Part16
209 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/23(月) 21:56:48.30 ID:h/Pl3Tvo0
ー翌日 勇者の部屋ー
賢者「おはよーマイおっぱい!!」
勇者「…おはようございます」
賢者「あるぇー?ツッコミなしー?」
勇者「下手にツッコんだら負けかなと思いまして…」
賢者「うぬぬ…あの子より手ごわいなゆうちゃんは」
勇者「?」
賢者「ごほん、とりあえずだ」
勇者「早速勉強ですか?」
賢者「いや、まず先にやってもらわないといけない事がある」
勇者「何です?」
賢者「脱げ、話はそれからだっ」グイー
勇者「きゃあぁぁぁ!!何するんですか!?」ガシッ
賢者「生おっぱい見たかったのぉ」
賢者「でも今の悲鳴いいね、ゾクゾクしたわ」
勇者「何この人…」
賢者「変態姐さん」
勇者「ストレートに答えないでください!!」
賢者「冗談はさておき、まず部屋を拝見」キョロキョロ
賢者「…何もないな」
勇者「そりゃさっき入ったばかりですし…」
賢者「一部家具はあるにしても生活用品とかないんじゃ困るっしょ」
賢者「まずそれらをそろえてこよう」グイッ
勇者「え、ちょ…どこ行くんですか」
賢者「色々買い物だよ」
210 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/23(月) 22:22:09.21 ID:h/Pl3Tvo0
ーホームセンターー
勇者「うわぁ…」キョロキョロ
賢者「ちゃんとついておいでよ」テクテク
勇者「あ、はい」テクテク
賢者「これと〜これと〜これ〜…」ドサドサドサ
勇者「うちの知ってる店と違う…」
賢者「ははっ、はじめはやっぱそういう感想言うよねぇ」
勇者「やっぱり賢者さんも?」
賢者「そりゃあんたと同じような世界から来たんだから」
賢者「驚きの連続だったさ」
賢者「今では慣れちゃったけどね」
勇者「へぇ」
賢者「今から言うやつちょっと持ってきてー」
勇者「あ、はい」
211 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/23(月) 22:42:15.32 ID:h/Pl3Tvo0
ーショッピング街ー
勇者「人が多いなぁ…」
賢者「多くのお店が集中してるところだしね」
勇者「ここでは何を買うので?」
賢者「服だよ」
賢者「もちろんあんたのね」
勇者「服…ですか」
賢者「何か希望ある?」
勇者「可愛…いえ、特には」
賢者「…おっけー」
賢者「んじゃここに入ろうか」
勇者「はい」
………
賢者「何かいいと思ったのある?」
勇者「えっと…」キョロキョロ
勇者「…」チラッ
勇者「こ、これとか?」スッ
賢者「ふーん」トコトコ スッ
賢者「店員さーん、これくださいな」パサッ
勇者「え、ちょ…」
賢者「それも買うから持っておいで」
勇者「…」トコトコ
勇者(何でうちが気になってたモノが分かったんだろう…)
賢者「ついでに着替えていくかい?」
賢者「そのままだとさすがに違和感あるからね」
勇者「…いえ、このままで」
賢者「着替えるよ、おいで」
勇者「あぅ…」
212 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/23(月) 23:03:24.63 ID:h/Pl3Tvo0
ーアパート前ー
大家「あら、おかえりなさい」
賢者「ただいまです!!」
勇者「…」
大家「あらら、可愛くなってるじゃない」
勇者(結局、着替えたわけなんだけど…)
勇者(よりにもよって自分が気に入ったほうを着せられるとは…)
賢者「こういうのが好きみたいで」ニッ
勇者「何で分かったんですか…」
賢者「言っただろう?」
賢者「私の趣味は人間観察だって」
勇者「動きを全部見てたって事ですか」
賢者「そゆこと」
勇者(この人にはウソは通用しなさそうだなぁ…)
賢者「別に隠さなくてもそういうのも似合ってて可愛いよ」
勇者「こういうの好きなんですけどどうも拒否反応でちゃって…」
賢者「今までどんだけそういうモンと離れた生活してきたのさ?」
勇者「は、恥ずかしいのと旅に出てたのもありまして…」
賢者「じゃあここでいっぱい着ていくといいよ」
勇者「…そうですね」
213 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/23(月) 23:24:13.67 ID:h/Pl3Tvo0
ー勇者の部屋ー
賢者「ゆうちゃん」
勇者「はい?」
賢者「学校行く気ない?」
