2chまとめサイトモバイル
勇者「魔王……?」魔王「いかにも」フフン
Part11


264 :>>1:2014/01/31(金) 16:42:59.13 ID:bhWSSKfu0
お待たせしています >>1です。
お楽しみいただけているようで
何よりですよ。
ストーリーは確定しているのですが
構成に手間取っています。
遅筆 >>1の更新を悶々とお待ちください。
では、いつもの数レス(小)行きます。

265 :>>1:2014/01/31(金) 16:43:57.06 ID:bhWSSKfu0
四天王の報告
側近「勇者さま」
勇者「なんだ?」
側近「先に申し上げておきますが、魔王さまは魔族の中では人間と争うことに否定的な立場です」
魔王「勇者と会って、完全否定のしゅちょーに変わりました!」
側近「……完全否定の立場を取られるようです。これだけは忘れないでください」
勇者「そ、そうか」
側近「では四天王の報告を」
火王「俺と風は魔物の調査をしてきた」ボロッ
勇者「だ……大丈夫なのか?」
火王「ほっときゃ治る。先を続けるぞ」
勇者「あぁ、すまないな。頼む」
火王「現状、魔物の勢力図は9 : 1の割合で未だ先代魔王によって生み出された魔物が、大分部を締めている」シュウ シュウ
勇者 (本当に治っていくな……) キモイ エヅラダ
火王「先代は非常に好戦的な性格をしていたらしいからな。その魔物たちも獰猛な奴等が多い」
勇者「らしい……って。お前らの前王だろう」
風王「幻夢など一部の魔物は別として、先代の生み出した魔物は基本、知性の無い獣みたあな奴らばかりだよ」
勇者「慈悲や情を持たないように、か」
風王「そういうこったな。魔獣そのものもいれば、獣をベースにしたタイプもいるんだ」
風王「まぁ……創造者の影響を強く受けるから、容赦ない奴等ばかりだけどなー」
火王「ここにいる魔族は皆、現魔王様によって作り出された者ばかりだ」
勇者「……そこはかとなく納得出来るから困る」ハァ
魔王「……どゆこと?」タメイキ?
側近「あ、一応私は先代から仕えていますよ」
勇者「その割りには……?」
側近「えぇまぁ、大っ嫌いでしたからねあの野郎のことは」トオイメ
勇者「……何かあったのか?」
魔王「側近……余計なことは言わないで」
側近「……失礼いたしました」ペコ
勇者 (…………) チラ
魔王 (…………) フイッ
勇者 (何かあったのか……?)

266 :>>1:2014/01/31(金) 16:45:18.70 ID:bhWSSKfu0
水王「勇者さま、大変心苦しいのだけど……」
水王「王国では、勇者さまたち一行は反逆者として手配されていたわ」
勇者「………」バチッ バリバリッ
魔王 (放電してる……)
魔王城 (ヤバス)
勇者「あのクソ狸……」イラ
水王「罪状としては非常に曖昧な表現をされていたけれど、きっと……」
勇者「不死化の件、だろうな。国王直下の研究と言ってたし」
水王「でしょうね。私としてはこのまま勇者さまをこっちに引き取るのもアリね」チラ
側近「まぁ! それは大変です!」チラ
火王「魔族としてはどうでもいいが」チラ
風王「向こうに戻るとヤバイねぇ」チラ
土王「……」ニコ
魔王「……なに?///」
魔王軍「いーぃえぇ?」ニンマリ
魔王「……///」

267 :>>1:2014/01/31(金) 16:46:05.19 ID:bhWSSKfu0
魔王「しっかし、死なないだけの存在になんの価値があるの? バカみたい……」
側近「愛する人と共に過ごす永遠……ほら、こうすればとても素敵なことですよ?」
魔王「……愛する、人と……」モヤモヤ
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
勇者「魔王……」ニコ
魔王「……ゆーしゃぁ♪」ダキッ
勇者「この愛に、永遠を誓おう……」ナデナデ
魔王「はい……私も///」
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
魔王「私も誓います!///」ウットリ
勇者「!?」ビクッ
水王「繋がったまま過ごしてみたり……ただ見つめあうだけの時間……」
土王「……憧れる」グッb
魔王「はうぅ……いい、それいいよぉ///」ウットリ
火王「いや、飽きるだろ」ナァ?
風王「年単位で寝過ごしそうだな」ナァ?
乙女s ギロ
勇者「俺にフるな! こちとら百年そこらの寿命しかない人間だぞ!」ヒギィ

