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魔王「死に逝くものこそ美しい」女勇者「その通りだ」
Part1

魔王「死に逝くものこそ美しい」女勇者「その通りだ」
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1 :>>1 :2014/05/05(月) 16:57:45.51 ID:NkxOGtWXo
まずい……
強すぎるな……
強すぎる……今回の魔王……
破壊神の創った勇者ですら全く歯が立たないか……
神が創りだせる勇者は一柱につき一人……
後、残っているのは……
生命の……豊穣の……
ダメだな……
ああ、ダメだ……アイツはまるで戦えない……
この星は終わり……
我々は大いなる存在に……
ああ、見捨てられた……
見ろ、ただの少女だ……

2 :>>1 :2014/05/05(月) 16:59:15.07 ID:NkxOGtWXo
《 魔王城 》
魔王「つまらない」
従者「は、それではなにか余興を……」
魔王「此度の勇者も相手にならんかった」
従者「魔王様御自らとあっては……」
魔王「神造兵器も浄化の雷もああまで温いとは」
従者「破壊神自らの品のようですが魔王様の前にはいかほどにも無かったという事でしょう」
魔王「わかりきったことを言うな、不愉快だ」
従者「申し訳ございません」
魔王「後は、どの神が造った勇者が残っていた?」
従者「あらかた平らげたものと思いますれば……」

3 :>>1 :2014/05/05(月) 17:00:00.19 ID:NkxOGtWXo
魔王「維持の神の勇者はどうした」
従者「記憶の書なる異次元の書に己を書き写し、何度でも蘇る勇者ですか?確か、その書ごと消し飛ばしたものと」
魔王「『お気の毒ですが』、と言うヤツだな、あの絶望の表情は少し面白い」
従者「申し訳ございません、意味がわかりかねます」
魔王「創造の神はどうだった?」
従者「事象と空間に干渉し、何処にでも何時でも現れる勇者でしたか?確か、魔王様の魔力によって異次元に永久の幽閉を受けているはずですが」
魔王「『バグ』、と言うヤツだな、あの呆けた表情は少し面白い」
従者「虫の事でございましょうか?意味がわかりかねます」

4 :>>1 :2014/05/05(月) 17:00:41.36 ID:NkxOGtWXo
魔王「ただ壊すだけの破壊神のヤツもなぁ……」
従者「まさか自分ごと吹き飛ぶとは思いませなんだな」
魔王「『本体の方が』壊れたのであろう、あの憤怒の表情は少し面白い」
従者「申し訳ございません、先程から意味がわかりかねます」
魔王「なに、一つ外の世界から物を見ているだけのこと」
従者「成程、最早魔王様は神をも凌ぐ」
魔王「だが神々はまだいるであろう?そやつらの造った勇者はどうした?」
従者「他は末端の神々でありますならば……されど、ほとんどが死滅している様子」
魔王「つまらない」
従者「は、それではなにか余興を……」
魔王「もう、この星は滅ぼすか……」
従者「如何様にも」

5 :>>1 :2014/05/05(月) 17:02:04.22 ID:NkxOGtWXo
勇者だーっ!勇者が出たぞーっ!!
従者「なんと」
魔王「ほう、少し面白くなった」
従者「所詮末端の神が造った勇者、私が……」
魔王「ならぬ、最早貴重となった玩具だ、我の物だ」
従者「御意のままに」
***********
勇者「…………」
謁見の間の大扉を抜け悠然と歩いてくる女を認め、自分の眼が見開かれるのを自覚する。魔王たる自分が、これは驚いていると言うのか。
成程、これまでの勇者とは明らかに違う。

6 :>>1 :2014/05/05(月) 17:02:55.08 ID:NkxOGtWXo
勇者が纏っているはずの神器は無い。剣すら佩いていない。
腕の一振りで周囲を更地にする武威もなく。
瘴気ににも似た圧倒的な魔力も無い。
艱難辛苦を共に乗り越えた絆もなく。
魔王の前に立つものとしては無防備同然の有様だった。
これではただの女だ。
城内の僅かな光を反射し陽光のように輝く金髪。
華奢な体格。まだ幼さを残すあどけない容貌。
人にしては、まあ見られる器量だ、だがそんなことがこの魔王の前に何の意味があるというのか。
魔王「こんにちは、勇者殿、私がこの城の主だ」
しかしこの者は勇者だとわかる。

7 :>>1 :2014/05/05(月) 17:03:46.61 ID:NkxOGtWXo
魔力で造られた石床から生えるはずの無い草花が際限なく生えては枯れる。女が歩みを進める先から生えては枯れる。
『生命』、これがこの勇者が神から受けた恩恵。そして
勇者「……こんにちは」
目に称えた忌々しい炎、敵が万軍であろうと、四肢が千切れようと戦うことを選んだ者の瞳。
恐怖を知らないわけではない、恐怖を乗り越えた者の顔、『英雄』でなく、『勇者』であるその本質。そしてだからこそ。
魔王「滅ぼすのが楽しみだ」

