勇者「コミュ障すぎて満足に村人と話すことすらできない」
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Part12
477 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/21(火)23:21:11 ID:
hT8xA2pj6
サキュ「ああんもう! 鬱陶しい氷ね!」
魔法使い「残念かどうか決めるには、まだ早すぎるよ」
サキュ「そんなフラフラ状態で、なに言ってんだか」
大量に生成した氷は、ひとつとしてサキュバスに当たらなかった。それでいい。
魔法使い(ここからが勝負。全魔力をふりしぼって、いっきに解き放つ)
『夜の街』が赤く染まり、冷たく澄んだ空気が波のように揺れる。
魔法使いが生成したの大量の火球だった。
魔法使い「ーーいっけええぇ!」
空に浮かん無数の炎が、火の雨となって降り注いだ。
478 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/21(火)23:23:13 ID:
hT8xA2pj6
◆
サキュ(まさかここまでの使い手だったとはね)
サキュ(あの女の子のねらいはハナからこれだった)
サキュ(最初、猫に水をムダに打たせたのは氷をすばやく作るための布石)
サキュ(そしてその氷は、あたしを攻撃するための凶器になった)
サキュ(さらに外れた氷は、あたしの動きを阻害するための障害物に変わって)
サキュ(最後は炎の攻撃でフィニッシュ)
サキュ(……並の魔物ならやられてたかもね。でも、あたしはちがう)
跳躍と共に翼を羽ばたかせる。
降り注ぐ火の雨の間隙をぬって、紙一重ですべてを躱す。
サキュ「ちょっとだけドキっとしたけど、あたしには……」
言葉は途切れてしまう。ようやく気づいた、敵の真のねらいに。
気づけば視界は真っ白に埋め尽くされていた。
479 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/21(火)23:24:41 ID:
hT8xA2pj6
サキュ(あたしの術の対象は、視界に入ってるヤツ限定)
サキュ(濃霧……氷と火を使っためくらまし。こんな方法であたしの術から逃れるなんて)
サキュ(だけど姿が見えないのはお互い様。しかも霧なら翼で消し飛ばせる)
からだを弓なりにそらして翼を大きく羽ばたかせる。
魔力を帯びた翼によってたちまち霧が晴れるはずだった。
だが視界を閉ざす霧は、こびりついたように漂ったまま。微動だにしない。
猫「にゃん」
愛らしい鳴き声に、なにかが爆ぜる音が重なった。
サキュ「え?」
サキュバスのからだに、蛇のように巻きついたのは白い煙だった。
魔法使い「ゲッチャ。やっとつかまえた」
480 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/21(火)23:25:57 ID:
hT8xA2pj6
◆
魔法使い「さて。目隠しもしたし、これで術にハマることもないね」
サキュ「……ヤられた。ここまでが作戦だったわけね」
魔法使い「そういうこと」
サキュ「気にしてはいたんだよねー」
サキュ「猫は霧が使える。自分だけなら、あたしの術から身を守れるのにって」
猫「だが物理的な攻撃はふせげない。中途半端な霧では、身を隠すこともできん」
魔法使い「だから霧を発生させて、猫ちゃんのほうの霧をカモフラージュしたってわけ」
サキュ「それで霧にまぎれて、その煙の魔術であたしを捕獲したってわけね」
魔法使い「そっ。視界ゼロでも、猫ちゃんなら鼻であなたの居場所はわかるしね」
481 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/21(火)23:29:56 ID:
hT8xA2pj6
サキュ「やってくれたわね、猫」
猫「悪いな。俺様、腹をくくったにゃん」
サキュ「そういうことね。……魔王さまはきっと悲しむでしょうね」
猫「もとより城に帰るつもりはない」
サキュ「あっそ。で、あたしをどうする気?
煮るの? 焼くの?」
魔法使い「そんなことはしない」
サキュ「じゃあエッチなこと? あたし、女の子との実践はまだなんだよねー」
魔法使い「全然ちがう!」
サキュ「ちがうの? あたしは淫魔だし、そういうことしか考えられないんだけど」
魔法使い「今はそういうのからはなれて」
魔法使い「あなたは魔王の部下なんでしょ? 魔王について教えて」
482 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/21(火)23:31:02 ID:
hT8xA2pj6
サキュ「……ああ、わかっちゃった」
魔法使い「?」
サキュ「はじめて見たときから気になってたの。誰かに似てるなって」
サキュ「あなた、あのお姫様にそっくり。特に目が」
魔法使い「なんのこと? ううん、それより姫様は今どうなってるの!?」
サキュ「彼女について教えてもいいんだけどさ。ひとつ、質問に答えてくれない?」
魔法使い「……理解してるの、今の自分の状況?」
サキュ「理解したうえで聞いてるの」
サキュ「どうしてあなたはーー」
483 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)00:03:59 ID:7sald2CYO
続きが気になる……
484 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)00:21:21 ID:OjNTMXgJk
追いついた
面白い
485 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)00:21:59 ID:A3lIeXgAI
おおおぉぉー、魔法使いちゃんすげえ!!
