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勇者「魔王……?」魔王「いかにも」フフン
Part5


130 :>>1:2014/01/18(土) 21:45:43.40 ID:ZQYNAlT30
仕事前に数レス投下します。

131 :>>1:2014/01/18(土) 21:46:26.79 ID:ZQYNAlT30
戦士「今ここで考えたってわからん……だから生きて帰るんだ!! そして僧侶に聞くんだ!」
勇者「あぁ…!」
戦士「すべてを相手にするな! 一点突破だ!! 正面の敵だけ凪ぎ払え!!」
勇者「ハッ! このっ! 迅雷!」ザシュッ ズバッ ゴラァッ
戦士「オオオッ!」ズグシャッ
ガンッ ガキン ズバッ ガコン バチィ ギャリッ ズスッ バチン バリバリバリ
勇者「数が……っ!!」ガキッ
戦士「弱音を吐くな……って言いたいが、これじゃキリがねぇな……っ!!」ガツッ
勇者「ぐっ…この……! 伏せろ……戦士っ……!」シュッ バチン
戦士「!!」バッ
勇者「我が刃に宿れ……雷よ……っ!」ジジジ…ジジ…バチバチバチ
勇者「雷迅…剣!!」
ズガガガガァン!
幻夢「ほう……まだそんな力が残されていたのかぇ? ウフフ♪」スゥゥ
戦士「!!」
勇者「ぐっ…………!? ハァ……ハァ……!」ガクッ
戦士 (ここへ来てから雷撃呪文の乱発……もう限界を超えてしまっているのか……なら!!) ガシャッ
戦士「うおおぉっ、弾丸! 爆走撃ィ!!」ドンッ
ゴバァァァァァッ!
戦士「よしっ、開いた! 走るぞ勇s……!!」ビクッ

132 :>>1:2014/01/18(土) 21:47:11.68 ID:ZQYNAlT30
勇者「ど、どうした、戦士!?」ハァ ハァ
戦士「……あ、が……!!」ガクガク
幻夢「逃がすと思うかぇ?」スゥ
勇者「幻夢!!」ハァ ハァ
幻夢「さぁ、聞かせておくれ。そなたの魂の叫びを……」
グボォ… ゾブッ
戦士「ぐ、ぎィ…………!!」ギチギチギチ
ドバッ ビチャッ
勇者「くっ?! せ……戦士…?!」 ビシャッ
戦士「ぎギぎ…………アぎァァ……!!」ガタガタ
幻夢「哀れよの……悲しいよの……これほどの脆い肉で魔王さまに立ち向かうなど」シクシク
幻夢「妾がそなたの苦しみを、幻へと還そうぞ……」
勇者「幻夢……貴様ァァァァ!!!!」バチッ バチッ

133 :>>1:2014/01/18(土) 21:48:39.91 ID:ZQYNAlT30
幻夢「ウフフ……♪ 心地よい、その叫び……あぁ……もっと聞かせておくれ」ゾクゾク
勇者「アァァァァァ!!」バチバチバチ…
幻夢「美しく迸る、悲しき雷よ……もう妾はイキそうじゃ……♪」
幻夢「して、どうする? 妾に当てれば仲間もろとも、よの」ウフ
勇者「ぐぐぐ……!!」バリバリバリバリ
幻夢「今度は勇者さまが、そなた自身が仲間を裏切るのかえ?」グチュグチュ
勇者「ちく……しょう……ちくしょう!!」ハァ ハァ
幻夢「さて、そろそろ勇者さまの肉を愉しませてもらおうかの?」スゥゥ
戦士「っ!」ギンッ
戦士「ふ……ぬぅ!!」ガシッ
幻夢「!?」ギチ…
戦士「は……はっは……ようやく、捕まえたぜ……化け物さんよ……っ!!」ニィィ
幻夢「な、にぃ!?」
勇者「戦士!」ハァ ハァ
戦士「無茶ばっか、してんなよ……勇者ァ……」ニヤ
勇者「……っ」ハァ ハァ

