魔王「死に逝くものこそ美しい」女勇者「その通りだ」
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Part11
393 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:47:16.74 ID:+WYJqF+No
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《 数日後 勇者の家 》
魔王「1010110000101010……やはりか、間に合わぬ」
世界の行く末を見通す、否、正確には見通すことが出来ない。
あの女が死ねば、直ちに世界は終末の時を迎える。
帳がかかったようにその先が見えぬ、もしくはその帳のような闇こそがこの世界の結末である。
世界は、巡る命はあと数刻もせぬうちに潰えることとなる。
即ち、それがアヤツの寿命である。
魔王「……時間であるか」
術式を中断し、小屋に入る。
大した広さでもない、質素なつくりの家であるが、少しずつ増築したのであろうこの家にも寝室はある。
断りを入れず入室する我を疎んじてあの女が設けたものだ。
394 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:48:01.50 ID:+WYJqF+No
しかし我が向かうはその寝室ではない。
ここ数日で立ち入るようになった台所である。
魔王「ふむ、消し炭にするのであれば容易いことであるが、この火加減を覚えるに、この我がここまで時間を要するとはな」
我の目の先、手鍋で煮込まれるのは『ミルク粥』なるもの。
ヨミの食事を我が手ずから用意するため覚えた唯一の料理である。
気まぐれに我も食してみたことがあったが、その味は素朴ながらも溶け込むような味わいであった。
魔王「入るぞ」
ミルク粥を注いだ器を持ち、勇者が寝室を用意した後にするようになった断りをいれ、寝室に入る。
395 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:49:34.86 ID:+WYJqF+No
そこには寝台で勇者が横たわっている。
普段の凛然とした様子は見る限りもなく、見るからに弱っている。
苦痛を感じていないのは幸いか、否、我にはそれしか出来なかった。
勇者「どう、だった?」
魔王「ふむ、芳しくは無い。それより食らうが良い、我、手ずからの一品である、恐れ多いであろう」
勇者「そう……ありがとう、いただきます」
《塵化》で即死しなかったのは、この女が受けた恩恵の賜物であろう。
しかし限度がある、呪文の効果は刻一刻と勇者の体を蝕んでいる。
最早、たたかう事も相成らぬ、死を待つのみ、後僅かな時の後、この女は塵と消える。
我にはそれが言えなかった。
396 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:50:31.92 ID:+WYJqF+No
魔王「…………」
勇者「……おいしい」
魔王「体力をつけるのだ」
勇者「それは、私が死ねば世界が終わるから?」
魔王「……我を怒らせてどうするつもりだ?」
勇者「なんでもない……冗談よ」
魔王「冗談だと?……何故、あのような真似をした?」
勇者「…………」
魔王「答えよ、この世界の、貴様の、ヨミの、そして我自身の滅びも関わっているのだ」
勇者「…………私の」
魔王「貴様の?」
397 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:51:42.98 ID:+WYJqF+No
勇者「ワガママ」
魔王「なんだと?」
勇者「多分、あそこで貴方を殺していたら、私はきっと死にたくなる」
魔王「何を言う、貴様は何としてでも生き抜くのではなかったか」
勇者「そうね、そして……『それでも悩む』の、それが人間、そして魔族も」
魔王「我等が眷属はそのような愚かな真似はしない」
勇者「そう?では私も貴方に、何故あんな事をしたか聴いてもいいの?」
魔王「…………チッ」
勇者「貴方は自分が生き残っても、世界が滅んだのであれば死にたくなる。だからあんな事をした」
398 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:52:31.45 ID:+WYJqF+No
魔王「馬鹿な、貴様我をなんだと」
勇者「大切な人」
魔王「何?」
勇者「追放された私を迎え入れてくれて、食事を共にしてくれて、一緒に祭りを楽しんで、私が生きることを望んでくれた大切な人」
魔王「……ただの結果である」
勇者「初めは解らなかった、むしろ嫌なヤツだと思っていた」
魔王「当然である、己と我の立場を考えてみよ」
勇者「そんなものが私に関係ないことは知っているはず」
魔王「む……」
勇者「けど、話していくうち、そうじゃないって解った。孤独な人、けど、自分から変わろうとした勇気のある人、追放されて、逃げた私とは違う」
399 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:53:20.59 ID:+WYJqF+No
