2chまとめサイトモバイル
姫「私が姫になった理由は勇者のことが好きだからだ!文句あるのか!?」
Part5


78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 01:37:54.76 ID:lSIrsjNpo
勇者「……教えてもいいですけど、その代わり条件があります」
教師「ナンデスカ?」
勇者「このあとホテルに行きませんか?」
教師「それだけでイイのデスか?」
勇者「それだけって!? 分かっているんですか!? うら若き男と女がダブルベッドのある一室に入る!! そしてやることと言えば……!!!」
教師「ワタシも大人デス。わかって、い、ま、すデス」
勇者「ま、マジっすかぁ?」
教師「ハイ。モチロン」
勇者「ーーで、どんなことを知りたいんですか?」キリッ
教師「出生から話してくれると嬉しいデス」
勇者「そりゃ、愛し合った男女が生命の誕生に関わる作業を行ったからでしょう」
教師「ソウデスね。では、その男女トハ?」
勇者「それは……」
教師「ここで言いにくいのなら、ホテルでお話しても、イイデスよ?」
勇者「ーーわかりました。行きましょうか」キリリッ

79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 01:42:51.95 ID:lSIrsjNpo
ホテル スウィートルーム
教師「素敵な部屋デスねー」
勇者「夜景が綺麗でしょう?」
教師「ウフフフ。そうですね」
勇者「でもーー」
教師「ワタシのほうが何倍も綺麗デスか? それはどうも」
勇者「うぐ……」
教師「では、聞かせてクダサイ。プリンセスのことを」
勇者「いや、その前に……」
教師「お風呂は話をきいてからーー」
勇者「いや。そんなのどうでもいいですよ」
教師「ハイ?」
勇者「……」ガバッ
教師「な、なにを……!? お、犯すつもり!?」
勇者「姫のこと調べてなにするつもりだ、アンタ?」

80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 01:49:32.14 ID:lSIrsjNpo
教師「な……」
勇者「俺は一度魔女に騙された男だ。もう同じ轍は踏まないって心に誓ってる。童貞の経験値なめんなよ?」
教師「フフフ。素直に教えてくれた、幾らでも抱かせてあげるのに」
勇者「先に抱かせろ」
教師「モテない男はすぐにがっつくから嫌いなのよ」
勇者「んだとぉ? やっぱり俺のことを利用しようとしてたのか?」
教師「そうよ」
勇者「はっきり言うんだな……。1%だけ期待してた俺がバカみたい……」
教師「プリンセスのことを聞きたかったの」
勇者「だから、それはなんでだ」
教師「秘密を知りたくなる性分なの。その秘密が大きければ大きいほど、私は好き」
勇者「国を揺るがすような秘密とか?」
教師「そうそう。大好物」
勇者「教育係クビになりたいのか?」
教師「あら、私をクビにするの? もしかしたら、ワタシと結婚できるカモしれないのにデスか?」スリスリ

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 01:50:05.82 ID:lSIrsjNpo
>>80
教師「フフフ。素直に教えてくれた、幾らでも抱かせてあげるのに」

教師「フフフ。素直に教えてくれたら、幾らでも抱かせてあげるのに」

82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/31(土) 01:55:28.73 ID:Outjaayt0
こいつは色々ダメだからなぁ……やる時と通常の差がひどすぎるからなぁ……

83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 01:55:59.90 ID:lSIrsjNpo
勇者「騙されないっていってんだろ!! 俺はそれで痛い目にあってんだ!!」
教師「酷い女も居たのね。ワタシは違いますヨ」
勇者「今、言っただろう。俺を利用しようとしたってなぁ!!」
教師「勇者サマ。もう少し考えて見てクダサイ。何故、ワタシがこんな秘密を簡単に喋ったノカ」
勇者「え? なんで?」
教師「貴方と本気デ結婚したい、カ、ラ、デスっ」
勇者「……真面目に?」
教師「真面目に」
勇者「でも、チェリー坊やはお断りとか言ってたじゃないか」
教師「勇者サマは別デス。出会ったときはこんなにステキな人だとは思わなかっただけデス。ごめんなさい」
勇者「ま、まぁ、他人の良さは一見するだけじゃ分からないですからね」
教師「ソウデショウ? ワタシのこと、信じてくれマスか?」ギュッ
勇者「んほぉ。胸が……あたって……ますけどぉ……?」
教師「わざと、デスっ」ギュゥゥ
勇者「そ、そんな、はしたない……でも……しかし……あなたの好意を無碍にするわけにもいかないというか……その……ええ……いいですね」