134 :>>1:2014/01/18(土) 21:49:41.20 ID:ZQYNAlT30
戦士「俺に…構ってんじゃねぇ……っ! テメェの目的は何だァ!?」
勇者「ま、魔王を……倒す、こと……!!」
戦士「そうだろう……? さっさと行けよ……クソッタレが……」ゲホッ
幻夢「の、逃さぬわ! やれぃ、妾の虜共!!」バッ
??「魔氷槍…!」キュババババッ
バシュウッ
勇者「この呪文は……!」
魔法使い「……っ」ハァ ハァ
勇者「ま、魔法使い!? 何でここに……っ」
魔法使い「あたしのことはいい……。戦士の思い、無駄にしないで……!」グイッ
戦士「いい……タイミング、だぜ……魔法使い……っ!」ニィ
勇者「クソォォ……こんな、こんなァァァァ!!」
魔法使い「こっち……早く…っ!」キィィィン
戦士「 テメェとの……旅、悪く……なかったぜ……兄弟ィ…… 」ゴブッ
勇者「戦士ィィィ!!」
魔法使い「亜空間転移呪文……発動……!」コォォォ
バシュン
戦士「へっ……やっと、行きやがった……な……ゴフッ……!」ビチャビチャ
戦士「最後まで、一緒に行けなくて……すまなかったな……」ビチャビチャビチャビチャ
幻夢「クソオオォォォ!! この死に損ないめェェェ!!」
戦士「アイツの歩みを止める奴ァ、俺が許さねぇ!! 貴様はここで俺と一緒に!! 地獄へ行くんだァァァァ!!」カッ
戦士「ハァァァァァアアアアアッ!!」ゴッ
幻夢「ギャァァァァアアアア!! ま、魔王……さまぁぁぁ……!!」
ズドォォォ…ン…
勇者「戦士ィィィィィィィィィィ!!!」

135 :>>1:2014/01/18(土) 21:51:02.16 ID:ZQYNAlT30
………
……

魔王「………………」ダラダラダラ
側近 (気軽に聞いてたらえらく重い話になってきましたね……)
勇者「魔法使いと俺の二人となってしまった後……」
魔王「待って! ストップ! たーぁいむ!!」バッババッ
勇者「どうした?」
魔王「えへ、えへへ……っ、といれで!!」
勇者「そうか……」フゥ
テトトトト
魔王 (側近?!! すんごいツラい! 聞いてられないよ!!)ボソ
側近 (しかし、今さらやめられたところでどうしようもないのでは…)ボソ
魔王 (なんかね、もうね、お前さえいなければみたいにしか聞こえないの!)シクシク
側近 (えぇ、端で聞いててもそのように感じます)
魔王「そうじゃないでしょぉが!?」ジタンダ
ドズン ビキビキビキ
側近「おおお落ち着いてください、魔王さまァァァ!!」
勇者「なんだ? トイレはいいのか? なら続きだ」ガシッ
ズルズルズル
魔王「やぁーっ! やーっ!! 側近んんん!?」
側近「せめて調査に出掛けた四天王がもどってくるまでは、頑張ってくださいませ」ヒラヒラ
魔王「ちくしょーっ! はくじょーものーっ!!」バタバタ
勇者「俺が一人の理由を聞きたがったのはお前だからな。さぁ、さぁ! さぁ!!」ケケケケ
魔王「ひーん」シクシク
………
……


136 :>>1:2014/01/18(土) 21:53:32.41 ID:ZQYNAlT30
と言うことでここまで。
次は勤務中の合間に狙います。

137 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/18(土) 22:09:00.70 ID:F//x0qet0
おつ

138 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/18(土) 22:27:49.21 ID:aToiNHKWO

勇者重すぎワロタwww
>>136
戦士のように壮絶な最期を遂げるか、魔法使いのように転移魔法唱えるハメにならないように気を付けろよwww

139 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/18(土) 22:53:33.28 ID:89zWrRX0o
戦士△!!
魔法使い、死なないでくれ!!
なんか魔王に恨みが湧いてきた

140 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/18(土) 22:57:19.72 ID:qNenFeMEo
魔王は悪くないだろ!
ババァが勝手にやったことだろ!