続き気になる!!
486 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)00:28:24 ID:rj4GfAlAA
勇者視点じゃないと勇者無口だし空気すぎなんだな
487 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)01:22:59 ID:OjNTMXgJk
サキュバスかわいい
488 :
はい◆N80NZAMxZY :2014/10/22(水)03:31:53 ID:
UiKliBhGo
◆
リザード「どうしたどうした!? 口ほどにもねえなあ、ああっ!?」
戦士(コイツの言うとおり。攻撃を避けるのがやっとって状況)
とっさに魔術で生成した突起でリザードマンの足もとをねらう。
一瞬だけ敵の体勢が崩れ、その隙に戦士は急いで飛び退く。
リザード「さっきからちょこまかと! うざってえんだよ!」
戦士(コイツにくらったダメージが足にきてる。長くはもたない)
顔に飛んできた拳を、安易に身を低くしてよけたのがまずかった。
躱したところへ蹴りがくる。
戦士は避けることもできず、地面へと投げ出される。
僧侶「戦士様、大丈夫ですか?」
戦士「……正直言って、今のはかなり効いた」
489 :
はい◆N80NZAMxZY :2014/10/22(水)03:33:05 ID:
UiKliBhGo
リザード「いいかげん、おまえの相手も飽きたんだがなあ」
僧侶「飽きたなら帰っていいですよ」
リザード「はっ、つまんねえこと言ってんじゃねえよ」
僧侶「戦士様、やっぱり私にはその手のセンスがないのでしょうか?」
戦士「ごめん。今は軽口を叩く気にもなれない」
僧侶「そうですか。
……一瞬なら、できます」
戦士「なにが?」
僧侶「あのリザードマンの動きを止めることです」
戦士(一瞬。できたとして、はたして一瞬でどうにかなるのか?)
490 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)03:34:27 ID:
UiKliBhGo
リザード「あーあ、ホントにつまんねえな」
戦士「……」
リザード「雑魚との戦いは虚しい。無駄に磨り減っていく時間をひしひしと感じるだけだ」
リザード「今なら見逃してやる。雑魚のお前じゃ、どうせオレには勝てない」
戦士「……雑魚か」
僧侶「戦士様?」
戦士「僧侶ちゃん。ボクは腹を括ったよ、キミの力をかしてくれ」
戦士「吠え面をかかせてやるよ、死ぬ気でね」
僧侶「わかりました。ぎゃふんと言わせてやりましょう」
491 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)03:36:17 ID:
UiKliBhGo
◆
戦士「……勝負だ」
戦士の目は鋭く、リザードマンへの戦意を輝かせていた。
力の差をまざまざと見せつけらながらなお、本気で屈服させようとしている。
リザード「学習しねえヤツだな。ムダだって言ってんだろ」
戦士はリザードマンへと駆け出した。
同時にこちらへと向かって己の剣を投擲する。
リザード「!」
さすがに予想外だった、リザードマンの目がわずかに見開かれる。
しかし距離が遠すぎる、避けるのはあまりに容易だった。
リザード「おいおい、武器を捨ててどうする? ヤケになったか?」
戦士「まだだ!」
剣に続いて投じたのは魔法使いから拝借した杖だった。
魔力を流しこめば、破裂して術が発動する。
492 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)03:37:27 ID:
UiKliBhGo
リザード(あの杖に拘束されるのは面倒だ。発動前につぶす)
術が発動するより先に、杖を掴んで粉砕してしまえばいい。
しかし予想外はまだ続いた。杖はリザードマンの遥か前で爆ぜたのだ。
虚しく漂う煙では、こちらの行く手を阻むことすらかなわない。
リザード「どこまでオレを失望させる気だ、雑魚ーー」
手足にまとわりつく不快感が、リザードマンの言葉をさえぎった。
リザード(なんだ?)