268 :>>1:2014/01/31(金) 16:47:38.42 ID:bhWSSKfu0
土王「……ボクはね、勇者の仲間のこと」
勇者「っ!! それで……?」
土王「それぞれを勇者が見た最後の場所の……探索中」
土王「戦士の斧は……紛失してた」
勇者「な……」ワナワナ
魔王 (あー……)
側近 (勇者さまの仲間の使ってた武器……肩書きとしては一級品ですね。それに今じゃ反逆者として名が広まってしまっていますから……)
土王「人は……強欲」
勇者「…………」
コンコン
勇者「ん? 来客なんかあるのか?」
魔王「そりゃ来るよぅ。宅配便だったり……うん、まぁいろいろ」
勇者「ほう……」
側近「通しますね、魔王さま。……入れ」ガコン ギィィ
猫耳魔物「にゃんにゃー♪(挨拶) 魔王しゃまはいらっしゃるかにゃー?」テチテチ
魔王 (げっ……)アセッ
魔王「うむ、久しいな。元気だったか?」キリッ
猫耳「にゃぁん、元気マタタビですにゃ」ゴロゴロ
勇者「どうしたんだ魔王は?」
側近「配下の手前、威厳を保つのも大変なのです」
勇者「そうか……でかい荷物だな、まさかアレも?」
猫耳「にゃふふ。会いたかったにゃ、魔王しゃま」
魔王「そうか、来るのは構わぬがヒトや魔物には気を付けるのだぞ?」
側近「アレも魔王さまが作り出した魔物ですよ、勇者さま」
勇者 (納得。なんとも平和な魔物だ……)
猫耳「にゃにゃっ! ゆーしゃにゃりか!? ついに魔王しゃまを狙いに……っ!!」フーッ
勇者「なんだ?」
魔王「こ、こら! 止めなさい、あなたの敵う相手ではないわ!」
猫耳「にゃふふ……あちをただの猫とあにゃどるにゃりよ!」ガサゴソ
猫耳「ここへくる道しゅがら手に入れた」ズシッ
猫耳「……この……おー……おにょで……」プルプル
ドタッ ガシャーン
勇者「これ……戦士が使ってた斧……」
魔王 (やっぱり……)
側近「登場タイミングが良過ぎてましたからね」
勇者「……」ジジジ……バチバチバチバチッ
猫耳「にゃっ、にゃっ! びりびりにゃ! ま、魔王しゃま、はにゃくゆーしゃをけにょんけにょんにしてくだしゃいにゃ!!」サッ
魔王「わっ、コラ! なんで私が……っ!」
勇者「……」バチバチ
魔王 (ひーん……戦う気はもう無いのにぃー)シクシク

269 :>>1:2014/01/31(金) 16:49:05.18 ID:bhWSSKfu0
側近「……」ゴクリ
水王 (勇者さまが……)Gokuri
火王「ついに……」Gokuri
風王「本気で戦うのか……」Gokuri
土王 (魔王さま……) ハラハラ
魔王 (なんでこういうときばっか見守ってるのよー!!) チラッ チラッ
勇者「お前……」バリバリバリバリ
猫耳「ふにーっ」ビクゥッ
勇者「わざわざ持ってきてくれたのか、ありとうな」ナデナデ
猫耳「ふにゃあっ?!」ビクゥッ
勇者「あの時はいろいろあって持ってこれなかったんだ」ナデナデ
猫耳「ふにー……」ゴロゴロ
魔王「……こ、こわかった」プルプル
……