141 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/18(土) 23:27:10.42 ID:i5/RgchJ0
魔王かわいいな

142 :>>1:2014/01/19(日) 03:08:45.85 ID:c9KKvOth0
ほんの数レス行きます。

143 :>>1:2014/01/19(日) 03:09:28.21 ID:c9KKvOth0
北の森・はずれ
勇者「……ハァ……ハァ……」ザッザッザッザッ
魔法使い「……勇者……少し、休まないと……」テトテトテトテト
勇者「頼む……生きていてくれ……戦士……!」ハァ ハァ
魔法使い (聞いて……くれない……)シュン

144 :>>1:2014/01/19(日) 03:10:14.41 ID:c9KKvOth0
北の森・残骸跡地
勇者「うっ……うぅぅ……」ガクッ
魔法使い (戦士の……斧、だけ……)ウルウル
勇者「また……俺のせいで……っ!」ドカッ
勇者「また……仲間を護れなかった……!!」ドカッ
魔法使い「違う……戦士は、勇者を……あたしだって……」オロオロ
勇者「わかっている!!」ドガァッ
魔法使い「……っ」ビクッ
勇者「わかって……るんだ……っ……みんな、俺を護ってくれた、ことは……」グス
勇者「ちく……しょう……! ちくしょう……!!」グスグス
魔法使い「…………」スッ
ギュッ
勇者「魔法……使い…………」
魔法使い「…………」ナデナデ
勇者「うぐっ……うぁ……うわぁぁあああ……っ!!」
………
……
勇者「…………」
魔法使い「少し……落ち着いた……?」ギュゥ
勇者「……あぁ……」
魔法使い「1度……村へ戻ろ……?」
魔法使い「勇者には……休息が必要……だから……」
勇者「…………」
魔法使い「行くよ……?」
勇者「…………」
魔法使い「………」ギュッ
魔法使い「空間相転移呪文……発動……」キィィィン
バシュン

145 :>>1:2014/01/19(日) 03:11:25.29 ID:c9KKvOth0
麓の村・宿屋 一室
ギィ
魔法使い「勇者……今は眠って……」トコトコ ポス
勇者「…………」
魔法使い「……勇者……?」
勇者「……僧侶は?」
魔法使い「…………僧侶は、彼女はもう……あたしたちの元へは……帰ってこない……」
勇者「……なぜだ?」
魔法使い「…………」
勇者「なぜなんだ……教えてくれ、魔法使い……」
魔法使い「……勇者は疲れてる……今、話しても理解も納得も出来ない……」
勇者「……くっ……」ドサッ
魔法使い「体を癒して……起きたそのときに話す……」
魔法使い「だから……今は寝よ……?」
勇者「迷惑ばかり……かけて……ごめんな……」
魔法使い「……」フルフル
勇者「魔法……使い……キミは……キミ……だけは……」スゥ スゥ
魔法使い「………」
勇者「………」スゥ スゥ
魔法使い「………」モゾ
魔法使い「……勇、者…」ギュ

146 :>>1:2014/01/19(日) 03:12:17.13 ID:c9KKvOth0
………
……

魔王「ねぇ、魔法使いと一緒に寝たの?」イライラ
勇者「寝たっつーか、いつの間にか潜り込んでたんだよ」
魔王「寝たんだ」ムスッ
勇者「さっきから何だ? 仲間と何をしようがお前に関係あるのか?」
魔王「関係あるよ!」 バンッ
勇者「何でやねん!?」バシッ
側近 (お、商都の商人言葉ですか。芸達者ですね、勇者さまってば) カンシン
魔王「勇者は私に会いに来てくれたんだよね?! 何で他の女の話をするの!!」モーッ
勇者「お前が聞きたいって言ったんじゃねぇーか! それと俺はお前を倒しに来たんだ!!」
魔王「それでも! 言わなくてもいいことってあるじゃない!! バカバカバカバカ!!」ポカポカポカ
勇者「いてっ! いててっ?! 俺は悪くない! 悪くないぞぉーっ!!」
側近 (痴話喧嘩みたいで微笑ましいです。魔王さま、勇者さま) ホッコリ
魔王 (お、落ち着いて魔王。所詮、もういない人よ、いない人……) スゥー ハァー スゥー ハァー
勇者 (辛い思い出話も、こいつに話してると気が楽になる……気を使ってくれてるのか?) チラ
魔王「………?」スー ハー
勇者「ンな訳、無いか」フフ
魔王「何?///」
勇者「何でもない。続き行くぞ」
魔王「はーい」チョコン
側近 (あぁぁ…魔王さま、かわいいィィ///) ハァ ハァ