疑問につられるように、自分のからだに目を落とす。
糸だ。リザードマンの肉体には極細の糸が絡みついていた。
異変はそれだけでは終わらなかった。
リザード(か、からだが動かせねえ!)
それどころか。全身の細胞が死滅していくかのように、指の先から力が抜けていく。
493 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)03:38:54 ID:
UiKliBhGo
リザード(これはあの僧侶の術か? それよりこの匂いは……)
リザードマンの鼻は、わずかな異臭を敏感にかぎとった。
すでに消え失せた煙の向こうで、戦士が炎の魔術を発動していた。
炎の奔流が一直線に伸びてリザードマンへと襲いかかる。
リザードマン(つまり、あの杖の爆発はミスじゃなかったってことだ)
リザードマン(煙による目くらましこそが本来の目的)
リザードマン(そして糸での拘束。さらに炎術で作った炎は糸を伝うようにさせる)
リザードマン(その炎でオレを仕留める腹積もりだったわけかーーだとしたら、あまい!)
全身の魔力を沸騰させ、肉体を拘束していた糸を無理やりぶち切る。
自由になった腕で迫り来る炎を薙ぎ払い、反撃に出ようとしたときだった。
戦士「もらった!」
炎の濁流の先から現れた戦士が拳をはなつ、リザードマンの顔面目がけて。
494 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)03:40:32 ID:
UiKliBhGo
リザードマン「くらうかよ!」
戦士の拳よりも、リザードマンの振り抜いたそれのほうがわずかに速い。
拳は完全に戦士の顔をとらえていた。
リザードマン「なっ……!?」
だが敵は仰け反りこそしたが、その場で踏みとどまっていた。
さっきまで拳ひとつで、いとも容易く地面に転がった敵が。
戦士「やっとだ。やっと殴れる」
執念の一撃だった。
全体重を乗せた拳がリザードマンの顔へ、容赦なく叩きつけられた。
完全に虚をつかれた。痛みを感じる間もなく吹っ飛ばされる。
戦士「ーーボクをなめるなよ、魔物」
495 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)03:42:14 ID:
UiKliBhGo
◆
リザード「クソが、どうなってやがる?」
戦士「簡単な話さ。杖を使ったんだよ」
リザード「杖、だと?」
戦士「あの杖をキミに殴りかかる直前で使った。自分の背中のうしろでね」
戦士「おかげで殴られたとき、煙がボクを受け止めてくれた。それだけのこと」
リザード「はっ、くだらねえ。結局は小細工だ」
戦士「なんとでもいいなよ。今度は二発、ぶちこんでやる」
戦士(……ヤバイ。頭がくらくらする、からだ全体が痛い)
リザード「つぶしてやる……と言いたいところだが。お前はあとだ」
戦士「待て、どこへ……!?」
僧侶「戦士様、下手に動かないでくださいまし。敵のパンチをもろにくらったのですから」
496 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)03:43:06 ID:
UiKliBhGo
戦士「アレぐらい、なんともないよ。あと百発はもらえるね」
僧侶「強がりはいいです」
戦士「強がりじゃないさ。ボクは負けないんだよ、あいつ以外にはね」
僧侶「あいつ?」
戦士「そう、あいつにリベンジを果たすまではね……」
戦士(あっ、これヤバイ。意識がーー)
497 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)03:58:04 ID:
UiKliBhGo
◆
魔法使い「どうしてそんなことを聞くの?」
サキュ「純粋に興味があるからよ。さあ、答えてよ」
魔法使い「それは……」
リザード「そこまでだ」
サキュ「なんでアンタがこっちに来てんのよ!?」
リザード「なんかピンチそうな気がしたからな。来てやったんだよ」
サキュ「どこがピンチよ」
リザード「ピンチどころか、完全敗北じゃねえかよ」
魔法使い「あなたがここにいるってことは……戦士は……?」
リザード「……知るか」
498 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)03:58:45 ID:
UiKliBhGo
リザード「さて、ようやく勇者と一戦交えることができるな」
サキュ「ダメ、もう時間切れ」
リザード「あ?」
サキュ「仕方ないでしょ。時間になったら、あっちに行くって取り決めだったし」
リザード「……くそっ。今日はとことんついてねえ」
サキュ「とりあえず、このまんまの状態でいいから退散しましょ」
サキュ「それから。私の質問へのあなたの答え、聞くのはまた今度ね」
魔法使い「……」
リザード「じゃあな、猫」
猫「……じゃあな」
499 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)04:04:09 ID:
UiKliBhGo
