流は今ほどじゃなくて」
姉「この宿の前で立ちすくんでたなあ、最初は」
魔法使い「それでそれで?」
姉「そしたら急に扉が開いたの。で、彼が出てきたの」
姉「ピンク色のエプロンをした状態でね」
僧侶「……」
魔法使い「……」
姉「それを見たら、どうしてか笑いがこみ上げてきちゃってね」
姉「しばらくはキョトンとしてる彼の前で、一人で笑ってた」

709 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:07:16 ID:ghjtrbJkK
姉「でも、不思議なことに確信できた。『ああ、この人は悪い人じゃない』って」
姉「お礼を言いに来たのはずなのに、なぜか『働かせてくれ』って頼んでた」
姉「それで、今日まで来ちゃった」
魔法使い「……なんか、すごい話ですね」
姉「すごい、かな?」
ゴブリン「すごいっていうか、ただの失礼な話って感じだけどな」
魔法使い「あっ、ゴブリンさん」
ゴブリン「人の顔見て笑いだしたと思ったら今度は、働かせろ、だからな」
ゴブリン「当時は真剣に『人間の娘はなにを考えてるんだ』なんて、思ったよ」
姉「あなたのエプロン姿はとても魅力的だった、それだけの話よ」
ゴブリン「よく言うよ。目尻に涙を浮かべて笑ってたくせに」

710 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:08:25 ID:ghjtrbJkK
僧侶「……どうして、あなたは彼女を助けようと思ったのですか?」
ゴブリン「偶然、遺跡の前を通りかかったんだ。で、コイツが遺跡に閉じこめられていた」
ゴブリン「だからワシが一肌脱いだ。それだけのことだ」
姉「あのときのあなたは、きっと誰よりも素敵だったわ」
ゴブリン「白目むいて気絶したヤツに言われてもな」
僧侶「……」
ゴブリン「これは個人的な意見だが、ワシら自身は特別ってわけじゃない」
僧侶「そうでしょうか? 私は人と魔物が経営する宿に、泊まったことはないです」
ゴブリン「もう一度言う。ワシらやワシらの関係は、特別なんかじゃない」
ゴブリン「……だが、そうだな。ワシらの出会いは、特別と言ってもいいかもな」
姉「そうね。街ですれ違っただけなら、今の関係はないもの」

711 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:09:07 ID:ghjtrbJkK
魔法使い「なんていうか。素敵です、二人の関係って」
姉「ふふっ、ありがとう」
魔法使い「いいなあ、素敵だなあ。僧侶ちゃんもそう思うよね?」
僧侶「……ええ」
ゴブリン「そういや昔、ボウズにもこのことを話したんだよな」
ゴブリン「あいつは目を白黒させるだけで、なんにも言わなかったけどな」
魔法使い「たしかに。こういう話を聞いても、彼は感想とか言わなそう」
ゴブリン「……やっぱアイツは、そんなに変わってねえみたいだな」
姉「変わらず人見知りだし、口下手なままみたいね」
ゴブリン「だが決して悪いヤツじゃねえ。仲良くしてやってくれ」
魔法使い「はいっ」

712 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:10:06 ID:ghjtrbJkK
僧侶「あの……もうひとつだけ質問、よろしいですか?」
姉「ええ、どうぞ」
僧侶「今後も、この宿の経営はこのまま続くのですか?」
ゴブリン「まっ、今のところはその予定だな。なあ?」
姉「うん、私もそのつもりよ。これからも二人でがんばっていくわよね?」
ゴブリン「ワシを手伝ってくれるのは、お前だけだからな」
魔法使い(そう言って顔を見合わせる二人は、本当に幸せそうだった)
姉「そろそろお開きにしましょうか。明日も早いしね」
魔法使い「二人のお話、聞けてよかったです。ありがとうございました」
ゴブリン「どういたしまして」
僧侶「……」
魔法使い(だけど。二人を見つめる僧侶ちゃんの表情は、ひどく沈んでいた)

713 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:11:16 ID:ghjtrbJkK

猫「なにかいいことでもあったかにゃん?」
勇者「なんだよ。てっきり寝てるのかと思ってた」
猫「ご機嫌な鼻歌が聞こえてきたせいで、目が覚めてしまった」
勇者「鼻歌? 誰の?」
猫「……お前のにゃん」
勇者「そうか。すこし気分がいいのかもしれない」
勇者「ここに帰って来たのは偶然だけど。うん、おいしかったな」
猫「なんのことだ?」
勇者「姉さんのチーズスープ。久々に食べたけど、本当においしかった」
勇者「それだけじゃない。なつかしいんだ、この部屋のにおいも」
勇者「歩くときしむ床の音も。窓から入ってくるすきま風も。全部なつかしい」

714 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:11:22 ID:Pslm6sgQx
かっこいいポーズを覚えたあたりからの勇者さまイケメンすぎ