……
………

147 :>>1:2014/01/19(日) 03:13:14.42 ID:c9KKvOth0
麓の村・宿屋 一室
勇者「………」
勇者 (俺はどうしたらいい……どうすれ……)ゴロ
魔法使い「……」スヤスヤ
勇者 (……え?)
勇者 (え? え? ま、まま魔法使い!?)
魔法使い「……うにゅ……」モゾモゾ
ギュッ プニン
勇者「……っ!!」
勇者 (うおおぉっマジか!? マジなのか!? なんで魔法使いと俺が一緒に……つーか魔法使い柔けぇ!!)フワフワシテルノホォォォ!
魔法使い「……///」スヤ スヤ

148 :>>1:2014/01/19(日) 03:13:59.02 ID:c9KKvOth0
………
……

勇者「あー、ここは話さなくても良かったなー」チラ
魔王「……っ!」プクーッ
勇者 (膨れてる……)
魔王「……」トテトテ
ギュッ
勇者「なんだ?」
魔王「……っ! ……っ!」ムギュッ ムギュッ
勇者「痛い痛い、肋骨が痛ーい」グリグリ
魔王「(;゜Д゜)ロッコツ!?」ガーン
側近「ほあぁぁっ!! 魔王さまァァァァはぁぁぁん!!」ブシュウゥゥッ
魔王「……」ペタペタ
勇者「ブフッ!」
魔王「……?」クスン
勇者「……! ……!」グフッ ゲフン ゲフン
魔王 (まだこれから大きくなるもん……負けないもん……) ペタペタ
勇者 (気にしてる……!)プクク

……
………

149 :>>1:2014/01/19(日) 03:14:56.52 ID:c9KKvOth0
実際
勇者「……ん……」パチ
魔法使い「……起きた?」モゾ
勇者「…………」ゴシゴシ
魔法使い「………?」
勇者「…………」パチ
魔法使い「………///」ニコ
勇者「なぜ同じベッドに!?」ドスン ゴロゴロゴロゴロ ババッ
魔法使い「……勇者と一緒に……あたしも疲れてた……から……」ムク
勇者「そ……そうか……いや、大丈夫だから、同じベッドはやめよう。違う意味でヤバイ」ハァ ハァ
魔法使い「あたしは……勇者、なら……いいよ……///」ポッ
勇者「ゲフッ……! ゲフン、ゲフン!」
魔法使い「……///」ジーッ
勇者「魔法……使い……」
魔法使い「………ん///」スッ
勇者 (魔法使いさん? 何で目を閉じるの? 何で顔が赤いの?) グウッ
魔法使い「……///」チラ
勇者 (これ、商都で売ってた雑誌に書いてあった、女性が目を閉じたらOKサインって奴!?) グァァッ
魔法使い「……」
勇者「あかん、あかんでぇ魔法使い! 自分を大切にせなあかんでぇ!!」
魔法使い (商都弁出てる……おもしろくて……みんなで、やったね……)
勇者「そ、そうだ! 僧侶の話を聞かないと! なっ! お、俺、外に出てるから、魔法使いも準備が出来たら声をかけてくれ!」ダダダ
ガチャ バタン
魔法使い「勇者の……いくじなし……」クス
………
……
宿屋 食堂
勇者「じゃぁ、俺たちがいなかった間、僧侶に何があったか話してくれ」
魔法使い「………」コク
魔法使い「と…言っても……全部を知ってる訳じゃ……ない」
魔法使い「それに……あたしも理解出来てない……」
勇者「あぁ……なんでもいいんだ」
魔法使い「………」コクン
魔法使い「……僧侶の様子がおかしくなったのは…ある人物が、あたしたちの部屋へと訪ねてきてから……だった…」

150 :>>1:2014/01/19(日) 03:19:14.85 ID:c9KKvOth0
スコンと投下終了。
ここまでになります。

151 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/19(日) 03:27:10.22 ID:sUxhuzjQo
続きがマジで気になる…