84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 02:05:08.92 ID:lSIrsjNpo
教師「では、プリンセスの秘密をコッソリ教えてクダサイ」
勇者「待ってくれ」
教師「まだナニカ?」
勇者「約束してほしいことがあります」
教師「約束、デスか? 結婚だけじゃ満足できないんデスか?」
勇者「結婚したらぁ……そのぉ……あのぉ……ごはんとか作ってほしいんですけどぉ……」モジモジ
教師「イイですよ。毎朝、毎晩つくりマスっ」
勇者「そ、それとぉ……えっとぉ……毎朝、行ってきますのキスもいいっすかぁ……?」
教師「ハイ。ヨロこんデ」
勇者「あとぉ……そのぉ……あのぉ、夜の営み的なのも……毎日……とかぁ……ダメっすか?」
教師「ハイハイ。ワカリマシタ」
勇者「おぉ! そ、それとですねぇ……えっとぉ……」
教師「チッ」
勇者「あ、何か聞こえたような」
教師「いえ、何でもないデスよ。イイカラさっさと話してくだサイ」

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 02:13:21.62 ID:lSIrsjNpo
城内 中庭
姫「今日、友達ができたんだ。初めての友達だ。お菓子とか分け合ったんだ。あとな、かくれんぼもしたんだ!」
狼「ガウッ」
姫「たのしかったぞー。お前も今度一緒にーー」
狼「ガルルル……!!!」
姫「どうした? 嫌か?」
兵士長「姫様。こいつを教会に連れていくことはできませんよ」
姫「お前、いつの間に!?」
兵士長「流石に犬っていうには無理がありますからね」
姫「そんなのは……わかってる……。言ってみただけだろ」
兵士長「なら、いいんですけどね」
姫「部屋に戻ればいいんだろ。おやすみ」
兵士長「おやすみなさい。姫様」
狼「グルルルル……!!!」
兵士長「わりぃな。上手くいきかけてんだ。失敗したくはねえんだよ。姫様のためにもな」

86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 02:30:39.33 ID:lSIrsjNpo
ホテル スウィートルーム
勇者「それから子どもは4人欲しいな。女男男女、みたいな感じで」
教師「……」ウトウト
勇者「庭付きの家に犬とか飼うのもいいですよね」
教師(この男……どうしてモテないのか……わかった……)
勇者「庭を駆ける大型犬を眺めならば寄りそう夫婦なんてのもいいですよねぇ」
教師「うっ……うぅ……」
勇者「猫も欲しいですよね」
教師(メ……モ……を……)
勇者「俺、貴方と結婚したら勇者はやめて警備兵に志願します。それなら泊り込みの警備が週に何回かあるぐらいですし、一緒にいる時間も得られますからね」
教師「……」
勇者「あ、あとコーヒーはブラックしか飲まないんで、よろしくお願いします」
教師「すぅ……すぅ……」
勇者「寝てる……。グェッヘッヘッヘ……。男の前で寝るなんてなんて無防備な。これはもう俺に体を許しているってことでいいですね? いいっすよねぇ?」
教師「うぅーん……すぅ……すぅ……」

87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 02:36:45.85 ID:lSIrsjNpo
酒場
兵士長「おかわり」
バニー「はぁーい。マスター、生追加でーす」
兵士長「ふぃー……」
バニー「今日はお1人なんですね」
兵士長「いや、まぁ、待ち合わせみたいなもんだ」
バニー「どういうことですか?」
兵士長「時間的にそろそろ来ると思うんだけどなぁ」
バニー「あ、来ましたよ」
兵士長「ん? おぉ。きたかぁ」
勇者「……なんでいるんすか?」
兵士長「いや、お前も来るかなって思ってよ。何飲む?」
勇者「……」
兵士長「奢りだ。飲め」
勇者「ビールだぁ!! ビールもってこーい!!」