魔王「バイバイ、にゃんこー♪」フリフリ
<ニャンニャー
魔王「……あの子、良い子なんだけどあぁやっていろいろ拾った物をうちに持ってくるクセがあってねぇ……」
勇者「今回はそれが良いほうに作用したんだからいいんじゃないかな」
魔王「……うん」
勇者「……」
魔王「大丈夫……勇者……?」
勇者「あぁ、大丈夫だよ」
土王「……続き、いい?」
魔王「えっ? あっ、うんお願い」
土王「……次は僧侶なんだけど……」
勇者「見つかったのか!?」
土王「ごめん……行方を追うことは出来なかったよ」

270 :>>1:2014/01/31(金) 16:49:52.28 ID:bhWSSKfu0
勇者「頼む……出来るだけ早く」
土王「ん」コクン
土王「……最後に魔法使い」
魔王「え? 彼女は戦えなくなった以上、必要ないんじゃ……」
土王「……」
勇者「いや、いい。聞かせてくれ」
土王「魔法使いは……」

271 :>>1:2014/01/31(金) 16:58:30.69 ID:bhWSSKfu0
>>270
一行抜けた……
最初に
土王「も少しボクは情報を集める……それからでも遅くないよ」
が入ります。
脳内転換お願いします。

272 :>>1:2014/01/31(金) 17:01:20.49 ID:bhWSSKfu0
はい、ということで投下終了です。
次の更新ままお待ちください。

273 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/31(金) 17:07:58.16 ID:mHp0NVIGo
魔法使いいいいいいいいいいい

274 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/01(土) 01:29:05.80 ID:uncLGjaF0
くぅうううう おかげさまで毎日が楽しいぃいいい

275 :>>1:2014/02/01(土) 07:24:37.65 ID:3CMUlKAC0
はい、>>1でございます。
本日もまた、更新させていただきます。
では数レス(微)投下。

276 :>>1:2014/02/01(土) 07:26:09.05 ID:3CMUlKAC0
勇者「魔法使いがどうかしたのか?」
土王「……結論から言えば、魔法使いは勇者が去ってすぐ……何者かによって連れていかれている」
魔王「え!?」
勇者「どういうことなんだ……?」
土王「魔法使いについて、ボクが得られた情報は……魔法使いから勇者宛てに残されていた……」
土王「たったひとつの……言伝て」
魔法使い『…ゆー、しゃ……大……好き……///』
勇者「……」
土王「……それだけを残し、いなくなったそうだよ」
水王「一体誰なのかしら?」
魔王「……」チラ
勇者「………………」
土王「こちらも……情報を集める?」
勇者「…………」
魔王「勇……者?」
勇者「……っ、あぁ……頼めるか?」
土王「お任せ……」vヴイ
火王「大丈夫か?」
勇者「……あぁ」
風王「なんだったらもう休んだらどうだい?」
勇者「……ごめん……少し休ませてもらう」
側近「畏まりました。では、お部屋をご用意させていただきますね」コチラヘ
魔王「あ……勇s」
ギィィ バタン
魔王「…………」シュン
水王「……魔王さま、いいのですか?」
魔王「……」
魔王「私たちも、今夜はもう休もう……」

277 :>>1:2014/02/01(土) 07:28:26.95 ID:3CMUlKAC0
魔王城・屋根の上
勇者「……満月、か。まさか魔王城で過ごすとはな」ハハ
勇者「…………」
勇者 (魔法使い……あんな身体で一体どこへ行ったというのだ、キミは……)
勇者「クソッ……!!」
勇者 (何も出来ない自分の不甲斐なさがもどかしい……っ!!)ギリッ
勇者 (ダメだ……心身ともに強さが足りない……足りなさすぎる……)
勇者「もっと……俺はもっと強くなりたい……!」チャキッ
……

魔王「……眠れない」ゴロ
魔王 (勇者……は、魔法使いのこと……どう思ってるのかな) ゴロゴロ
魔王 (ダメね、考え過ぎても私にはわからないことばかり)
魔王「私はずっと……アイツの玩具だったか ら……」ギュッ
魔王 (私は玩具……自分の意思など持つ必要なく、ただ悦ばせればいいだけ……そうして生き、そのまま死ぬはずだった私は……)
魔王 (イヤなことばかり思い出しちゃうな……)
魔王「あ……月が、キレイ……」ゴロ…
魔王 (……気分転換に、少し散歩してこよっと) パサ
テチテチ キィ パタン