勇者「突然ですね」
勇者「うーん、学校ですか…」
賢者「向こうにあった?」
勇者「一応ありましたけど…」
賢者「でも、行った事はない、と」
勇者「通う前に旅に出ましたから」
賢者「じゃあ行くか!!」
勇者「えっと」
賢者「遠慮は要らないし、あんたは待ってるだけで行けるようになる」
勇者「それは賢者さんが用意してくれるって事ですか?」
賢者「うむ」
勇者「でもまだうち、ここの事ほとんど分からないし…」
賢者「あんたはあの子ほど言動おかしくないからいけるいける」
勇者「あの子って何度か言ってますけど…」
賢者「うちの部屋に一緒に住んでる子だよ」
賢者「その内顔合わせると思うよ」
勇者「はぁ」
賢者「で、行ってみるかい?」
勇者「行って…みたいです…」
賢者「素直でよろしい」ポン
賢者「じゃあ早速明日から行けるようにしたげる」
勇者「ありがとうございます」
賢者「少しでも勉強して慣れておこうか」
勇者「はい!!」
214 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/23(月) 23:55:17.56 ID:h/Pl3Tvo0
ー次の日ー
勇者「え、1人で…ですか…」
賢者「一緒に行ってあげたいところだけど忙しくてね」
勇者「まぁ、場所は覚えましたけど」
勇者「ちょっと不安です…」
勇者「異世界の学校なんて初めてで…」
賢者「そんな変わったもんじゃないよ」
賢者「力を抜いていけば大丈夫だって」
賢者「あんたはかなりできる子だ」
勇者「そ…そうですか?」
賢者「まぁ行ってみたら分かるっしょ!!」バシバシ
勇者「いたっ、適当ですね…」
賢者「にしし、んじゃいってら〜」
勇者「もぉ…いってきます」テクテク
勇者(でも、的確なアドバイスはくれてるんだよね)
215 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/24(火) 00:19:41.69 ID:jXkzHY/M0
ー学校 校庭ー
勇者「あっちと違ってすごい広い…」
勇者「こんな所で過ごすんだ…うち」
勇者「まずは職員室っていう部屋に行けって言われたけど…」
勇者「どこの建物にそこがあるかも分からないや」
勇者「誰かに聞いてみようかな」
「ほれぇ!!全裸になって走ってこいやぁ!!」
ドガッ!!ゲシッ!!
勇者「?」
「テメェは俺のおもちゃだろうが!!」
ドスッ!!ボゴッ!!
勇者「…」テクテク
不良「やれっつってんだろ!!」グイッ
生徒「うぐっ」ズルズル
勇者「やめなさい!!」
不良「あー?誰だあんた?」
勇者「彼から手を離しなさい!!嫌がってるでしょ!!」
不良「じゃれてるだけだよ、なぁ?」グイ
生徒「は、はぃ…」ガクガク
勇者「…」
216 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/24(火) 00:58:07.49 ID:jXkzHY/M0
不良「ほれ、分かったらどっかいけよ」
グイッ
生徒「あっ」
勇者「全然分からないね」
勇者「じゃれてるのに彼が何故怯えているかが」
勇者「それに殴っていたでしょ?痣ついてるし」
不良「っぜぇな…」
不良「ソイツは今から罰ゲームで全裸で学校中走るんだよ」
勇者「そうなの?」
生徒「ぅ…」
不良「だよなぁ?」ギロリ
生徒「は…」
勇者「君を信じてる」
生徒「!?」
勇者「真実を話して」
生徒「ボクは…」
生徒「無理矢理…やらされようと…してました…」
不良「テメェ!?」ダッ
ガシッ
勇者「やっぱり一方的にやらされていたんだね」
勇者「君の勇気はちゃんと見たよ」ニコ
生徒「ぁ…」
勇者「あとはまかせて」キッ
217 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/24(火) 01:04:38.63 ID:jXkzHY/M0
不良「女の癖に俺様に勝てると思ってるのかぁ?」
勇者「余裕」
不良「んだとぉ!?」
不良「俺様はなぁ!!この界隈じゃ誰もが裸足で逃げ出すほどの男なんだぜ」
不良「いわゆる最強の男ってヤツよぉ!!」
勇者「そんなの知らないわよ」
勇者「強き者が弱き者を貶める行為してる癖にえらそうにしすぎよ」
勇者「ばーか」
不良「…どうやら死ぬほど辛い目に合いたいようだな」プルプル
勇者「悪いけど一瞬で終わるわよ?」
不良「終わるのはテメェだよ!!」ガッ
不良「エロい体してやがるし、かわいがってやるよ」ムニ
勇者「ちょっ!!男ってどの世界も同じよね…」ハァ
生徒「やめ…」
ドスッ!!