8 :>>1 :2014/05/05(月) 17:04:22.23 ID:NkxOGtWXo
勇者「いきなりね」
魔王「貴様の前の勇者共があまりにも不甲斐無くてな、この城にあっては余興がたらぬのだ」
勇者「……? 滅ぼせば満足するの?」
魔王「貴様次第だ、精々楽しませて……」
勇者「私は許可をもらいに来ただけなのだけれど」
魔王「……何?」
勇者「許可」
魔王「……なんのだ」
勇者「移住の許可、貴方の土地に住みたいと言っているの」
魔王「なんだと?どういうことだ?」
勇者「言葉の通り」

9 :>>1 :2014/05/05(月) 17:05:19.73 ID:NkxOGtWXo
魔王「勇者が?我が領域に住まうと言うのか?使命はどうした?」
勇者「さっきから勇者って何?」
魔王「神から啓示を受けたであろう、恩恵を下に我を滅ぼせと」
勇者「神なら会った、『好きに生きろ』って言われた」
魔王「人間どもの期待を受け、旅立ったのではないのか?」
勇者「……された」
魔王「なんだと?」
勇者「……追放されたのよ」
魔王「……なんだと?」
勇者「……フフッ」
魔王「なにが可笑しい?」
勇者「貴方、さっきからそればっかり」

10 :>>1 :2014/05/05(月) 17:06:47.93 ID:NkxOGtWXo
魔王「……では貴様は勇者では無いのか?それどころか人から忌み嫌われ、疎まれ、追放されたのか?」
勇者「大体その通り」
魔王「それで、我が領域に移住しようと?人類の希望ではないのか?その力は超常のものであろう」
勇者「足元から草花が生えること?」
魔王「そうだ、それを御して戦うのではないか?」
勇者「それだけじゃない、私が触った金属は全て錆て朽ちる、衣服も普通のものではあっという間に消えてなくなる。確かにこれは神様からもらったもの」
魔王「ほう、ならば命在るものに触れれば……」
勇者「……意識のあるものはおかしくなっちゃう。植物は平気みたいだけど」
魔王「おもしろい、それで追放されたというわけだ」
勇者「そうよ、でも神様が言ったの、力の使い方を学べば、生かすことも殺すことも自由にできるって」

11 :>>1 :2014/05/05(月) 17:07:29.18 ID:NkxOGtWXo
魔王「…………」
従者「魔王様、なりませぬ、この者を生かしておけば……」
魔王「我を討つというのか?」
従者「いえ、決してそのようなことは、しかし、城内の者が既に……それに万に、いえ、億に一つ魔王様に届くことがあれば」
魔王「……いいだろう」
従者「魔王様!?」
勇者「ありがとう」
魔王「好きな場所を使え。精々のたうって生きるがいい」
勇者「それでいい」
魔王「……しかし解せんな?」
勇者「なにが?」

12 :>>1 :2014/05/05(月) 17:08:02.80 ID:NkxOGtWXo
魔王「何ゆえもがき生きるのか?」
勇者「…………」
魔王「死に逝くものこそ美しい、そうは思わんか?」
勇者「……その通りだ」
絶望している表情ではない。
本気で同意している。
従者や他の配下は『殺せ』と進言してきたがそれを無視した。
他の勇者とは違うこの女。
生かしておいても自信が退屈であることは変わらぬが、何も持たぬこの女が何故勇者の資格を持つのか、
それに少し興味が湧いた。ただそれだけの事。
勇者は間もなく去った。

13 :>>1 :2014/05/05(月) 17:09:19.85 ID:NkxOGtWXo
《一年後 魔王城 》
魔王「つまらない」
従者「は、それではなにか余興を……」
魔王「此度の勇者も相手にならんかった」
従者「魔王様御自らとあっては……」
魔王「飼育した魔獣を異次元から召喚する勇者か、中々に巧緻な者であったが」
従者「魔獣が住まう異次元そのものを『空』にして固定してしまわれるとは……残酷な方です」
魔王「……勇者といえば、あの者はどうなった?」
従者「あの者……ああ、一年前の『生命』の恩恵を受けた勇者でございますね?」

14 :>>1 :2014/05/05(月) 17:09:48.58 ID:NkxOGtWXo
魔王「そうだ、死んだか?」
従者「いえ……『捨て置け』と言われたので放置してございます」
魔王「すぐに力の使い方を覚え、挑みに来ると思ったのだが」
従者「期待外れならば私が滅ぼして……」
魔王「よい、我が行ってみよう」
従者「魔王様御自ら?お止めください」
魔王「退屈なのだ、そのついでに一国滅ぼしてくる」
従者「……くれぐれもお気をつけて」