278 :>>1:2014/02/01(土) 07:29:30.22 ID:3CMUlKAC0
ビュオッ ブゥン シャシャシャシャッ
魔王「……何の音、かな」テチテチ
パチン シュッ ビュッ シュアッ
魔王「……外、から?」テチテチ
キィ
勇者「ハッ! せあっ! ダァァァッ!!」ブオッ シュン ビュオォッ
魔王 (勇者……満月の光の中で……) ポー…
魔王 (敵対関係とはいえ……私に会いに来てくれた唯ひとりのヒト) ポー…
魔王 (嬉しかったんだよ……? 魔王と言うだけで、怖がって誰も私のところへは来なかったから……)
魔王 (側近たちはちゃんと私を愛してくれる……だけど、それは上司と部下の間柄……)
魔王 (それを、あなたは……)
魔王「私を『私』として対等に見てくれた……」
でも……
『大……好き……』
魔法使い……本当に勇者が好きだったんだね……
魔王「勇者……あなたは、どうするの?」
わがままを聞いてくれるかな……
ずっと……私のそばにいてほしい……なんて……
魔王「…………」チクッ
勇者「ハァァァァッ!!」
ザンッ!

279 :>>1:2014/02/01(土) 07:33:01.21 ID:3CMUlKAC0
と言うわけで投下終了です。
次回また
お会いしましょうノシ

280 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 08:07:06.19 ID:g5nL9tBSo
だから魔法使いと魔王のどっちを応援しろと…!
乙ですー

281 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 09:05:14.99 ID:qRkwc5/AO
魔法使い派( ゚Д゚)ノ

282 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 09:52:47.71 ID:xa95R+SC0
みんなで魔王城で暮らせばいいじゃないか

294 :>>1:2014/02/08(土) 07:57:08.64 ID:7h4rGrA/0
勇者「おはよう」ファァ
火王「おうっす! すぐに朝飯が出来るからな!!」ジャッジャッ ジュウゥ
勇者 (火王がナイトキャップに水玉模様のパジャマ……これは、ツッコんだら負けかな?) ウーム
勇者「……手際がいいな。いつもやってるのか?」
火王「火の扱いならこの俺様だぜ、ガッハッハッ!!」
風王「おー、勇者! ゆっくり眠れたか?」ヒュッ ストッ
勇者「風王か。おはよう」
風王「アハハハハ! おはっす! 変な感じだな、勇者と朝の挨拶とか!!」
勇者「順応してる自分が怖いわ」
風王「いーことじゃんよ! 細かいこと気にすんな!!」アハハハ
火王「腹が減ってちゃ何もうまくいくわけねぇからな!」ガハハハ
ズルッ ベチャッ… ズルッ ベチャッ… ウゥゥ…
勇者「……何の音だ?」
風王「来るぞ、来るぞぉ」
火王「勇者はたまげるかもな」
勇者「?」
??「うぅ………ァァァァウゥゥ……」フラッ ベチャ フラッ ベチャ
勇者「誰だァァァァ?!」
側近「水王ですよ。おはようございます、勇者さま」
勇者「うおっ! 側近か……おはよう」
側近「彼女はもの凄まじく朝が弱いので、しばらくは放っておいてかまいませんよ」
水王「……火と、風の……バカ笑いが……頭に響……く」ウゥゥ
勇者「そうか……それに比べて、側近は昨日と変わらずビシッと決まってるな?」
側近「魔王さまの側近ともなれば、です」ピシッ
勇者「その魔王はまだ寝てるのか?」
側近「どうやら昨夜はなかなかに寝付けなかったようで……まぁ特にこの時間に起きなくてはというのはないので、ゆっくり寝かせてあげましょう」
水王「……まぁ……だいたい火と……風の騒ぎで起こされるけど……ね」ウツラウツラ