Part8
472:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/24(水) 13:42:04.18 ID:
kbBBO15UO
侍女「どこから交渉に行かれますか?」
少女「まずはあの小競り合いを止めます。
まったくもう……」パリッ、バチチッ
バキィィイイインッ!
氷竜「フュウゥウヴ……」ズゥウウゥン
ウ……ウワァアアアアアア
侍女「両国の兵士が散り散りに逃げて行きましたね。
争っていたのは西の帝国と北の帝国のようです」
少女「これでよし。
別にどこからでもいいんだけど、西の帝国から行ってみようかな……」
473:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/24(水) 13:50:12.62 ID:
kbBBO15UO
出掛ける。
まさか残ってるとは思わなかった。
474:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/24(水) 13:50:48.09 ID:IbNevAmmO
すっかり存在を忘れられたママ
475:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/24(水) 14:02:41.64 ID:PlAHcsLJO
>>473
完結するまで許さない
>>474
ちょいちょい顔を見に帰ってはいそう
488:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/24(水) 17:33:39.92 ID:qFLKGSnl0
勇者とはなんだったのか
489:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/24(水) 17:42:31.61 ID:q0DXDN4nO
もっと言えば事の発端の三流賢者
490:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/24(水) 17:44:43.34 ID:HwL1WZRh0
>>488
普通に勇者だと思うよ。
どっかの国の騎士とかそんな感じじゃない?
今は魔王の城のオブジェになってそうだけど
501:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/24(水) 21:35:14.88 ID:
kbBBO15UO
泊まりになってしまった。
申し訳ないがしばらく投下できない。
503:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/24(水) 21:56:37.33 ID:8Z1nNowN0
おい>>1まだかよおい
でも俺は待つぜドゥルルルルル
508:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/24(水) 23:11:51.61 ID:i0ItukCtO
よーし、パパ保守しちゃうぞー
509:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/24(水) 23:25:01.89 ID:wGTjaJXvO
じゃあ、ママも保守しようかしら
少女「魔王さんなら、ママを生き返せるのかな…」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1290670109/
1:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/25(木) 16:28:29.83 ID:t7biP0HoO
おーい
5:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/25(木) 16:59:54.20 ID:uVyEujED0
鯖移転許さない絶対に
6:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/25(木) 17:13:49.28 ID:r6zoexCT0
>>1良くやった
鯖移転知らんかったから落ちててびびった
7:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/25(木) 17:22:58.11 ID:+rVcgIo0O
ん?SSスレかと思って開いたら違うのか
ここは何?
15:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/25(木) 18:11:56.33 ID:+rVcgIo0O
>>10
ありがとう
14:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/25(木) 18:10:22.38 ID:+XSJZTqS0
移転知らなかったからあせった・・・
22:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/25(木) 21:16:34.11 ID:nYBNx1bQ0
来るのかね
24:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/25(木) 22:13:58.52 ID:s/xbEbKJP
早く来い
30:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/26(金) 00:24:26.22 ID:5d2laROp0
まだだな
54:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/26(金) 18:48:21.70 ID:fiRs8ZlbP
作者来ないんじゃね?
来てくれれば嬉しいけど
65:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/26(金) 23:52:23.05 ID:04hsYnba0
これもう来ねえんじゃね?
66:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:16:23.52 ID:4XAhovk+0
まつさ・・
67:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:51:38.25 ID:jL5ZGLm80
まだ落させぬ
68:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:00:15.14 ID:Ko/ByGVN0
わたしまぁ〜つぅわっいつまでもまぁ〜つぅわっ
69:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:01:20.82 ID:
q/igm2keO
ガチャ
少女「ただいま帰りました」
術師「おかえり……どうだった?」
魔女「全面戦争かッ」
少女「同盟を結ぶとすれば、四帝国それぞれと同時だと言っておきましたが……
どうにも頭の固い人達ばかりでしたね」
魔女「なんだつまんねぇーな。
見た目で舐められてんじゃねぇーの」
術師「わかる人……にはわかる……もの」
少女「はぁ。ありがとうございます」
妖精「!」パタパタ
魔女「ん?