715 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:14:57 ID:ghjtrbJkK
勇者「子どものころから、旅から旅の生活でさ。はじめてだったんだ、ここが」
勇者「ゴブリンにはいろいろ教わったな、特に生活の知恵なんかを」
勇者「姉さんにはいつもチーズスープをせびってた」
勇者「帰る場所がある。帰ったときに迎えてくれる人がいる」
勇者「ここは決して平和な街じゃない。でもキライじゃない、この街は」
猫「無口なお前が、いつになく饒舌だにゃん」
勇者「かもな」
猫「……帰れる場所、か」
勇者「前から気になってたけど、お前って魔物なんだよな?」
猫「なにを今さら。俺様の恐ろしさは、身をもって知ってるはずだ」
勇者「足首を引っかかれたことぐらいしか、覚えてない」

716 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:18:38 ID:oNMEtuA5z
魔物と言っても人間の側からの視点でしかないんだよな

717 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:20:58 ID:ghjtrbJkK
猫「……まあ、お前の予想通り。俺様はもともとは魔物じゃなかった」
勇者「だよな。見てくれは猫そのものだし」
猫「野垂れ死にそうになったとき、たまたま拾われた。覚えてるのはそれだけだ」
勇者「拾われたって、魔王にか?」
猫「そうだにゃん。そして、気づいたときには魔物に成り代わっていた」
猫「魔物じゃなかったときの記憶は、なにもかも曖昧だ」
猫「親に関してはなにひとつ思い出せない」
勇者「なんで魔王はお前を拾ったんだ?」
猫「知らん。魔王さまの考えは、俺様にはよくわからん」
勇者「よくわからんって……。
   でも、俺を襲ったのは魔王の命令だろ?」
猫「ちがうにゃん」

718 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:22:09 ID:oNMEtuA5z
なぬ?

719 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:40:16 ID:ghjtrbJkK
猫「魔王さまは、むしろ俺様をとめたにゃん」
猫「『どう足掻いても、お前では勇者はたおせないって』にゃ」
勇者「じゃあなんで?」
猫「にゃんでだろうなあ」
勇者「はあ?」
猫「……魔王さまは、すこしお前に似てるにゃん」
勇者「俺と似てる? 魔王が?」
猫「すこしだ。しゃべりがやたら下手なところとか、人見知りなところとか」
猫「こっちをずっと見て、なにか考えてるのかと思ったら、急に視線をそらすし」
猫「真顔で俺様に、自分の部下の叱り方を相談したりするし」

720 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:41:56 ID:ghjtrbJkK
猫「魔王さまという存在に対して、こんなふうに思うのは奇妙かもしれないが」
猫「自分を蔑ろにして、魔族のためにできることを模索するあの方を見ていて、思ってしまった」
猫「魔王さまの力になりたい、と」
勇者「……で、いても立ってもいられず、魔王城を飛び出してきたのか」
猫「魔王さまとは、ケンカ別れ的な感じになってしまったが」
勇者「しかも魔王の言っていたことは、見事に当たったしな」
猫「うるさいにゃん」
勇者「……俺なんかよりよっぽど勇者みたいだな、お前の話を聞いていると」
猫「俺様たちにとっては魔王さまこそが勇者だからな」
勇者「だとしたら、お前らにとっての魔王は俺か」
猫「あるいは、この街にとってもだ」
勇者「……」

721 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)00:57:54 ID:oNMEtuA5z
ふむ

722 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)01:01:23 ID:ghjtrbJkK
猫「この街の存在そのものが、ほとんど奇跡にゃん」
猫「いくつもの偶然が重なって、その上で成立している」
猫「だが億が一、魔王さまがお前に敗れることがあったら、そのときは……」
勇者「勇者として生まれたときから、俺の役目は魔王をたおすことだった」
勇者「その自覚はある。魔王はたおすつもりだ」
猫「……」
勇者「だけどお前の言うとおり。魔王が滅べば、この街の均衡は間違いなく崩れる」
勇者「そのときは、ここも……」
猫「……また、誰かが聞き耳を立てているにゃん」
魔法使い『ぎくっ!?』

723 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)01:04:18 ID:ghjtrbJkK
魔法使い「……べつに盗み聞きするつもりはなかったよ、ホントだよ」
魔法使い「猫ちゃんの様子を見に来ただけで」
魔法使い「でもふたりが熱く語り合ってるから、入りづらくてね……」
勇者「……そうですか」
魔法使い「うんうん、そうだよね。いろいろと難しいよね」
勇者(いちおう難しそうな顔をして、うなずく魔法使いだった)
魔法使い「私たちの旅って、魔王をたおすのが目的だよね?」
猫「ふんっ」
魔法使い「でも、もし魔王をたおせたとしたら、この街の様相は一変しちゃうよね」
勇者「……おそらく」

724 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)01:07:10 ID:ghjtrbJkK
魔法使い「勇者」
勇者「はい」
魔法使い「ゴブリンさんとお姉さんの話、聞かせてもらったんだ」
勇者「そうですか」
魔法使い「人間と魔物なのに。あの二人の関係はとっても素敵だと思う、本当に」
勇者「……そう思います、ぼくも」
魔法使い「それに、今の二人はとっても幸せそうだった」
魔法使い「自分のことじゃないのに、私、思っちゃったの」
魔法使い「いつまでも、あの人たちには今の関係のままでいてほしいって」
勇者「……」