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 02:47:56.18 ID:lSIrsjNpo
兵士長「すっ……ぱぁー……。そうか。先生が先に寝ちまったのか」
勇者「でも、今回はフラれてないっすからね。ただ先生が先に寝ちゃっただけっすから。問題なしっす」
兵士長「だったら、なんで今日ここに来たんだよ? 成功ならそのまま先生と寝とけばよかっただろ」
勇者「いいじゃないっすか」
兵士長「ハハッ。あれか? 寝ている女性の傍では眠れないってか? そうだなぁ、気になって寝てられないよなぁ」
勇者「……紳士的な自分が憎い」
兵士長「お前らしいな。それはそうと二日後、行ってくれるか?」
勇者「早くないっすか?」
兵士長「被害が広がる一方なんだよ。できる限り迅速に対応しておきたいしな」
勇者「国民のためっすか? へんっ。クソ食らえってんだ。何が嬉しくて幸せな家庭をもってるやつや恋人のいるやつを守らなきゃいけないんすかねぇ」
兵士長「いいのか? 先生の命も危うくなるし、国境近くの美人だって悪い奴に攫われて売られちまうかもしれねえ」
勇者「それは困るっすね。尽力するっす」
兵士長「あと、姫様のことだけど、大成功だ。とても嬉しそうにしてたぜ」
勇者「ふぅーん。それは良かったっすね」
兵士長「まったくだ」

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 02:58:30.46 ID:lSIrsjNpo
城下町
兵士長「今日と明日はゆっくり休めよ」
勇者「うぃーっす。ゴチでーす」
兵士長「おーぅ」
勇者「……先輩!!」
兵士長「どしたぁ?」
勇者「あの先生には、気をつけてください」
兵士長「なんかあるのか?」
勇者「姫のこと調べてるみたいっすから」
兵士長「……それ喋っていいのか? お前、先生にフラれるんじゃねえのか?」
勇者「先輩に言わないわけにはいかないっすから」
兵士長「分かった。一応、俺たちだけの秘密にしとく」
勇者「穏便に!! 穏便にお願いします!! あの人、俺にぞっこんなんすよ!! マジで!!!」
兵士長「了解、了解」
勇者「おねがいしまっす!!! ホント!! あんな美人、もう出会えないかもしれないんで!!! 優しくしてあげて!!!」

90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 03:07:40.39 ID:lSIrsjNpo
翌日 城内 通路
教師(昨日は不覚だったわ……。まさか、先に寝てしまうなんて……。それもこれもあの男が無駄話を数時間もするから……)
教師(朝起きればいなかったし、もし私のことを誰かに喋られていたら、次の作戦を実行するしかないわね。まぁ、あの様子なら誰に伝えるようなことはなさそうだけど)
兵士長「先生。おはようございます」
教師「ハイ。オハヨウございます、オジサマ」
兵士長「今日も姫様のことよろしくお願いしますね」
教師「任せてクダサイ」
兵士長「それじゃ」
教師「ハーイ」
教師「……」
勇者「せんせぇーい!!」
教師「アラ、勇者サマ。昨晩はどうしたのデスか?」
勇者「先に寝てしまったーー」
教師「女性には手を出してはいけない。まぁ、当たり前のことデスけどね。それでは、急ぎマスから」
勇者「あ、はい。いや、ちょっと待ってください!!」

91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 03:11:50.57 ID:lSIrsjNpo
姫「あいつ、いないな。今日は暇のはずだけど……」
勇者「結婚の話ですよ!!」
姫「お!? 結婚!? ーーわぁぁー」テテテッ
勇者「してくれるんすよね!?」
教師「しますヨ。モチロン、デス」
勇者「よかったぁ」
教師「デスから、あの話は……いずれ……」
勇者「モチロン」
姫「……」
勇者「おぉ。姫様、元気か?」
姫「結婚、そいつとするのか?」
勇者「そうなんだよ。祝ってくれ」
教師「もう勇者サマったら気が早いんデスからぁ」
姫「そうか……。嬉しそうだな」
勇者「まぁね」