あ、そうそう。てめぇーらが出かけてる間に、こっちにも客が来たぜ」
少女「そうなんですか?」
魔女「妖精界対人間界、全面戦争のお知らせだ。
そっちでバトらねぇーならこっちを頑張ってくれよ」
70:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:04:22.74 ID:3fkcu0DA0
まってた 支援
71:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:08:55.59 ID:
q/igm2keO
侍女「妖精界……でございますか?」
魔女「おうよ。連中の特使が来てな。
さすがに目ぇ付けられてるよ、僕らは。
そこらの帝国よりよっぽど危険な障害だと思われてるらしいぜ。
留守だっつったら、また来るってさ」
術師「前途多難……がんばって」
魔女「てめぇーも僕らの勢力の一人として数えられてただろうが」
術師「……満更でもない」
魔女「そーかい。そりゃ結構」
少女「また頭痛の種が増えた……」ガクッ
妖精「?」サスサス
侍女「どうかお気を確かに」
72:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:14:38.97 ID:sZDZjVMb0
きたか
73:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:19:01.61 ID:
q/igm2keO
少女「……今日はもう休みます」
侍女「今すぐ寝室の準備を」
魔女「多分明日また来るだろうから、徹底抗戦、見敵必殺の旨をきっちり伝えろよ」
術師「相変わらず……魔王より魔王っぽい……」
……バタン。
術師「……でも、どうして……妖精界が?」
魔女「さぁ。暇だったんじゃねぇーの」
74:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:19:20.42 ID:tK0xHc94O
待ってたぜ!
75:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:20:27.49 ID:
q/igm2keO
スレ落ちたと思って書きため消しちまったよ……
ちっとも進んでないが、風邪気味なので今日はもう寝る
76:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:23:04.05 ID:33gGPu380
ななな!きたー!がんばれー!
79:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:27:50.59 ID:I6nqiH22O
ゆっくり風邪治せ
楽しみに保守りながら待ってる
92:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 13:46:37.82 ID:
q/igm2keO
少女「おはようございます」
妖精「!」パタパタ
術師「おはよう……よく眠れた?」
少女「おかげさまで、それなりには……」
術師「昼前には特使……がまた来る」
少女「あぁ、そんな話でしたね……」
侍女「おはようございます。
朝食の準備ができました」ペコリ
少女「魔女さんは?」
術師「昨日夜更かし……してたからまだ寝てる」
少女「そうですか。
じゃあ先に食べちゃいましょう」
術師「いただき……ます」
侍女「どうぞこちらの部屋へ」
94:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 14:06:13.67 ID:
q/igm2keO
少女「特使って、どんな方でした?」
術師「少しの間……しか居なかったからよくわからない……
……けど、かなり強烈な魔力……を纏ってた……つまり臨戦態勢」
少女「やっぱり警戒してたんでしょうか?
