Part13
322 :
>>1:2014/02/10(月) 16:59:41.18 ID:
/EKsl0KI0
僧侶「あの……」
魔法使い「……貴女は勇者と……どんな関係?」ガシャッ
僧侶「魔法使いさま?」
土王「………」
土王 (この子が魔法使い……) ジロジロ
魔法使い「……答えて……」キッ
土王「魔法も使えない貴女に睨まれても……怖くない」
魔法使い「……ッ!」ガシャッ
僧侶「お、お二方、こんなところで喧嘩なんか……」アセアセ
土王「ボクは……」
勇者「こ、ここだったのか!」ハァ ハァ
勇者「いやぁ探した!! 土王も言ってくれりゃいいのに! ビビったぜ、奥までいったら囚人がもうね、逃げ出してて俺をね、よってたかって」ボロボロ
土王「勇sy」
魔法使い「勇者ぁっ………」
勇者「魔法使い……良かった……無事で」ホッ
土王「……」イラッ
僧侶「……」ハラハラ
僧侶「あ、あの……私……」
勇者「僧侶?! ……このバカ!」
僧侶「ひっ」ウル
勇者「……ったく、探したんだぞ」
僧侶「勇者……さま……」グス
勇者「もう勝手にいなくならないでくれ……頼りないだろうが、俺たちは仲間だろ? もっと頼れるように頑張るから、さ」
僧侶「ご、ごめんなさいぃ……」ポタポタ
土王「勇者、早く脱出する……」
勇者「わかった!」ガチャン
勇者「鍵!」
土王「……」フルフル
勇者「鍵?」
魔法使い「……」フルフル
勇者「カギ?!」
僧侶「持ってませんよぅ」
勇者「ですよね」
323 :
>>1:2014/02/10(月) 17:00:32.13 ID:
/EKsl0KI0
土王「……大丈夫?」
勇者「うっ!」
魔法使い「っ……! 勇者を……バカにするなら……許さないっ! 勇者は……仲間のこと、に……なると……他のことが……疎か、になる……だけっ!」
土王「バカにしてないし……それも知ってる」フンッ
魔法使い「あんたに……勇者の何、が……解るの……っ」
土王「全部……!」
魔法使い「ぐぬぬ……! ふと、撫でて……くれる……あの優しい、笑顔を……知ってるの……!?」
土王「敵と分かっていながらも、つい手加減してやられちゃうほどだよね……!」
魔法使い「肝心な……所で、手も出せない……へたれっぷり、は……!?」
土王「うちで女の子に囲まれながらも何もしなかったよ……!」
魔法使い「そんな所も、大好き……だもん……!」
土王「魔王さまのほうがもっと……大好きだもん!」
勇者「処刑場ってここだっけ!? 執行人は魔法使いとツッチー!? どんな公開処刑ィィィ!?」ヤメテクレェ
僧侶「……」つ薬草
勇者「……それはしまっといてくれるか」
324 :
>>1:2014/02/10(月) 17:01:23.53 ID:
/EKsl0KI0
キャンキャン! キャンキャンキャン!!
魔法使い「がるる……!」
土王「がうぅ……!」
僧侶「ほ、ほら勇者さまのライフはゼロです。そろそろもう……」
土王「……」
魔法使い「……」
勇者「……何?」
僧侶「お二方?」
土王「ハッキリしない勇者が、悪い……!」
勇者「うぐっ!」グサッ
魔法使い「……いくじ……なし……」
勇者「ガフッ!」グサッ
僧侶「勇者さまぁぁぁ!!」
勇者「そ、僧侶……さっきの薬草、くれるかい……?」
僧侶「……」ホロリ
325 :
>>1:2014/02/10(月) 17:02:45.16 ID:
/EKsl0KI0
勇者「兵が来る前に逃げよう」
僧侶「でも牢屋の鍵が……」
勇者「こんな牢屋!!」バリバリバリ
勇者「今の俺にかかればこんなもんだァァァ!!」ズガァァン
ゴキ、ン ズゥゥン
僧侶「すごい……」
魔法使い「勇者……かっくいー……」
ゴゴゴゴゴゴ……
土王「! 崩れる……?!」
僧侶「ひーん! やりすぎです勇者さまぁ!!」
魔法使い「ゆーしゃ……」
勇者「え? 何? 俺のせい?」
土王「違う……これは、魔王さまの魔力……?」
勇者「アイツ上で何やってんの!?」
ゴゴゴゴゴゴ……パラパラ
勇者「……とりあえず、今はやるべきことをやろう」ジャキッ
バキンッ バキンッ
僧侶「あの……ありがとうございます」サスサス
勇者「気にするな。さ、魔法使いも」
バキン バキン
魔法使い「っ」ダキッ
勇者「っと……」ギュッ
魔法使い「勇者のこと……ずっと、待ってた……」ギュウ
勇者「うん……待たせた」ナデナデ
魔法使い「……ゆーしゃ……ぁ」ン…
勇者「魔法使」
土王「ほら、早くしないと……崩れる!」グイッ
魔法使い「せっかく……」イラッ
土王「感動の再開を……永遠の墓場にしたい?」
魔法使い「……」プクーッ
勇者「二人とも走れるか?」
魔法使い「……抱っこぉ」
勇者「魔法使い!?」
僧侶「おんぶで我慢します……」
勇者「僧侶まで!?」
土王「一気に、上がるよ……捕まって」ツネッ
勇者「痛っいたたた!! ちょ、土王さん?! 捕まってってキミがつねるのはおかしくない?! そこ、二の腕は地味に超痛いから!!」ヒギィ
土王「知らないっ」プイ
土王「……土竜泳」ドゴン
勇者「あぁぁぁああっ(泣)!!」
ボココココココ…
326 :
>>1:2014/02/10(月) 17:08:28.11 ID:
/EKsl0KI0
書き溜めのスピードにムラがありますよ。
なんだか今、頭の回転が速い気がします。
また今夜、投下できたら来ます。
では!!