725 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)01:11:20 ID:ghjtrbJkK
魔法使い「あと、もうひとつ」
勇者「?」
魔法使い「勇者と猫ちゃんの関係も、イイと思うな……私は」
猫「……」
勇者「……」
魔法使い「ほらっ! 息ピッタリの無言!」
勇者(魔法使いはときどき本気で言ってんのか、冗談で言ってんのか不明な発言をする)
勇者(……だけど、まあ。どっちにしても立ち止まってる暇はない)
勇者(今は突き進むしかないんだ)

726 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)01:14:47 ID:ghjtrbJkK
魔法使い「さてと、そろそろーー」
勇者(魔法使いの言葉は、そこで途切れた)
猫「な、なんだにゃん!?」
魔法使い「わ、わかんない。でも、今……」
勇者(窓の向こう側で赤い光と爆発音が炸裂し、遅れて次々と悲鳴が聞こえてきた)

727 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)01:22:06 ID:ghjtrbJkK

リザード「ちょうど今ぐらいか? ヤツがおっぱじめるとしたら」
サキュ「たぶんね。あたしらの仲じゃ、一番時間に正確だしぃ」
サキュ「しかも敵の情報は、こっちの手のひらの中」
リザード「勇者たちは、どこまで自分が置かれてる状況を理解してるんだろうなあ」
サキュ「さあ? でも気づけそうじゃない? 
    身内にスパイがいるってことぐらいなら」
リザード「そうだとしても、今回はヤツのほうが有利だろうなあ、クソっ」
サキュ「そうね。まだ完全じゃないとはいえ、できちゃったもんね」
サキュ「魔術の使用を封じてしまう、恐ろしい装置」

728 :はい◆N80NZAMxZY :2014/11/14(金)01:22:15 ID:ghjtrbJkK
つづく

729 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)01:30:30 ID:xw4RmfA3W
新たな敵か 続き気になる

730 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)01:52:27 ID:oNMEtuA5z
また良いところで
続き気になる

731 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)09:15:54 ID:q7JXFcVkO
僧侶ちゃんは相変わらずミステリアスだな

732 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)11:00:36 ID:QlUxJQXN3
猫の立場が一番複雑やん
勇者は猫をどーするつもりなんだ

735 :はい◆N80NZAMxZY :2014/11/17(月)00:05:39 ID:O0AKif5Gv
リザード「まっ、こっちはこっちで前夜祭を精々楽しむとするか」
サキュ「アンタっていいよねえ」
リザード「あ? なにがだ?」
サキュ「これから敵と戦えるってだけで、機嫌がよくなるんだもん」
リザード「オレにとって戦いは全てだ。流せる血は、いくらでも流す」
サキュ「……はぁ、あっそ」
リザード「ため息をつくと、幸せが逃げるらしいぞ」
サキュ「吐き出したため息と一緒に、自分の中の憂鬱を逃がしてあげてんの」
サキュ「ていうか、そろそろ出るわよ。パーティに遅刻しちゃう」
リザード「かまわねえよ。どうせオレらが行きゃ、祭りはお開きだからな」

736 :名無しさん@おーぷん :2014/11/17(月)00:08:51 ID:O0AKif5Gv

女騎士「戦士、貴様の言ったとおりになるとはな」
戦士「正解だったでしょ。キミの仲間を街にバラバラに潜伏させたのは」
魔物使い「でもヤバイっすよ! 街に魔物の群れが現れるなんて!」
戦士「とにかく。時間を稼いで街の人たちを避難させる必要がある」
女騎士「そしてあとは速やかに魔物を駆逐する、それだけだ」
魔物使い「それにしても勇者さんたちは、この緊急事態にも関わらず落ち着いてましたね」
戦士「まあ、ボクらも伊達に選ばれたってワケじゃないさ」
戦士(謎の発光現象とともに現れた魔物たちは、すでに街へと侵入しつつあった)
戦士(敵はこちらの動きを把握している。だから敵が先手を打つことは予測できた)
戦士(さすがにこの規模までは予想できなかったけど)

737 :名無しさん@おーぷん :2014/11/17(月)00:10:12 ID:O0AKif5Gv
戦士「で、さっそくご対面か」
魔物「ううぅ……ぐううぅ……」
戦士「これまた初めて見る顔だ。例の研究所からのものと思って間違いないだろうね」
女騎士「私は二度目だ。魔物使い、貴様もそうだろう?」
魔物使い「スタジアムで女騎士さんが、コテンパンにやっつけたうちの一匹っすね」
女騎士「やはりな。私の予想は当たった」
戦士「予想?」
女騎士「ここは魔物と人間が共存する場所。市警もあってなきがごとし」
女騎士「おかげで街の秩序は形骸そのもの。さらに、誰もが参加できる賭けバトル」
女騎士「そして夜の街で現れた未確認魔物と、そいつらの出どころである研究所」
女騎士「これらの要素から、あるひとつの仮説が立つ」