軍隊で来られなかっただけよかったのかな……」
術師「妖精界の軍隊……は滅多に妖精界から外に出ない……
……大概の場合、魔導砲術団……が妖精界から一発……打ち込むだけで、
戦争……は終わる。防御結界に特化した要塞……でもないと、
一瞬で辺り一帯が灰……になるから」
少女「物騒ですね……」
術師「妖精は魔導工学にも、魔導そのもの……にもずば抜けて秀でてる……強敵」
リンリンリン、リンリンリン、
術師「噂をすれば……」
侍女「どういたしましょう?」
少女「とりあえず、応接室に通してください」
侍女「かしこまりました」
少女「術師さんも来てもらえますか?」
術師「わかった……行く」
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 14:28:16.88 ID:
q/igm2keO
ガチャ、
侍女「どうぞこちらへ」
特使「……」
少女「初めまして。
一応魔王代理をやってる者です」ペコリ
術師「その師匠の知り合い……」
特使「お初にお目に掛かる。
私は妖精界第二魔導工学研究室の副室長をやっている者だ」
少女「この度はわざわざどうも。
昨日は留守にしてて申し訳ありません」
特使「いや、それは一向に構わない。
それより、本題に移ろう。時間が惜しい」
少女「はぁ」
術師「せっかち……」
特使「妖精界は、人間界に対し間も無く宣戦布告を行う。
これは王室の決定であり、恐らく覆されることは無い」
少女「……いきなりですね」
術師「ね……」
98:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 14:53:21.24 ID:
q/igm2keO
特使「この宣戦布告には、勿論それなりの理由がある。
まずはそれについて簡単に説明したい」
少女「……」
特使「主には二つある。
一つは、現王権に反駁する者を黙らせる、もしくは炙り出すためだ」
術師「それ、言っちゃって……いいの?」
特使「もう一つは……人工妖精の問題がある」
少女「!」
侍女「……」
特使「妖精族、特に王家の血筋に近い者は、自らの血に大きな誇りを持っている。
実際に妖精族の中でも魔力的に特に優れた者を多く輩出しているからだ。
しかし、人間界の何名かの魔導師は、この『王家の血』に模した、
極めて精密精緻な人工妖精を生成し、これを使役する技術を持っている」
術師「……話が見えて来た」
99:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 14:56:54.16 ID:
q/igm2keO
特使「現に、そこにいる侍女もそうだ。
……素体は妖魔大戦当時の第二皇女であろう。
彼女は少し特殊な血筋ではあったが……
いずれにせよ、王家の者にはそれが許せないのだ。
王家の血が人間に隷属するなどあってはならないと考えている」
少女「……」
特使「そして、人工妖精を使役する人間、
退いては人間に隷属する全ての人工妖精を、
この上なく嫌悪し、憎悪しているのだ。
なので、今回の宣戦布告と相成った」
侍女「……」
101:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 15:15:07.70 ID:
q/igm2keO
魔女「要するに、てめぇーんとこのくっだらねぇー選民意識が原因なわけだな。
どこでも戦争の原因ってのは、暇潰しか、差別か、もしくはそのどっちもかのどれかだ」
少女「魔女さん……」
術師「大体、妖精界……にもホムンクルスの生成技術……があるはず。
それも原理的……には人工妖精の生成技術と同じ」
魔女「大方、僕らのサンプルでもこっそり持って帰って、
早速ホムンクルス作る気だったんじゃねぇーの?」
特使「……」
少女「本当に、この戦争は避けられないんですか?」
特使「……一研究者には判断しかねる」
魔女「けっ。こう言う時だけ研究者面かよ」
103:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 15:31:19.76 ID:
q/igm2keO
特使「……伝えるべきことは以上だ」ガタンッ
少女「特使さん」
特使「……なんだ」
少女「例えばですが、侍女さんには、拘束術式は施されていません」
侍女「……」
妖精「!」パタパタ
少女「この子もです。
侍女さんもこの子も、自分の意思でわたしと共に歩んでくれています」
特使「……自分も魔導研究者の端くれだ。
その位は最初からわかっている」
侍女「……では、僭越ながら申し上げます。
王家には王家の誇りがあるのかも知れませんが、
わたくし達にはわたくし達の自由意思と誇りがあるのです。
わたくしの誇りは、この城に、この方に使えることです。
何人たりとも、この誇りを陰らせることはできません」
術師「かっこいい……」パチパチ
少女「あなたにも、あなたの誇りがあるでしょう。
それをよく考えてみてください」
特使「……失礼する」
……バタン。
104:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 15:42:18.03 ID:
q/igm2keO
魔女「いけ好かねぇーやつだな」
術師「妖精界……では魔導技術の研究……は完全に王権の管理下……にある。
こちらとは文化……も価値観……も違うからある意味……しょうがない」
少女「あの人なら、きっとわかってくれますよ」
侍女「わたくしも、そう思います」
妖精「!」コクコク
魔女「ま、話が通じたところでどうしようもねぇーけどな。
僕は工房に戻るぜ。色々準備があるし」
術師「……あなた……はどうするの?」
少女「わたしは、四帝国で同盟を結ぶように説得して来ます。
人間同士で争っている場合ではないと。
……それが終わったら、妖精界に行きます」