魔王「逃げることも戦うことの一つだ。出来ぬものを愚者と言う」
勇者「そう、貴方はそんなことが言えるほどに変わった、気付いてなかったの?」
魔王「……フン」
勇者「そう言ってくれたのは嬉しい、けど、やっぱり逃げたことには違いないわ。私は宿命に、この力から逃げたの」
この勇者が弱音を吐いたのは初めて見た。
恩恵の力が発現せぬほどに弱っているのか、いつもの草花は見えない。
その姿が痛ましい。
勇者「貴方は私の憧れ、だから大切な人よ」
魔王「……そうか」
400 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:54:35.71 ID:+WYJqF+No
勇者「ゴホッ!ゴホッ、ゴホッ!」
魔王「喋り過ぎたか、もう良い、横になるが良い」
勇者「ゴホッ!……フフッ」
魔王「何を笑う?」
勇者「今日の、最近の貴方は少し変、けど……」
魔王「…………」
勇者「とても優しい、その方が良いと思う」
魔王「馬鹿を申すな、我は魔王なるぞ」
勇者「そうね、いつもハラペコで、甘いモノが大好きで、素直じゃない、そして優しい魔王様」
魔王「……そうか」
401 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:55:20.27 ID:+WYJqF+No
勇者「ねえ」
魔王「なんだ?」
勇者「なんでもない」
魔王「そうか」
勇者「そうね」
魔王「…………死ぬな」
勇者「…………死にたくないよ」
魔王「貴様はこの世界の希望であろう」
勇者「そうらしいわね」
魔王「ならば死ぬな、生きよ」
402 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:57:23.80 ID:+WYJqF+No
勇者「世界の為とか……そんなこと考えたことは無い」
魔王「なんだと?」
勇者「私は、私の為に生きている。どんな生き物もそれは変わらない。人間だけが、それを歪めている」
魔王「何を申すか、貴様、己が何をしたか解って言っておるのか」
勇者「解っているわ」
魔王「否である、では何故貴様はここで死のうとしている」
勇者「貴方が生きていることが、私に必要だったから」
魔王「な…………」
勇者「私は貴方に恋をしているのだろうか?」
魔王「知らん、が、我も一度はそうかと思った」
勇者「…………あの祭りの時?」
魔王「そうだ、だが違った、それは我等の有り様があまりにも違いすぎるからであろう」
403 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:58:25.14 ID:+WYJqF+No
勇者「そう」
魔王「そうだ」
勇者「なら、私は」
魔王「なんだ?」
勇者「次に産まれるときは、魔族になりたいかもしれない」
魔王「奇遇であるな、我とて……」
勇者「知ってるわ」
魔王「なんだと?」
勇者「貴方が生命に、世界に恋をしていたことは知っていた」
魔王「…………」
勇者「そして今はそれを隠さない貴方を、やはり私は好ましいと思う」
魔王「…………死ぬな」
勇者「……死にたくない」
404 :
>>1 :2014/05/24(土) 22:59:13.27 ID:+WYJqF+No
魔王「我には貴様が必要である、世界の希望とならぬとも構わぬ、我の一人の希望となれ」
勇者「それは……」
魔王「我は貴様等が憎かった、嫉んでいた。貴様等、勇者の眼に宿るその炎、『生きることを決意した証』を心底忌み嫌っていた」
勇者「…………」
魔王「やがて恋焦がれた、我もああでありたいと、貴様等と一つになりたいと、口では言わず、心も閉ざした、だが結果はこの通りである。生娘のように貴様等を想い、身を投げ出してもそれでよいと、そうとすら思えた」
魔王「しかし、我は所詮『役割』に振り回された操り人形である、運命に抗い続ける貴様等ほど強くなかったのだ」
魔王「滅びを迎えようとしてるのに……我には、『そういうものだ』と、諦めしか浮かばぬのだ。生きよ、そして我を導け、この世界で、我は生きていけぬ」
405 :
>>1 :2014/05/24(土) 23:00:42.90 ID:+WYJqF+No
勇者「……戦って」
魔王「何だと?」
勇者「戦うの」
魔王「戦うだと?何と戦うというのだ?滅びは一方的にやってくる、世界の在り方が、無へと変ずるのだぞ?」
勇者「私が亜空間でみた『0』と『1』に関係のあること?」
魔王「そうだ、そしてそれすら消える、誰も、何も知覚できない世界だ」
勇者「でも貴方には出来ることがあるはず」
魔王「我に出来ることなどたかが知れておる、多少ならば干渉できると、いつかそう言ったであろう」
勇者「でもそれは貴方の手に武器が握られているということ」
魔王「我には……我には……」
406 :
>>1 :2014/05/24(土) 23:02:29.19 ID:+WYJqF+No
勇者「世界が消えてなくなるなら、貴方が創りなおせばいい」
魔王「貴様、我に神になれというのか?」
勇者「神様よりすごい人になるの」