327 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 17:23:18.66 ID:q9nMEsks0
乙
328 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 22:19:25.73 ID:TQugnrbYO
乙
何?何なの?このハーレム展開?
僧侶が意外と距離感保っててワロタけどw
329 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 13:09:39.71 ID:1pvnmOlvo
おつー
魔法使いと土王はキャラ的にいい勝負だなww
でも魔法使いよ、真の敵は魔王なんだ…
330 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 17:10:36.20 ID:k24mmPN2o
?魔王はヒロインだろ?
331 :
>>1:2014/02/11(火) 17:23:25.74 ID:
XdPy/6BX0
こんにちわ。
なかなか来れてません>>1です。
皆様の意見、感想を受けていろいろと
物語が修正されていきます。
現在鋭意書き溜め中のため、
どうかのんびりとお待ちください。
332 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 20:31:21.01 ID:fhvuMZuAO
ヒロインは魔法使いに決まってんだろ
333 :
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/12(水) 03:30:51.68 ID:s5HZpLwfo
おれは自身を勇者に投影してるので、魔王でよろしく
337 :
>>1:2014/02/12(水) 20:22:59.02 ID:
cQBKvEY70
こんばんわ遅筆の>>1です。
今夜も数レス行きますね。
終わりはどうなるやら……
338 :
>>1:2014/02/12(水) 20:23:47.70 ID:
cQBKvEY70
ズズーン…
大臣「えぇい! 軍隊は何をしておる?! 勇者一人にやられっぱなしとは情けない!」
王国兵「それが……この破壊は一人の少女によって行われています」
大臣「ぐぬぬ……勇者め! 魔法使いの替わりを連れてきておったのか!!」
王国兵「いかがいたしましょうか」
大臣「ならば奴の仲間を盾にしろ! それならば……」
軍兵「報告します! 先程、襲撃を受けて人質が奪われました!」
大臣「なんと!? 誰にだ!?」
軍兵「勇者とその連れと……」
大臣「グキィ!! ならばこの破壊は陽動か!? してやられたわ……!」
王国兵 (なかなかやりますな、勇者殿……)
王国兵「大臣殿、そこまでして勇者が我らに対抗すると言うのならば……」
大臣「うぅむ……よかろう、許可する!」
王国兵「はっ!」
王国兵 (僧侶を使い完成させた不死化魔法……ようやく出番が来たようですな) ニヤリ
339 :
>>1:2014/02/12(水) 20:25:29.77 ID:
cQBKvEY70
魔王「あーっはっはっは!」ズガァン ズドォン
側近「魔王さま! ちょ、落ち着いてください!!」
魔王「ふぇ?」
ズズゥン…カラカラカラ…
魔王「……えーと……あはは」
側近「はぁ……魔王さま自身が率先して根絶しに行ってどうするのですか……」
魔王「えっ?! いやいや、殺してないからね? ほらっ、ほらっ」ゲシッ ゲシッ
軍曹「う……うぅ……美少女の足蹴……我が人生……一片の悔い……無……し」ピクピクッ
軍兵123「し……刺激的……ィ」ピクピクッ
魔王「ね?」
側近「いや、ね!? じゃありませんよ。どうするんですか、勇者の故郷をこんなに破壊して……怒りますよ、きっと」
魔王「や……ヤバい!」ダラダラ
魔王「そ、そうだわ火王! あなたがやったことにしなさい!」
火王「いやいやいや! 行きなり何いってるんだ?! 拒否するわ!」
魔王「……風王?」
シーン…
魔王「あいついねぇ!? 水王ー!」
水王「無茶言わないで。どうせ魔王さまの魔力だってバレてるでしょう?」
ドゴォン
魔王「きゃー!?」チュウ ヲ マウ
側近「魔王さまぁぁぁ!?」ドコヘェェ!?