ドサッ
勇者「だから言ったじゃない、一瞬で終わるって」
不良「──」ピクッピクッ
生徒「何したか見えなかった…」ガタガタ
勇者「結局、知らない人に揉まれた…」ズーン
勇者「さて…ねぇ職員室ってどこにあるの?」
勇者「できたら案内してほしいんだけど」
生徒「は、はい…」
生徒「こ、こっちです…」トコトコ
218 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/24(火) 22:03:07.39 ID:jXkzHY/M0
不良「う…」
不良「あのアマ…何しやがった…」
不良「絶対犯しつくしてやるぞ…」
不良「しょうがねぇ…親父ん所のヤツ借りるか…」ピッピッピ
プルルルルル
ガチャ
不良「俺だ、ちょっと組のヤツ数人貸してくれねぇか?」
『あー、全員出られないってさ』
不良「誰だ…?」
『1人なら今からすぐ行けるけど?』
不良「はぁ?」
『なんて、もう後ろにいるんだけどね』
不良「!?」クルッ
賢者「来てあげたよ」
不良(俺、確か組の一人の携帯に電話したよな?)
不良「誰だ、ねぇちゃんは…」
賢者「賢者さん」
不良「名前じゃねぇよ!?何でうちの組の携帯持ってるんだよ!!」
賢者「理由話したら『どうぞお使いくだせぇ』って」
賢者「それにあんたはあくまであの組の親分さんの息子だろう」
賢者「うちの組とか生意気言っちゃってぇ」ヘラヘラ
不良「マジで何者なんだあんたは!?」
賢者「親分さんに頼まれちゃってさ」
賢者「息子がやりたい放題で困ってるってさ」
賢者「『教育』してくれってお願いされたんだわ」
不良「何で見知らぬ女にそんな事されないといけねぇんだよ」
不良「悪いがあんたに俺様は止められねぇぜ?」
不良「俺の女になるなら手は出さねぇがな」ニヤリ
賢者「あーこりゃダメだわ」
不良「あん?」
219 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/24(火) 22:29:08.82 ID:jXkzHY/M0
賢者「私をなめるな小僧」ゴゴゴゴゴ
不良「!?」
賢者「私はここでは『生きた魔女』と言われている」
賢者「あの組にだって制裁した事がある」
不良「で、でたらめ言うんじゃねぇ…ぞぉっ!?」
ドォォォォォン!!
賢者「ちっ…当らなかったか」ブンッ
不良「ま…ほう…?」
賢者「だから『魔女』だって言ってるだろう」
賢者「あんた程度なら一発で蒸発させられるぞ」シュッ
ボヒュッ
不良「大木が…消し炭に…」
賢者「次はあんたがそうなる」ゴォォォッ!!
賢者「ついでにうちのおっぱいちゃんに触れた罰も与えるぞ」
不良「ひっ!?」
賢者「消えな」ボッ!!
不良「や、やめてください!?すいません!!すいません!!」ペコペコペコ
賢者「謝るなら最初から考えて行動すりゃいいじゃない」シュウ
賢者「これから反省してきちんと生きるんだね」
賢者「じゃないとまた私が現れるよ」
賢者「どこにいても来るから、そのつもりで…」テクテク
220 :
◆e5RobaASduyx :2013/12/24(火) 22:50:52.34 ID:jXkzHY/M0
不良「分かりました…なーんて…なっ!!」ダッ
賢者「そぉいっ!!」
バシーンッ!!
不良「ぐほっ」ドサッ
賢者「不意打ち狙うとか本気で腐ってるね」
賢者「やっぱり殺す」カッ
不良「いやぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ゴォォォォォォォォォォ!!
不良「ぁ」ジョロロ…
賢者「残念、それは私が作り出した幻だ」
賢者「次こそ本当に手ぇ出したら殺すから」ニッコリ
不良「…」
賢者「殺すから」ニッコリ
不良「はぃ…もう…手を出しません…」
賢者「マジで生き方変えろ、あんた」
賢者「でないと私に殺されるよ」
賢者「じゃ…」テクテク
不良「…」キュン