15 :>>1 :2014/05/05(月) 17:10:44.24 ID:NkxOGtWXo
《 勇者の土地 》
日差しは強く、草木は萌え、そういえば今は春だったかと改めて認識する。
人の手の及ばぬ魔王の領域では草木も動物も原初のままであり、一度暗がりに進めば魔獣が闊歩する死の世界。
しかしここは、比較的弱者でも住まうには容易なのであろう。
妖精や低級の魔獣が身を寄せ合う泉より流れる川のほとり、屋根が無いところには等しく日が当たるのは、この死の領域においても同じこと。
そんな中、勇者は珍妙な金属製の機械を手に持ち、雑草が多い茂る平地を右往左往していた。
魔王「何をしておる?」
勇者「……ま「ギュオオオオオオォォォンッッ!!!」る……」

16 :>>1 :2014/05/05(月) 17:11:46.58 ID:NkxOGtWXo
魔王「……何をしているかと聞いている」
勇者「みて「ギュオオオオオオォォォンッッ!!!」をし「ギュオオオオオオォォォンッッ!!!」」
魔王「まずはその耳障りな機械を止めよ」
勇者「え?「ギュオオオオオオォォォンッッ!!!」ない」
魔王「 止 め よ ッ ! と申しておるッ!!」
イイイィィン……
魔王「……ようやく止まったか、何をしておる?その機械はなんだ?」

17 :>>1 :2014/05/05(月) 17:12:56.42 ID:NkxOGtWXo
勇者「見ての通り草刈、そしてこの……機械というの?これは『草刈機』……と言うらしい」
魔王「ふむ、燃える水の力で機械を動かし、この刃を回転させるのか、中々面白い武器だ」
勇者「武器ではない」
魔王「どうでもよい、それよりこの機械は誰の手のものだ」
勇者「貴方の配下の金属でできたゴーレムみたいな人に造ってもらった」
魔王「なんだと?」
勇者「私は普通の草刈鎌、それも私が触れても朽ちないような金属を使ったものが欲しいと言った」
忘れていた、この者が触った金属は尽く錆びて朽ちるのだった。
魔王「ほう、それで?」

18 :>>1 :2014/05/05(月) 17:14:14.97 ID:NkxOGtWXo
勇者「お前にやるものは無いと言っていた」
魔王「当たり前だ、人間に施す義理は無い」
勇者「腹が立ったので、そんなモノも無いのかと挑発したら」
魔王「よこしたというのか」
勇者「そう」
魔王「情けなくなるほど不甲斐無い配下よ」
勇者「でも実際便利。あっという間に草刈が終わった。貴方は配下を誇っていい、他の農具も造ってくれたし、とてもいい人」

19 :>>1 :2014/05/05(月) 17:15:05.75 ID:NkxOGtWXo
魔王「それで?何故草など刈る?」
勇者「私の領域を示すため」
魔王「貴様の?誰に対してだ?まさか我に対してか?こんな物に意味があるとでも……」
勇者「違う、マムシや害虫に対して」
魔王「何のために?」
勇者「ここに畑を作った。冬の間はいいけど、この時期に草が生えすぎると困る。マムシや害虫がわく、作物も育ちにくい」
魔王「ならば永遠に生えなくすればよかろう、秘薬でも魔法でも、手段はいくらでもある」
勇者「貴方は馬鹿?」
魔王「なんだと?」
勇者「そんな事をすれば作物も育たなくなる。草木も害虫もマムシも全て死に絶える。私達は互いの領域を定め、共存するしかない」

20 :>>1 :2014/05/05(月) 17:15:44.83 ID:NkxOGtWXo
魔王「共存だと?」
勇者「そう、共存」
魔王「……弱者の論理だな」
共存する必要があるのは弱者であるからだ、魔王には必要の無い脆弱な考え。
そして許せぬことがある。
我が領域にて、我の配下である者が、こともあろうに弱者である人間に擦り寄ったのだ、許されざることである。

21 :>>1 :2014/05/05(月) 17:16:43.71 ID:NkxOGtWXo
《ゴーレムの領域》
機械王「魔王様、コレハ突然ノゴ来訪、イカガナサレマシタ?」
魔王「覚えが無いと申すか?貴様、何故人間に擦り寄った」
機械王「魔王様、誤解デゴザイマス」
魔王「よかろう、申し開きがあるなら申してみよ」
機械王「朽チヌ金属ガアルカト問ワレ、無イト答エレバ、我等ハ容易ク滅ビル種族ト侮ラレマスナラバ」
魔王「機械王の沽券に関わると言うのか?」
機械王「左様デス、我等ハ我等ノ『力』ヲ示シテヤッタダケ事、驚嘆シテイタコトデショウ」
魔王「確かに……しかし、貴様等に益があったわけではあるまい。貴様は挑発に乗せられたのだ間抜けめ」