土王「救出……合流完了」ストッ
僧侶「もぐらの気持ちですね。すごかったですよ」ストン
魔法使い「……別に……あたし、だって……これくい……」スタッ
勇者「ふべっ!?」ベタン
魔王「ふにゃあっ!?」ベタン
勇者「いてて……」サスサス
魔王「ゆ、勇者……」
勇者「魔王、仲間を無事に奪還できたぞ! あとは国王に降伏を……って、なんじゃこりゃぁぁぁ!?」ガーン
魔法使い「……ま、街が……」ガガーン
僧侶「私の……教会……まで……」ボーゼン
側近「あ、あのですね、勇者さま。これは……」
火王「魔王が」
風王「調子こいて」
水王「破壊しました!」
勇者「なぁーにぃぃ……」ユラリ
勇者「やっちまったなァ!!」
魔王「いや、でも誰も死傷者は出してないから! お願い、怒らないで!?」
340 :
>>1:2014/02/12(水) 20:26:38.20 ID:
cQBKvEY70
??「はいはい、茶番はそこまでにしていただきましょうか?」
勇者「っ!」ザッ
王国兵「いろいろとやってくれましたなぁ、勇者殿」
勇者「貴様ァ……!!」
僧侶「!!」グッ
王国兵「これでは本格的に反逆者として処さねばなりますまい」クックック
勇者「貴様らがやっていること、それ自体が反逆行為じゃないのか!?」
王国兵「これは異なことを……これを見ても同じことが言えますかな!?」ブゥゥゥン
僧侶「っ……まさか!」
ゴゥン ゴゥン ゴゥン ゴゥン……
魔法使い「この……魔力……っ!!」ビクッ
魔王「何このドス黒い魔力……気持ち悪い……」ブルッ
側近「この感じ……」キッ
僧侶「やめて! それを使わないでください!!」
王国兵「感謝しますよ、僧侶殿。貴女のおかげで完成しました……」
僧侶「違いますっ! 私は……私はこんなことのために……!!」
王国兵「さぁ! 我が僕となりたまえ!!」ギィィン
軍兵「ぎゃぁぁぁぁ!!」
住人「イヤァァァ!!」
子供「いぎぃぃ! ママァ! ママァァァァ!!」
軍曹「アガガガガガ……ぎゅへぅぇぇぇ!!」
勇者「な……何を!?」
土王「いけない……! 勇者、こっちに!!」グイッ
火王「キナ臭ぇぞ!! 水王!」バオッ
水王「わかっているわ! 魔王さま、側近さま、離れないでね!」ザパァン
魔王「これ……が……」
側近「人の作り出した……外法……」
風王「嬢ちゃんたちも早く!」ビュオオ
四天王「四重結界陣!!」ズァァァッ
魔法使い「……不死化……魔法……」
僧侶「発動……してしまった……」ガクガク
341 :
>>1:2014/02/12(水) 20:28:01.67 ID:
cQBKvEY70
魔王「これが……不死化魔法」
側近「しかし、勇者さまの話では死者を生ける屍に換える魔法だと」
僧侶「勇者さまと魔法使いさまが見たのは、まだ未完成の時のモノ……」
僧侶「囚われている間に、私が……完成させてしまったのです……」
勇者「……なん……だと」
魔法使い「勇者……僧侶、は……悪くない……の……」
僧侶「いいのです、魔法使いさま……全ては私の無知が招いたんです」
僧侶「死者を蘇らせる、再生魔法の究極呪文……蘇生魔法」
僧侶「死者を蘇らせるなんて……神への冒涜……でも、私は……戦士さまを生き返らせたかった……また四人で楽しく……旅をしたかった……」グス
僧侶「戦士さまに……会いたかったんです……」グスグス
王国兵「健気な想い……素晴らしい絆……それを利用させていただきました」
王国兵「蘇生魔法のシステムを少し書き換えるだけですからね。死者に魔力を注いで操ると消耗が激しい」
王国兵「ならばその者自身の魂を使えばいいのだと……」
勇者「……その人たちの命を踏みにじって何のつもりだ」パリッ ジジ……
王国兵「はぁーっはっは!! 我が国の礎となれるのだ!! 光栄の極みだろうよ!!」
魔王「下衆ね……」
側近 (先代魔王といい勝負ですね……)
王国兵「それだけではありませんよ、勇者殿!! そこの僧侶殿は良いモノまで用意してくださったのですから!!」
僧侶「やめ……て……やめてぇ……」
王国兵「こちらをご覧なさい、勇者殿!!」バッ
ザッ ザッ ザッ……
勇者「その……姿……」
魔法使い「そ……んな……なん、で……」
僧侶「いやぁぁぁぁぁぁっ!!」
??「……」ジャキッ
342 :
>>1:2014/02/12(水) 20:33:04.55 ID:
cQBKvEY70
ここまでです。
少なくてすみません。
次は何とか早めにきます。
では。