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 03:17:32.59 ID:lSIrsjNpo
姫「……」
勇者「それじゃ、俺は色々忙しいんで」
教師「そうデスか。では、また」
勇者「はい。またデートしましょうねー」
教師「行きましょうカ、プリンセス?」
姫「……」
教師「プリンセス?」
勇者「なんだよ? 俺の顔になんかついてる?」
姫「私、好きな人がいる」
勇者「え? マジ?」
教師「ホントデスかー?」
姫「この前、教会で一緒に遊んだ男だ。どうだ。焦るだろ?」
勇者「ふぅーん。おめでとう」
姫「ふんっ!!!」ドガッ!!!!
勇者「いてぇー!!! なにすんだぁ!!! いつもみたいに噛みつけよなぁ!!!」

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 03:26:03.86 ID:lSIrsjNpo
姫の自室
教師「えーと、500年代にはぁ……」
姫「はぁ……」
教師「プリンセス、聞いてマスか?」
姫「お前、いつまでここにいるつもりだ。早く出て行け」
教師「どうしてそんなに怒ってらっしゃるのデスかぁ?」
姫「うるさい!! さっさと続けろ!!!」
教師「オーケー。オーケー」
姫「ガルルルル……!!!」
教師(本格的に嫌われちゃったわね……。別に好かれようとも思ってないけど)
姫「くそっ……。ああいえば、惚れている男は嫉妬するんじゃないのか……」
教師「……プリンセスぅ? もしかして、さっきのは勇者サマの気を引こうとしたのデスか?」
姫「文句あるのか?」
教師「ナルホドー。プリンセスは勇者サマのこと、一人の男性としてみていたわけですか。だから、あんな使えない恋愛マニュアルを熟読されていたと」
姫「なんだ!? 私があいつのこと好きなのが気に入らないのか!? おーし、こい!! 全面対決だ!! 嫁と姑のバトルだぁー!!」

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 03:35:04.03 ID:lSIrsjNpo
教師「誰が姑ですか?」グニーッ
姫「おふぁえふぁー!!」
教師(あんなバカな男を利用するよりは、こっちのガキを使ったほうがいいかもしれないわね)
姫「やるかぁ!! 私だって強いんだぞ!! がおー」
教師「プリンセス、ではこうしませんか?」
姫「あぁん?」
教師「勇者サマを落とす魔法を教えてあげます」
姫「いや! あいつは私に惚れてるぞ!! 間違いなくな!! でも、今以上に私に惚れるのか?」
教師「はい。勿論です。でも、教えるかわりに……」
姫「かわりに……?」
教師「貴方のパパとママを教えてください」
姫「なんでだ?」
教師「ウフフフ。別に悪いことをしようなんて一つも考えてませんから、安心してください。それに私が知りたがっていることは勇者サマも知っていることですから。ね?」
姫「でも、言いたくない……」
教師「まぁまぁ。それを言ってくれるだけで勇者サマは姫様から離れたくなーいってことになりますよ?」

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 03:42:32.25 ID:lSIrsjNpo
中庭
勇者「おーい。でてこーい」
狼「ガウッ!!」
勇者「ほらよ」
狼「ガウッ」パクッ
勇者(先生かぁ……。どうにも見てると魔女のこと思い出すなぁ……。やっぱり俺、騙されてるよなぁ……)
勇者「でも、結婚できる可能性があるなら……騙されていてもいいや……」
戦士「みーつけた」
勇者「げっ……!?」
戦士「んもう、全然あたしとデートしてくれないじゃない。ひどいわぁ」
勇者「俺はまた遠征があるんす。準備に追われてるんで、また今度!!」
戦士「また今度ばっかりじゃない!! もうしんぼうたまらん!!!」
勇者「やめてくれー!!」
戦士「おうじょうせいやぁ!!」
勇者「きゃぁぁ!! 誰か助けてぇぇぇ!!!」

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 05:58:03.58 ID:SAu//X80o
乙!

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 10:15:44.77 ID:69Z0AQ7Oo
戦士「おうじょうせいやぁ!!」
完全に惚れた相手に言うセリフじゃねえなwwwwww
命の危機を感じるわ

98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/31(土) 19:24:34.94 ID:ItfBd9ox0
おうじょうせいやぁ!は絶対ドスの効いた低い男声なんだろうなww