魔王「そのような理はない、そしてそれすら神の手の内である」
勇者「そんなことは無い、だとしてもその人たちはこの世界の滅びを願っているわけが無い」
魔王「ならば何故こんなに我は苦しい?それは神共が我ののたうつ様をみて愉悦に浸っているからであろう?」
勇者「いいえ、戦って乗り越えることが、例え背を見せても抗い続けることが、生きることがどれだけ美しいかを知っている人達、だからこそ、その人たちは私達を見て満たされる」
407 :
>>1 :2014/05/24(土) 23:03:30.77 ID:+WYJqF+No
魔王「制御された世界をか?無益なり、そして貴様等はなんとする?神の意図の元、箱庭で家畜同然に生きると申すか?それが神共が願う幸福と申すか」
勇者「本当にそう思っているの?」
魔王「何……?」
勇者「この星の全ての生き物が、神様の思い通りに動いているなんて本当にそう思っているの?」
魔王「事実であろう」
勇者「そうは思わない。私達は抗い、進化を続けた、その全てが意図の基につくられたなんてそれこそ無意味、箱庭遊びと同じよ」
魔王「しかし」
勇者「神様は自分の中の何かを満たしたいからこの世界を創った。そう言ったのは貴方。そして結果の知れた遊戯を楽しむ人はいない」
魔王「妄言である」
408 :
>>1 :2014/05/24(土) 23:04:02.84 ID:+WYJqF+No
勇者「土や水にどれだけの小さな命があるか、どんな関係を結んでいるかなんて、きっと神様だって目を廻すくらいの規模。もしかしたら知らない存在だっているかもしれない」
魔王「左様なことがわかるものか」
勇者「貴方だって魔王なのに、魔族の事で知らないことがたくさんあったじゃないか。同じこと、私達は自分の意思で、自分達の為に生きている」
魔王「む……」
勇者「だからきっとなんとか出来るはず、世界の全てが神様の思い通りになっているなんておかしいこと」
魔王「我に……左様なことが……」
409 :
>>1 :2014/05/24(土) 23:05:55.38 ID:+WYJqF+No
勇者「私の眼に炎が宿っていると、『生きることを決意した証』が燃えていると貴方は言った、私には、貴方の眼にもそれが宿っているのが見える」
魔王「……我にもだと?」
勇者「静かな、でも赤い炎より更に熱い蒼の炎」
勇者「戦うの、抗って、最後まで、血の一滴まで」
勇者「私達はみんな、戦士、そして勇者だ」
勇者「それが世界中にいるんだ」
勇者「神様にだって敗けるものか」
410 :
>>1 :2014/05/24(土) 23:10:35.67 ID:+WYJqF+No
今日はここまで。まさかここまで長くなるとは、>>67の頃には明日か明後日とか言ってたのに。
いつもレスありがとうございます。最後まで頑張る。
411 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/24(土) 23:14:13.57 ID:ZYPzYnyAO
乙乙
待ってるよ
412 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/25(日) 00:33:29.42 ID:OxTtORIS0
なんか…こう…胸が熱くなる展開
続き待ってます
413 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/25(日) 00:39:39.95 ID:vBzhSWJuo
乙
続きが気になりますな
414 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/25(日) 02:41:42.15 ID:VlhapCFv0
乙
415 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/25(日) 05:26:00.46 ID:Xtv67XJs0
涙が出て来た
416 :
>>1 :2014/05/25(日) 08:47:43.39 ID:sLqpJOqRo
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「フン、貴様のその大言壮語も聴き飽きたわ」
勇者「聞き飽きるくらい貴方は私に怒られている。きっと貴方は尻にしかれるタイプ」
魔王「馬鹿を申すな」
勇者「ヨミにも頭があがらない」
魔王「ヨミは我の下僕である、左様なことがあってなるものか」
勇者「でも貴方は、ヨミに食事を用意し、扉を開けて待ち、そうしてたまに撫でることが出来る」
魔王「む……」
勇者「やっぱり尻にしかれるタイプ」
魔王「婦女子が尻、尻と連呼する出ない、慎みを知れ」
417 :
>>1 :2014/05/25(日) 08:48:15.93 ID:sLqpJOqRo
勇者「人の胸の事を言う貴方に言われたくない」
魔王「む?やはり貴様」
勇者「死ね」
魔王「このタイミングでそれは止めよ」
勇者「そうね、文字通り、洒落にならない」
魔王「そして我は冗談が好かぬ」
勇者「ねえ……」
魔王「なんだ」
勇者「話をしよう、もっと、もっと、たくさん、私と貴方が会う前の話も」