22 :>>1 :2014/05/05(月) 17:17:31.43 ID:NkxOGtWXo
機械王「確カニソレハアルヤモシレマセン、シカシ我等ハ、ソノ過程デ新タナ金属ヲ造ルコトニ成功シマシタ」
魔王「ほう?オリハルコンやミスリル銀のような希少金属か?」
機械王「イエ、錆ビナイ『鉄』デゴザイマス、コレニハ、今仰ッタ希少金属ハ必要ゴザイマセン」
魔王「馬鹿な、鉄は錆びるのが道理では無いか、精錬したとしてもそれは同じこと、やがて錆びる」
機械王「別ノ金属ヲ融和サセ、新タナ金属ヲ造リダシタノデス」
魔王「合金と言うヤツか。それで、その錆びない鉄とはいかなるカラクリか」
機械王「表面ニ薄イ、別ノ種類ノ錆デ覆ウノデス、ソレデ他ノ錆ビハ寄リ付キニククナリマス。初メカラ錆ビテイルノデス、極端ニ錆ビニクイ、ト言マショウカ」

23 :>>1 :2014/05/05(月) 17:19:13.12 ID:NkxOGtWXo
魔王「馬鹿な、そんなことができるわけが」
機械王「我々モソウ思ッテオリマシタ。シカシアノ人間ガ」
………………
勇者『錆びた鉄だって鉄じゃないか、鉱物や金属を統べる人なのに、錆びない鉄すら造れないの?』
………………
機械王「……ト、コノヨウニ」
魔王「成程、そこから発想を得たわけか」
機械王「ソノ瞬間、私ニ電流ガ走リマシタ、ア、ショートシタ訳デナク」
魔王「もう良い……気に入らんな、あの人間」
この種族は人間共の領域から流れてくる酸の雨を降らせる雲に苦しめられていた。結果から言えば、その事情が一気に解決したのだった。
機械王はこう言っているものの、その風貌に似合わずにあの人間に感謝しているのであろう。

24 :>>1 :2014/05/05(月) 17:20:18.12 ID:NkxOGtWXo
あの勇者が使用していた機械の部品に多数使用されていた、金属でも植物でもない物質。あれは魔力によって生み出されたもので、衝撃には弱いが電気を通さず、軽く、多用途に絶えるが非常に希少である。
それを供していたことは許されざる裏切りである……裏切りであるが。
魔王「心を持たぬゴーレムにして情を通わせるか……これが共存とでも言いたいのか?」
ゴーレム族を滅ぼす気でいたが、その気も失せ、再び人間の農地に足が向いていた。
この一年でいくらかの作物を得る土地に開墾したのか、人間一人でしたにしてはかなりの大きさだが、それも機械王手製の農具のお陰か。
押すだけで自動で動く機械鍬が、猛烈な勢いで田畑を耕していた。

25 :>>1 :2014/05/05(月) 17:20:55.77 ID:NkxOGtWXo
魔王「何故、わざわざ育てる必要がある?野にも山にも同じような食料があるだろうに」
勇者「冬になったら死ぬね」
魔王「他から奪えばよい」
勇者「他がいなくなったら死ぬね」
魔王「む……」
勇者「幸いにも私にはこの力がある、どうやら私がいるところの土地には大地の恵みが集まるらしい」
勇者は畑になった赤い実を生らした野菜の一つを手にとり、そう言った。
人の握りこぶしより二周りほど大きいそれは、人間の領域では珍しいものなのだろうか。

26 :>>1 :2014/05/05(月) 17:35:27.39 ID:NkxOGtWXo
魔王「大地の恵み?神の力か?」
勇者「そうではない、大地に備わったもの、それを吸い上げて植物は大きくなる」
魔王「枯渇することはないのか?そのような偉大な力が我をおいて他にあるはずが」
勇者「する、けれど命が巡ることでまたそれが大地の恵みになる」
魔王「何をわけのわからぬことを」
勇者「命を終えた植物や、動物の死体、糞尿もそう、無数の命が土に返ることでまたそれが恵みになる」
魔王「ほう、少し面白い。では育てただけでは駄目なわけだな」
勇者「そうね、いずれ何も育たなくなるでしょう」

27 :>>1 :2014/05/05(月) 17:35:55.12 ID:NkxOGtWXo
魔王「少し面白い」
勇者「……あなた王様のクセにそんなことも知らないの?」
魔王「何せ知る必要が無いからな」
勇者「王様は人を統べ、正しい方向へ導くものではないの?」
魔王「貴様等の王はそうかも知れんな、役割を果たしているかどうかは別として」
勇者「…………」
魔王「教えてやろう、この世はな『そうであるか』『そうでないか』の連続で成り立っている」
勇者「突然何?」