魔法使い(追いかける気力は、さすがになかった)
魔法使い(むしろ敵がいなくなった安堵感で、座りこんでしまいそうだった)
魔法使い「……そういえば勇者は?」
猫「あそこでたおれてるじゃないか」
勇者「」
魔法使い「え? ちょっと、なんで!?」
猫「俺様に聞かれても。それよりもいいのか?」
魔法使い「なにが?」
猫「街を襲っている魔物、退治しに行かなくていいのかにゃん?」
魔法使い(そうだった。あいつらに気を取られて、すっかり忘れてた)
500 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)04:10:27 ID:
UiKliBhGo
魔法使い「で、でもどうしよう……? 勇者はこの状態だし……」
魔法使い「あと戦士と僧侶ちゃんは……えっと……」
女騎士「大丈夫か?」
魔法使い「あなたは、さっきの店で会った……」
女騎士「本当はもっと早く来るはずだったんだがな」
魔法使い「え?」
女騎士「安心しろ。街に侵入した魔物は、私の仲間が始末した」
魔法使い「はあ」
女騎士「それと、どうやら思わぬ再開もあったようだ」
女騎士「もっとも。再開というには、いささかおかしな状況ではあるが」
勇者「」
501 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)04:17:19 ID:
UiKliBhGo
◆
戦士「つまり、勇者が生きてたのはあのクスリのおかげなんだよ」
魔法使い「私のクスリは未完成だったから、たまたまサキュバスが盛った毒に効いた」
魔法使い「……そういうこと?」
戦士「あるいはアルコールのせいで、クスリの効果が変わったって可能性もあるね」
僧侶「どっちにしても、勇者様が無事でよかったです」
勇者「……どうも」
勇者(俺と戦士はあの戦いのあと、ぶっ倒れて教会病院に運びこまれた)
勇者(戦士は敵の攻撃による骨折、およびその他諸々の怪我のせいで)
勇者(俺は……原因不明の気絶のせいで)
502 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)04:27:06 ID:
UiKliBhGo
魔法使い「それにしても、あの女騎士さんと勇者と戦士が知り合いだったなんてね」
戦士「訓練キャンプで、ボクと彼女と勇者は同じ班だったんだ」
戦士「彼女と彼女の率いる隊のおかげで、街の被害は最小限ですんだってわけ」
勇者(気絶したフリをして、サキュバスに担がれていたときはつらかったなあ)
勇者(女騎士のヤツ、ずっと追いかけてくるんだもんな)
勇者(途中でサキュバスが魔物を使って、上手に女騎士をまいたんだけど)
魔法使い「でも、こうも行く先々で魔王の手先と戦うってつらいよね」
勇者(たしかに。猫もそうだし、前回の占い師といい……)
勇者(……ちょっと待った。行く先々で魔王の手下と戦う、だって?)
僧侶「勇者様、どうなさいました? なんだか急に顔色が悪くなりましたけど」
勇者「いえ、すこしお腹が痛くなって。ちょっとトイレに行ってきます」
503 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)04:37:32 ID:
UiKliBhGo
勇者(トイレをすませたあと、俺は病室に戻らずに考えていた)
勇者(俺たちの行動は、基本的に公にされていない)
勇者(なのに、行く先々で敵と会う?)
勇者(俺たちの中に、敵に情報を垂れ流してるヤツがいるっていうのか?)
勇者(猫か? 一見、一番可能性は高いけど)
勇者(あいつの動向はすでにチェックしている)
勇者(じゃあもし、猫がこちらの情報を流してないんだとしたらーー)
勇者(戦士。基本的に俺たちのパーティはあいつが仕切っている)
勇者(あいつは一人行動が少なくない。もしかしたら……)
504 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)04:38:54 ID:
UiKliBhGo
勇者(ほかの二人は? 魔法使いは? 僧侶は?)
「気づきましたか、勇者様」
勇者「!」
勇者(背中に突きつけられた硬い感触。そして首筋にかかる冷たく澄んだ声)
勇者(声の主は、考えるまでもなかった)
505 :
はい◆N80NZAMxZY :2014/10/22(水)04:39:44 ID:
UiKliBhGo
つづく
前回は予告通り、はじめられなくて申し訳ない
506 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)09:40:23 ID:UDoVMCaVQ
まさか!!?
507 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)12:12:58 ID:7HXrovjQq
嘘だろ・・・・
508 :
名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:10:37 ID:4rFQmGTPB
ここでお預けかああ