魔王「……いいだろう」
勇者「たくさん、たくさん話をしよう……」
418 :
>>1 :2014/05/25(日) 08:49:01.26 ID:sLqpJOqRo
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魔王「なんと、そんなことがあるものか」
勇者「いいえ、残念ながらそうなの、刈りいれの時期を併せないと、一番遅い収穫時期の米は猪に狙われる、だから収穫時期が同じくらいのものにしないといけない」
魔王「獣王に話をつけるべきであったな」
勇者「フフッ、でもあの人たちも闘争をしている、そんなことは出来ない」
魔王「しかし我はその米を食してみたい、冷えても旨いとは摩訶不思議である」
勇者「そう、『サン・ライト』は至高の品種の一つ、私も長らく食べていない」
魔王「全てそれにすれば良い」
勇者「作物が病気にかかれば村は全滅する、だから色んな品種を植えるの」
魔王「成程……」
419 :
>>1 :2014/05/25(日) 08:49:45.03 ID:sLqpJOqRo
勇者「…………ねえ」
魔王「…………なんだ?」
勇者「……もう、だめみたい」
魔王「……そうか」
勇者「……そうね」
魔王「悔いはないか?」
勇者「悔しい、わ」
魔王「そうか、言え、叶えてやろう」
420 :
>>1 :2014/05/25(日) 08:51:12.56 ID:sLqpJOqRo
魔王「貴様を追放した人間を滅ぼすも、恩恵を与えた神を煉獄に投げ込むも我であれば容易いことぞ」
勇者「そんなの、いらない……」
魔王「ではなにを欲する?言うが良い」
勇者「…………赤ちゃんが、抱きたかったな……」
魔王「……そうか」
魔王「では、我の子を孕むがよい」
421 :
>>1 :2014/05/25(日) 08:52:43.94 ID:sLqpJOqRo
魔王「勇者である貴様を母体とした我の子である、この星、最強の存在となるであろう」
魔王「ふむ、そういえば貴様等は子をなせば乳を出すようになるそうではないか」
魔王「丁度良いではないか、さすればその貧相な胸も多少は膨れるのであろう」
魔王「…………」
魔王「……何故、いつものように『死ね』と言わぬ」
魔王「そこは言わねばならぬであろう」
魔王「…………」
魔王「…………忌々しい神々よ、貴様等の刺客は功をなしたぞ」
魔王「我は今ほど、自らの滅びを望んだことは無い」
魔王「誇るが良い」
422 :
>>1 :2014/05/25(日) 08:56:20.35 ID:sLqpJOqRo
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最後の勇者『お前には、一生わからんだろう……』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最後に産まれた勇者の末期の言葉、今ならあの者が何故あのような行動をとったのかが解る。
これは衝動であるとも言える、それは原初の欲求なのだ。
物言わぬ女の唇に、この時にあっては、あの祭りの時のように何の逡巡もなく、ためらいもなく、ただ口を重ねた。そうするべきであると感じた。
万が望む絆である。
魔王「理解したとも……認めよう」
直後、『0』と『1』に分解される女の亡骸。
文字通り『塵』となるように消えて失せた。
消えたのだ、もう、あれはいないのだ。
423 :
>>1 :2014/05/25(日) 08:57:19.49 ID:sLqpJOqRo
悲嘆はある、心臓を雁字搦めにされたような痛苦も。
しかし、我の体は動く。まだ戦える。
『しんでなければ』戦える。
勇者とはそういうものだ。
魔王「勇者達よ、生きることを、戦うことを決意した、猛々しく、雄雄しい真の星の子達よ」
魔王「認めよう」
魔王「この魔王の敗北であると」
魔王「そしてこの『我』が、貴様等の物語をありのまま語ろう」
魔王「『粛々と滅びを迎え入れるなど虫でもしない』」
魔王「そうであるな?……勇者共よ」
424 :
>>1 :2014/05/25(日) 08:57:50.49 ID:sLqpJOqRo
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おきのどくですが ぼうけんのしょ 2ばんは きえてしまいました。
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425 :
>>1 :2014/05/25(日) 08:58:16.32 ID:sLqpJOqRo
一回キリです。今日はゆっくり投下。
426 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/25(日) 09:02:35.79 ID:wRn6GtzAO
一旦乙です
ネコ飼ったらヨミって名前つける
427 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/25(日) 10:21:04.32 ID:e3DYgAWDO
乙
白昼堂々ガチ泣きしてるぞ続き待機